てらさき雄介の日記
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2004年04月06日(火) イラク統治は何のためか

イラク国民の6割はシーア派だそうです。その指導者を連合軍政府が指名手配し、幹部などが逮捕されています。報道を見ていると、混乱を収めるためとのことですが、「暴徒?」の要求はアメリカ軍の撤退だそうです。

日本国憲法が制定されてから半世紀が経ちました。9条が大きくクローズアップされますが、他にもこの憲法には議論すべき点があります。それは、アメリカンデモクラシーは日本に馴染むのかということです。答えは否です。自分自身政治の世界にいて、どうもしっくりこないことが多々あります。

民主主義は、現在の世界において最良の制度だと思いますが、そのあり方はそれぞれの国によって違ってしかるべきです。一部の国の基準で、どこがより民主的かなどを図るべきではありません。日本がこれから行う憲法論議は、日本独自の民主主義のあり方を模索するものでなくてはなりません。

さてイラクです。イラクにも彼らのつくる民主主義があります。大切なのは、これからつくる議会と憲法が、イラク国民のものであることです。これから数十年経ってから、「イラク人による憲法を」などと言うことが言われないように、連合国は過剰な介入をすべきではありません。



2004年04月05日(月) 新小倉橋と公共工事

とても久しぶりに、妻と夕刻からドライブをしました。目的は八王子での花見です。公園に桜が多く咲いていて、屋台など出ていました。桜の多さでは相模原の桜並木の方が圧倒的ですが、座敷をひいて宴会などしている風景も、これはこれで良いなと思いました。

帰りは少し迂回して津久井経由です。新小倉橋を初めて通りました。橋を渡ったあと、戻る際に以前の橋を通ると、とても懐かしい気がしました。合併すれば、ここも相模原市です。身近で嬉しく感じました。

さて、この新小倉橋は完成によって周辺の交通が明らかに便利になりました。結果が出た公共事業ということです。とかく高速道路建設や整備新幹線を、無駄な公共事業と批判する方が多いです。しかしお金がかかるから悪というのは、公共事業の評価の仕方ではありません。その事業にしっかりした目的があり、結果達成されたのかがポイントです。

悪い例です。渋滞がひどい交差点を改良した結果、更に渋滞がひどくなることがあります。これこそ無駄な公共事業です。ちなみに私の住まいのそばに、そういった場所があります。

他の施策も一緒ですが、一度完了してしまうと後から検証しないのが行政の慣習でした。しっかりした事後評価を行うことによって、公共事業の中身も向上していきます。


2004年04月04日(日) 市制50周年の意味とは

今日も桜まつりです。第31回桜まつりのサブテーマは“市制50周年記念”です。

そもそも周年の意味とは何でしょうか。区切りをつけることによって、過去を検証し未来にいかすこと。そして先人の努力に感謝し、それを刻んでいくことです。

本年度の相模原市の予算書のなかに、麻溝公園の整備がありますが、その理由に何と「市制50周年を記念して・・・」とあります。一体何の関係があるのでしょうか。実はその他にも、中身に目をむけないための形容詞として、大切な周年を使う傾向があります。

かみしめて使うからこそ、50周年は意味があります。深く考えないならば、使わない方がいいと思います。


2004年04月03日(土) 今日は桜まつりです

今日は桜まつり(正式には相模原市民まつり)です。陽気もとても良く、多くの参加者で大賑わいでした。

まつり当日は毎年、青年会議所のメンバーとしての活動が多いですが(実は桜まつりの実行委員長は青年会議所理事長なのです)、あわせて時間を見つけて、知り合いのテントなどを挨拶まわりしました。まつりはいいものです。応援してくれるかくれないか、そんなことを考えずに日頃ご無沙汰している方とお話しができます。

まつりは、地域に密着してこそ意味があります。上溝夏まつりや新磯の大凧まつりなどは、その良い例です。これらは年月を経ての伝統行事でもあります。また何らかのかたちでまつりに関わっている人数が、その地域のなかで多いことも特徴です。

一方比較的最近に、行政などが主導でおこしたまつりもあります。この桜まつりもその一つですが、30年の時を経て、完全に市民まつりとして定着いたしました。しかし残念ながら、他のいくつかのまつりに参加してみて、行政の補助金なくして成立たないようなものも多数あります。

数年やってみて地域に根付かなければ止めてしまうなど、今一度精査しなければなりません。


2004年04月02日(金) ポスターは必要か

来る参議院選挙に向けて応援している、浅尾慶一郎参議院議員のポスターを、日中貼ってまわりました。県議選の際には、自分のポスターも数百枚貼りました。

しかしいつも思うのは、ポスターは本当に必要か、一体政治活動として何の意味があるのかということです。私もやっている以上原罪を背負っていますし、今後もポスターは貼ると思います。

ただ数十年後、こんなものが必要ない政治を実現したいとも思います。




2004年04月01日(木) 空虚な政治家のことば

最近、政治家の発する言葉が空虚に思えます。まあ以前からでしたが、最近現場から離れたせいか、一層そう思います。言葉を変えれば、政治家のことばが信頼できないのです。

では、自分のことばはどうでしょうか。少なくとも、支援者の皆さまは、私のことばを信頼してくれています。その期待に応えたいと思いながら、時として虚言を弄してしまうこともあります。政治家のみでなく、社会に生きる人々すべてがそう悩むのでしょうか。

この空虚な政治家のことばを変えていくために必要なものは何か、ここに政治不信を解消するポイントがあると思います。有権者との密接な触れ合いはひとつの方法ですが、盆踊りをまわってそれができるかは疑問です。


2004年03月31日(水) ついに合併協議会が設立されます

相模原市と城山町・津久井町・相模湖町の1市3町で、任意の合併協議会が設立されることが決まりました。4月末に第一回の会議を開催するそうです。

合併自体は大賛成ですが、その手法には疑問を持っています。合併は結果よりもプロセスが大切です。合併の是非は無論のこと、新しく誕生する市の行政計画についても、できるだけ多くの議論を経て決めなくてはいけません。

さてその時に思うのが、合併特例法という法律です。この法律のどこが、自治体にとってのメリットかよくわかりませんが、少なくとも今回の合併は特例法の期限内を目指しています。

効率の良い行政体をつくることが第一の目的であるのに、例え短期的にしろ市議の人数が100人近くなるなどという、常識はずれの選択をする可能性すらあります。本末転倒とはこのことです。

そして市がその獲得に力を注いでいる、合併特例債こそ最大の問題です。減税補填債を発行するとき、私はその危険性について発言しました。国が、将来にわたって補填してくれるなどという幻想は、持つべきではありません。
百歩譲って、本当に国が一部を補填してくれたとしても、その国の予算も私たちの税金です。大切なのは、いかにお金を獲得するかでなく、いまあるお金をどう節約するかです。

市民の多彩な議論には、ある程度行政が情報提供をし方向性を示すべきかもしれません。しかし、そこに期限を区切るべきではありません。本当の民主主義は。時間がかかることを是としなければなりません。

具体的には、市長が市民意見の集約と言って行った、市政懇談会をやり直すことです。現在に至って、やっと市民のなかで合併を語る雰囲気が出来てきました。今こそ自治会長のみというよくわからない構成ではなく、広く地域住民の参加を求めるべきです。更には、過去の行政には例のないことですが、合併のデメリットを明らかにすることです。

合併に向っての方向性を協議会のなかで示しながら、「合併特例法の期限にはこだわらない」という姿勢が必要です。



2004年03月30日(火) 森ビル回転扉に強制捜査

六本木ヒルズの回転扉で、少年が死亡する事件がおきました。警視庁は本日業務上過失到死の容疑で強制捜査を行いました。異例のスピード調査だそうですが、責任のなすりつけ合いの様相であり、森ビルと扉を作成した会社の言い分が違うことが原因のようです。

事件のおきた扉は見たことがありませんが、確かにあの回転扉というもの自体危険なものです。私もタイミングを合わせるのが難しく、横にある普通の扉を使うことも多々あります。そもそも何のために回転しているのでしょうか?

日常的に事故がおこっていることも、今回の事件で明らかになりました。同じくこどもが怪我をする事件を起した丸ビルの三菱地所は、今後つくるビルには回転扉を設置しないことを以前決めたそうです。

虚飾はそれに相応しい場所で行うべきであって、誰もが使う普通の場所で使うのは考え物です。


2004年03月29日(月) 大島キャンプ場の有料化

大島キャンプ場が入場料をとることになりました。必要経費がかかっている以上、受益者負担が必要ということです。

キャンプ場には、市営のトイレがあり鉄板を貸し出し、更には掃除などもしているのでしょう。しかし何故何人も人を配置しておく必要があるのか、疑問であります。経費節減を第一にすべきです。その上でお金が必要となった時も、利用者からとるというのは、本末転倒のような気がいたします。あらゆる行政分野にいえることですが、その他の方法で利益をあげる可能性を探るべきです。

例えば、キャンプ場の一区画に売店を出し(もちろん民間委託)、そこから地代をとるという方法もあります。また、ゴミなどの持ち帰りが面倒な方には、有料で廃棄をするサービスをしても良いと思います。

学校などの公益法人やNPO法人も、本来の仕事とは別に収益事業が認められています。行政に経営感覚を持ち込むことは、政治本来の仕事について「お金がないからやらない」という言い訳をつくることになります。しかしキャンプ場運営のような、できればやった方が良いという種類の政策は(ここは価値判断ですが、価値判断こそが政治家の仕事です)、民間企業と共同して利益をあげていくべきです。


2004年03月28日(日) 校友会の幹事会

明大中野八王子高校の校友会(OB会)の幹事会に参加いたしました。会長であるにも関わらず、遅刻してしまいました。反省しております。私が同学の4期生ですから、比較的新しい学校です。この校友会も設立以来4年しかたっておりません。

集まったメンバー(OB&OG)は、ほとんどが在学中に生徒会などで活躍していた人ばかり。しかし、かく言う私は全く無縁。そもそも生徒会などあったのかどうかすら記憶にありません。ただ、選挙の際などに昔の恩師にお願いにいっていた経緯があり、設立時に「会長しろ!」の一声で以後つとめております。本来的にはこのような会の責任者に、政治関係者が就くのは好ましいことではありません。できるだけはやく後任を見つけ、あるべき姿にしていきたいです。

聞くところによると、以前は秋川や拝島など多摩北部方面からの通学が多かったそうですが、最近は相模原市や町田市などが増えているそうです。本日集まった幹事10名のうち、相模原市民は3人もいました。(私・下九沢・田名)こういう近所の校友同士での付き合いがもっとできれば、色々な意味で学校の発展にもつながるかもしれません。将来の相模原支部設立に向けて・・・。(半分冗談ですが)

すいません。政治家にあるまじき、ただの日記でした。




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