てらさき雄介の日記
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2004年03月17日(水) 明大総長の挨拶に感動じ入りました

母校である明治大学付属中野八王子中学校の卒業式に参加しました。校友会(OB会)の会長を引き受けているため、入学式や卒業式はいつも出席しております。私も祝辞の時間をいただきますが、子どもたちに説教じみたことを言うのが苦手なものですから、あまり有意義な挨拶はできていません。

式のメインは卒業証書の授与です。その際のBGMがSMAPの「世界にひとつだけの花(歌詞なし)」でした。それを聞いた明治大学総長が、その後の来賓挨拶のなかで、昨今の個性尊重の風潮は「あまりにも様式化・ファッション化した社会に対する人間の根源的な反抗という側面」があるとの洞察を述べていました。思わずメモしてしまいました。

実はこの曲については、昨年から考えることが多かったのです。紅白歌合戦の大トリになるなどの社会現象になったことを、おぼろげには納得しながらも、自分のなかで言葉に出来ていない面がありました。なるほど!という思いでした。

「肥えた豚よりも飢えたソクラテスになれ」は全共闘時代の東大大河内総長の言ですが、昨今はなかなか心に響く言葉がありません。そんな言葉をひとつでも訴えられる政治家になりたいです。


2004年03月16日(火) 地方自治体の財政はどうなるのか

長友克洋市議主催の勉強会に参加いたしました。テーマは「相模原市の財政」です。久しぶりに市の予算統計などを見ました。その中でふと気づいたのは、市民ひとり当たりの一般会計金額(どこの市が実質的に一番お金を使っているか)の全国一位が長崎市であったことです。長崎市は人口類似市のなかでも、財政力指数が最低のレベルです。つまり長崎市は自主的な財源がないのに、一番多くお金を使っているのです。何故そのようなことが可能なのでしょうか。それは自治体に対する国などの援助があるためです。

この例のみでなく、国の地方自治体の財政への考えは、お金がない自治体ほど手厚く援助するというものです。自治体側からすれば財政が悪くなるほど国から援助をもらえることになります。実際こういう感覚で、あえてたくさんお金を使って、国からの予算獲得を目指す行政マンや議員は存在します。

皆んなでそんなことをやった結果どうなったでしょうか。国は財政破綻寸前です。自治体も援助付けになり、根本的な対策はとられていません。ひとつだけ解決方法があります。それは収入以上にお金を使わないことです。この当たり前の民間感覚を徹底さえすれば、国に頼る必要もなく次の世代に借金を残さずに済みます。財政改革の余り語られない、最大のポイントだと思います。


2004年03月15日(月) 消防団の先輩が退団いたしました

正確に言うと月末まで任期がありますが、最後の定期整備ということで、大変遅くまで送別会(?)をしていました。大変お世話になった方で残念な限りですが、退団は基本的に順番でしていきます。

この先輩は14年在籍されました。新入団員が毎年入り、その人数分退団していくのが理想の姿です。私が所属する第一分団第一部は15名の定員なので、一年に2名入団すれば約7年で退団できます。今回のケースのように、新入団員が入らないままの退団だと、結果15年いなければいけないことになりかねません。今はまさにこの状況です。この日記を書き始めた当初にも触れましたが、行政がもっと勧誘に励むべきです。自治会のみに運営を任せている現状に無理がきています。何しろ自治会役員すら見つからない現状なのですから。

今市民運動が盛んななかで、ボランティア人口は市内でも増えています。そういった方の関心が及びにくい雰囲気や体質がもしあるならば、それは消防団自身で改善していくことも必要です。地域に根付いた珍しい組織です。皆さんのご協力で維持し続けていきたいです。


2004年03月14日(日) 座間へ米陸軍第一軍団司令部移転の打診

米軍は在外も含め現在再編を行っています。その一環でワシントン州の陸軍第一軍団司令部がキャンプ座間に移転したいと、日本政府に打診中とのことです。日本側は「難色を示している」と新聞記事にはありました。

調べてみると、この第一軍団の任務は「アジア太平洋地域全域の不測の事態に対応すること」であり、日本がその橋頭堡に選ばれたのでしょう。しかしフィリピンや韓国の米軍も縮小しヨーロッパにおいても同じ状況にあるのに、何故日本のみ強化の方向になるのか憤りを禁じえません。

在日米軍は果たして日本の安全に寄与しているのか、という基本的な問題をもっと議論すべきです。アメリカの同盟国であるがゆえの危険も常にあるという認識が必要です。常にメリットとデメリットを点検していくべきです。国会はこういった議論をすべきところのはずですが・・・(衆参の今国会の議事録を見てもいまだ議論の形跡なし!)。




2004年03月13日(土) 自衛官の送別会に出席しました

相模原市千代田に自衛隊の募集事務所がありますが、そこにいた自衛官の方が他へ転属になったことによります。自衛隊募集相談員の一人として出席しました。転属する方(2曹)はもともと気象隊の技術を持っており、本来の業務に戻るということだそうです。

会の中で数人の方と防衛問題についての意見交換をしました。自衛隊の会の中でこういった議論ができることは、日本の戦後民主主義の良い点だと思います。私は自衛隊は抑止力としての軍隊であって欲しいし、今では死語になってしまった専守防衛を貫いて欲しいという考えです。もちろんそうでなく、積極的に自衛隊を活用するという意見もありましたが・・・。

こういった会に参加して、現役自衛官の方とお話をすると(これが会に所属している大きな目的です)国を守るということに関する信念には感服いたします。自分自身が恥ずかしくなることもあります。こういった方々の思いを曲げずに活かしていくことこそ政治の責任だと思います。








2004年03月12日(金) 党神奈川県連のパーティーにて

民主党神奈川県総支部連合会のパーティーが横浜でありました。基本的に資金パーティーですが、会費もその割りに高くなく(といっても5,000円)会場溢れる参加者でした。支援者の方と一緒に小池市議の車に便乗し、帰りは長友市議も同乗いたしました。
          
印象的だったのは、連合神奈川の真壁会長の「本気で政権をとる気があるのか!」というご意見と、藤井裕久代議士の「自民党のように政権とりに貪欲に!」との挨拶です。自分自身県会の選挙の際も、この貪欲さに欠けたことが敗因のひとつだと思っており、改めて肝に銘じました。

それと気になったのは参議院比例候補者が、連合組織内の方以外誰もいなかったことです。呼ばなかったのなら党の怠慢ですし、呼んでこなかったのなら候補者の怠慢です。また、県連主催の会であるのに県会議員が水戸幹事長以外全員欠席もどうかと思います。ずっと県会で会議をやっているのならともかく、打合せをしているのは一部の代表者のみのはずです。徒歩5分圏内なのですから、やはり何人かは出席し現在の県会の状況についての報告をすべきです。県民に批判を受けている党員に対しての、説明責任を果たす絶好の機会であるはずです。

そして選挙に向っての決起大会だからこそ、「政権交代」以外の政策フレーズを訴えるべきです。これは県連独自のものでいいと思います。私は雇用不安と社会保障不安を取り除くこと意外にないと思います。

色々書きましたが、なかなか横浜に行く機会も少ないものですから、このような会はとても有意義でした。久しぶりにお会いできた方もたくさんいらっしゃいました。「メールニュース」を読んでいるといって下さった方もいて、非常に勇気付けられました。ありがとうございました。


2004年03月11日(木) テロを防止すること

スペインのマドリッド近くでテロがあり、140人以上の方がなくなりました。スペイン政府は国内の非合法組織によるものと発表しましたが、その組織は犯行を否定しているそうです。

戦後の日本でもテロはおこっています。政治的なものもあれば、そうでないものもあります。そして全てのテロには「原因」があります。その「原因」の如何によって、テロを正当化できないことは言うまでもありません。しかしその「原因」を取り払うことが、テロを防ぐ最短の道だと思います。テロリストの標的になる可能性を全力で回避することです。

この意見には反対論もあるかもしれませんが、私の政治家としての根本的信念によります。戦争をしてまで貫く正義はありませんし、テロを受けてまで守るべきものがあるとも思いません。国民の生命と財産を守ることが第一の政治の役割です。

現在の日本の対外政策は、今まで友好的であった国々の中にも敵対心を植えつけています。繰り返しますが、テロリストの言い分に耳を貸すということでは決してありません。ただリスクを回避する努力を政府は全力でして欲しいのです。「弱腰」「卑怯」「平和ボケ」そんな意見こそ危険であるという認識を今改めて持つべきです。


2004年03月10日(水) 神戸児童殺傷事件の犯人が仮退院しました

神戸児童連続殺傷事件の犯人が、本日医療少年院を仮退院しました。今後保護観察処分となり、その経過が順調なら今年一杯で正式退院だそうです。

この事件は児童二人を殺傷し、しかもその一件については死体の一部を校門に放置するという残虐なものでした。しかも犯人が当時中学生ということで全国的なニュースをなりました。その少年も現在は21歳だそうです。

さてこのような未成年による、残虐な事件がおこると議論になる少年法についてです。大人に対するよりも「更正」に重点を置いた法律であり、被害者感情などを考慮すると刑罰が軽いのではという批判を受けています。

まず、これは少年法とは直接関係がありませんが、刑法上の成年を18歳にすべきです。社会の実態にあわせるという意味でも重要です。つまり18歳以上は未成年でも氏名など公開し、通常の司法手続きに付すべきです。

次に少年法に関することですが、少年法の「保護」の精神は今後も維持するべきです。死刑制度でも言われることですが、罰則の強化は犯罪の抑止にはつながりにくいと思います。ましてや少年なら尚更です。復讐法ではないという一線は守るべきです(もちろん刑法自体も同様ですが)。

現状の問題点としては、この「保護」を隠れ蓑にして真実の究明がおろそかになっていることです。結果犯行の真相が明らかにされない例が、少年事件は多すぎます。この点はしっかりすべきです。また今回の事件で初めて知ったのですが、保護観察の期間が短いと思います。

もちろん冤罪をうみやすい警察の取調べのあり方などは、大人を含む社会全体のテーマとして改善しなければなりませんが。


2004年03月09日(火) 党総支部常任幹事会が開催されました

月に一度の党総支部(相模原市の大部分による支部)の常任幹事会です。役員会が4時半から開催され、全て終了したのは8時ごろでした。

主な議題は、参議院選挙の対策と党員の拡大についてです。「党に入る」ということが、なじみがないため支部でも勧誘は苦慮してます。より民主党の政策を明確に打ち出しながら、勧誘していかなくてはなりません。

アメリカなどでは報道されている大統領予備選挙なども、党の支持者によるものが多いですが、一方では「入党」という手続きは取られません。日本もその方があうのかもしれません。

しかし政党とは何でしょうか。今日も皆んな真剣に議論しているのですが、その中に政策論はひとつもありません。どこの政党も多分そうなのでしょう。皆が民主党に集っているのは、民主党の政策を支持しているからのはずですが、ジレンマを感じます。


2004年03月08日(月) 子どもに夢を持ってもらうために

今日は(社)相模原青年会議所の委員会がありました。本年度は「地域の共育実践委員会」に所属しています。5月には「子どもに夢をもってもらう大人になるためには」というテーマの、講演とディスカッションを兼ねた会を開催します。現在はその準備段階です。

子どもに夢を持てと言う前に、それを言う大人が夢を持っていなければなりません。かくいう私自身の夢とは何でしょうか・・、改めて考えます。私は政治家になること自体を夢と感じたことはありません。現に今一番辛いのは議員でないことではなく、自分のメッセージを発言できない(厳密に言うとしにくい)ことです。今の自分が何を訴えても、残念ながら県議会議員のそれと比べると格段にインパクトが弱いでしょう。私の夢は政治を通じて実現したい社会にこそあります。この姿がだんだんと自分の中で、はっきりしたものになってきています。道のりはまだまだですが、近い将来にはきちんと皆さまに訴えることができるように頑張ります。

今の子どもたちが以前よりも夢を持てないのだとしたら、それはきっと大人が夢を失ったからです。自分の夢、社会の夢を見続けていきたいです。


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