堀井On-Line



7323,閑話小題 〜3・11から10年の記念日 〜2

2021年03月12日(金)

 あと講釈になるが… 原発の第二回目の爆発の可能性もある中での撤収作戦の
二つの問題が絡むが、兎に角、会社の整理である。債権のある銀行まわりと、
取引先への電話。それは針の筵だが、弁護士が横についているのは心強い!
 弁護士曰く、
「倒産には良質と悪質がある。この案件は良質のため問題ない。まず気持ちは
前向きに、後ろ向きの心が一番の敵。…としても、決して明るい案件でない。」 

 これをプラスに転じるには日々の生活習慣を、理想的日常に転じることと、
こんな経験、滅多にない社会経験のチャンス… 週間単位の理想的スケジュール
をつくり、日々自らを変えていく事。怒り、マイナス思考に沈まないこと。
「日々、是、好日」と、自らを導くこと。拡大も事業なら、撤収も事業の内。

 実兄と幼馴染の二人ともが、『弁護士に委託するのがベスト。全てを代行して
くれる』と教えてくれていた。なる程、経営部分の根幹部分を、全て預けるため
起きてくる問題は全てを…『あとは弁護士に!』で事が済む。問題は、その費用。
資金繰りに目がいき、そこまで余裕が無いのが世の常。 ただ、報告を聞くだけ
になる。その瞬間から一種の経済犯そのもの。ことは金銭が絡むため尋常でない。
ただ、後ろ向きにならないのは、なかなか難しい。 世情は、東北大震災と、
現在進行中の福島第二原発の爆発か否かと、被害の実情と、余震に向いている。
こうなると、創業期の、思わぬ問題発生時の血の滲むような経験が、そのまま、
知恵として地の底から湧いてくる。これで、刑務所行き以外の経験を全てした
ことになる。ある意味、自問自答の世界で、その知恵を自ら湧きだすしかない。
そこで沸き出てきた言葉が…『地獄の沙汰も金、次第』。 綺麗ごとなら誰でも
言える。 が、なる程、こういう事かと!

 なる程、同じ経験をした幼馴染が、<最後の最後は『お金だよ!』>
そして、それに私が加えるなら、<行蔵だよ!> になる。
人生は、東北大震災と、このコロナ禍も加えて、『まさかの坂』がある。
その時にユダヤ人ではないが、お金の大事さに初めて気づく。

・・・・・・
6570,閑話小題 〜こともあろうに、会社清算の渦中に…
2019年03月11日(月)
  * 東北大震災から今日で八周年ですか?
 何か書こうと前年分を読返したら、いま書きたいと思ったことそのままが、
書いてあった。それも何年の3月の今時分に。文章化としてパッケージにする
記憶の記録は、不思議な作用が脳内に働くもの。その時々の出来事を実録で
残す意義というか、意味は…  時代の大波の渦中で、その時々の自分が
確かに息づいていた温みがそのままが伝わってくる。それがまた、半世紀前の
友人との邂逅の思い出が、当時の日記から現れ出てもくる。 人生は多重の
行蔵で出来上がっている厳然たる事実がある。

 2人の女性と、ご遺体、祈っている若い僧侶と、背景に被災地。
私の当時の心象風景そのもの。 南無阿弥陀仏!

 
・・・・・・
6206,閑話小題 〜「3・11」に何をしていたか?
2018年03月11日(日)
   * 3・11の、私の事情
 3・11からはや、まる7年になる。創業30年の会社の自主廃業と、東北大震災が
重なったが、こういう不幸は、えてして重なるものだが、それにしても…
 会社の万一用の「予備資金」に手を付けざるを得なくなったら、躊躇なく
会社清算をすると、決めていたが、冬枯れの時節とはいえ、その日が到来し、
年末から新年にかけ、独り真剣に清算の見極めを考え始めていた。
 2001年の9・11テロ以来、中越地震、柏崎・刈羽沖地震、リーマンショックと、
10年で、売上が3分の1近くへの減少の流れが止まらないのである。その背景に
情報化社会の到来もあって、首都圏からは日帰り圏に入っていたこともあった。
 社内留保や家内の保証を入れると、数年は維持できるが、これでは、何かも
失うことになる。今、清算すれば銀行債権以外は、何とか清算が可能。
そして年明けから、創業以来の右腕だったOと、財務の検討に入っていた。
 そして2011年の3・11に、事務所で話合いが終わり、立上ろうとした瞬間、
何か異様な揺れが始まった。これは遠くの大震災では?と、TVを入れると、
東北地区で大震災のニュースが。 「こういう事情の時に、こういうのが
重なることは、経験上、有り得ることは知っていたが… 
 私に強い「意味ある偶然の一致(=シンクロニシティ、共時性)」があるが、
あまりに出来過ぎと考えつつ… さて、この異常事態に如何すべきか?と。
そこに新幹線が不通とテレビのテロップ。県内の被害は、今のところ皆無なので、
まず当日の長岡への帰宅の心配。 それならバスは?と、電話で聞くと、通常
どおり運行、という返事。列車通勤客がバスに流れるので、サラリーマンの帰宅
時間前の17時に乗車と決めて、バス乗り場にいくと、空席があり何とか…。18時
過ぎに帰ってTVをみて驚いた。画面から絶叫に近いアナウンサーの避難勧告の声… 
「ああ、私の事業清算の、後押しが、これか」の内なる声。その混乱で、迷い
少なく、決断出来たことが不幸中の幸いになっていた。 350室で新潟駅前の
シリーズを終えて、新潟東バイパス近くに切替えるべきだった。まさか、9・11、
中越地震、刈羽沖地震、リーマンショック、東北大震災と、情報化社会の到来の
影響が、直に、ここまで衝撃を与えるとは、思いもよらなかった。事業とは、
そういうものかと、思い知った。 バブル期に一万円した「東京電力」の株価が
390円というから…25分の。 バブル当時、私の友人が、3人の兄妹で、10,000株
を持っていたというが、如何したのだろう? 他人事ではないか。でも、自分の
「愛と死」?を見つめているような墓石の日である。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏!
当時の文章を、コピーしたが、書くこと、書き残すことの秘儀を実感させられる!
 何もかも、「あとは朧、あとはオボロ… 、横浜ブルースになる。

・・・・・・
3638, 大地震 ーつれづれに
2011年03月12日(土)
 数年前に地元の中越地震、柏崎・刈羽地震を身近で経験したばかりなのに、
更に国家を揺るがすような大地震に遭遇しようとは。事務所のある新潟駅前では
震度4の震度だったが、揺れかたが広域の地震のような気がした。直ぐにTVを
つけたところ、リアルタイムに生々しい地震と津波が中継されていた。
特に大津波が海の彼方から押し寄せてくるのを据付カメラが写しだしていた。
そういば先週みた映画「ヒア・アフター」で、ヒロインの一人が大津波に
襲われ九死に一生を得る場面があった。 津波に飲み込まれ流される場面は圧巻。
しかし、これは現実である。TVの画面は長い海岸線に何波も線を描いて押し寄せ
てくる場面がリアルである。その上に、お台場のビルや、石油基地のタンクが
炎上している場面などが生々しい。夜になっても全国彼方此方から津波が注意報
が流されていた。観測が始って以来最大のM8・8の大地震。 規模は東北全体と
関東甲信越にわたっている。 この文章を書いている現在でも、現在進行形で
余震が発生しており、TVからライブで流れている。 江戸時代には、地震が多発
していたというが、1896年 明治の三陸地震 - 岩手県綾里 の津波高さ 38.2 M
- 死者不明者 22,000 人が知られている。今回は、7メートルだったが、被害は、
死者が数千か、数万人になるのか。東北6県の人口合計と東京都の人口はほぼ同じ。 
もし関東に地震が起きて同じような大津波が襲ってきたと想定したら被害は莫大
になる。結果として、これまで起こっていた東北の地震は、この地震の予兆と
いうことになる。
今朝も、震度4の地震があった。これだけの大規模の地震に対して、即応は
無理のはず。救援を待っている被害者が多く存在してことを思うと心が痛む。 
まさか、まさか、まさか、で、今でも現実として受け止められないの大方だろう。
国内では部分的な地震は多くあっても、これだけ広域にわたった地震と、津波
は私が知っている限り初めてである。
そういえば、学生時代の友人が仙台飛行場近くの河口辺りに住んでいるが
大丈夫だろうか心配だ。病ある連れ合いがいるので動き辛いはず。

・・・・・・

・・・・・・
3641, 大地震 ーつれづれに −4
2011年03月15日(火)
* ところであの男、大丈夫だろうか?
学生時代の友人が、仙台飛行場近くの阿武隈川の河口の漁村に、終の住家に選んだ。
このM9の地震と津波が直撃したのでは?とブログに書いたら、それをみた友人
から電話が入った。仙台区若林区荒浜は多くの犠牲者が出ている。生きていて
欲しいが・・・ いや生きているはずである!
――
3040,卒業40年周年か〜 −4
2009年08月01日(土)
昨日届いた、この手紙を本人の了解無しに公開すべきかどうか一日かけて
考えた上で判断をした。私の40年ぶりの問いかけに充分に答えてくれた手紙で、
自分の人生を心を込めたダイジェストとして書かれた手紙を貰うのは初めて。
私一人の心におくより、記しておく方が良いだろうと勝手に判断させて貰った。
‘学生時代の卒業間近に真剣に対話した延長線上’の手紙上の対話だから魂が
入ったのだろう。それとキャリアの転勤生活で鍛えられた人生の極みの経験の
積重ねがある。学生時代の友人との対話というより、高潔な精神と魂の対話を
させて貰ったような気持ちである。私にとって一期一会の対話になった。 
それだけ良い学生時代を過ごしてきた証明にもなる。  
ーー
* 奥野君からの手紙
お懐かしい堀井さんのお便りを頂戴し学生時代の記憶が一気に甦りました、
本当にお久しぶりでございます。合気道の道場、同志社や学習院への合同稽古、
合宿打上げ時の泥酔・不味い学食・ご自宅に泊めていただいての佐渡旅行等々
四十年前の皆さんのお顔と行状のあれこれが懐かしく浮かんで来ました。
堀井さんは当時から将来は事業家の道を目指して行くのだろうなと私なりに
思っていました。どうして? と問われれば、同僚に比べて社会経済の出来事
への関心が強かったとお答えします。その方向に真直ぐに進まれたのですね。
しかも大成功されて本当にすばらしいですね。
 プログも拝見させていただき堀井さんの人生の一端を垣間見ました。
暖かな生活が伝わってきました。
その後の小生ですが資生堂に入社し最初の赴任地名古屋をスダートし所沢、
福岡、東京、札幌、仙台、名古屋、広島、東京、仙台と転勤族の暮らしを送り、
56歳時に早期退職をして現在地に居を構えました。最終の役職は支店の責任者
でした。50歳台に入ると親しかった先輩、同僚、後輩等が次々と鬼籍に入られる
ようになりその方々の浬繋のお顔を拝む都度、一度の人生を思うように生きら
れましたか、満足されていますか という思考が強くなってきました。 
仕事は化粧品の製造、販売業務なので二十歳前後の若い女性が多く気持は若く、
楽しく送れた自負しています、が人生の残り時間があとわずかになってきたと
感じ始めると、時が無性に愛おしくなり、100%の自分の自由時間をはやく手に
入れ、日ごろより感じていた、生物として本来の姿、自然の中で自然と共に
暮らそうと決めた次第です。 日常生活は太平洋の日の出をワンちゃんと一緒
に拝み作った野菜を食し蔵王連峰に沈む夕陽に1日の健康を感謝する毎日です。
趣味は海釣りとゴルフです。自宅のすぐ目の前が海です。阿武隈川の下流域
にて魚影が濃く、黒鯛、サヨリ、ヒラメ、カレイ、海タナゴ、アイナメ、スズキ、
ハゼ、イシモチ、アナゴ等々を釣ってきては命をいただく感謝をしながら食して
います。 季節とともに変わり行く波と風と海水の濃淡をみて釣り時をきめます。
時の刻みが止まっているように思える一時です。
ゴルフはシーズン30-40回といったところです。自己目標が年1回以上30台
のスコアーをだすということでやってます。ちなみに今季は5月に38が出て
満足しています。 家族状況ですが29歳の時妻を娶り子供は息子が一人です。 
妻は若かりし時準ミス瀬戸で容姿はそれなりだったのですが6年前に○○○○
を発症し・・・。 最新治療を受診しているのですが○○疾患の為大変厄介な
病気です。現在私のサポートが少々必要な状態です。
そんな事情で立教会や同窓会といった宿泊のともなう集いは参加を断念して
います。息子は堀井さんの八と同じように名を新八(しんばち)といいます。
丸の内の○○生命国際投資部で海外債権の売買業務に携わっています。
平均睡眠時間は4・5時間との事です。親より出来がよかったのはカミサンの
弟が岐阜大の教授をやっているのでそのようなDNAをすこしばかりひきついで
くれたのかなとおもってしまう親馬鹿です。
ざっとした近況ですが一献傾けながら積もる話をしたいと思いつつ
先の事情でそれもかなわず拙文とあいなりました。 状況が好転したらぜひ
お会いしたいですね。堀井さんとご家族のご健康をお祈りいたします。 
                        7月28日 奥野和男
―――
* 奥野君への手紙        
            2009年07月22日 (今日、本人の手元に届く)
学卒40周年記念に参加をしてクラスの名簿に貴君の名前をみて懐かしく、
手紙を書いています。卒業前の半年間(S43・9〜44・2)日記をつけており、
それを20数年前に倉庫の隅から見つけ出しました。書いたことすら忘れていた
ので、タイムマシーンで当時に戻ったような気持ちで読み返しました。 
8年前に始めた私のHPの中央の下にある分類のブログに書き写してあります。
ブログに同月同日に毎日載せたものです。従って、毎年半年は、当時の日記を
毎日読み返しています。その時、貴君が、あの馬小屋のような寮に卒業間近かに
訪ねてきて、これから社会に出るにあたって多くを語ったことや、佐渡に広瀬君
などとご一緒したことを思い出しています。 
先日の会では石川譲治君や、服部学園の園長の染谷(服部)、川村、福田君
などの顔が見受けられました。その前日に銀座に合気道の面々が集まり、一杯
やりました。三崎、木矢、伴、鈴木(加藤)、高杉です。三崎さんは10年前まで、
新潟に16年近く転勤できていて、2〜3ヶ月に一度のわりで古町などで酒を飲んで
いました。 ところで私は、その後
・ジャスコに一年在社後に、
・産業能率大学に途中編入をし、
・その後金沢の「いとはん」(その後ジャスコに吸収)に一年半在社、
・千葉の郊外に貸しビルをつくり、その中に居酒屋の養老の滝のFC店と、
 やはりFC店の焼きたてのベーカーリーを二年間従事(その当時に結婚)
・家の事情で実家の事業(衣料量販店と衣料専門店)を5年間従事をし、
・34歳から新潟駅前でビジネスホテルを30年近く経営をしています。
 
2001年の9・11のテロと、去年の9・15の金融恐慌以来、苦戦をしていますが、
何とかやっています。どちらかというと、創業屋的な人生だったと思います。 
30歳前半までに問題を吐き出し、後半は、それまでの勢いで何とか辿り着いた
というところです。ところで、貴君の住所をグーグルアースに入れてみたら、
仙台空港の南10キロほどの漁港のようなところで驚いています。
資生堂に入社して、都会にドップリと浸かっているかと思いきや、
その正反対の場所で。実際のところ、東京のアスファルトジャングルなどより、
遥かに良いことは、新潟飛行場の周辺をみれば分かります。それだけでも良い
人生を過ごしてきた貴君の姿が目に浮かびます。(それぞれに価値観があるで
しょうが) 
何かチャンスがあったら、会うのも面白いでしょうね。それでは、お元気で。 
あの日語り合った、延長の気持ちで思いのまま書いてみました。 堀井八郎  
 
追文)8年前より、ブログを開いています。暇のおり覗いてください。
 検索に堀井八郎を入れると出てきます。当時の写真や、先日のクラブや、
同級の二次会の写真があります。 分類には当時の私の日記があります。  
 〜 22・23・24歳の日記のコーナー 〜
 ー−
ー11月19日ー 1968年
・11時起床。
13時半に同級の奥野君が私の部屋に突然くる。1〜2年の時、
  席が隣のこともあって親しかったが。専門課程になってから疎遠になって
  いたのに。話をしたかったのだろう。人生について、倫理観について、
  その後読んだ本で感銘したことを必死に話をしていった。
特にケネディの自伝に感銘を受けたというのが印象的であった。

見違えるように自信を持ったらしい。男っぽくなったという言葉がピッタシ。
4時間ばかりして帰っていった。もうこうして彼と話合うことは無いだろう。
アパートから一時間以上かけてきたのだから、自分のメッセジーを伝えた
  かったのだ。

それにしても最近多くの人が吹き付けるように来るのに驚く。聞き役に
  徹していることもある。それと大学最後の時が来ているためだろう。


7322,閑話小題 〜3・11から10年の記念日 〜1

2021年03月11日(木)

    * YouTubeをみると…
 YouTubeには人気ランキング順が有って、まる10年目の時節に津波が多く列挙
される。 当時、会社清算の決断を迫られたこともあり、何か不思議な感覚に…
それでもドサクサもあり衝撃は最小で済ませることが出来たが、表層雪崩的とは
いえ、実際となると甘くはない。極度の緊張感もあって、身体が浮いたように、
手順を踏んでいた。こういう重大な決断は、NO2以外、相談しないのが決断のこと。
その内容と、個人の内奥の声を合わせて決断する。

 その最終の段階の打ち合わせが終わった直後の大地震と大津波。 福島では
原子炉が爆発した深刻な事態をTVで報じていた。 上越新幹線もまた不通で、
急遽、バスで長岡まで帰ることに。 …二つが重なったことも含めて、自らが
小説の主人公になってしまったような心持になっていた。
<事前の一策は、事後の百策に勝る>の格言通りに… 万一の策を二重、三重
に取入れていたことが、大きかった。その数日後に、NHKの県内版のニュースで、
当方の倒産(事業断念)を報じたのを見て、家内は面白そうな顔があって、
当事者と、その連れあいの大きな段差を感じていた。 一般債権がゼロに近い
ため、債権者が押し寄せることもなく、弁護事務所に債権者集会の有無の電話が
一本だけ入ったと、後で聞くことになった。銀行債権のみも珍しいとか。

 決断をした後も、実感は湧いてこないのである。だた、目先の手順は、思った
とおり進んでいた。具体的なケースは、創業した者の強み。事前に失敗した
場合の撤退のイメージをしていたため、撤退も事業のうち、悲壮感とか、茫然
とすることはなかった! 世の中は、あたかも末世の到来のように悲観的惨状を
報じていた。イザとなると、腹が坐るというか、目先の現象を只管、無事に過ご
すこと。ある意味で面白さを感じていた。 これまで白色だった駒が、黒色に
様かわり。

・・・・・・
30年前の3月31日を前にして
2011年03月30日(水)
  * 創業30周年の日を前にして ・・
 そういえば、明日が30年前の命がけで始めたホテル開業の日である。 
当時の名前はベンクーガーホテル。その一月前の2月28日にホテルの一角で
デザイン学生服をオープンをしていた。いま思い出しても、良い時代だった。
一瞬で消え去る学生服メーカーのネーミングをホテルにつけるという奇抜さが
話題をよんだ。平日はホテルに集中。土日は学生服を販売する変わったホテル。
チンケといえばチンケだが。 当時は、まだ高度成長時代の真っ只中、創業前
に人材を集めるのが大変な時代。当時と現在の、時代の格差に驚きざるをえない。
ホテルなど誰も経験者がいない中で、右往左往の緊迫した日々が懐かしい。 
何かにガムシャラに前に向かえば、そこには求めるもの答えがあった。
私たちは時代背景の中でしか生きることが出来ない。そして、30年後の現在、
当時より客室の価格平均が三割以上も下がっている。平均給与は数倍に上がって
いるに関わらずに。 
 ドルショック、バブルとバブル崩壊、2001年の9.11テロ、2008年の9・15の
リーマンショック。そして、この大震災。その中で特に日本は、その都度大きく
変動した。 自分の人生を振りかってみて、時代の要請にそって能力をつくり上げ、
成功と挫折をしながら生きていく、それが人生だった。事業は30年が大きな節目
になる。その節目がきた。

・・・・・・
3653, あと一月で10年
2011年03月27日(日)

 何ごとも、一日3時間を10年続ければ「ひとかど」になるという。 で、
この随想日記を書き続けて、あと一月で10年。で、何だったのだろうか? 
常に、「何か書かなければ」という心理的圧迫が感覚を磨く作用をしていた。
ここで何年に一度、書き続けている効用を取り上げてきた。
論理思考が培われたことと、読書の備忘録や、旅行の感想文、そして毎年、
同月同日に書いた文章の何年分を読み返す効用など、現在の私にとって無くては
ならない存在になっている。 常に変わったことや、面白いことに出合うと、
その場で自然に起承転結の文章化をしてしまう癖がついてしまった。
「記者の目で論理を組み立てる習慣」という、現象に隠された本質を、あらゆる
角度からみる視線である。
 ところで10年一区切りで実はホッとしたところもある。 この随想日記を
休むことも考えている。一度休むと、再び書くことが面倒になるが・・ 
「一日も休まない」というのは実は大きなプレッシャーだが、反面それが張り
になっていた。 何も書かないとなると、頭が変になってしまうかもしれない。
書くということは、自分の心の開放でもあり、自由を獲得している部分がある。
それにしても、10年も続いたものと自分自身が驚いている。
「偉そうなことを書いているが、その様は何だ」が、読み手の心理。それを
分かっていても、偉そうなことを書くことで、自分を開放をする面白さもある。
 65歳、そろそろ自分の痕跡の消しに入る時期に入った。 このまま書き
続けるか、それとも形態を変えるか? 書くことの秘儀は少しは?分かった。 
書き出すことで、その背後にある膨大の世界を僅かながらでも知覚できたことが
何よりも変えがたい収穫であった。 節目の時であることは間違いない。 

・・・・・・・・
3288, 人みな骨になるならば ー6
2010年03月27日(土)
  * 意味の意味
 ーまずは、意味深長?の部分を抜粋してみるー
 いろいろと思索した挙げ句、いにしえの賢人たちは「人生に意味があるか
どうかという問題に対しては客観的な解答があるのではなく、各人が自らの人生に
意味を付与するかどうかにかかっている」といった暫定的結論に達したもようである。
これは、ずいぶん心もとない結論である。 こちらの理解の仕方によっては、
「みなそれぞれ勝手に意味を見出しなさい」といっているだけなのである。だれも、
われわれ一人一人の人生に意味・意義・価値などを保証してくれてはいない。
われわれの一生は無意味かもしれないし、意味のあるものかもしれない。それを
決めるのは、われわれ一人一人の思い込みにすぎない、と言わんばかりである。 
そして、やはり「思い込みにすぎない」のである。 自分の人生には意味があるとする
あつかましい人物と、宇宙規模で考えれば無意味だとする謙虚な人物との、いずれが
正しいかを判断する根拠などない。思いたい放題であり、思った者勝ちのような
ところがある。 なぜこのような次第になるのだろうか。おそらく「意味」とか
「意義」とかの言葉の起源に問題があるように思われる。 それらは「目的」などと
同様に、古代人の日常生活の中から生まれてきた概念である 全ての言葉がそうな
のだが)。大昔、まだ人類が人生やら宇宙やらをそれほど真剣に考えておらず、毎日
の生存や空腹のことで頭がいっぱいであった頃、なんらかの対象や行為が役に立つ
ものかどうかが最大の関心事であった。 そして自分や身内にとって大切なことが、
すなわち「意味」をもち「意義」のあるものであった。「目的」もまた本来は、欲求
の向かうゴールであり、その達成のために努力という投資と、さまざまな「手段」を
講じなければ到達点にすぎなかった。・・・・・
 たぶん人生や宇宙には「意味」も「目的」もないはずである。 それらもまた
木登りや航海と同様、ひとつのプロセスには違いないから、「結果」はあるであろう。 
あらゆるプロセスは、特定の時点をとれば「結果」を伴うからである。 その結果を
意味や目的と読み替えることはできるだろうが、それなら宇宙や人生の意味と目的は
消滅すること、ないし永遠に溶け込んでいくこと、あるいは繰り返されることに他
ならない。 単なる繰り返し(永劫回帰)には意味がないであろう。存在するものは
いずれ消滅するのだから、存在の最終的な結果は消滅ということになる。 しかし、
こんな結末は意味や目的と言えるだろうか。もしそうなら、われわれの誕生の目的は
われわれの死亡ということになる。それゆえ結果があるからといって「意味」や
「目的」があるとは言えない。「意味」や「目的」というのは単なる結果ではなく、
目指すべきものであり、さらに、あくまでも「自分(われわれ)にとって」という
但し書きがついていなければならないのである。宇宙や人生に、自分(われわれ)に
とっての意味や目的があるとしても、それは人間だけの話である。
 〜〜
 人生の意味など、後づけの自己正当化でしかないのは自明のこと。 独りブツブツ
呟くように支離滅裂のことを書いている? この随想日記のようなもの? 
「意味とは、価値に非常に近い言葉」と信じていた。だから、意味・意味と生半可に
語る人に「それを価値・価値と置き換えれば、自分エゴの意味づけに気づくのに!」
と、何時も内語で呟いていた。意味など自分の都合のよい筋書きの為のエゴという
少し歪んでくる??エゴは決して悪くはない、但し他人の犠牲を・・


7321,閑話小題〜 『孤独論』ですか… 〜4

2021年03月10日(水)


            <『孤独論』―逃げよ、生きよ―/田中慎弥・著>
    * 価値ある何かを探せ…
 私にとっての「価値ある何か」とは… 学生時代に見つけた「世界の旅」。
人見知りの私は「ツアー」になる。それも秘異郷ツアーである。普通なら
数ヶ月は要するが、秘異郷専門代理店が企画した格安ツアーの発見が、既に
学生時代にあった。当時、30万、今では250万! 父親が幼児の頃より、年末
年始のお年玉が20数万があった。 それを原資にした40万を両親に頼み込み、
大学の『海外旅行サークルの『世界一周ツアー』に参加した。
長岡的質素倹約の生活をしていたため、アッサリと両親が認めてくれた。
これは私の人生の根幹を揺るがすことになった。

 そして、30歳後半から年一の割に、40歳半ばから、年二の割に、20年以上、
参加してきた。振返ると52回になっていた。これと、この20年にわたる、この
ブログが「心の基礎構造」になってきた。…巣籠には、丁度良い寝ぐらである。
このコロナ禍で、人々は(特にフリーランスを業にする)何をすべきか、茫然
とするしかない。何ごとも同じだが、そこには長年の準備が必要だ!
まず生き抜くこと! その為には、その場から逃げる事。逃げられないなら、
一度捨身で、初心に帰って、新たな第一歩を踏み出すこと。世間は甘くないが、
甘い奴の集合体が「世間人」なら、捨身なら生きられる。兎に角、甘い人たち。

<3密を避けろ!>ってのは、人間の原点を否定すること、1万2千年前の農耕、
畜産を真っ向から否定することになる。 それなら、まず現在のサービス業の
根底の否定から入らなくては! 目先は情報革命、ネット世界への大転換期。
現業を、そこに移動させないと。店は、情報拠点のサテライトと割切り、配達
に力を移動すること。

・・・・・・
6935,閑話小題 〜無観客試合  {新型コロナの現状と、行方は? 〜11}
2020年03月10日(火)
   * 無観客試合の静けさ
  〜まずは、プロ野球の無観客試合の感想から〜
TV放送の観客目線で見ると、ほぼ違和感がない。映画館で数人の観客しか
いないとしても気にならないのと同じ。とはいえ、知らない内に他のチャネルを
回してしまうことも確か。しかし、あくまでオープン戦。
 大相撲も然リ… 酒をツマミなしで観るがごとし。これも慣れてしまえば…
競馬も無観客も何やら味気ないが、野球、相撲ほどの味気無さはない。
 これらは、滅多に観れない風景。
高校野球も人生一度の花舞台。無観客でも開催すべし。
ところで、東京オリンピックを開催すべきか否か。パンデミックが宣言されると、
参加する国はホボ無いだろうし…無理! 一年の延期か、中止とすると、後者!
あとは、パンデミック前に治まるかどうか。まさか、こんな事態が起こるとは…
 そして、昨夜になって、プロ野球とサッカー・Jリーグが延期のニュース。
これも驚きだが、仕方がない決断。
 ―
   * 淡々とした御隠居生活が一転し
 光陰矢の如しの平坦な日々が、ある日一転し、あれよあれよと、大きな黒鳥
(新型コロナ騒ぎ)が舞い降りてきた。 家内に<本当に、思い切って会社を
止めて良かった! この件で更に想うわ!>と… 9年前から、この方、繰返し
言われてきた。外出好きで、トレンドの店のWindow・shoppingをしていると、
世の中の不景気が手に取るようにみえるとか。 デフレの実感である。
暖冬の上に、この新型コロナ菌によるパニック? 治療法と薬が、存在しない
ため、手の施しようがない。昨夜、就寝直前にTVのテロップが…<イタリアで、
コロナで、今日、300人以上が死亡!> 眠気もさめたが…一晩寝てからと、
早朝、ネットニュースを見ると、そんなニュースはない。TV局の誤報だったか、
寝ぼけだったか… 改め考えると… 微妙な「今日、300人…』のニュアンスの
取り違い。本当だったら、最悪のパンデミックに突入したことになる。
 アメリカの株式市場が一時的としても2000ドル以上の下げ。これでは経済恐慌
に突入は時間の問題? シビアな市場の反応が、あまりにも鈍いのは、お上から
の強い意向か? 時間経過の度に、事態は深刻になっている。

・・・・・・
5838,閑話小題 〜涙を流すより、考えよう
2017年03月10日(金)
 * 涙を流すより、考えよう
先日のNHK・BSスペシャル番組で、アウシュビッツの日本人ガイドが、
「涙を流すより、考えよう」の言葉を紹介していた。その日本人ガイドを
指導した生残り受刑者の切実な言葉、「涙を流すより、考えよう。」、
6年前から現在に至る日々の心の葛藤をたった一言で表現されたような。
アウシュビッツには世界各国のガイドの多くが、アメリカの白人至上主義や、
欧州の移民反対などの右傾化に大きな不安を抱えているという。ナチがユダヤ人
を虐殺した現場からみえる時代の潮流は、当時を彷彿させるのだろう。
 〜NHKのHPより〜
≪ 100万人を超えるユダヤ人が虐殺されたアウシュビッツ強制収容所。
 その悲劇を伝え続けているのが、世界各国出身のガイドたち。今、ガイド
たちは、大きな危機感を抱いている。移民や難民をめぐり広がる排斥の声。
世界が分断を深める中で、自分たちは何を伝えるべきなのか。ただひとりの
日本人ガイド・中谷剛さんも語るべき言葉に悩んでいる。
揺れるアウシュビッツのひと冬を追った。 ≫

▼ 印象的だったのが、強制収容所の近くにある大きな屋敷。
「あれが、当時の収容所の所長を務めていたヘスの家です。奥さんを愛し、
子ども4人居て…」の説明。彼は家族を大切にし、真面目に生活を送って
いたが、日々の仕事では何千の人間をガス室に送り、焼却処分をしていた。
本人にとって、時代に迎合し、自分は傷つかず、社会の勝ち組と自認し、
それを良しとする大義を拝み続けただけ。「目的は手段を正当化する」と
すると、白人第一主義は、ナチや、毛沢東、スターリンの大量虐殺の道を
欧米社会が歩むことになる。しかし、反グローバるも必要?今さら無理!

・・・・・・
6205,閑話小題 〜追体験のような…
2018年03月10日(土)
   * アクティブ・カウチポテト
・イタリアには、半世紀前の欧州旅行で5日ほど立ち寄ったのが初めてだった。
またアフリカやスペインツアーの東周りの中継地のため、ローマに1〜2泊しての
市内観光や、ポンペイなどに数回行ったことがあった。
・そして10数年前に「北イタリア」に、数年前に「南イタリアとシチリア」と、
二度に分けて縦断した。欧州、とりわけイタリア・ギリシャは石の文化のため、
古代文明の遺跡と共に生きている感がする。この二回の旅行とも絶品だった。
・欧州の括りでは、これにギリシャが加え、北イタリア、南イタリアの面を…。
・その左側は、オーストリア、スイス、ドイツと埋めて、フランス、オランダ・
ベルギーを加え…。
・スペインは、マドリッド・バルセロナ・トレド。次が、南スペインと埋めて、
最後は北イタリア・巡礼ロードと…。あとはポルトガルが唯一残っているが…。
・そして、英国、北欧三国とロシア、ノルウェーのトロムソと、アイスランドと
埋めていった。
 ところで、今年に入ってから再放送だが、NHKで幾つかの「シチリア」の
ドキュメントを放送していた。何故にシチリアか? 半島から海を隔てるため、
昔のイタリア情緒が色濃く残っているためである。その幾つかの再放送とは…
【NHKドキュメンタリー  : 2度目のシチリア〜ちょっとディープな海外旅行…
 NHKネットクラブ    :(空港ピアノ「憧れのシチリア島」)
 NHKドキュメンタリー  :世界ふれあい街歩き「シチリア島カターニア…
 NHKオンデマンド : 世界入りにくい居酒屋 「イタリア シチリア州パレルモ】
どれもこ色濃いが、特に、<世界ふれあい街歩き「シチリア島カターニア…>
が、文化の奥深さが垣間見れる内容だった。日曜日の朝10時に、シリーズで
イタリア各地の田舎町の日常生活を紹介する番組もある。古来からの日常その
ままを楽しむラテン人気質が何とも味がある。
 「アクティブ・カウチポテト」といえば、国内ではNHKの人気番組の
<日野正平の「こころ旅」> 冬期間を除く平日、毎日、朝、昼、晩の3回も
放映している自転車で全国の道路を走り回る番組。日野の頭にカメラを付け、
視聴者自らが走っているような気にさせられる番組。まる6年経過するが、
人気は高まる一方のようだ。その3年前の9年前から、早朝、信濃川の土手の
一周をポタリングをしていることもあり、あのカメラ目線が実感できる。
野鳥の囀り、新鮮な空気、霊気と重なった陽光、川面の輝きとセセラギ。
来月から11月までの楽しみに楽しみになっている。走行距離は地球半周は
しただろう。アクティブ凡々の習慣の一つですか。 
・・・・・・
5473,閑話小題 〜歴史上稀なる恵まれた時代を生きてきた
2016年03月10日(木)
* 我われは、日本人数が最大の時代の先っぽに生きている
私たちの世代は、まさに日本の人口のピークになった時代に生きてきた。
確かに恵まれた時代環境に生きていることに気づくべきである。
それも終わろうとしているが・・ 平成20年12月の1億 2809万9千人をピークに、
若干の増減を繰り返してきた。 〜昨日のニュースによると、
《 総務省が26日公表した2015年国勢調査の速報値で、日本の総人口は
1億2711万人。前回10年の調査より94万7千人(0・7%)減り、
1920年の調査開始以来、初めて減った。首都圏を中心に人口が増える一方、
地方で減少しており、二極化がさらに強まった。》とあった。                        
たまたま9年前の同月同日の3月9日に「日本の人口動態の推移」をテーマに
していた。第二次大戦直後に生まれ、米ソの冷戦の最中、地政学的の好条件の中、
奇跡的な恵まれた環境の中で生きてこられたことに私たち世代は感謝すべきだ。 
それも風前の灯になってきた。そして、最期の祭典、そう東京オリンピックで、
終わりを告げることになる。 〜9年前のテーマより


・・・・・・
5108,閑話小題 〜地動説以来の大発見
2015年03月10日(火)
   * 面白ネタ〜地動説以来の大発見
 誰かとの会話に使える、ある面白いネタを紹介する。
以前、ここで取上げた村山斉著「宇宙は本当にひとつなのか」を、
世間話風に、思うまま書いたもの。
《 天動説から自動説のコペルニクス的転回を知っているよね。
 ところが、それに匹敵するか、それ以上の宇宙的大発見が2003年に
観測された。星や銀河、それを形作るすべての元素のエネルギーは宇宙全体の
4・4%で、目に見える星や銀河は、宇宙の中のほんの一部分でしかないもの。
残る96%は何かというと、23%が暗黒物質で、約73%が暗黒エネルギー。
それを合わせると、残りの96%で、元素エネルギーを合わせ100%。
しかし、その正体は殆ど、つまり宇宙の殆どが分かってなかった。ところが、
その暗黒物質が分かる一歩手前まで来たのである。この暗黒物質の研究から
出てきた考えが、宇宙はもっと沢山、もしかしたら10の500乗個もあるかも
しれないという宇宙多元論。多くの宇宙の「たまたま」真空のエネルギーが
十分小さかったものがわずかあり、私たちの宇宙は、その一つだったという説。
そのダークマターと、ダークエネルギーが違う宇宙からループ状の管を通って、
この宇宙に流れ込んでいる。ビッグバン以来、宇宙が拡膨張しているが、
遠くに行けば行くほど、濃度が低くなるはずなのに、全然薄くらないのは、
ダークマターとダークエネルギーが、この宇宙に流れ込んでいるため・・ 
その物質の大きさが、マイナス10の35乗。他の宇宙の数は10の500乗も
存在するという。ところで、人間のサイズを1m単位とすると、この宇宙の果て
まで10の27乗で、光の速度で138億年、かかるらしい!100億は
10の27乗。直径で276億光年の広さになる。私たちはマイナス10の
35乗と、プラス10の27乗の世界に生きていることになる。》
 この話、受けるはずだが、現実に溺れている知的興味の無い人は白ける?
「それがどうした?」と訝る、あの男?の顔が浮かぶ。相手を選ばなければ。
「で、どうしたの?」 「・・・ どうもしません」 外は天風が吹いている。
・・・・・・
3987, 宇宙論のコペルニクス以上の大転換
2012年02月24日(金)
宇宙は本当にひとつなのか ー1
  * 我々の宇宙は10の500乗分の1個でしかない!
 2003年を境に宇宙論は、コペルニクス的大転換に匹敵する以上に変わった。
コペルニクスが地球が宇宙の中心と思っていたところに、実は太陽が中心で、
その周りを地球が周っているに過ぎないと主張した以上の大きな衝撃的進展。 
それは、観測の結果から宇宙全体のエネルギーの内訳が明らかになった。
星や銀河、それを形作るすべての元素のエネルギーは宇宙全体の4・4%で、
目に見える星や銀河は、宇宙の中のほんの一部分でしかないものだった。
ここで、残る96%は何か? というと23%が暗黒物質で、約73%が
暗黒エネルギー。それを合わせると、残りの96%になり、元素エネルギーを
合わせると100%。しかし、その正体は殆ど分かってなかった。
つまり、宇宙の殆どが分かっていなかった。ところが、その暗黒物質が分かる
一歩手前まで来たのである。この暗黒物質の研究から出てきた考えが、宇宙は
もっと沢山、もしかしたら10の500乗個もあるかもしれないという宇宙多元論。
たくさんある宇宙の「たまたま」真空のエネルギーが十分小さかったものが
わずかあり、私たちの宇宙は、その一つだったという説。殆んど宇宙のことが
分かってなかった事実と、我々の宇宙は、気の遠くなるような多くの宇宙の
一つでしかない裏ずけがで始めてきた。学生時代にビッグバンとブラック
ホールの理論を知ったときの新鮮な驚きを今でも憶えている。その後の科学の
飛躍的進展で、宇宙のことが格段に知られるようになった。その一つに
ブラックホールの先が違う宇宙への入り口ではないかという説。
それが2003年を境にコペルニクス的大転換以上に変わったというのを
最近、知ることになった。哲学が宇宙の外があるかどうかを論じているが、
科学は、宇宙はもっと多くあり、10の500乗もある可能性を論じている。 
科学が哲学を遥かに超えたことになる。 永遠の中の有限の存在を知った
人間が、その苦しみを緩和するためつくり上げた神も、多元宇宙論を知ると、
所詮は、そこまでということが分かる。私にとっても、衝撃的大転換である。
137億年前のビッグバンで我々の(今度から、我々の、を付ける)宇宙が
出現し、その広がりには千から2千億の星からなる銀河が、100億もある。
そこには星の消滅の時に生じる空間の歪みが、ブラックホールになり、
周辺の星を吸い込んでいる。それは、他の宇宙に通じる通路と思われる。
これが、私の知っていた宇宙である。それが、気の遠くなる数の多くの
宇宙の一つというと、根本が変わってくる。
・・・・・・
2012/03/03
宇宙は本当にひとつなのか ー2
        「宇宙は本当にひとつなのか」 村山斉著
 先日、「宇宙論のコペルニクス以来の大転換」について書いたが、
そのタネ本が、この「宇宙は本当にひとつなのか」。私にとって、世界観が
ひっくり返るほどの驚きである。オーバーにいえば夜半に目がさめ、これを
考えると息苦しくなるほど。宇宙の果てがあるのか、時間の始まりがあるのか、
神の存在とは、自由とは何か、どこまで自由になれるのか?などの問いは、
この本を読んでしまうと根底から揺らいでしまう。前提が宇宙がひとつ、
だったのが、10の500乗の宇宙の存在の可能性を突きつけられれば、
今までの宇宙論と、世界観は何だったのか?になる。コペルニクスの地動説が
事実と知った時のキリスト教徒のようなもの。これは万物の存在に根底から
問い直しを迫った宇宙論になる。
「宇宙で原子でできている目に見える物質は5 %に満たず、残りの約23 %は
正体不明の暗黒物質(ダークマター)と、73 %の暗黒エネルギーが占めている。
それが、どうもあるらしい。ということは、宇宙の約96%は正体不明で、それら
は他の宇宙から、私たちの宇宙に流れ込んできている 」という途方もない説。 
まず、「 第一章 私たちの知っている宇宙 」から、幾つか書き出す。
  * 私たちの知っている宇宙
・ 地球が太陽の周りを回る速さは、秒速 30 km。
・ 星の成分は光を分析することで解る。 
  温度が高い場所ではどんな物質でもガスになる。
  光がガスの中を通るとガスにより決まる波長が吸収される。
  このスペクトラムの欠けで元素がわかる。
・ 宇宙の年齢は137億年。宇宙が膨張して38万歳のときに電子と原子核が
  くっついて光が真っ直ぐ進めるようになる(宇宙の晴れ上がり)。
  このときの光が宇宙背景放射である。 地球の年齢は約46億年。
・ 2006年8月に冥王星は惑星から準惑星に格下げになった。光の速度で4時間。 
  月は7分。太陽系の中で恒星は太陽だけ。次に近い恒星はケンタウルス座
  プロキシマ星で4.2光年。 我々の天の川銀河には約2000億個の星がある。
  太陽系は中心から28千光年離れた端に近い場所にあり、天の川銀河では、
  まだ若く星や惑星が生まれている。太陽系は銀河の中心を秒速220kmで動く。
・ 銀河団より広い6.6億光年でみると、銀河は一つの点になり、線のように
  つながったフィラメント構造と空洞になった泡になる。
  これを宇宙の大規模構造という。
・ 60億光年位の範囲で見ると、宇宙はだいたい均質で同じような性質を持つ。 
  これを宇宙原理という。
・ スイス・ジュネーブ郊外の地下一周27kmの世界最大の加速器
  「大型ハドロン衝突型加速器」でビッグバンを再現する実験を行なっている。
  ここでは、ブラックホールをつくる計画があり、できれば4次元以外の次元、
  つまり、異次元があるという証拠になる。そうすれば、異次元の中を運動する
  物質の暗黒物質の正体もわかるかもしれない。
 ▼ この数年来で最も面白く、ショックを受けた本である。このところ、
  ショックのことが多い。異次元世界、いや異次元宇宙があるとはね。
 


7320,閑話小題 〜東京オリンピックですか…

2021年03月09日(火)

   * 東京オリンピックは、安倍元首相のアベノミクスの…焚火。
 この時節に至っても、実しやかに開催云々が議論されている。
数兆円かけた無駄金と揶揄されるのを怖れているのだろうが…これは、100年前
のスペイン風邪から、世界恐慌、第一次+第二次世界大戦の大変動に匹敵する
一連のイベント! それさえ確定して議論をすれば、中止が当然。オリンピック
など小さなイベント。何を今さら。 ガヤ・タレントが実しやかに開催有無など
論じているが、その内容の実は全く見当たらない。…そう言う、この論もまた、
ガヤ芸人の域内でしかない。としてもアベノミクスとか宣う阿倍元首相は何を
残していったか? オリンピック・シンジケートが、巨大化をして独り歩きを
している中、何とも難しい難問である。
 ――
   * この日曜日から大相撲が始まる
 さて、大相撲が始まる。数年前より、三段目後半から幕下上位の取組をみる。
これが面白い。若手から、幕内上位の陥落組まで、まずは十両を目指して闘う。
十両は前に立ち、それ未満は、褌担ぎとして後につく厳しい身分社会。そこは
虐めがキツイ。「関取」とは、よくいったもの!給料も、関取から貰える。
スポーツで、給与が一番、割りに合わないのが相撲取り。体重別が無いことと、
立合い後、数秒で勝負がつくため、観ている分には、これ程面白いのはないが… 
有望力士も、或る日、突然、怪我か糖尿で、キズモノになる厳しい世界。
辞めてしまえば「大飯喰らいの大男」でしかない。潰しが効かない典型事例。
転落し、40歳になろうとする大男が幕下辺りに低迷する姿は痛々しい。
このコロナ禍も例外なく、この業界に大いに影響している。
 有望な新弟子の話題が無いのは如何なることか… ? 何の将来の保証も、
経験の保証もなく、あるのは恩情のみ。モンゴルの相撲取りがエゲツナクなる
のも当然といえば当然。貴乃花の行末をみれば、何だろう?と思うのは当然。

・・・・・・
6934,閑話小題 〜新型コロナの現状と、行方は? 〜10
2020年03月09日(月)
    * 誰も予測不能の事態に…
 毎日、この問題をテーマにしてネット・サーフィンをしていると、これまで
全く知らなかった知識、情報に出くわす。 私も数日前までは、<あと1〜2ヶ月
で終焉に向う>と思い込んでいたが、これはインフルエンザの話で、コロナ菌
とは別物。まだまだパンデミック序盤となると、話は違う。この数日来の識者も、
これが前提のようだ。5000万人が犠牲になった「スペイン風邪」レベルの大参事
の可能性を含むというのも、最近知ったばかり。正しく恐れて本当にいいのか?
 今日、歯医者の予約t0、スポーツジム、行こうか行かないか? 私の年齢
だと、二割の死亡率では、考えて当然。
 ――

【 東京五輪中止なら損失7.8兆円 新型コロナ影響試算
            3/6(金) 18:59配信 :時事通信
 SMBC日興証券は6日、新型コロナウイルス感染が7月まで収束せず、東京五輪・
パラリンピックが開催中止に追い込まれた場合、約7.8兆円の経済損失が発生
するとの試算を公表した。国内総生産(GDP)を1.4%程度押し下げ、日本経済は
大打撃を被るという。
 SMBC日興は、新型ウイルスの世界的な感染拡大が7月まで長期に及ぶ場合は
五輪開催中止の可能性が高いとみている。五輪に絡む損失では、宣伝や輸送と
いった大会運営費に加え、訪日客を含む飲食・グッズ購入など観戦関連支出で
計6700億円とはじいた。新型肺炎の感染拡大が収まらず、国内消費のほかサプラ
イチェーン(部品供給網)の依存度が高い中国を取引先とする輸出入減少などの
影響と合わせると、損失総額は7.8兆円程度に上ると見込んだ。 
 ――
【 橋下氏の投稿を高須氏が添付し、「戦犯はWHO。テドロス事務局長。
 彼が大惨事のキーマン。」とツイートした。
高須氏は6日、この投稿以前にも「『大したことない、警報を出すほどでない』
と楽観的発表を繰り返したWHOのテドロスさんが対策を遅れさせて大惨事を引き
起こした主犯だと思います。」と糾弾。 5日にも
「WHOの情報は信頼性に欠ける。『武漢肺炎は子供からは感染しない』とか
『死亡率は高くない』『中国に感謝しよう』とか『マスクは予防に役だたない』
とか変だ。中国の隠蔽体質とWHOの中国への忖度アピールだけは急速に理解が
深まっている。」とWHOと同事務局長の対応を批判していた。】
 ――
【 <安倍首相が表明した中韓2国からの入国規制は、まともな官僚がついて
 いればあり得ない選択肢だった。そのせいで、新型コロナウイルス危機は
大きな経済危機に発展するかもしれない> 〜ついに日本は終わった。
 安倍首相は5日、新型コロナウイルス感染症対策本部会合で、中国、韓国から
の入国者(両国から帰国する日本人も含まれる)に指定場所で二週間待機し、
国内の公共交通機関を使わないことを要請すると表明した。
  学校の一斉休校要請は99%誤りだが、これは200%誤りだ。
価値観の違い、見通しの違い、事実認識の違い、すべてを超えて、あらゆる面で
誤りである、どのような立場を採ろうとも、この施策は誤りであり、意味がない
どころか、日本を決定的に積極的に駄目にする決定だからだ。水際対策は、いまや
意味がない。やるなら1月せいぜい2月頭だ。感染拡大防止をするなら、国内の対策
がすべてであり、それ以外は意味がない。 いまや中国や韓国から観光に日本に
来る人はほとんどいない。来るのはどうしても必要だからで、ビジネスだ。
そして、日本人も含まれ、これは100%ビジネスか、現地からの退避者で、
日本経済をつぶすだけでなく、日本国の同胞を犠牲にする(隔離されるなら
帰国せずに現地でリスクにさらされることになる)措置であるからだ。
 なぜ、こんなことになってしまったのか。】 ※ それだけ深刻な事態!
 ――
▼ 日曜午後の関西系の政治・経済を中心にしたバラエティ・ショーで、
 あれだけシリアスなメンバーの意見が、あまりに稚拙。時が時だけに、
失言御法度としても、この事態の認識が軽すぎ。大相撲は、無観客でも、
それはそれで、中止より遥かによい。次の場所で、より状況が悪くなっている
可能性もある。『外出をしないで家の中でジッとしていろ!特に年寄りは』
では、「誰もお金を使うな」と同じ響きをもつ。これでは世界恐慌の可能性が…
問題は、先行きが全く見えないこと。見えても、それが妄想の可能性がある。

・・・・・・
6204,閑話小題 〜スペイン風邪
2018年03月09日(金)
   * インフルエンザの時節に考える
 例年のごとくインフルエンザが流行っているが、第一次世界大戦の最中の
スペインかぜは、記録に残ってる中で、人類最初のインフルエンザの大流行
(パンデミック)である。 ネット辞書によると…
≪ ・感染者は約5億人以上、死者は5,000万人から1億人に及び、当時の世界人口
 は約18億人〜20億人と推定されているので、全人類の約3割近くがスペイン
 かぜに感染したことになる。
・日本では、当時の人口5,500万人に対し39万人(当時の内務省は39万人と発表
 したが、最新の研究では48万人に達していたと推定されている)が死亡、
 米国でも50万人が死亡した。これらの数値は感染症のみならず戦争や災害など
 すべてのヒトの死因の中でも、もっとも多くのヒトを短期間で死に至らしめた
 記録的なもの(ただし、第一次大戦の戦死者のうち、戦闘活動による死亡以外
 が多く占め、スペインかぜによる戦病死も含まれていることから、スペイン
 かぜの死亡と第一次大戦の戦死者には重複がある)。
 〜流行の経緯としては、
・第1波は1918年3月に米国デトロイトやサウスカロライナ州付近などで最初の流行
 があり、米軍のヨーロッパ進軍と共に大西洋を渡り、5〜6月にヨーロッパで流行。
・第2波は、1918年秋にほぼ世界中で同時に起こり、病原性がさらに強まり、重症
 な合併症を起こし死者が急増した。
・第3波は、1919年春から秋にかけて第2波と同じく世界的に流行した
(日本ではこの第3波が一番被害が大きかった)。
犠牲者が主に若い健康な成人だったのはなぜなのか、これまで明らかになって
いなかった 答えは驚くほどシンプル。1889年以降に生まれた人々は、1918年
に流行した種類のインフルエンザウイルスを子どもの頃に経験していなかった
ため、免疫を獲得していなかったのだ…。≫
≪ スペイン風邪の正体は、A型インフルエンザウイルス。それまでヒトに感染
 しなかった鳥インフルエンザウイルスが突然変異を繰り返すなかでヒトに感染
する新型インフルエンザになったと考えられています。
4000万人の死者数といわれても、あまり実感できないが、第一次世界大戦での
死者数が1600万人ともいわれますから、4000万人いうと、その倍以上。しかも
この1600万人には、戦場でスペイン風邪に感染して死亡した兵士も含まれ、
戦死者のおよそ3分1は、スペイン風邪が原因とされています。≫

 以上の経過からして、パンデミックの恐ろしさは分かる。
そこで「パンデミック」で検索すると、
【 パンデミックとは、感染症の全国的・世界的な大流行をいう。爆発感染など
 とも表現される。古くは、14世紀のヨーロッパにおけるペスト(黒死病)、19世紀
以降7回にわたって発生したコレラの大流行などがある。 また、昨今では
「インフルエンザ・パンデミック」と同義語として使われることもある。インフル
エンザ・パンデミックとは、新型インフルエンザウイルスがヒトの世界で広い範囲
に急速に感染して広がり、世界的に大流行している状態である。】とある。

▼ 飛行機などにより、僅かな時間で、人体を通して世界中に拡散する時代、
 いつ何時、新しいウィルスで数百万、数千万人の命が奪われる可能性が、何処
にもある。さらに細菌やウイルスや化学毒素による、テロの危険がある。そう遠く
ない近未来に人類が絶滅する可能性もある。百年持たないとも言われているが…
・・・・・・
6568,閑話小題 〜「人のする9割は間違ったことをしている」
2019年03月09日(土)
   * つれづれなるままに
 出自は忘れたが、「人のする9割は間違ったことをしている」の言葉が妙に
頭に残っている。 人生全般にいえることか? 誰も自分のすることは正しいと
信じて疑わないで生活をしている。ところが、ある日、否応なく、思いもしない 
激変の黒鳥が舞い降り襲いかかってくる。これは東北大震災の被災や、イラク、
シリアなどの中東をみれば解る。 その時に初めて、「何をしてきたか」
「何だったのだろう」という、根本的問い直しが始まる。 
 人生の長い道で知ったのが「最悪の裏腹に最善」が…「最善の裏腹に最悪」
があること。 母親が晩年、私に語った話が、これ。 
《結婚して数年。小姑に虐められて、耐えきれず実家に帰った時の祖母の言葉…
<人生で一番苦しい時が最も良い時なのよ! 味わいなさい!>の言葉でハッと
して我に返り耐えることが出来た。人生を振返ると、全く、そのとおりだったと!》
 改めて振返えみると、逆境と思っていた時節ほど、実は順境だったのでは?
あれは、順境でも逆境でもない。「順調」そのものでないかと!
 ―
 面白い夢をみた。 面接をされている相手に、マル秘データーが握られて、
「御前の秘密を握っているぞ!」と無言で語りかけられている物語? 離婚に
至るほどの悪いこともしてないし、「後味の悪さが残ることはしない」は、
個人主義を標榜するものの前提条件。それで尚、後味の悪さは残ってしまうのは
致し方がない。。会社経営も、様々な利害関係が絡みトラブルは付きもの。 
それも最小?のつもりだったが… 事業経営も、人生も、気が強くなければ
務まらない。その気の強さが、
自分の歪みを棚に上げて、他者を攻撃する。ところで、あの手の中のデーター
の中身は何? 他人のことなら、簡単に推測できるが。 人生を生き抜くに、
<ご覧のとおり、そのまま結構> だが、果たして言い切れるだろうか!
 ―
 先日、少年4人が、仲間?の一人をリンチにした動画が拡散したのを切っ
掛けに逮捕された。劣悪な家庭環境から学業についていけない不良?は、学年に
数人は存在している。その殴る蹴るは日常茶飯事…。 ところが撮影され、投稿
されて拡散すれば全国ニュースになり、逮捕に至る。 落ちこぼれも、おちおち
突っ張っていられない時代。 暴力団の脅し、恐喝、強請りも、情報端末で記録
されれば、即、逮捕。情報化は相互監視の側面が強くなる。 大方の地域社会は、
500m〜5km程の範囲で形成されている。情報端末は、その人的環境の枠組みを
いっそう強くもするし、希薄にもする。
 ―
 昨夜は飲み会。17時半から始まり、帰って就寝したのが23時。今朝は5時に起床。
2軒目に同級生に遭遇して盛上る。殆ど話をしたことがなかった人だが、ハイに
なって… よくあるパターン。昼は、シネマ。明日の丁度良いネタですか。

 ・・・・・・
4001,4000回の随想日記 ー2
2012年03月09日(金)
「11年も休むことなく2〜3時間もかけてエネルギーを入れて、それが何?」
という疑問が立ち上がる。そのことは私自身が、まず感じていること。40歳
後半から60歳まで、秘境・異郷旅行に年数回行っていた折に、義母が家内に、
「何で好きこのんで、そんなところにワザワザ出かけるのか分からない」と、
首を傾げていたという。これと同じ。そこで大自然の懐の中で出会う感動は、
実際に経験しないと分からない。毎日、一文章を書き上げる習慣で得られる
知識と情報の蓄積が、物事の視点を変ていく面白さは、実際に書き続けないと
分からないのと同じ。1ヶ月ほど前に朝日新聞の投稿欄に面白い。要約をすると
≪ 自分は退職後、ボランティアで忙しく充実した日々をおくっているが、
 聞くところ、定年後、暇を持て余して図書館で時間潰しをしている人が多い
という。それなら自分のように人のため、世のために、ボランティアをする道
がありますよ!≫  一見、正しく、道理である。ボランティアこそ定年後の
人生の義務かもしれない。 しかし図書館に通い人生の経験の糧を得た後の
読書もベストの時間の使い方になる。問題は自分のボランティアに酔いしれて、
読書三味の人が、ただ時間潰しにしか思えない自惚れに気づかないこと。
その人の人生の余白の埋め方は当人が決めること。それを批判する知性が問題。
万人が、このことと似た勘違いをし自画自賛をしている無知の自分に気づかない。 
四千回も書き続けている自分に自己満足をしているのと、ボランティアを自画
自賛している人を合わせ鏡にして、そのバカさを、自覚していない愚かな自分が、
ここにいる。自分のため、11年、書き続けてきた、ただそれだけのこと。 
人生は、経験と知識と感動を得ていく旅路である。面白いのは、書いている
プロセスで、自分の枠組が自然と浮かび上がり、内側を覗き見えてくること。
 ・・・・・・ 
5107,閑話小題 〜「セルフディアローグ」とは
2015年03月09日(月)
   * 「セルフディアローグ」とは
 ー内なる親愛なる対話相手は、数年後の私とする「セルフディアローグ」
という言葉があった。 内語の自己対話である。創業計画や、事業計画を練る
とき、思い浮んだことをノートに書きなぐり、独り内語を声に出して、
テーゼ、アンテーゼ、そしてジンテーゼへの対話をする。 
  〜この言葉をネット検索で調べると〜
≪ セルフディアローグとは、内語たる自己対話の相手(対自)を、自分を大切
 にしてくれる友人として対話すること。日記が、これ。ディアは「親愛」、
ローグは「言葉」。親友が失敗したとき、励ましたり慰めたりするが、自分が
ミスを犯したとき、何ゆえ自分を怒ったり自己卑下したりするのか。対話の相手
を外部から刷り込まれた自己認知を中心にしないで、親愛なる対話相手を自分の
中に作るのです。≫ とあった。
 読書も、日記も、随想も、そこに自己対話。この随想日記も、一種
「セルフディアローグ」になるが、後年、再読する時、当時の自分との自己対話
が何とも奇妙。それも毎朝、過去の同月同日分を読み返し内省する。一種の瞑想? 
写真家が動物や大自然の景色をシャッターチャンスを待つ間、独り頭の中で、
言葉を探すという。それは被写体と、自分との間に生じるセルフディアローグ
でもある。『対話の相手を外部から刷り込まれた自己認知を中心にしないで、
親愛なる対話相手を自分の中に作るのです。』が、よい。
 私など、このブログの想定したビュアーと、来年、再来年の同月同日の自分を
「親愛なる対話相手」としている。だから、どうしても本音の吐露になる。
 ・・・・・・・
3635, 他のせいにするな!
2011年03月09日(水)
  「自分の感受性くらい」 茨木のり子
ぱさぱさに乾いてゆく心を ひとのせいにはするな みずから水やりを
怠っておいて 気難しくなってきたのを 友人のせいにはするな  
しなやかさを失ったのはどちらなのか 苛立つのを 近親のせいにはするな  
なにもかも下手だったのはわたくし 初心消えかかるのを  暮らしのせい
にはするな そもそもが ひよわな志にすぎなかった 駄目なことの一切を  
時代のせいにはするな  わずかに光る尊厳の放棄 自分の感受性くらい  
自分で守れ  ばかものよ
▼ 自分を批判する目が失われることが、老いの一現象かもしれない。
 若い人でも、心が老いてしまっている人がいる。その目は他人にいき、
己の乾いた心が硬直しているのが見えなくなってしまっている。
「駄目なことの一切を 時代のせいにはするな わずかに光る尊厳の放棄」 
が身に沁みる! とはいえ、100年、500年来の地殻変動であることは確か。
「駄目な一切」を「時代のせい」ではなく、「他のせい」にするな、
ということ。 感受性が鈍るから。


7319,閑話小題〜 『孤独論』ですか… 〜3

2021年03月08日(月)



         <『孤独論』 ―逃げよ、生きよ― 田中慎弥・著>
   * まずは、実家に引籠りをしましょうよ!
 副題が ―逃げよ、生きよ― である。家庭を持って、その生活を支えな
ければならないのに、何を優著なだが、それでも死んだまゝより遥かに良い。
この年齢で同年代の人たちをみると、あまりに、死んだまゝ生涯を過ごしてきた
人が多いのに驚かされる。世間とかいう、妄想に縛られ、現実社会との見境が
つかぬまま、最晩年を迎えようとしている輩。
 
 私たちは目先の事象の縛られた奴隷でしかない。それはそれで良しとして毎日
をマンベンダラリと生きているに過ぎないなら、実家にでも引籠って、七転八倒
でもすればいい。誰かから、<あの人の息子さん、一流大学を直にやめて今では
務めるでなし、懸賞金で食い繋ぐ日々>という。フリーランスそのものも、他者
からみれば、こんなもの。一流大学を卒業して、一流企業で無事退社。 それが
如何してというのか! 時代は、そんな人を求めていない。テレワークの時代、
自宅勤務で自由業みたいな働き方改革の時代である。 
 お堅い銀行員でさえ、フリーランス的センスが必要とされ、ほゞ全てが器械化
され、本部決済されて、必要とされるのがインテリジェンス。 上を向いて口を
開けているば何となく、過ごせて時代は終わった。 …まあ、大変だ。
 で、彼らが出来ることは、仲間内の足の引張合い。そこには侘しさしかない。

 逃げることは、決して恥ずかしいことではない。恥ずかしいのは仲間内の食い
合い。地軸が逆さまになってしまった現在、居酒屋でも、スナックでも、小さな
中華料理店でもいい、一度、そこから逃げれば良い。まずは助かって活きる事!
「色即是空」より、むしろ『空即是色』である。折角の人生、生きたままの仮死
よりも、一度、サッサと空になればいい。「捨ててこそ、浮かぶ瀬もあり!」
あの奴隷のごときゾンビの集団から、逃げる事から第一歩を踏み出すこと。

 孤独とは、1人の周囲に囲いをつくり閉じ籠ること。その為に準備が必要。
あのオバサンの臭気が、その嫌らしさを物語る。 5百メートル内の比較社会に
生きてきたヘドロの臭いは、その中にいては全く気付かない。


7318,閑話小題 〜『すばらしき世界』 

2021年03月07日(日)

    * 映画・感想
             ―すばらしき世界―
 佐木隆三の「身分帳」をベースに現代に置き換えて物語を構築してある物語。
暗い内容のようで、少し躊躇ったが、然程、暗くはない内容。85点か!
10年前に倒産、会社整理を経験した身で、一種の社会的マイナーを背負って10年
経過した。要するに、マイナーを背負って生きる身分は前科者と同じ。問題は、
受止め方次第。「三月に一度は、何とも陰湿な嫌がらせ、罵倒はあるもの」と
覚悟していたが、思った通りである。ウダツが上がらない人生の人ほど、自らの
傷口の膿を他者に塗りたがる。その人の生きてきた通りの嫌がらせの筋書きの
面白さは何ものにも変えられない味わいがある。何時の間にかツラの皮が厚く
なってしまった。育ちの良し悪しが、その人の宿命として、コビリ付いている。
マイナスの牡蠣を舟底にビッシリ貼りつけて、彷徨う人たちの膿ほど、悪臭が
強いもの。
   =映画サイトのレビューより=
≪ 主人公三上(役所広司)は人生の大半を刑務所で過ごしてきた元殺人犯で、
 身元引受人の弁護士夫婦(橋爪功、梶芽衣子)の庇護の下、再出発を図ろうと
するが、世間の目は冷酷で、様ざまな局面で、三上は疎外感を味わう。正義感が
滅法強く、一本気で直情型なのに、ひとたび激高すると手の付けられない凶暴さ
を見せる。この得体のしれない怪物的なキャラクターを役所広司は見事に演じる。≫

≪:六角 僕は映画『復讐するは我にあり』も大好きだったし、なぜか裁判の
 冒頭陳述を読むのが好きなんですよ。『身分帳』も興味で読んだのですが、
たしかに平凡な日常の話ですよね。 主人公は殺人を犯しているんですが、
殺人者の話というより、普通の中年男の生活をそのまま描いたようなイメージ。
佐木さんは犯罪小説をたくさん書いていますが、こういう切り口はなかった。
犯罪小説の中では異色だなと思った覚えがあります。
──佐木さんが『身分帳』のモデルの人物と出会ったのは彼が出所後、佐木さん
のところに前科十犯の受刑歴や生育歴が詳細に記された「身分帳」の写しを
送ってきて、これで小説を書いてほしいと頼まれたのがきっかけでした。
「身分帳」は本来、刑務所の内部資料で門外不出なのですが、彼は自分の裁判の
際に被告人の権利で全部書き写していたんですね。 一般には見られない資料
だから佐木さんも興味を持って、そこから付き合いが始まった。小説『身分帳』
は出所後の彼の生活を描きながら、随所に「身分帳」の記述が挿入される形に
なっています。西川 私は『身分帳』の映画化のために、主人公・山川一の
手掛かりを求めて、三年かけていろんな人に会って話を聞いたのですが、関係者
以外はこの小説の存在を知っている人がほとんどいなかった。「佐木隆三さんの
『身分帳』という小説があってですね」と言って反応があったのは唯一、現金
輸送車強盗をして何年間か刑務所にいた人だけでした。刑務所の中には「官本」
といわれる、受刑者が自由に読める本があって、その官本で読んだと言う。
:六角 官本で読んだ人がいるんだ。
:西川 photoええ。やっぱり自分たちの境遇に近いものに興味がいくそうで、
 「それまで読書なんかしなかった人でも、刑務所の内ではやることがないから、
ものすごく読書家になるんですよ」とおっしゃっていた。でもそれ以外は誰も
知らなくて、台本を読んだ六角さんに、「これ『身分帳』ですか?」と言われた
とき、ああ、うれしい! 読んだ人がいたんだと。それくらい、今はほぼ完全に
忘れられている本なのだと、取材の過程で実感したんです。こんなふうに
山川一の人生も、佐木さんがこれを書いた思いも全部忘れられてしまっていい
のかと、なにか義憤のようなものが湧き上がってきて。
 六角さんがなぜか冒頭陳述を読むのが好きだという、その気持ち、私にも
すごく分かるんです。別に自分で誰かを殺したいと思ったわけでもないけれど、
何か犯罪を描いたものに惹かれてしまう。六角 こういう言い方をすると語弊が
あるかもしれないけど、社会から外れてしまった人の話が、僕はきっと好きなん
ですよ。何かそういう空気に触れたい気がする。… ≫

・・・・・・
・・・・・・
6932,映画観賞 〜『ジュディ 〜虹の彼方に』 
2020年03月07日(土)
   * 最後の30分が盛上る
 第92回 アカデミー賞(2020年)をはじめ、ゴールデングローブ賞など
数多くの映画賞で主演女優賞を受賞した映画などと、つゆ知らずに見た。
運動代わりのアピタのモールのウィンドウショッピングにきた、家内に…
『何気なく選んだが、これが思いのほか面白い。90〜95点。』に、家内が
帰宅直後、iPadでさっそく検索したところ、これで主役がアカデミー賞の
主演女優賞を受賞したことを家内共々、初めて知った。面白いわけである。
 薬物中毒で身も心もボロボロは、多くの有名歌手に多く存在する。
そのハチャメチャが何ともうら哀しい。舞台上の緊張感は、想像を絶するが、
これだけは当事者しか知り得ない。それをアルコールと薬物で何とか乗越える
姿は痛々しい。圧巻が、最後の30分にある。それに向かって、ストーリーが
組立てられていると言ってもいいほど、盛上る。 
 ラストソングの『虹の彼方に』が圧巻!

《  【解説】
◉ 「オズの魔法使」で知られるハリウッド黄金期のミュージカル女優
 ジュディ・ガーランドが、47歳の若さで急逝する半年前の1968年冬に
行ったロンドン公演の日々を鮮烈に描いた伝記ドラマ。
「ブリジット・ジョーンズの日記」シリーズのレニー・ゼルウィガーが、
ジュディの奔放で愛すべき女性像と、その圧倒的なカリスマ性で人々を惹き
つける姿を見事に演じきり、第92回アカデミー賞をはじめ、ゴールデング・
ローブ賞など数多くの映画賞で主演女優賞を受賞した。
◉ 1968年。かつてミュージカル映画の大スターとしてハリウッドに君臨した
 ジュディは、度重なる遅刻や無断欠勤によって映画出演のオファーが
途絶え、巡業ショーで生計を立る日々を送っていた。住む家もなく借金も
膨らむばかりの彼女は、幼い娘や息子との幸せな生活のため、起死回生を
かけてロンドン公演へと旅立つ。 
 共演に「マネー・ショート 華麗なる大逆転」のフィン・ウィットロック、
テレビドラマ「チェルノブイリ」のジェシー・バックリー、
「ハリー・ポッター」シリーズのマイケル・ガンボン。
「トゥルー・ストーリー」のルパート・グールド監督がメガホンをとった。》
 ―
《 14歳のジュディ・ガーランドはバックステージで映画製作会社の
 社長ルイス・メイヤーから特別な才能を持っていると褒められていた彼女は
ミュージカル映画「オズの魔法使い」のオーディションに臨もうとしていた。
 それから数十年後ジュディは息子と娘を連れて小さな舞台でパフォーマンス
をしていた。ところいつも宿泊しているホテルに戻ると、支払の遅延から部屋を
追い出されてしまう。 仕方なくジュディは、元夫のシドニー・ラフトの家に
子供たちを連れて戻ることに。シドニーは子供のためにも住む場所を固定した
ほうがいいと提案するが、ジュディは子供と離れるのを嫌って拒否する。
 元夫の家にいたくなかったジュディはほかの夫との間にできた娘のいる
ホームパーティーに向かった。そこでジュディは自分よりも一回り以上若い
ミッキー・ディーンズと出会う。
 かつてジュディは10代の頃からショービジネスの世界で痩せることを強要され、
食欲を抑えるためにアンフェタミンを飲まれされていた。そのためで彼女の精神や
健康状態はボロボロだった。40代になったジュディは睡眠障害を抱え、アルコール
にも依存していた。そんな中でも子供たちと一緒に暮らすためにジュディは歌い
続けないといけなかった。みんなで住む家を買うためにイギリスに渡り、自分を
高く評価してくれるイギリスの観客を前に公演を行う。》
 ―
▼ 盛りを過ぎた中年女の悲哀を背景にした中で、もがき苦しみ生きている姿が
感動的でもある。それは、平凡な人たちにもある問題。 40歳代前半は、あと一花
咲かせるか、冬ごもりに向かうかの中年期真っ只中である。老年に踏出す大きな
分かれ道。精神も肉体的にも、踏ん張りどころ! そのウラ哀しい状態を、何とも
微妙に女優は演じている。なる程、主演女優賞を貰えるはず。
 遥か昔に故人になったから話すが、友人にも、親戚の一人が薬物依存症だった。
彼らの隠語に「ラリル」たる言葉がある。 酒の酩酊状態と同じ。あまり知られて
ないが…彼らの最大の特徴は平気で嘘を付くこと。彼らにとって、妄想と現実が
混乱し、錯綜し、脳内の物語こそ真実になるため、それは酷い。それに妄想が絡む
ため、周囲は、そのまま妄想を信じてしまう。ヤク絡みの痴呆症は、その周辺を
大混乱に貶めてしまう。薬物中毒は一朝一夕では出来やしない。 …としても、
物語は、真実より深く、ことの真実を表現し、捻じ曲げるというのも、本当である。

・・・・・・
6566,閑話小題 〜「空を飛びまわるにわとり」 ー3
2019年03月07日(木)
   * 情報が、モノから独り立ちした時代
 15世紀半ばにグーテンベルグの印刷技術が発明されて、情報が格安に普及
されるようになった。これは人から、大量の「印刷物」への情報の移動を意味する。 
そして550年後の21世紀には、スマートフォンなどで、「情報が紙と人間から解き
放され、一人立ちをした。この意味は甚大である。 その次は、2045年問題。 
<AIが人間から一人立ちをする可能性>が論じられている。情報化社会の到来が、
世界を激変させている。情報化の進展は、3,30,67%の社会格差が、より鮮明に
露呈する。一人一人が、強い絆で結ばれる反面、隔絶される社会の到来。
満員電車内で、誰もがイヤフォンを耳に、情報端末を見つめている社会。家に
帰れば、AIロボットが玄関で、お出向かい!  居間では大型TVを通し、仮想世界
の住人とコミュニティ。デジタル社会のニワトリとは、まさにこれ! 隣は何を
する人ぞ! そんな言葉さえ、死語になる。 かく言う私も、8年前から内向きに
なり、TVとネット世界へ独り閉じ籠もる生活に。 日常空間の重心が、居間から… 
寝室と書斎コーナーに移住?まだ、ブログで内的世界を開放しているため、精神
の淀みは少ないつもりだが… 哀しく寂しい不自然な内的世界の公開ですか? 
ニワトリから、鷹への移行は無理とでも、カラス? 渡り鴨? 鳶? 土鳩? 
ああ雀がいたが、本当に数が少い。ニワトリは、低空なら大丈夫だが高空は、
心臓が爆発をするため無理と聞いたことがある。とすると、このテーマ自体が
間違えている? いや… 船旅もあるか?

・・・・・・
5835,閑話小題 〜4k8kテレビの世界 −5
2017年03月07日(火)     
     < 体感!グレートネイチャー!「奇跡のビッグウェーブを追え!
           〜アメリカ ハワイ〜」(BSプレミアム)2月25日21:00
  * ビックウェーブのド迫力
 映し出される映像の圧倒的迫力に魅入って自分に、「いい歳をして、何を
しているのか?」の内なる言葉は軽く打ち砕かれる。ムササビスーツを着て、
頭の先にビデオカメラを装着してムササビのように滑空する録画や、大津波で
流される街の衝撃的映像を見るにつけ、魔物に憑かれたように冷静に見ている
自分に驚かされること屡々である。
 大空に展開されるオーロラや、アフリカのサバンナの野生動物の生死をかけて
生きる姿は、現地でないと分からない。 が、現在のデジタル技術は、それを
カバーするところがある。その一つが高さ20mのハワイの巨大サーフィン! 
色々な撮影手法で迫力ある波間の一瞬を映しだす。ハワイには、様ざまな要素
が重ねって神秘的な大波が打ち寄せる!
  〜NHKの説明では〜    
≪・ハワイ・オアフ島ノースショア。真冬になると巨大波が押し寄せる海岸線。
 20mもの波はエメラルド色の分厚い壁。重低音を響かせて白砂のビーチで
砕け散る。取材班は熟練のサーファーとともに、巨大波を追跡。目の当たりに
したのは高さ15m、5階建てのビルに匹敵する巨大な波。キラキラと輝きながら
刻々と形を変え、まるで生きたガラス彫刻のようにうごめく。 
 波の先端が丸まって円柱型のトンネルが形作られる「パイプライン」。
その内側の世界を熟練サーファーに取り付けた小型カメラで写し取る。
・なぜノースショアには大きな波が到来するのか?ハワイ諸島の空と海を縦横
無尽に探索し、たどり着いたのはホットスポット型噴火によって点々と並んだ
ハワイ4島の絶妙な位置関係。日本の嵐に端を発した波が、巨大波となって
たどり着く奇跡的なメカニズムだった。今までのグレートネイチャーとは一線
を画す、清涼感あふれるエンターテインメント大作。巨大波が放つ圧倒的な
自然美をたっぷりと体感する。≫
――
▼ サーフィンに魅入られ移住してきた父親と息子。父がパイプラインの中を
 サーフィンする一瞬を撮影する。本人の頭にはカメラがある。その迫力ある
映像の世界は見ている者にも共同体験の錯覚をもたらす。去年あたりから、
メガネ型動画プレイヤー が家電店頭に並ぶようになったが、これが次世代の
バーチャルの世界? あと10年、生きたくなってきたが… 3年間に圧縮可能?
 もっとも、今どきのハリウッド映画の世界は、バーチャルそのもの。
「達磨さん、ちょいとこっち向け、世の中は、月雪花に酒に女だ」の禅言葉が
あるが、毎週、異次元世界を見ているのに、今さら何を? 
 …で、次は「パンプローナの牛追い祭」 その次は、「リオのカーニバル」
「イグアスの滝」「グトルフォスの滝」「イスラエル巡礼の旅」。 …行って
見てないが、「メッカ巡礼」の集団礼拝が面白そう。 
  <行ったつもりの世界異境の旅>のテーマがコンセプト?


・・・・・・
5470,人生で最も大切な技術 ー28 フロー状態
2016年03月07日(月)
   * フロー状態を経験する
 金沢の衣料チェーに一年半ほど勤めていた時や、実家の衣料量販店で、
服に値札の糸通しをしていた時に、三十分も続けていると、奇妙な悟りの
ような奇妙な心持になる。これをフロー状態というらしい。〜その辺りより〜
≪ 誰にでも、一つの活動、実験または感情に猛烈に没入する、という経験が
あるだろう。クレアモント大学院心理学部のミハリ・チクセントミハイ教授の
提唱するフロー理論は、まさにそのことを論理化したものである。1960年代に
創造的なプロセスを研究していた同教授は、一つの事実に思い当たった。
 画家は、創造プロセスが順調なとき、作業に完全に没頭していて、完成まで
その状態に止まり、疲労も空腹も不快感も一切意識しない。作業が終わると、
突然に関心が消える。このとき画家は、「フロー状態」を経験しているのである。
その時間中は、自分のしていることへの没入のほうが、最終的な結果よりも
価値が高い。この現象に好奇心をそそられた教授は、活動の喜びが一番の
インセンティブとなる、画家、登山家、チェス名人、外科医、作家、肉体労働者
たちと数多くの面談を行った。同じ岸壁を十数回登ったロッククライマーに
とっては、頂上にたどり着くまでのプロセスが喜びであって、登頂はそれほど
重要でないのは明白である。特別の目的地もなしに、音楽を奏でながら、
またはトランプで一人ゲームを楽しみながら、ヨットで湾を巡洋するヨットマン
にとっても同じことが言える。このようなときに人は、「活動そのものに完全に
没頭している。エゴや時間を超越する感覚がある。どのような活動、動作、
思考も、前のものを引き継いでいる。それはジャズ演奏のようなものである。
自分の全存在が巻き込まれ、自分の技術を最大限に駆使する」。
 フロー論に近い状態まで心を没頭させること、ということを自ら発見した。
通訳で、講師が話している間は、心を完全に応えられる状態にしておく。
すなわち、心を一切の雑念が入り込まないように解放した白紙状態に保ち、
緊張を伴わないで注意を集中した状態にしておく。こうして耳に入る内容を
伝達する。それは、一杯になった水差しから別の水差しに中身を移し変えるのと
同じ作業である。出発点と講義の脈絡だけを記憶しておけばいいのである。
こうすれば続々と耳に入る詳細も、概して、骨を折らずにこなせる。
 心が注意集中状態でしかもリラックスしているので、長々した複雑な講義でも、
極めて忠実に再構築することができるのである。雑念や外的な出来事が翻訳の
フローを断絶する場合、魔力は消え、本筋に戻るのが難しくなる。
この事態に陥ったときは、いくつかの詳細が記憶から漏れる。数秒間、
心が真っ白になる。フロー状態を正しく経験するには、メモは取らないほうが
いいだろう。すべてがとんとん拍子に運ぶとき、スムーズな流れが穏やかな
喜びを醸しだしてくれる。自意識とは、自分自身の観察であるが、それが
事実上不在になり、疲労を忘れ、時間の経過は、遠くからは見えない川の流れ
のように、知覚することがなくなる。チクセントミハイ教授によれば、アイロン
掛けとか組立てラインなどの最も平凡で単調な作業中にフロー状態を経験する
こともある。ただし、経験するかしないかは、時間の経験の仕方にかかっている。
フロー状態を経験しない場合、事実上どの活動も、耐え難いとまでは言わない
までも、退屈でうんざりしてくる。同教授は、フロー状態に入りやすいタイプと
そうでないタイプがあることも発見している。≫ 


7317,閑話小題〜 『孤独論』ですか… 〜2

2021年03月06日(土)

        < 『孤独論』 ―逃げよ、生きよ― 田中慎弥・著 >
 孤独といえば、ここで数多く書いてきた。20歳で創業・人生を思いたつと
同時に、その志は孤立、孤独の徹底を要すると…、群れを避ける人生を意味
するとしる。 20,30,40歳代は、面白いように世界が日ごと拡大する。
知っただけ知らないことが増加する、そこは暗黒の世界と同時に、己の卑小性
にぶち当たる。そこで、自己能力の設定を、その都度決めて、破壊していく。
その都度、孤独の問題に悩まされる。 後で考えてみれば、時系列に、日記を
書いておけばよかっただけのこと。 都会のど真中で、何処に属することなく、
何の手がかりなく、独り茫然とする『孤独』の味わいは何とも言えない味がする。
孤独こそが創造の原点になる。その辺りが曖昧にしておくと、後あと問題が出る。
人生75年、ここまでくると、孤独も、孤立もない。あるのは、諦念だけ。
過って『孤独』を書くにあたって、ネットサーフィンで、四体不自由な身体
障碍者のブログに行き付き、直に、簡単に孤独などを取り扱かおうとした自らに
恥じたもの。 この副題が<逃げよ、生きよ>だが、現実は「逃げられず、
生き辛い」のである。孤独は節目に直面する底冷えする感覚。そこから、出発
しないと、前向きになれない。群れる彼らは、その半ぱな連中の溜り場!

・・・・・・
6931,読書日記 〜快活こそ悟り! −7
2020年03月06日(金)
             <『老年を愉しむ10の発見』>
   * 老年論を人生論としてみると含蓄がある
 身近な人の死を凝視すると、「何だろう死ぬことは」に行きつくが、
そう簡単な答えなどあろう訳がない。それは「生きることは何だろう」に、
そのまま通じるからだ。 〜ここで著者が述べている… 
【すべての存在の意味は、『存在のあらゆる可能性を確かめつくすことかも
 しれない。それ以外の目的を持たずに、それを永遠に続けるのだ。そして、
このプロセスが何時か終わりに達したら、再び最初から始まる。 一人一人が、
一つ、もしくは2、3つの可能性を試すのだ。それ以上を試すには人間の人生は
短すぎる。「人が生きる」ということは、いわば「自然による夢のような発明」
とみなすことができる。…もしかしたら、バカげたことだが、それ故に、逆に
この見事なまでのバカげた例外的現象を享受し、その可能性を常に追求し続け、
その現実に関わっていくことが魅力的になる。】
 ―
▼ 結婚相手に… 職業選択に… そして趣味にもいえること。これは因縁と
 絡む。因が己の意志なら、縁は間接意志になり、その合意を一生を通して
享受する。当るも八卦、当らぬも八卦。‘2つ、3つの可能性’を如何に選択し、
集中するかである。そこに虫とモグラ観だけでなく、鳥瞰、魚観、蝙蝠観の
視点が必要となる。その幅が教養となる。老年に、その人が長年かけて培った
経験、知識を持って、行蔵と、世界を改めて見直す時節として改めてみると、
起承転結の「結」の「再生の時節」で、決して起承転転ではない。私たち凡人
には、2,3つしか因縁は与えられない。 それが、その人の人生となる。
 …老年は、人生の完成に向けて、新たな出発の時節、そのものとなる。
今さら、慌てても仕方がないが… 
〔 達磨さん、ちょいとこっち向け、世の中は、月雪花に酒に女だ 〕
 …としても、面白かった? まだまだ、足りない? 今さら遅すぎ?
今は、ネットがあって、解放(開放)もしてくれるが、束縛もする。
とすると、起承転々の方がよいのでは。 いや何方も同じですか。
 で偶然、脈絡として以下の内容に丁度良く繋がる… 面白いものである。

・・・・・・
6565,閑話小題 〜「空を飛びまわるにわとり」 ー2
2019年03月06日(水)
   * 世界の果ての空を飛びまわる、にわとり二羽
 4年前の2015年03月04日に(…後でコピー)
<5102,閑話小題 〜空を飛びまわるニワトリ>をテーマに書いた。
 これを改めて読返してみて、私のライフワーク「秘・異郷旅行」が、これで
ないかと思い当たった。 パタゴニア、シルクロードなど、単独は無理でも、
パックで、家内連れで、それもシーズンぎりぎりのタイムセールスもどきの
格安料金で… 。ゲーム感覚で世界地図を埋めていく感覚で。
 5年半にわたる母親のアルツハイマーの面倒など、ストレスがピークに達した
40歳代に入って、その解消を含めて始めた旅行については、何度もテーマにして
きた。「空を飛びまわるにわとり」から思いついたのが、これ。
 テーマの題名は、<世界の果ての空を飛びまわる、にわとり二羽>。
家内同伴は、日常を非日常に持込む弁当持ちのよう…。これが慣れると面白い。
行先は2〜3ヶ月掛けて、ああだこうとパンフレット、ネットで選定。帰国から
2〜3ヶ月は熱が冷めやらず、その渦中の話題が楽しめる。 行先の情報は、
旅行の行程で、ツアー仲間と添乗員から聞き出す。確かに贅沢だが、国内旅行と、
普段の生活を、その大義名分で合理化した差し引きの計算をすると、平均年に
二回で「100万位の予算」で、2人で3000万。 高いか安いかは、価値観の問題。
「行蔵」をとるか、「預金残高」をとるか? ニワトリとは言い得て妙。羽根は
退化しても、パックという羽根を使うことは可能。世界の文化、文明、大自然の
景観を合理的に味わうことが可能になる代物。「空を飛びまわるにわとり」と
いえば、ネットが思い浮ぶ。部屋を庭に例えて、ネットで世界の空を飛びまわる
ようなもの。にわとりは、本当かどうか?「7秒前のことは忘れる」という。
 しかし、うちのペットは、間違いなく2〜3日は記憶している。
スマートフォンの普及は、この10数年で、世界を根こそぎ変えてしまった。
にわとりに、情報という「羽根」を万遍なく与えてしまった。これが人類20万年
来の生活様式を変えてしまった。 15世紀半ばにグーテンベルグの印刷技術が
発明されて、情報が格安に普及されるなった。これは人から印刷物への情報の
移動を意味する。 550年後の21世紀には、スマートフォンなどで、情報が紙と
人間から解き放され、一人立ちをしたことを意味する。その次は、AIが2045年に、
人間から独立して一人立ちの可能性が論じられている。 情報化社会の到来が、
世界を激変させている。3,30,67%の社会格差が、より鮮明に露呈されてくる。
 一人一人が、強い絆で結ばれる反面、隔絶される社会の到来。
満員電車内で、誰もがイヤフォンを耳に、情報端末を見つめている社会。
家に帰れば、AIロボットがお出向かい! 居間では大型TVを通して、仮想世界の
住人とコミュニティ。 デジタル社会のニワトリとは、まさにこれ! 
 隣は何をする人ぞ! そんな言葉さえ、死語になる。8年前から私自身、
内向きになり、TVとネット世界へ独り閉じ籠もる生活に。居間から… 寝室と
書斎コーナーに移住? 内的隔絶は更に進んだ。 まだ、ブログで内的世界を
開放しているため、精神の淀みは少なくしているつもりだが… デジタル社会の
ニワトリのような自分にハッとすること屡々。 このブログも、哀しく寂しい
不自然な内面の公開ということ? デジタル社会のニワトリね〜 
コケコッコー! 幸せなことです。 ニワトリから、鷹は無理とでも、
デジタル社会のカラス? 渡りの鴨? 鳶? 土鳩あたりですか。

・・・・・・
5834,閑話小題 〜4k8kテレビの世界 −4
2017年03月06日(月)
   * 世界の絶景をドローンで空撮
 新婚旅行で行き先の絶景をドローンで空撮をしながらYouTubeに進行形で投稿
した録画の新鮮さが、バズって世界中で大ヒットした。ごく普通の人が、2年間、
節約した金で世界各地の絶景を空撮した切口と、絶景録画が何とも素晴らしい。
 数日前に、かつて録画していた世界絶景紀行のボリビアのウユニ湖の紀行モノ
をみた。ここで現地ガイドが、サービスの一つとしてドローンで空撮をした画面
をタブレットで、見せていた… 南米の僻地でも、時代の先端をいっている。
その録画から見える絶景が美しかったのに驚いた。YouTubeで検索で、出てきた
星座群と、湖面に映しだされた輝きはTVでも感動もの。4kビデオ+ドローンの
空撮は、空中からの自撮りも、空中探索も可能になる。
  〜2人のネット記事から〜 
【 ● 彼らの旅を彩ったのが、ドローンによる空撮だ。

・・・・・・
6201,閑話小題 〜恋と愛の違い −5
2018年03月06日(火)
             『男はつらいよ』〜寅の恋愛談義
   * 俺にも言わせろよ! 〜B
大家: で、改めて何を言いたくて登場したの。
フーテンの寅: 俺の澄んだ純粋な気持ちを誤解されたくないの。御前さんたち
  とは違うんだ。俺には柴又の実家の一室と家族しか無いんだ。
八つぁん: しばし、美人に恋心を持って、現実逃避をしてるんさ。恋心の
  絵図の妄想を楽しむしかないさ。その裏には辛い辛い現実があるの。
熊: そんなの俺だってそうさ。長屋の一室で女房・子供だけ。それと町内と、
  その周辺の500m範囲だけど、あんたは全国区だもんね。いやウィーンまで
  行ってきたじゃないか。その軽さに憧れるんだ。俺なんぞ長屋の住民を除くと、
  寅さんを通してしか、世界を知らないんだ。
フーテンの寅: 仕事を終えて、田舎町の安宿で、部屋で独り飲む酒のほろ苦さ。
  この味は、良くも悪くも格別だよ。明日、この宿を出れば無一文。さてと、
  今日の稼ぎと寝ぐらを如何するか?の流離の不安と情けなさ。そこが四国、
  九州なら、野宿が出来るけど、雪国なら茫然とするね。で、駅の待合場所で
  震えていると、涙が出てくるの。思いだす様々なマドンナとの邂逅のこと。
  それが毎日だからこそ一刻の幸せの味が解るんだよ。
八つぁん: 日常生活では、そういう経験は少ないからね。だから何時も言う、
  日常にドップリつかっている世間様から距離を置くの。
フーテンの寅: 俺と同じにしないでよ。全く、違うじゃないか。
  俺のような人間は、誰にも必要とされてない。その上に暇がタップリあるし。
  問題は、寂寞感に、孤独感が重なった時に、その状態を良しとする強い心持ち
  が必要なの。だからさ、自分を説得するの、「何とかなるさ!」とね。
  俺を待っている人が、きっと何処かに居るとね。そう思うしかないだろう。
熊: 気楽そうにしているけど、俺って何時もいつも、どうしようもない自分を
  持て余しているんだ。俺も実は、真っ当な人生を生きたかったとね。
長屋の寅さん: おい熊さん。その真っ当な人生って何だというんだ。
  そりゃ、真っ当な人間に向かっていう言葉で、俺ら長屋の住人を前に言って
  はいけないよ。そりゃ、老い先少ない大家さんが言うのは解るけどね。
大家: 老い先短いと、面と向かって言うんじゃないよ。現実なんだから。
  半径500mの世界に全国区の寅さんが、現れて話に加わると、何かチグハグ
  しないね。 とにかく、神様や、スターリンまで出てくる長屋だからね。
熊: 話の内容が面白ければ、それでいいけど、俺様からみても、現実から離れ
  過ぎてて… 。
八つぁん: ところで、長屋の寅の場合、何時も頭に貴方を想定しているけど…
フーテンの寅: いや、想定だけじゃ、面白みがないね。チャンと人格として
  呼出して欲しいの。 今日は初出演ということで… いいけどね。
長屋の寅: おい俺は、どうなるの?
大家: 最近、役割が熊と変わりばえしないし、つまらないね。
八つぁん: 熊さんもつまらないね。与太郎に変えようか?
  そういえば、珍コロと、珍獣もあったね。 
フーテンの寅: また呼んでよ。長屋の寅ではは面白くないからね。
リリー: 今度、私も呼んでよ。それと山田洋一監督に伝えてよ。寅さんが
  居なくとも、私と‘さくらちゃん’を二人を準主役にすれば、例えばさ、
  過去のマドンナの回想を細切れにして物語にするとさ。面白いでしょう。
  2人して厚化粧をして、ボヤかせばね何とかなるしね。
大家: …お後がよろしいようで。よほど書くネタが無く、暇のようで!
  
 追記) 明日、6年ぶりに、以下の問題を取り上げてみようか?
  10の500乗の他宇宙の存在について… 

・・・・・・・
3998, 宇宙は本当にひとつなのか ー3
2012年03月06日(火)
          「宇宙は本当にひとつなのか」 ー村山斉著
「暗黒物質ーダークマター」「暗黒エネルギー」「多次元宇宙」「多元宇宙」
が、この本のキーワード。まず「暗黒物質ーダークマター」から取り上げる。
  * 「暗黒物質ーダークマター」とは?
 目で見えなくて正体不明だが重力を持つように観測されるものを暗黒物質
と呼ぶ。銀河は遠くに行っても星やガスの速度は遅くなっていない。このため
には、見えない物質(暗黒物質)が銀河の端に行くほど増加していなければ
ならないことになる。また、遠くの銀河団の光が巨大な重力により曲げられる。
これから暗黒物質が存在していることがわかる。そもそも、この暗黒物質が
なければ、地球も、太陽も、星も、銀河も生まれなかった計算になる。
この暗黒物質は何物とも干渉しないので、今この瞬間にも私達の周辺、身体を
すり抜けている。暗黒物質の有力候補がアクシオンと、超対称性粒子の
ニュートラリーノであると理論的に予言、期待されている。
ニュートリノ観測結果から、銀河系の中にある星はすべて原子できていると結論。 
銀河系全体では、その中心からの回転速度の観測から、見えないが重力を持つもの
(暗黒物質と命名)が存在し、宇宙進化のシミュレーションから暗黒物質が
存在しないと現在の宇宙は存在しなかったことになる。最新の宇宙研究の現場で、
この「暗黒物質」をつかまえる一歩手前まで来ている。現在、仮説としては、
「暗黒物質は異次元から来る使者という可能性」が、まじめに議論されている。
  ー以下は、暗黒物質についての箇所であるー
【 私たちは学校で、万物は原子でできていると習いました。
 ですが、その原子は宇宙全体の5%にもならないのです。ここで疑問に
 なるのが、残りの95%は何なのか。実は約23%は暗黒物質で、約73%を
 占めるのが暗黒エネルギーなのです。全部足すと誤差の範囲でちゃんと
 100%になります。暗黒物質も暗黒エネルギーも、名前はついていますが
 その正体はわかりません。】
【 この考え方が最初に提起されたのは1933年のことです。銀河団の銀河
 の運動を観測したフリッツ・ツビッキーが、最初にそういった。最近の観測では
 銀河団のほとんどが暗黒物質でできている。どうしてそれが分かるのか?
 重力レンズ効果を利用し暗黒物質の分布が分かります。重力レンズ効果とは、
 アインシュタインが予言したもので、光は重力に引っ張られて曲がる。 
 そのため、遠くにある銀河や星の光は変形して地球に届く。この重力レンズ
 効果が、今は正確に測定することができるようになったのです。暗黒物質の
 分布地図作りではっきりしたことは、暗黒物質は原子ではない、つまり宇宙に
 ある物質の8割以上は、原子ではないということ。】
【 暗黒物質は、ニュートリノ以上に、他の物質と反応せずに、地球なども
 すぐに通り抜けてしまう物質です。電子やニュウトリノと同じような小さな
 粒々の粒子だと思われる反応はしない重い素粒子と想像される。】
▼ ビッグバンから、この宇宙が始まったというが、その元になる素粒子が、
 どうして生まれたかは謎のまま。暗黒物質が、他の宇宙から来たというなら、
 ビッグバンの原因が、暗黒物質が来た原因を探し求めていく中で分かって
 くるのでは?と思われる。
 
【 「一生分の夫婦の話題づくりをしよう」
 そんな一言から、ある夫婦の壮大な旅路が始まった。関西国際空港から飛び
立った2人は400日をかけて地球を一周、48か国を巡った。2人は自分たちのこと
を「ハネムーントラベラー」と呼ぶ。400日間の世界一周旅行は彼らにとっての
新婚旅行だったのだ。新婚旅行で世界一周というのもユニークだが、彼らの旅
にはもうひとつ独特な試みがあった。行く先々でドローンを飛ばし、世界各地の
名所の空撮映像をSNSで公開していたのだ。これをイギリスの国営テレビ局BBCが
報じたことによって、2人はいちやく有名人になった。千貴さんがネット上に
アップした一連の動画の合計再生数はいまや1000万回を超えるという。
400日間もの旅路は夫婦に何をもたらしたのか、そして夫婦を旅にいざなった
ものは何だったのか。2016年8月に日本に戻った。新たな生活を営み始めた2人に
話を聞いた。<ドローンから撮影した絶景はこちら> 】
▼ 従兄も、これを見たのだろうが、写真マニアなら実に無念のはず。
 私が50年かけて51回、合計延べ500日間、予算が3500万円。 
この二人は、予算500万で、400日。家賃3万円のアパートに暮らし、徹底した
節約生活を送り、2年でこの大金を貯めたという。それにドローンに4kビデオ。
何とも羨ましい限り。プログラマ―のため、仕事で路頭に迷うことがないという。
2人の行先の多くが重なる… 毎日、真昼間から寝室に籠り、異世界に入り込む
のも、変といえば変だが、それでも精神は異世界で羽ばたいている。
 〜で、再び、文脈が、去年の同月同日の内容に続く。


7316,閑話小題〜 『孤独論』ですか… 〜1

2021年03月05日(金)

       < 『孤独論』 ―逃げよ、生きよ― 田中慎弥 著
    * 孤独について
 後期高齢者になって、はや二ヶ月… 老人の時節になってしまった。
20年前に、このブログを開設。 一方的としても、誰かに話しかける感覚の
<つぶやき>を一日一テーマで、書いているためか、孤独感は皆無に近い。
 或る日、突然、何やら誰かに話しかけられ、自分という枠から外界を眺め、
あっという間に、80歳まだ、あと数年まで生きてきた。 生きている限りは、
そこに当然、孤独の問題が絡んでくる。
 8人の兄、姉の末っ子として常に生活が監視?され、その中で、自分の身を
守ることが青少年期の仕事。その義務を終えつつあった27歳時に結婚。自覚無い
まま、何時の間に家内の『召使』状態になり、現在に至っている。
兄、姉たちの結婚生活を見聞きしてきたのが、その状態を許容させている。
しかし、単身で一生を終えるのは、幼馴染の幾例からして、もっと不自然。
最期は連れ合いを亡くして…哀しみの中で消えていく。
 
   〜Amazon・レビューより〜
 ――「孤独」は国を挙げて取り組む社会問題である――。
そんな方針を掲げて、英国は2018年、世界で初めて「孤独担当大臣」を任命した。
欧州連合(EU)離脱の問題で政治・社会が大きく揺れ動くなかで、孤独担当相は
真価を発揮できるのか。英国の現場を歩くと、日本にも共通する課題が見えてきた。
                              (丹内敦子)
ロンドン北部のカムデン・タウン。若者ファッションで知られるこの地区に孤独
な人々が集う場がある。その名も「メンズ・シェッド(男たちの小屋)」。
 2019年11月下旬、コミュニティーセンターの一画にある「小屋」を訪ねると、
木材を加工する音が聞こえてきた。大工道具が壁に並ぶ部屋で、女性3人を含む
お年寄り10人ほどが、木製のサラダボウルや置物の作製、作陶など創作にいそしむ。
「木片の角はどうやって丸くするの?」「この道具を使って、手前に引くんだよ」
と、互いに教え合う。
 ――
「ここのみんなは、拡大家族だ」。約6年前から通う元大工のミック(71)は、
独身で咽喉がんを患い、パブにも通わなくなって友人も失った。自宅でひとり
テレビを見ていたある日、「小屋」の存在を知って「これだ」と思った。
「人の役に立てて自分も助かった。がんの苦しみも和らぐようだ」
オーストラリア発祥とされる「男たちの小屋」は、英国でも13年ごろから急速に
広がった。全英メンズ・シェッド協会によると、現在500以上あり、利用者は
1万2千人超。背景には、英国民の「孤独」への危機感がある。
英国の慈善団体が発表した14年の調査では、65歳以上の4割に当たる約390万人が
「テレビが一番の友だち」と答えた。英国赤十字などの16年の調査によると、
成人の2割に相当する900万人以上が恒常的に孤独を感じている
 ―
芥川賞受賞時が印象的だった著者の孤独に思考することを勧める書。
組織に属し、自分を押し殺して働くことは「奴隷」であるという。
その状況を打破するには、今いる場所から逃げることであると。
逃げることは生きる生きるための立派な術であるという。
インターネットやSNSで周囲と繋がり続けることも「情報の奴隷」である。
一方で独りきりの時間を大切することこそが、思考を強化する時間として自己の
考えを練るのに必要であるという。そして後半では読書の効用が述べられています。
著者は組織に属して働いた経験がなく、引きこもっている期間が長くその後作家
になられた経歴で特異かもしれませんが、普遍的なエッセンスは共通していると
感じました。今の状況に少しでも辟易としているような方には、何かしら気づき
をもたらすかもしれません。

・・・・・・
5468,人生で最も大切な技術 ー26 退屈と孤独を越えて
2016年03月05日(土)
   * 退屈と孤独を越えて
 退屈とは、何ら楽しみを見つけ出すことの出来ない状態で、楽しみの準備が
出来てない状態をいう。身辺を見ていると、本当に多い。楽しみは、10年、20年、
40年かけての準備を要する。それがないから退屈になる。目先の気晴らしと、
楽しみとは、似て非なるもの。 
≪ 退屈は、気晴らしを唯一の頼りとする人が避けることのできない宿命である。
 その人は、人生を一つの大きな娯楽と捉えるが、見世物が終わった瞬間に惨め
になる。退屈は、時間に価値を見出さない人の罹る疾患である。
 反対に、時間には計り知れないほど大切な価値があることを理解する人は、
日常的な活動や外からのさまざまな刺激からの、わずかの休憩時間を余すこと
なく活用し、どの瞬間にも備わっている、芳しく澄んだ音色を味わう。
その人は、退屈の意味も味も知らず、精神的に枯渇することがない。
 孤独にも同じことが言える。米国人の15%が、週に一度は強度の孤独感を
経験している、という報告がある。人間関係または世の中との接触を断つ人は、
エゴの幻想に陥り、群集の中で孤独を感じる。あらゆる事象には相互依存性が
あることを理解する人は、決して孤独に陥らない。 
 隠遁者を例にしよう。たった一人で過ごすにもかかわらず、宇宙のすべてと
調和し、一致していると感じることができるのである。
 注意力が散漫で集中できない人にとって、時間は、混乱した心に入り込む
物憂げな環境音楽のようなもので、まったく無為無益なものになる。
このタイプをセネカは次のように表現している。その人は、長く生きたのでは
なく、長く存在したに過ぎない。航海に出た途端に嵐に遭遇し、あらゆる方角
から絶え間なく吹きつける強風に翻弄され、同じ誹をぐるぐると回鄭している
状態を、長期航海と言えるだろうか。そのような人生は、航海ではなしに運命
による翻弄と呼ぶに相応しい」。≫
  * 楽観論の真の意味
≪楽観論には非常に深い次元がある。すなわち、人間の置かれた状況の如何
 を 問わず、あらゆる人間には変革への可能性があり、それを現実化できる。
その次元を指している。他ならぬこの可能性が、生きることに意味を与えて
くれるのである。人生はほとんど価値がない、と考えるのが究極の悲観論で、
逆境であれ歓喜の時であれ、一瞬一瞬が宝であることを理解するのが究極の
楽観論である。両者の違いは、単なるニュアンスの違いではなく、物事の見方
が根本的に違うという点が強調されるべきだろう。人間がどちらの見方をする
ようになるかは、心に平和をもたらし、それを強めることができる充足感を
自分の中に見出しているかどうか、で決まるのである。≫
▼ 一瞬一瞬が宝ということは、歓喜の瞬間こそお宝ということ。感動は、
 人を変える力がある。その蓄積は、決して減ることがなく、歓喜を呼寄せる
力を持つ。
  

・・・・・・
6930,閑話小題 〜新型コロナの現状と、行方は? 〜8
2020年03月05日(木)
   * 毎日が刺激的
 このコロナ騒ぎ、数ヵ月前までは、そんな兆しが微塵もなかった。 それが、
このブラック・スワンの到来。そして朝から晩まで、この話題に持ち切りになり、
その対策などに…神経過敏の塊りに! 一種、集団過敏の状況である。
これも、数年経ってしまえば、全て忘却の彼方に消え去る。私が74歳といえば、
その兆候が出れば、死も覚悟しなければともなれば、他人事でない。この季節
の変り目に鼻風邪でクシャミが出やすいため、人混みを避けなければならない。
都心の混雑した車中では、間違えても咳とクシャミは御法度という。
政府が緊急特別法の立法を画策しているらしいが、当然のこと。
それだけ、潜在的な保菌者が全国辻浦うら散らばっていると、推察できるため。
 ―
 ネットサーフィンで見つけた、これまでの変遷を時系列にすると。
中国・武漢で感染が大きく広がったのは2020年1月末ごろ。誰が想定しただう。
それから約2ヶ月、めまぐるしく変化した社会の様子を振り返ると…
1月30日:武漢市から邦人を帰国させた政府のチャーター機 が到着
2月3日:マスクが売り切れはじめる。
2月4日:高額転売も相次ぎ、注意喚起が行われた
   :クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」で、集団感染が確認
2月5日:観光地にも変化が。普段よりも観光客が少ない
2月17日:普段見ることができないほど人がまばらな、京都
2月25日:こうした状況の中、国公立大学の2次試験が始まる
2月27日:安倍首相、全国の小中学校・高校・特別支援学校に臨時休校要請
2月29日:トイレットペーパーやティッシュまでもが買い占めされ
3月1日:東京マラソン2020は、一般参加が中止になった
プロ野球のオープン戦は、無観客試合で始まった。
 
 最近の動きは、政府が緊急措置法が野党賛成で成立しそう。とおり相場なら…
ピークは今月末から4月半ばで、収まりそうなのが、4月末あたり?。5月連休には
間に合いそうもない。これだけは、出たどこ勝負。オリンピックの開催も如何
なることか。常識的に考えれば、無理だが。
 ここで、フェイクとして出てきそうなのが、大国陰謀説。
イラン、ロシアなら罪がないが… 中国、アメリカ陰謀説ともなると…
リアル過ぎる。タイミングが良すぎるため、下手な推察は、しないがよい。
スポーツジムは、昨日は休んだが、今日は顔を出すつもり。一ヶ月の臨時休会の
勧めがHPにあったが、ランニングと1人ヨガだけでも休まずに行くつもり。
何やら、SJの空気が誰と話さなくても、気持ちが癒される。あと一ヶ月で、
まる9年。1800回になる。年、200回、週に4回平均ですか。 何度も止めようと
決心しそうになったが… 精神的、肉体的には絶大な効果がある。
〜〜
 それにしても、経営者だけでなく、従業員もヒヤヒヤだろう。
1人の会員に細菌が出ただけで、会社は即死? これでは、やってられない!
それが全国飲食業のチェーン店でも同じ。イオンで、出ない方が不思議。
規模からみて、必ず保菌者が出て当然。 まあ、酷い時代になったもの。


・・・・・・
6564,閑話小題 〜米朝会談の決裂について…
2019年03月05日(火)
    * 長屋の蒟蒻問答
寅: 俺様が言った通りだろう。
大家: この事態は日本側の主要メディアや識者の予測を裏切った。
  日本側の予測がみごとに外れてしまったね。トラはトラでもトランプは、 
  北朝鮮マジックに引っかからなかったね。経済制裁の骨抜きを狙ったが、
  焦ったトランプなら、乗るんじゃないかと甘くみた北の思惑の大失敗。
熊: 狸と狐の騙し合いに、乗らなかったトランプの勝利ですか。駆引きの
  能だけは、まとも。ちゃぶ台返しは、トランプの得意技だもんな。
  品も何もないのが、逆に効果的に働いたのさ。
寅: 完全非核化など、有りえない。といえ、経済制裁は解除して貰わないと。
八: でも、中国にも約束したのだから、それはしないとね。
寅: 牙を抜かれたトラなど、家畜と同じさ。誰も相手にしないよ。
  結局、また首を萎めて、鎖国をしてくる? 
大家: その前に、御得意の粛清があるんじゃ? 
八: 一年前の自衛官OBの月刊誌:『新潮45』の対談で、
<“不可逆的かつ完全に”という声明で、あれがボトムラインです。
 トランプ大統領、多少のぼせているところはあるけれど、ポイントは押さえて
  いるし、おそらく今回はもう妥協できないはずです。>と述べていた。
大家: なら、この結果は解っていたはずなのに… 何故だろう。
八: 窮鳥の群れの北には、同じ窮鳥のトランプなら、マジックに乗るのでは?
  という期待が、判断を狂わせたのさ。としても、中御半端な妥協が日本に
  とって最悪のシナリオ。良かった良かった。
大家: 銀行強盗がさ、拳銃を全部、わたす訳がない。一つでも残せば、
  それで脅してくるのは当然のこと。 その辺りが甘い。隠し通せると
  思っていたなら、それは甘い。とはいえ、怪しげなおじいちゃんのコスプレ。

寅: で、どうなるの? 
八: 日本が狙い目になる。丁度良いね。トランプも、習も、プ〜もね。
  あと文?も。与党も野党も、あのあり様さ。100数十年まえの子孫が、
  今だ権力のたらいまわしをしている国。野党ときたら、中高生並みの
  感性しか持ちえないし。与えられた民主主義の野党とは、かくあらん、
  そのもの。
寅: 側近中の側近のコーエン弁護士の証言が凄いね。  ペテン師、詐欺師、
  恐喝500回とは… 政治家なら、当然と笑っていられないね。兄、叔父殺し
の男と対峙するには、この位でないとね?
大家: それにも程度ってのがあるけど。 所詮は、白人同士の内輪もめ? 
熊: これで平然としていられるトランプも流石。オイラなら寝込んでしまうさ。
八: それでも、42%の支持率は不動。 白人が有色人種から、数千年、数百年
  かけて奪略を繰返して現在に至っている。生物が進化して現在に立っている
  進化論からみて、こんなものか。日本、朝鮮、中国人などは、下等動物と
  でしか思ってないのが白人の意識。 戦術核の実験場の可能性も。


▼ 危ない! 戦争は、避けられないの? 中近東から、朝鮮半島ですか? 
 数百万、数千万の死者が出る可能性が現実問題としてある。トラと金だもの。

・・・・・・
5833,閑話小題 〜4k8kテレビの世界 −3
2017年03月05日(日)
   * 現在も驚愕の日々が続く 〜ドローンで空撮
 昨年の秋に東京の葛飾に住む一回り年上のカメラマニアの従兄から、
「4kTVと、ビデオカメラが如何に素晴らしいか」を教えてもらい、寝室の
6年半使用のTVを少し早めに買換えた。当然、さほど余裕がない立場の身、
家内からの激しいバッシングを受けることに相成った。 従兄が語った
「私は進行ガンで老老介護の日々。生まれるのが10年早かった。ドローンに
8kカメラをつけて、名所の自然を空中から撮ってみたかった!」という悲鳴
に近い口惜しさが直に伝わっていた。そこで一月かけて、4kTVとは如何なる
ものか、家電店を10回近く見て回った。特に「ソニーの‘ブラビア’は別次元
の世界に誘う。4kだが実際は8kに近いしろもの」という殺し文句を数人の担当者
から聞くことができた。 人間の視覚を遥かに超えた4k・8kの画面は、現地
で見るより数倍に視覚能力を持つ。 TV検索によるネットサーフィンで昨日、
行きついたのが、
<ハネムーンに400日! BBCも取り上げた日本人夫婦の仰天新婚生活>の映像。
 そういえば、去年の暮れに話題になりワイドショーで取上げていた。
  〜ネット検索によると〜
【 「一生分の夫婦の話題づくりをしよう」
 そんな一言から、ある夫婦の壮大な旅路が始まった。関西国際空港から飛び
立った2人は400日をかけて地球を一周、48か国を巡った。2人は自分たちのこと
を「ハネムーントラベラー」と呼ぶ。400日間の世界一周旅行は彼らにとっての
新婚旅行だったのだ。新婚旅行で世界一周というのもユニークだが、彼らの旅
にはもうひとつ独特な試みがあった。行く先々でドローンを飛ばし、世界各地の
名所の空撮映像をSNSで公開していたのだ。これをイギリスの国営テレビ局BBCが
報じたことによって、2人はいちやく有名人になった。千貴さんがネット上に
アップした一連の動画の合計再生数はいまや1000万回を超えるという。
400日間もの旅路は夫婦に何をもたらしたのか、そして夫婦を旅にいざなった
ものは何だったのか。2016年8月に日本に戻った。新たな生活を営み始めた2人に
話を聞いた。<ドローンから撮影した絶景はこちら> 】
▼ 従兄も、これを見たのだろうが、写真マニアなら実に無念のはず。
 私が50年かけて51回、合計延べ500日間、予算が3500万円。 
この二人は、予算500万で、400日。家賃3万円のアパートに暮らし、徹底した
節約生活を送り、2年でこの大金を貯めたという。それにドローンに4kビデオ。
何とも羨ましい限り。プログラマ―のため、仕事で路頭に迷うことがないという。
2人の行先の多くが重なる… 毎日、真昼間から寝室に籠り、異世界に入り込む
のも、変といえば変だが、それでも精神は異世界で羽ばたいている。
 〜で、再び、文脈が、去年の同月同日の内容に続く。
・・・・・・
5103,悪夢の21世紀 ー7
2015年03月05日(木)
    * 「ニヒリズムに落ち込む世界」 〜�
   ー価値は、すべての観点から見たものに過ぎないー
 「価値」を、一つの点に修練される「遠近法」の、それぞれの立ち位置
 の観点でしかない、というのも面白い! 今まで「価値」の意味の解釈で、
 最も合点がいく。情報化で、それぞれが違った立居地から情報の受発信が
 出来るため、それが逆にニヒリズムを起因する。 
(13) ≪ 誰もが、広い意味で、何かの「専門家」になってしまっていて、
 特定の論点にしか関心を持てなくなってしまった。それぞれの観点を総合
 することが出来ないのである。かくて、我々の世界像は、巨大なピカソ状の
 壁画のようなもので、そこには統一もなければ、まともな論争も生じない。
 全てがちぐはぐだ。それこそ、ニヒリズムの特質で、ニーチェも言うように、
 ニヒリズムとは、統一も、目的も、真理も失われた状態である。≫
(14)≪『ではどうすればよいのか。このニヒリズムの時代には、残念ながら
 容易に答えなど見つけられるすべもないのです。ニーチェは、価値は、全て
 ある観点から見たものに過ぎない、といいました。確かな真理などという
 ものはない。ただ、様々なパースペクティヴ(= 観点、見方)があるだけだ、
 というのです。われわれは、結局、特定のある「パースペクティヴ」から
 見ているに過ぎない、というわけです。その意味では、誰もがある特定の
 専門家もどきにならざるを得ません。それはそうでしょう。そのことが悪い
 わけでもないのです。・・ 「パースペクティヴ」といったときには、
 すでにおぼろげながら、ある遠近法が忍び込んでいるのではないでしょうか。
 ある特定の観点、という自覚そのものが、おぼろげながら遠近法を想定して
 いるのではないでしょうか。少なくとも、様々な「パースペクティヴ」が
 バラバラになっては困るのです。それらの観点が文字通り、ひとつの点に
 収斂してくれなければ困るのです。・・この遠近法の収束点を与えるものは、
 やなり、我々の構想力以外には無い。この構想力は、決してグローバルな
 市場競争や大衆化した民主主義や新しい技術革新の延長上に置かれるもの
 ではありません。それらは、世界を一層混沌へと落し込むでしょう。』≫
(15)≪『そうではなく、われわれが、われわれの歴史的経験と文化を確認
 しつつ、しかも日常の常識(コモン・センス)に立ち返って将来の社会像や、
 よき生というものを構想する力というほかないでしょう。それは決して
 専門主義からは出てこないものなのです。一種の総合力と構想力なのです。≫
▼ ニヒリズムでは、世界は救われない。やはり総合力、構成力が必要である。
 民主主義、自由主義が正しいと信じてきて、今さら何を信じろ!というのか。
長くとも、10年先に生きているかどうかと、考えると虚無になるが、せっかく
地球に奇跡的に生を受けたのだから、知る限りの知識と経験を貪欲に求めて
やろう、と生きるべきだが。


7315,閑話小題 〜つれづれに、開花

2021年03月04日(木)

   * パンデミックから一年に、つれづれに!
 去年の、この時節に、パンデミックが発生し、一年間で1億人が感染し、
およそ500万人以上が死亡したが、いまだ広がりをみせている。まさか、
ここまで、広がるとは思ってなかったが、この惨状。スポーツジムの参加会員の
数は、当時と同じ位だが、国内は、世界の主要各国の中で、島国と、マスク文化
の御蔭もあって、今のところ最小である。台湾、ニュージーランドも含めて、
島国の環境もある。しかし、島国は英国も同じだが、そこは最悪の国々と同じ。
何となくコロナ禍疲れも出ているが、そう甘い事態ではない。

 3密が悪いというが、この文明、文化は、その風土から拓けていった。
それを根こそぎ否定されても、今さらだが、それが問題なら、根こそぎ改革を
しなければならない。世界はアフターコロナで変わりざるを得なくなった。
これが21世紀の課題である。

・・・・・・
6929,閑話小題 〜新型コロナの現状と、行方は? 〜7
2020年03月04日(水)

・時間の問題だったが、県内でコロナ菌患者が5人出たが、数日もしない内に
発症したのは同じクラスターのため。 この病の対処が、今のところ何もなく、
自然治癒力で回復を待つしかないというから怖ろしい。
すでに病原体の潜伏完了の事態に、何が二週間が勝負というか? 
どのみち手立てがないから、受診してもしなくとも、助かるのは助かるし、
死ぬのは死ぬ。その一人の入院先が地元の長岡日赤病院というから… 
80歳以上と、重篤の病人は、これに罹ると2割以上が死ぬというから… 
 これで空気が全く変わる。

・今週に入って迷いながらも3日ぶりに、スポーツジムに二日間、様子見に行った
が、昨日は、エアロビクスが全て中止で、何やら異様な空気。月曜日は、
普段の同時間帯の3分の1、昨日は5分の1ぐらい。としても、このままでは、
経営が成り立たなくなる。同じSC内の『原信』にも酒の補給に立寄ったが、
ここも客数はまばら。

・先週末以来、近くの中型SC内のスポーツジムに行ったが、駐車場は普段の半分、
の4分1程度の埋まり。ジム内も閑散。二つのエアロに参加したが、これも
参加定員の4分1ぐらいでスカスカ。インストラクター不足で、翌日から大幅な
プログラムの変更有りと…  様子見としても行かない方がいいのだろうが。
 これでは「御隠居の巣籠りの生活習慣」が一般化してきたということか。
観光シーズンのチラシを見て、久々に京都の花見ツアー?が頭によぎったが、
『バカいってんじゃない! ツアーが成立するわけがないし、…あっても、
誰が行きますか!』と家内に一括された。 この時節には、鼻かぜが恒例。
クシャミと喉が亥絡む。これではスーパー、飲食店に入れやしない。

・先日、SC内の回転寿司屋の前を通ると、昼飯直後だったが、ウニの海苔巻き
のサービスの幟旗に惹かれて、4皿を食した。これが、なかなか新鮮で美味しい。
で翌日も、と思ったが、既に終了していた。 TVで、コロナ騒ぎで‘ウニ、鮑、
赤鯛、のど黒などの高級魚が暴落の恩恵に、行き当たったということか? 
このコロナ騒ぎの拡大が進み、企業の自然消滅と、オリンピック開催の可否が
微妙に絡み、大方の関係者は、大問題だろうに… 特に、原発から恩恵を受けて
きた、地元の中越地区は、踏んだり蹴ったり。 貧すれば鈍するの典型では?

・韓国の新型コロナ患者が日本と比較して圧倒的に多いことに疑念を持ったが、
健康対策のシステム上の違いではなく、病院サイドの対応の違いでは?という
疑惑が出てきた。病院の門前で、シャットアウトでは、アフリカ並み…?
流通や飲食業、サービス業などの3・4次産業はパニック状態だろう。 
 
・この時節に、北朝鮮がミサイルを撃ちあげた。逆効果があっても… 
「ドローン+細菌攻撃のイメージの紙切れ」を風船を付け飛ばだけで、
充分に脅し対策になる?程度と… バレてしまったが、さて如何なる。

 …とすると「あと2ヶ月が勝負」も、(期待も含めて)解らないでもない。
この事態は厳しいはず! それ以前に、とにかく、感染を避けないと!
まだ、年金暮らし呆けが、抜けてない! 

・・・・・・
6563,閑話小題 〜「老い」という名の「病」 〜2
2019年03月04日(月)
   * 老い自覚は、日常の中の「非日常」で
 数日前のこと、知人から電話があり、コンビニの駐車場で15分後に待合せたが、
支度を入れて最短で30分のところを、何故か15分といってしまった。 …で、
やはり着いたのが30分後の10時半。 本人は10分待ったが、来ないため携帯電話
をするが、持って出なかったミスをしていた。 私も「もしかして、11時15分と
感違い?」と、小一時間、駐車場で待つが、来ない。そこで、何時も行く喫茶店
に行くが、帰った後? で居ない。30分ほどして帰ってきたが、携帯には本人の
留守電が何回か入っていた。 で、翌日に仕切り直し… 携帯さえ持って出れば
行き違いがないが、機転が効かないのが老化。 日常に厳格なだけ、非日常に…
 更に端的に出るのが、旅行。還暦前には考えられないミスの連発。それも有り、
添乗員は老人の同行を嫌う。機内で気分が悪くなったり、バスや飛行機の移動は、
思いの外、体力を消耗する。 これこそ「弱目にたたり目」。 旅行は「老いの
バロメーター」と相成る。 老化という老人病が日々、進行していることを実感
させられる。 長寿の願望は、現時点の健康を前提でのこと。 美人薄命とは、
美人のまま、薄命で死ぬからこそ言える格言。『もういい!』で、死ねないから
困ったもの。『これ以上でも、以下でもなかった!ここまで生きることが出来て、
これで充分。』が実感。 読返すと、何処かの知らない他人様のよう。老いた、
実感が、少ない。 
 昨日、運動がてら、最近オープンした『東京インテリア家具』に行ったが、
裕福そうな若い家族連ればかり。腰痛で身体を屈めて歩く私は御呼びでない人種。
高級家具?に囲まれると、別世界の住人になったような錯覚。 新たに購入する
応接セットなどの家具は、室内の長期物件。 老い先短い人には虚しい気分に
なるだけ。新築住宅なればこそ、新たな家具は似合うもの。 70過ぎの老女が、
20歳のファッションをみて、複雑な気持ちになるのと同じ。
<死にたくもなし、老いたくもなし、あって欲しいのは、新鮮な、今日一日!>
 これだけは、しっかり維持しているつもりだったが…。 嘘偽りなく、
<毎日が、面白くて可笑しく、世界は私が知らないことばかり>。しかし、この
程度の家具をみて老いの空しさを感じるとは? それも年相応なことは解るが。
 呆け川柳の意味が、つくづく身に沁みる日々ですか。 
   … アルバムに遺影用との付箋あり …

――――
6524,閑話小題 〜年寄り川柳が身に染みる御年頃ですか…
2019年01月24日(木)
 68歳の頃、現在の私と同じ73歳の元社長が亡くなった。若い頃の豪遊が祟って
その数年、顔を合わせる度に、弱弱しくなっていた。その直後に訃報を聞いたが、
その頃、「年寄りとは、自分より5歳年上をいう」と含蓄ある道理?を、聞いて
いて、成る程と思っていた。50歳半ば辺りまでは、「老人とは、他人のこと!」
と思っていたが、成る程、腰の重さが日ごと進み、鏡には、凄く老けた老人が
存在している現実が…。 …で、呆け川柳を調べるとあるある。あと二年で、
後期高齢者なら、れきっとした老人である。老化とは、病気の進行である。
 
  第18回(平成30年:20作品
・デイサービス「お迎えです」はやめてくれ  相野正(男性・大阪府・68歳)
・ベンツから乗り換えたのは車椅子      井堀雅子(女性・奈良県・65歳)
・朝起きて調子いいから医者に行く      小坂安雄(男性・埼玉県・77歳)
・百年も生きりゃ貯金に先立たれ       川野誠(男性・大分県・46歳)
・仲いいねいいえ夫は杖代わり       佐々木美知子(女性・埼玉県・67歳)
・「インスタバエ」新種の蝿かと孫に問い  石井丈夫(男性・滋賀県・83歳)
・うまかった何を食べたか忘れたが   アリス(女性・三重県・52歳・福祉施設)
★ Siriだけは何度聞いても怒らない   小栗洋介(男性・東京都・32歳)
・靴下を立って履くのはE難度      近藤真里子(女性・東京都・56歳・パート)
「ご主人は?」「お盆に帰る」と詐欺に言い  川野竹子(女性・群馬県・73歳)
「もう止めた」検査ばかりで病気増え   かつ子(女性・山形県・85歳・無職)
★お揃いの茶碗にされる俺と猫    角森玲子(女性・島根県・50歳・自営業)
納得をするまで計る血圧計      ハルル(女性・東京都・69歳・主婦)
★家事ヘルパー来られる前に掃除する Verveine(女性・熊本県・82歳・無職)
★歩幅減り歩数が増えた万歩計    中川曙美(女性・新潟県・77歳・無職)
私だけ伴侶がいると妻嘆く      長谷川明美(女性・東京都・58歳・主婦)
古希を過ぎ鏡の中に母を見る     佐々木綾子(女性・大阪府・76歳・主婦)
無宗教今は全てが神頼み       見辺千春(男性・東京都・72歳・会社員)
君たちもどう生きるかと子に聞かれ  和沙楽(女性・長野県・52歳・会社員)
★メロが新し過ぎて歌えない     宮内宏高(男性・千葉県・65歳・無職)

  第1回(平成13年:24作品
「お若いわ」その一言で得意さん   (東京都 (東京都 81歳 女性)
口づけも入歯ガクガク老いの恋    (東京都 (東京都 79歳 男性)
残るのも先に逝くいやと言う     (埼玉県 77歳 男性)
人恋し とは違う人恋し       (宮城県 75歳 女性)
老妻がホームで宣言主婦卒業     (千葉県 72歳)
化粧する昔話も 化粧する      (三重県 70歳 男性)
三回忌頃から光る未亡人      (大阪府 70歳 女性)
次の世も一緒と言えば妻はNO    (山口県 67歳 男性)
主治医には内緒 鍼灸まむし酒    (東京都 63歳 男性)
逝く日まで恋をする気の紅を買う   (大阪府 61歳 女性)
なってみりゃあの年寄は偉っかた  (神奈川県 61歳 男性)
合コンだ入歯みがいて 紅をさし  (北海道 60歳 女性)
昔酒、今は病院はしごする     (神奈川県 59歳 女性)
夫より三歩前行く老後かな     (和歌山県 59歳 女性)
売るほどの病を持って長生きし   (新潟県 58歳 女性)
昼寝して「夜眠れぬ」と医者に言い (大阪府 57歳 男性)
苦虫を永年噛んで歯も抜けた    (大阪府 53歳 男性)
赤い糸夫居ぬ間にそっと切る    (香川県 52歳 女性)
見くびるな賞味期限は切れとらん  (福岡県 48歳 男性)
長生きは幸か不幸か実験中     (宮崎県 41歳 女性)
人生も野球も最後はホームです   (茨城県 32歳 女性)
70歳で年少組とはまいったな    (沖縄県 27歳 女性)


▼ これを読んでみた実感! <ご長寿に、なりたくもあり、なりたくもなし> 
 でも、なってしまったから、これだけは笑い飛ばすしか手立てはない。
――――
2018年01月25日(木)
閑話小題 〜年寄り川柳が身に染みる御年頃ですか… 〜2

    * 当事者になって読むボケ川柳
 前回のボケ川、どれもこれも、身に染みることばかり。ネット検索に、
これまでの秀逸の面白いのを拾ってあるのを見つけた。これが、味わい深い。
 ‘徘徊と噂されて散歩を止め’‘起きたけど寝るまでとくに用もなし’など、
何ともほろ苦い。ネットサーフィンで、秀逸な川柳を集めたのがあった。
20年前に、新潟郊外で、時計修理屋をしている知人の店の近くに寄った際に、
孫を抱いている姿に我が老いを垣間見た。53歳の頃だったが、好々爺そのもの。
 それじゃあ、現在に私は? 老いは、笑い飛ばすしか術が見当たらない。

≪ シルバー川柳は17年目になり、毎年約9000作品の募集の中から20作品が
 入賞作品として掲載されています。その中でも傑作といわれる面白いものや
時代のニーズを取り入れたものなどを紹介します。

・すらすらと嘘が言えますボケてない
・見くびるな賞味期限は切れとらん

・人恋し恋とは違う人恋し
・三回忌頃から光る未亡人

・合コンだ入歯みがいて紅さして
・耳遠くあの世のお呼び聴こえない

・驚いたあの人あの年あの色気
・徘徊と噂されて散歩を止め

・妻が書く老後の計画俺イナイ
・手をひいたつもりが孫に手をひかれ

・流行語覚えたころはすたってる
・年賀状書かねばあの世とうわさされ

・「ボケちゃった!」難を逃れる名セリフ
・おれおれと名のって妻にすぐ切られ

・いびきより静かな方が気にかかり
・この動悸昔は恋で今病

・年寄りに渡る世間は罠ばかり
・食事会薬でしめておひらきに

・「アーンして」むかしラブラブいま介護
・若者と料金同じ理髪店

・お迎えはどこから来るのと孫が聞く
・誕生日ローソク吹いて立ちくらみ

・万歩計半分以上探しもの
・起きたけど寝るまでとくに用もなし

・ガガよりもハデだぞウチのレディーババ
・LED使い切るまで無い寿命

・お迎へと言うなよケアの送迎車
・子は巣立ち夫は旅立ち今青春

・どこで見る東京五輪天か地か
・マイナンバー ナンマイダーと聴き違え
・アルバムに遺影用との付箋あり


▼‘驚いたあの人あの年あの色気’大方は‘色気’より‘毒気’に…。
 即興で一句…‘真顔の孫 面と向かって いつ死ぬの’ ありそうな川柳。
‘どこで見る東京五輪天か地か’も、古希を過ぎた現在笑ってはいられない。
夫婦喧嘩も、老いる度に殺気度が高くなっている今日この頃! そろそろ、
遺影用の写真でも撮りますか? いや、パスポートの紛失用があったか?

・・・・・・
6199,閑話小題 〜恋と愛の違い −4
2018年03月04日(日)
             『男はつらいよ』〜寅の恋愛談義
    * 俺にも言わせろよ!
フーテンの寅: 俺にもチョコット言わせてよ。
  旅先で、時どき、財布が空になり泊まるところも、食べるあてが無いのが
  一番辛いよ。 娑婆の柵から外れて生きるのは好きでやってるんじゃないの、
  外されてるんだ。それだけ我儘なんだ。他に生活の術が無いとくれば流離う
  しかないだろう。 自由だ、平等だ、博愛だなんて笑ってしまうよ。
  俺なんて、金も脳も無いから、不自由で、差別され、嘲笑され、社会の脇に
  追いやられているだけなんだ。何もないから、表向きは自由だけど、金の
  無いほど不自由なことはないの。
大家さん: 男は、愚痴を言わない。それが御前の良いところじゃないか。
フーテンの寅: 俺の現実と、一般のそれとは全く違うことを言いたいの。
  恋憧れた相手の心に、俺を気味悪いとか、軽蔑の視線を感じる時が一番、
  哀しいんだ。美人ほど俺と同じで我儘でさ、冷たいの。美人だって生身の
  人間というのは分かってはいるけど… 犬コロをジャラス気分でさ。
  ならば可愛いふりするしかないだろう。俺がマイナスな分だけ、心の傷が
  深いんだ。結局は、山田監督のパペットでしかないんだよ。
八つぁん: 愛といえば、浅丘ルリ子のリリーが良かったじゃないか。
フーテンの寅: あれは、愛の塊さ。近づき過ぎればヤケドするし、間合いが
  難しいの。間合いさえ置いておけば、俺と同じで、それはそれは面白い女さ。
  半端者の2人に世間は冷たいよ。俺を本当に理解してくれたのはリリーだけ。
熊: フーテンの寅さんが羨ましいよ。長屋の寅とらとは大違いよ。おれだって、
  こんな長屋で、カカアに縛られ、のほほとしていたくないんだ。
大家さん: 山田洋二と八つぁんの思い入れの違いだよ。同じ寅でも、役づくり
  が違うよ。フーテンの寅は、吾が身をわきまえているから、持てるんだ。
長屋の寅: 俺だってわきまえているよ。俺には女房もいるしね。
八つぁん: 現実に、フウーテンの寅さんが居たら大変さ。曽野綾子が、一刀
  両断で切り捨てていたね。甘えと狡さだけで生きている?男なんて最低と。
長屋の寅: そうだよ、いくら何だって、ありゃ変だよ。出来の悪い子供に
  見せちゃならないよ。うちのガキなんて、憧れてしまって、ほっつき
  歩いているんだ。
熊さん: 俺も、あんなに持ててみたいよ。それにしても一生の間に、50人
  近いマドンナに出会えるとはね。
長屋の寅: 無理無理! あれはお伽噺だよ。お伽噺だから、良いんだよ。
  それと問題は、扱い方だよ。
八つぁん: 20歳代の頃、三重、神戸、金沢、千葉と女性中心の職場を転々と
  していたけど、驚くような美人が居たね。実家の店での幼児体験で、美人に
  擦り寄っていき、何気ない好意を示すんだ。ただ、それだけで、毎日が
  楽しくて浮き浮きしてね。その癖そのままが出てしまい… とにかく、まず
  三回は褒めるんだ。意外と、直接、若い男から繰返し褒められてないんだ。
長屋の寅: 嫌な男だね。俺なんて、一度も、そんな経験はないね。
熊: 嘘こけ! 何時も、隣町の後家さんに横恋慕して、御前の奥さんが内の  
  カカアにこぼしていると聞いてるよ。 ったく助平! 
フーテンの寅: そうでもなくては、面白くもへったくれもないじゃないか。
  想ってる分には罪がないよ。富士山と同じで、遠くからみるんで良いんだよ。
                              〜つづく
・・・・・・
4737,<つまずき>の事典 〜   ー5
2014年03月04日(火)
  * 思い出のグリーングラスの意味  <つまずき>の事典>中村邦生編著               
 半世紀近く前の学生時代、トム・ジョーンズが大ヒットを飛ばし、森山良子が
日本版で歌った「思い出のグリーン・グラス」の歌詞の意味を、この本で初めて
知った? 当時、その意味を知っている人が多かったのだろうが、現在になって
知ろうとは! この原曲の本当の意味は「若い死刑囚が、執行の朝、望郷の夢
から醒めた哀しい歌だった」 当時、何も知らなかったのか? 
知っていて、その心情を深く思わなかったのだろうか?その方が、もっと酷いが。 
当時の底の浅さが、思いやられる! 多くの人が死の直前に走馬灯のように思い
出す故郷は、こんなものだろうか。ーあるブログから、元歌の歌詞の訳を引用ー
 ーー
故郷の街並みは昔と同じ    列車を降りると 両親が迎えに来てくれている
通りを走ってくるメアリーが見える    金髪でさくらんぼのような唇の
故郷の緑に触れるのは気持ちが良いものだ  そうなんだ 皆が迎えに来てくれる
両手を差し伸べて 優しく微笑みながら 故郷の緑に触るのは気持ちが良いものだ

古い家はまだちゃんと建っている   壁は干からびてひび割れてはいるけれど
そして僕が遊んだあの古い樫の木もある 愛しいメアリーと一緒に小道を歩くんだ
金髪でさくらんぼのような唇の   故郷の緑に触れるのは気持ちが良いものだ

そして僕は目覚める 辺りを見回してみる   僕は灰色の壁に囲まれている
そして気づくんだ そうなんだ 僕は夢を見ていたんだ と
看守がいるし 悲しそうな顔をした年老いた牧師がいる
夜明けには 腕を掴まれ歩くんだ それから僕は故郷の緑に触れることになる

そうなんだ 皆が僕に会いに来るんだ  あの古い樫の木陰のところに
皆は僕を故郷の緑の下に横たえるんだ
ーー
▼ Youtubeで、この歌を改めて聞いてみた。 この意味を知ってから聴くと、
 歌が違って聴こえてくる。私の幼児の頃の家と、家族と、店の人たちを、
思い浮かべると、魂の故郷に帰ったような気がする。熟年になってきて、
死が近い将来?に近づいてきた現在、この歌の味わいは、ことさらである。
 そういえば、この随想日記で「白い雲に乗って」のテーマで、
書いたことを思い出した。


7314,閑話小題 〜例年なら胸躍る桜開花が待たれる頃だが…

2021年03月03日(水)



    * コロナ禍で気が晴れない日々が続いている。
 例年なら胸躍る桜開花が待たれる頃だが… 
この十年来、毎日が巣籠りのような日々だが、丁度良いタイミングに、
スポーツ・ジムがオープン。 月、火、水、木、土曜日の午後、1〜2時間、
通っている。 このブログと供に唯一の社会の窓だが、何とか孤高を守り、
巣篭り生活を過ごしている。メールも全く見ることもなく、携帯電話さえ、
視ることがない。何やら陸に上がったカッパか… それでも、地元の中学校の
同級会も、意識のヅレが大きくて、75歳を目途に…と考え出した矢先、この
パンデミックである。自らを「離れ野犬」を、標榜し始めて10年近くになるが、
このパンデミックは、3密の禁止が、何やら一匹狼的野犬に重なってくる。
どんな状況でも、直に適応できる人生を過ごしてきた生き方そのままが、老化
してきた自らを助けてくれる。としても、

・・・・・・
6928,閑話小題 〜センテナリアン
2020年03月03日(火)
   * 百歳まで生きる
 久々に会った友人から、先日、聞いたセンテナリアンとは、
< 100歳以上の人物のことである。センテナリアンの人数が世界最多で推計
70,490人となっている。これは国民4,400人につき1人に相当。 日本はアメリカ
合衆国に次いで2番目にセンテナリアンの数が多く、2012年9月現在、推計51376人。
なお、調査が始まったのは1963年だが、この時は153人であった。その後、1998年
に1万人、2003年に2万人、そして2009年には4万人と、短期間のうちに数が倍増。
 多くの文化で、100歳まで生きることを願う旨を、祈りの言葉に取入れている。
ヒンドゥー教徒の間では、高齢者の足に触れた者は「100歳まで生きますよう」
と声を掛けられることが多い。
 スウェーデンの伝統的な誕生日の歌に「100年間生きられますように」との
一節がある。ユダヤ教で祈りを捧げる際、「100歳まで生きるかもしれない」
と言うのが一般的である。
 
 去年の暮、日本橋で毎年、第一土曜日恒例の学生時代の同期会に出席。
それぞれが3分程度で近況を語るが、最近、出席を始めた男が、
『私は110歳まで生きると決めた!』と、驚くべき言葉。それも本気に。
現在が健康なればこそ言えることだが… 10数年前に、75歳をゴールと心の中
で決めて、ここまで生きてきたが、その制限時間が、あと一年まで迫ってきた。
ならば、そろそろ寝たきりになる筈が、その兆候は全くない。宣言したことも
あってか、もう攻撃を始めて大丈夫と、卑しいのが露骨に… ? それもジャレか。
 で、先日、会った人が真面目な顔で、『百歳まで生きるとしたら、現在の預金で
少し足りない!』と心配顔。 内心でハッとしたのを隠して、「大丈夫、そこまで
生きはしないよ!』と受答えた。 私は『生きると宣言した75歳まで、あと一年。
その兆候は、今のところ全くなし!』と答えると、『実は、このセンテナリアンの
言葉でハッとして、生活態度を変える切っ掛けとなった。そのコーナーもネット上
にあるし、少し深耕してみた方がいい!』と… 問題は、年々落ちていく肉体と、
生活の質。
 ――
 [総合] 2020年1月16日(木) 午前0:55〜午前1:45(50分)  
ニュース/報道>定時・総合 番組内容認知症医療の第一人者、長谷川和夫さん(90)
が、自らも認知症であることを公表した。その姿を一年に渡って記録。
専門医が当事者になって初めて気づいた大切なものとは。詳細自ら認知症である
という重い事実を公表した医師がいる。認知症医療の第一人者、長谷川和夫さん
(90)。「長谷川式」と呼ばれる早期診断の検査指標を開発、「痴呆」という
呼称を「認知症」に変えることを提唱するなど、人生を認知症医療に捧げてきた。
認知症専門医が認知症になったという現実をどう受け入れ、何に気づくのか。
誰もが認知症になりうる時代。長谷川さんの姿を通して認知症を生き抜くための
手がかりや希望をつむぐ。
 
 〜 丁度良いテーマが、去年に書いてあった… 〜

・・・・・・
6562,閑話小題 〜「老い」という名の「病」 〜1
2019年03月03日(日)
   * 老いるほど病は重くなっていく
 古希を超えると、娑婆世界が違って見える経験を日々味わっている!
年には勝てない自分を冷笑している小さな違った視線がある。 
 なかにし礼が、黒柳徹子との対談で80歳を超えた心象風景を、
「70歳超えとは、まるで違い、あの世からの目線の感が強くなった」と。 
もの心がついて70年以上が経過したが、10人家族の末っ子の立ち位置で、
比較的冷静に周囲、例えば家族など身近な濃厚な生活環境で育ったことが、
強み弱みになっていた。その中で生きるに、鳥瞰する本能が身に付いていた。
子供ながら、「冷静な目線と、気持ちをおさえ息を潜め、トリッキーにある
こと。秘密を守ること。」を必要とした。末っ子の立ち位置もある。
 このブログの最後の捻りは、その持味の名残り。コテコテの捻り? 
これを哲学的にいえば、「捻らずにいられない「発語」になる。
発語といえばを下ネタ表現なら「発情」。 黙って第三者の対話や、会話を
聴いていると、世間話は『発話』でばなくて『発情』かと… 。
 有名人が進行ガンをブログで発するのは『発語』。 恐怖の際なればこそ、
直に伝わってくる。 当事者の本人は悲劇の主人公だが、格別、変わった絵に
なる物語ではないことを初体験の本人は知らない。そこに、当事者と傍とは、
大きな溝がある。 「老いという名の病」への怒りが他に向かうのが老醜。 
その事例は幾らでも周辺に転がっている。これにアルツハイマーなどが絡み
周囲を巻き込む。「長生きすれば、それで良し」も、考えもの。
「生老病死」の問題。特に『老病』の『老=病』の解釈。
成人病は、青年が、成人になって罹る病。特殊の事例を除くと、50歳超えの初老
からの病。「がん」「心臓病」「脳卒中」… 現在では「糖尿病」「高血圧症」
「動脈硬化」 などとあわせて『成人病』と言われる。同世代で3割が、これで
亡くなっている。ストレスで、飲酒過剰、喫煙などの生活習慣が病の元になる。
生真面目で、現実社会にドップリと浸かり、トリップが出来ない人に多い。
何が悪いかというと、ストレス。日々、週間、月、年単位で、毒出しを習慣化
して措かないと、死に至る病を誘発する。 ストレス管理が「老いという病」
の予防になる。計画的トリップが、これ。 このブログの維持と管理が、私の
『ライフワーク』の一つ。作成中は、完全にトリップ状態。 それと他に… 

・・・・・・
6198,閑話小題 〜知識と所得 −7
2018年03月03日(土)
             『クラウド時代の思考術』パンウドストーン著
   * 知識のプレミアム
 <多くの種々雑多な知識を知る者がたくさんの金を稼いでいた>
自分を振り返ると、どうだろう。一時期に稼いでいたが、ブラックスワンで
消滅しただけで、背景に数知れない雑多な知識があった分、一時的にしろ
稼いでいた? いや15年の用意周到の自己配転など準備や計画的知識習得や、
雑多の経験があればこそである。計画をたてる前提に豊富な知識が必要。
 その知識にはプレミアムが組みこんである。問題は、雑多な知識を、如何に
組みこむベースがあるかどうか。以下は、リアルなアメリカ的実証主義の内容…
問題は形而下の現象を、文章などで形而化する能力。それもこれも思い詰めて
ないと、機会は知らぬ間に通り過ぎている。深く穴を掘ろうとすれば広い幅が
必要になる。その為には純真な好奇心と、それを追及できる条件が必要となる。
――
≪「事実を知ること、覚えておくことになんの価値があるのか?」という問いに 
対して、第二章では、より直接的にわれわれのモチベーションを引き出して
くれそうな回答が提示される。 パウンドストーンの調査によれば、
「より多くの種々雑多な知識を知る者がたくさんの金を稼いでいた」というのだ。
知識の豊富な人々はたくさんのお金を稼ぐ。それは教育や年齢が一定に保たれた
ときでさえそうなのである。
(……)そこには知識に起因した大きな所得の格差がある。そしてそれは、
教育や年齢に起因するものではない。(p162-164)

教育レベルや年齢という要因を排除したうえで、なお"一般常識"クイズの
点数は所得の多寡と強い相関関係があった。
興味深いのは、所得との相関関係がもっとも強く見られるのは広範囲な一般常識
クイズにおいてであり、科学知識やスペリング・文法、文化的知識、スポーツに
関するマニアックな知識と、所得とのあいだには何の関係も見られなかったと
いうことだ。言い換えれば、専門的ではない事実的な知識の多寡が、所得と
大きな相関関係を持っていたのである。

 これは何を意味するのだろう? 
・“一般常識"と所得の相関関係はすでに明らかだが、これは因果関係なのだろうか。
 我々はクイズ本を読み漁り"一般常識"を身につけることで所得を増やすことが
 できるのか?
・あるいは所得が増えた結果として我々は物知りになるのか?
・それとも、第三の因子が"常識力"と所得のどちらとも正の相関を結んでいるのか?
(たとえば記憶力とか、好奇心とか、保護者の資力とか?)

パウンドストーンの推測は、これらすべてがそれぞれある面で正しいということだ。
そして生まれもった記憶力や両親を取り替えることはできないが、自ら学ぶことは
できる。外界に対し注意を払い、より多くのものを吸収していく態度が所得の上昇
につながるのである。 ≫


▼ この問題と教養の問題は別問題だが、「恒産あって恒心あり」か?
「恒心あって恒産あり」か? 両方相まってこそだが、好奇心がまず必要になる。
<売り家と唐様で書く三代目>というが、他人事の話ではない。その意味といえば
【創業 ー「初代が汗水たらして財を成した」さらに二代目までは家「会社」は
苦労して栄えたが、三代目は苦労知らずで育ち、遊びごと芸事「習字も唐から
伝わった書体文字の書き方」にうつつを抜かしたので家「会社」も没落し家を
遊んだ時に覚えた唐様の書体で「売り家」と書いて売りに出しているということ。】
このブログも「唐文字」のようなものですか。知識のプレミアムが「稼ぎ」だけ
でない。知識単独だけでも、管理さえ怠らなければ、それで充分プレミアムになる。
 
 〜丁度よく、4年前の文章に�壓がっていく。

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4736,<つまずき>の事典 〜  ー4
2014年03月03日(月)
           <つまずき>の事典> 中村邦生編著
  * 言ってはならぬ、闘いが無益などと
 人生の終盤に、あまり良い結果ではなかった?が、自分の人生を
全面否定する気持ちは最小である。気持ちは「天気晴朗なれど、波高し」。
 この詩は、誰にでも訪れる人生の終焉で、励ましを与えてくれる。
《  言ってはならぬ、闘いが無益などと
   努力も傷手も無駄などと
   敵はなお息絶えず、怯むこともなく
   事態は相も変らず元のとおりだ、などと。
 ーアーサー・ヒュー・クラフ「言ってはならぬ、闘いが無益などと」P-44
アーサー・ヒュー・クラフはイギリスの詩人。ラグビー校でトマス・アーノルド
に習い、その息子マシューと生涯にわたる親交を結んだ。マシュー・アーノルド
の追悼詩の傑作「サーシス」はクラフを悼んだもの。「言ってはならぬ、
闘いが無益などと」は窮地にあってなお不屈の心をうたった詩として知られる
(引用は冒頭の一節)。また第二次大戦中にチャーチルがルーズベルトへの放送
の結びにこの詩を引用し、イギりス国民を励ましたという逸話を持っている。
クラフには「一度も闘わないよりは、闘って敗れた方がましである」
という有名な言葉もある。  》  
  ーネットで、調べたところ、以下の訳があった。   
【 悪戦苦闘しても無駄だ、
  骨折り損だし、怪我をするだけだ、
  敵は一向に怯(ひる)まないし、逃げる気配もない、
        結局元の木阿弥だ、などと言ってはならない。
  希望を抱いて馬鹿をみるなら、心配が杞憂に終わることもある。
        もしかしたら、ここからは見えない戦場の一隅で、
  まさに今、君の戦友が逃げる敵を追っているかもしれない、
        君さえいなければ、勝利は味方のものかもしれないのだ。
  疲れきった様子で浜辺にうち寄せている波も、
       いくら苦労しても一歩も前進してはいないように見える。
  それでも、ずっと彼方の湾や入江では、じわじわと、
       そして、黙々と、大きな潮がみちかけているのだ。
  夜明けの時にしても、東側の窓からだけ、
       光が射してくるのではない。
  東の空に太陽が昇るのが、どんなに遅々としていても、
       西の方を見るがいい、天地はもう明るくなっているのだ。 
               ー平井正穂編『イギリス名詩選』より 】
▼ 現在の私に、一言一言が実感として響いてくる。 何もしない人ほど、
 いや出来なかった人ほど、「闘いが無益で、努力も痛手も無駄」と言い張る。
闘いもない、さしたる努力もない人生ほど、毒が溜まり、精神を腐らせている。
その毒を、他人に?に向け、吐き出すしかない人々の哀れさを、この節目で
タップリと見せて貰った。「世界は広い。そして深い!」人類は成功によって
導かれてきたが、その背後には99%の失敗と挫折がある。それが人生だ。

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5831,閑話小題 〜しまった!   ー「しまった!」の総括ー 18
2017年03月03日(金)           
          「失敗の心理」しまった!」ジョゼフ・T・ハリナン著
   * 「しまった!」の総括
 ランダムに印象に残ったところからテーマにしてきた。どれもこれも思い当る
 ふしがあるテーマ。須らく、さんまの「アフォ違いまんねん、パーなんねん」
――
・人は(90%は)間違るもの。
・手ごわいのが「あと知恵バイアス」〜更に危ないのは当人が気づてないこと。
・専門家によれば、視野のなかで高解析度をもつ範囲は角度にすれば親指の幅の
 僅か二度だけ。「見たつもり」「知っていたつもり」で、実は何も知らない。
・都合よく無意識でつくり変えた話でも、二度三度繰返すうちに、いつしか
 「記憶」そのものになってしまう。
・人はみな「意味」を探す だから物語化をして問題整理が必要となる。
・意外と大事な「色」の問題。黒いユニフォームのチームは、ペナルティを
 取られる可能性が高くなる。
・ギャンブラーは、なぜ自信満々なのか? 買った局面を度々、思い出すため。
・ドイツの音楽をBGMで流すと、ドイツワインの売り上げが上がる。
・状況は「偉大な杖」の如し〜ハロウィンで、首つり自殺を見逃しがちになる。
 正月に起こったことは、正月、思い出すことが多い。
・人間は「嘘つき」である。何故なら、情報伝達の間に、ほぼ歪んでいく。
・人間は、自分を人並み以上と思う。〜自分が無知蒙昧など微塵も思わない。
・馬鹿の一つ覚え。 〜一度覚えた方法を知ると、改善、改革しようとしない。
・人は馬鹿である。 〜学生と教員に単純なゲームさせ、洒落た服装の教員と、
 冴えない教員とでは、前者の場合は自信をなくし、後者には自信満々だった。
 〜さらに、コインの裏表を当てるゲームで、八百長で数回、当てるように
 仕組んだ方は自信過剰になり、裏表を当てる能力を持っていると信じるように
 なっていた。賭博場が、素人を誘い込むのは、これ。背後にある組織の力に
 気づくことなく独立をして失敗するのは、このパターン。
・人は自制しない。 〜いや、「出来なくなる」というのが、正しい。
・焦点幻想。 〜人は焦点をしぼる的を間違える。複雑の問題の場合に、
 簡単な方に注意の的を絞りがちになる。
・人生の資産は、時間をどのように使うかにある。
――
目次を見ながら、抜粋したが、どれも、これも、思い当たるふしがある。
基本は、志村けんと加藤茶のコントの『呆け老人の対話』が、その要約。
突っ込みも、呆け役も、その要領を得ないで、遣り取りをしている。
あれが実は日常の真実の姿。 他人同士の中では、鮮明に見えるが、
これが自分のこととなると、全く見えなくなる、人間の悲しさ。
追)馬鹿に「楽観」も「悲観」もないが、再び、去年の内容の文脈に
 つながる。心底、人間そのものが「失敗の塊」と思う。 特に私は! 

・・・・・・
5466,人生で最も大切な技術 ー24 楽観主義と悲観主義
2016年03月03日(木)
『幸福の探求―人生で最も大切な技術』マチウ リカール著
   * 楽観主義と悲観主義、この二つの世界観
 楽観だけではモノゴトは上手くいかないし、悲観主義だけでは、面白くは
生きていけない。この年齢になると、「もう○○歳」と「まだ・・」と考える
かで、大きく違ってくる。『悲観主義は気分のものであり、楽観主義は意志
のものである。およそ成り行きにまかせる人間は気分が滅入りがちなものだ』
と、アランが『幸福論』でいうが、やはり意志が受止め方を変えていく。
 〜その辺りから〜
≪・楽観論者とは、この問題は一時的、制御可能、特定の状況と関係している、
 というふうに考える人。「そのような些細なことで大騒ぎするのは理に
適っていない。すぐに片づく。自分で解決できる。いずれにせよ、これまで
常に解決できた」をモットーにする。
・一方、悲観論者は、問題は長引くだろう(この種の問題は簡単に片づかない)、
やることなすことが裏目に出る(私には期待しないでほしい)と考える人である。
また、生まれつき精神的な欠陥があると思い込み、「何をしても結果は同じ」
と冷めていて、「生まれつき幸せとは縁がない」と結論づける。
現代人の多くが不安感に苦しんでいるが、これは悲観論と密接に関係している。
悲観論者は常に災難を予想し、慢性的な不安症にかかっていて、疑い深く
なっている。不機嫌で、苛立ち、神経過敏になり、世の中や自分への信頼感を
失っていて、常にいじめの犠牲になっている、捨てられる、無視されている、
などと取り越し苦労する。≫
 * 楽観論に対する論外な非難
≪・心理学の世界では長年にわたり、多少抑うつ的な人のほうがものの見方が
 「現実的」で、楽観論者は、苦痛の伴う状況よりは、愉しい出来事に長々と
思いをはせ、過去の実績や達成を過大評価する傾向がある、と信じられてきた。
仮にそれが真実なら、楽観論者に比べて、悲観論者の方が目を大きく開けて、
状況をより明快に評価する傾向がある、という理屈になる。また、その説が
正しければ、悲観論者は、「現実は必ずしも、笑えるほどに愉快なことばかり
ではないだろうが、物事はあるがままに見るべきだ」と考える。
・一方の楽観論者は、たしかに愛想は良いが、救い難いほど世間知らずで、
無警戒な夢想者で「夢から現実世界に戻されるのが落ちだ」という議論になる。
どうやら、以上が正当化されてきたのは、単に偶然が重なっただけらしい。
各種の研究が進展中だが、その結果、客観的で超然としていて用心深い、
と考えられていた悲観論者の判断は不適切、ということが立証されたのである。
日常生活で起こる、現実的な状況に注目すると、楽観論者のほうが悲観論者
よりも現実的かつ実用的なアプローチをとることが実証されている。≫
▼ 明石家さんまの座右の銘は「生きてるだけでまるもうけ」という。
「生きてるだけでまるもうけ」は、「死」が視座にあればこそ言える言葉。
長門裕之の妻の故・南田洋子が晩年、この言葉を口癖にしていた。ならば、
生きているうちに楽しむだけ楽しまなければ! 

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