堀井On-Line



7071,閑話小題 〜『コロナ禍からの警告』 〜3

2020年07月24日(金)

   * 何ゆえに、日本のコロナ禍の死者が少ないか?
 アメリカは、いざ知らず、コロナ禍、欧州が酷い。
これではEUの有りかたの根本が問われることになる。

<機構としてのEUの機能不全、その背後にある加盟国の分断は、すでに
ユーロ危機、難民危機で顕在化したが、今回も如実にその欠陥が現れた。
長期的に見れば今回の事態はヨーロッパの自信喪失にもつながるかも知れない。
いくら認めたくなくても、東アジアの日本、韓国、台湾などとの人口当たりの
死亡率の顕著な差は、まだ最終的な帰結は明らかではないにしても、一目瞭然。
「移動の自由」や私権の制限、公衆衛生制度の脆さに現れた、ヨーロッパが
これまで誇りに思ってきた価値や制度の失墜は、「西洋の没落」論にも通じる
ような深刻な文明史的反省をヨーロッパの知的世界にもたらすかもしれない。>

<アメリカの感染者数は370万人超で死者数も14万人を超え、ともに世界最悪。>
 ―
▼ コロナ禍で、日本の死者は僅か1000人あまり。欧米に比して異常に少ない。
 医療関係者が、<子供の頃より様々な予防接種を受けて、細菌に対する抗体が
あるのでは>と、解説をしていたが、それが何かまでは至ってない。 確かに、
手洗い、うがい、家庭内のスリッパ履きは徹底されてきた。それと医療体制は、
過剰な位に徹底されて、『とりあえず薬を出しておきます!』のツルの一声で、
「薬づけ」と揶揄されるほど営業本位。これが、逆に、パンデミックの異常事態
の最中にプラスに働いているようだ。まずは一年、その後、一年単位で肉体的に、
経済的に、個人、会社単位で、延命が、第一の本義になる。
超満員の通勤列車の中が危険と思われたが、全員、マスクを装着し、無言で、
各駅ごとに人が出入りして、換気になるため、危ない…のは想い過ごし。
 まあ、これも何時まで、持つのか? これで、まだ半年。一年、二年後は、
誰も恐ろしくて口に出せない。銀座に多く屯していた中国、韓国人、欧米人が
一瞬で消えてしまった。半数が戻ることは有りえても、元の戻ることは絶望的。

・・・・・・
6704,閑話小題 〜同性愛趣向者が一割も
2019年07月24日(水)
   * ジャニーズ喜多川
 一昨日、月に一度の歯医者の待合で、週刊誌を手にしたのが、
ジャニー喜多川の少年性愛の内容。 この7月9日にジャニー喜多川が
亡くなってからというもの、メディアでは連日のようにジャニーの生前の
輝かしい功績や事務所タレントとの心温まる絆が報じられてきた。その陰で
ジャニー喜多川の少年性愛の具体的証言が生々しくシリアス。 
ということは、あの有名タレントたちは、当然… 世界的にみて1割が、
同性愛の傾向にあるというが… 思いの外、身近にも多かった。自ら気楽に
告白するのである。本人と他者の意識の違いが、端的に現われる部分である。
 
 50年前のこと、勤務先の飲み会で、最後まで同席した女性二人の片方が、
「私たちレズよ!」と、酔いの勢いで告白。その一瞬、その場に流れた…
怖ろしくも淫靡な一瞬に、ウブな私の気が動転。 具体的に初めてレズと席
を供にした衝撃。生涯で3Pの一度だけの機会?に… その味を知ったら変態
趣向者に? で… 考え出て来たのが、「レズに3P趣味者が多いのでは?」 
下ネタ世界には面白い経験談が転がっているようだが、この手の話題は一般
社会では絶対タブー。その中で、こういう話をしたがるのが多い。
 
 ところで、この記事で、あのタレントたちは「両刀使い?」と知れ渡る
ことになった。まだまだ同性愛者に理解の少ない日本社会で、彼らは好奇の
視線に曝される中年男になってしまったということ。そんな話、芸能界で
ことさらではないとしても。
 
 〜御堅く、重い、このブログで、何でまた、こんな話題が… 〜 
滅多に聞けない話題、たまにはと思い、取上げました。最近、まんねりで
つまらなくなっているしね。
  
・・・・・・
6341,閑話小題 〜家についていっていいですか?
2018年07月24日(火)
  
   * 何かオカシナ男女の関係
この番組、「従来の常識が崩壊するVTR」で反響を呼んでいる。 まず冒頭に
「従来の常識が崩壊するVTRですがご家族の同意を得て放送しております」と 。
日曜の朝の家内との会話の一声が、タイトル無しで、「今日、放送あるよ!」。
◉ 前々回の『家、ついて行ってイイですか?』の録画をみていたら、柏駅前で
キャッチをしたオカシナな男の部屋。同居をしているが、長身のハーフ美人だが、
友達関係だけの仲とか…。「肩や腕は組むほと仲が良いが、男女の仲にはない」
という。ネット上で知り合い、転がり込んできた女性だが…。その微妙な関係が
何とも理解しがたいが、分からないでもないのは老齢のため?。 家の中は
散らかりっぱなし。現代ニートの典型だが… 男には6人の彼女が居たが、その
同居を知られて次々とふられたという。2人とも20歳と言うが… 大都会なら、
こういう人も存在するのだろうが。女性職場の男の立ち位置に似ている。肩を
組むほど親しいが、壁際には近づかない関係。

◉ 数週間前に、万引きで生計をたてる『万引き家族』を見た。カンヌ映画祭の
最高賞受賞に魅かれてみたが… 血縁の無い疑似家族の物語。ところが、先週分
の録画には、ただただ驚いた。この映画に引けをとらない家族の姿があった。
 78歳の老人のアパートの一室に血縁のない4人が住む。老人はバツ2。娘は最近、
養女縁組をしたばかりの精神病を患ったバツ2の女と、その男友達(29歳)。
それと養女の友達という精薄(3〜4歳の精神状態)の若い娘。 その若い娘と、
老人と、男友達との男女関係がないという。生活は、年金と、生活保護が収入源。
これも疑似家族? 男友達が時々、暴れるが、その痕跡が壁にあったが、それ
でも比較的平穏に暮らしているという。寂しい独居老人が、行くあてのない三人
を親代わりに面倒をみている姿が、『万引き家族』の、家主の老女と同じ。
最近、同じアパート内に、一室を借りて、客用、息抜き用に使用している。
毎回毎回、本当に驚かされるが、須らく、内情は、それぞれが特異なのであろう。

――
   * トランプの迷走
 先日、ロシアのプーチンと、トランプの会談が行われた。まあ、気の毒な
ツーショット。「アメリカ政治史上最低レベルの大統領」と本人は全く認知でき
ない、というが… こうなると、お笑いにならない。国家の機密調査機関が信用
ならないと敵国大統領との共同会見で話すとは言語道断。漫画でさえ、これほど
酷い筋書を作れない。小ブッシュも酷かったが、これは比にならない。アメリカ
第一主義の、何も考えない27%が、存在し、支持する限り、当分は、排除は無理
のようだが… 世界の混乱と破壊は当分続くことになる。ドウナルノデショウカ。

・・・・・
4512, 閑話小題 ーつれづれなるまま
2013年07月24日(水)
   ―つれづれに―
 人生も、あと二年もしないうちに古希。杜甫の詩「人生70 古来 希なり」
の年齢になる。後悔も、満足感もさしてない。人生の終わり間近には必ず後悔の
念に支配されるという。 実際に、こんな時代の断層を経験をするとは思いも
よらなかった。それと地球の絶景をこれほど多く見ることが出来るとは・・ 
日進月歩の情報端末の進化が、日常生活を変えるとは・・ 
 終戦直後に生を受け右上りの時代を40歳半ばまで経験し、その恩恵を受けた。
そしてバブル崩壊と、9・11テロ、リーマンショック、2011年の東北大震災、の
三つの経済・自然震災で、世界が更に変わった。それがあっても良い時代だった。 
団塊世代の一年前に産まれ、時代の恩恵を十分に受けてきた。 バブル崩壊と、
新世紀21世紀の時代変動の中で、何とかソフトランディング?が出来た。
「時代のめぐり合わせが良い世代は、最後までハッピー」という説がある。
現に同年代の人たちは、大方が恵まれていた。 2〜10数歳年上の兄姉達は
戦前・戦中時代派。 時代の価値観に大きく影響されているのが見て取れる。 
両親が明治生まれ、叔父叔母は明治・大正時代に、兄姉は、昭和1桁生まれから
10年代。それぞれの時代に大きく影響されている。それからすると、私は
「終戦生まれで、高度成長期育ち、最後は、その崩壊で御終いの人生」。
そして、日本の本格的衰弱を目の当たりにして最期を迎える。 
長生きをするほど、辛くなる。
  
    ーいま、ドラッグストアが面白いー
 最近の中小のSCには、スーパーの横に、必ずドラッグストアが並んでいる。
スーパーは生鮮三品を周囲のメイン通路に配置、挟むように日用品と、袋物食品
などを配置している。酒とツマミの買出しに週一、SMと、ドラッグストアに
通って二年になる。 そこでは地元スーパーと、全国チェーンのドラッグストア
との非生鮮食品と日用品をめぐる激しい戦いが見て取れる。
更にSCの入口近くに、コンビニが出店、両者の隙間をつく構図になっている。
ドラッグストアも、ここで色いろ模索をしている。近くにある3つのチェーン
が同時に、食品コーナーを二倍ほど拡張、98円均一の小パックの単身者向け?
コーナーをつくった。 企業規模と、小回りをきかせた、それぞれの特徴を
備えた本格的な戦いになっている。 酒あり、生鮮あり、缶物食品あり、
パンコーナーあり、冷凍コーナーあり、である。消費者も商品と値段に敏感に。 
県内最大の「コダマ」も、いつの間にか、全国チェーンの傘下になっていた。
これに消費税のアップが控え、小売の最前線は更に熾烈な戦いになる。

・・・・・・
4138, 元始、ママは太陽であった ー1
2012年07月24日(火)
 ある雑誌の「元始、ママは太陽であった」都築響一、
  のスナック・ママのレポートが面白い。ーまず、その一部を抜粋するー
≪「スナックの良い店の見分け方がありますか?」と聞かれるが、そんなのが
 あったら苦労してないです。スナックのドアがああなっているのは、そこが
家庭だからだ。「家庭的」じゃなくて「家庭」。あのドアは店のドアというより、
ママなりマスターなりと、常連さんたちがつくる「家」のドアなのだ。
ドアがガラス張りで、中の暮らしが丸見え、なんて家はあんまりないでしょう。 
ママやマスターという「家長」がいて、常連さんという「家族」がいる。
僕みたいな一見の客は、知らない家にお邪魔する人間としてドアを開け、奥の
ほうで和んでる一家に「僕も混ぜてもらってもいいですか」とお願い、
「まあ上がって飲んできなよ」とか言われて上がりこむ。ちゃぶ台やコタツの
かわりのカウンターで肩を並べて飲んで歌って、そういうのを2、3回も繰り
かえせば、知らないうちに家族の一員になっている、スナックとはそういう場所。
だから長いこと営業しているスナックでは、ママやマスターと常連たちが、
やたらとバーベキューだのボウリング大会だの栗拾いだの一泊温泉旅行だのに
行ったりする。どんなに歴史があるところだって、レストランやショットバー
がそんなことをするだろうか。飲食業にもいろいろあるが、スナックという
業種は、開業するのがいちばん簡単な飲食業でもある。飲み物と乾きもの出す
ぐらいだから、調理師免許もいらないので、一日講習を受けて食品衛生責任者の
資格を取って(よくカウンターの隅とかに青い板が貼ってある、あれ)、保健所
に食品営業許可、警察に酒類販売のための風俗営業の申請をすればいいだけ。
あとは毎月の家賃と、お酒とつまみと氷代と、カラオケのりース代を払えれば
やっていける。バーやキャバクラみたいに女の子を何人も雇うのでなければ、
人件費もかからない。料理店とちがって食材の心配をする必要もないから、
商売としてリスクは、他の飲食業と較べてずいぶん少ない。そのかわり、
儲らない。スナックでお客さんが払う金額というのはふつう、キープポトルを
飲んで3000円から5000円ほどだ。最近では、それくらいで飲み代、歌い放題
という店もたくさんある。ドリンク代を考えれば、カラオケボックスより安上り、
なんてこともある。それで一晩に5人か10人、常連が出来れば上等という店が
ほとんどだから、お金儲けのためにスナックをやってるママやマスターなんて、
日本全国にひとりもいないのではなかろうか。≫
▼ 20歳頃から現在まで46年間、スナック、居酒屋で酒を飲んできた。
 20代後半から30代半ばまでは、仕事に没頭していた為、スナック通いは
少なめだったが、それ以外は、月に二回は通っていた。だから、上記に書かれて
いるのは全国津々浦々、殆ど同じということがよく分かる。 男は傷ついて
誰かに慰めてほしいが、連れ添いは「ツレナイ」ため、外のママ様にお上手を
言って欲しいのである。女の子を置いている店は、クラブの要素を入れて、
疑似恋愛空間をつくってお客を呼び寄せる。アルバイトや、酒好き、男好きの
女性を客に如何に集めるのもママさんの腕。それもこれも、采配一つで店の盛衰
が決まってくる。ただ一つ絶対的基本がある。店は綺麗に磨きあげておくこと。
愚痴を言わないこと。客の悪口を言わないこと。
プロ筋の店が少なくなってきた。客もだが! ーつづく

・・・・・・
5974,閑話小題 〜「東京都知事選」から一年ですか!
2017年07月24日(月)
   * 「ん〜 ったく、もう!」
 今さっきのことである。このテーマ日記を書きあげて、アップをしようと
したが、以前書いていたのでは?と、HP内検索をかけると、恐ろしいかな、
2年前に、5回にわたって書いてあった。酷似したテーマで、時々、書くことが
あるが… で、急遽、下記のテーマを書いた次第。この程度の拙い文章でも、
全エネルギーを投入しなければ完成不能。 「ん〜 ったく、もう!」である。

   *「東京都知事選」から一年ですか!
 さてと、書上げた今日のテーマ日記に過去分の文章をコピペをしようと、
みると、去年の以下の文章が目に入ってきた。成るほど、その後の経過を鑑み、
読み返してみると、色いろ考えさせられる。魑魅魍魎の利権団体の自民党基盤を
叩き壊しただけでも小池知事の選出が正解か。とすると、「東京オリンピックに
備えた、地味の増田」の当時の判断は間違えていた? これも実際のところ、
分からない。安倍政権の現状が続くと、「国政からの根本的改革のため、小池
都知事を首相に!」になる可能性も出てくる。舛添前知事、前々都知事の
猪瀬直樹を考えると、利権団体に丸め込まれていたイメージしか沸いてこない。
小池知事もポピュリズムでしかない? 「ポピュリズム」をネット検索すると、
【ポピュリズムとは、一般大衆の利益や権利、願望、不安や恐れを利用して、
大衆の支持のもとに既存のエリート主義である体制側や知識人などと対決しよう
とする政治思想、または政治姿勢のこと】とある。
現状の一部勝組の利権団体の自民党保守派が牛耳る体制に対抗するために必要
だが、国家間の力バランスに対抗するにはマイナーにもなる。それにしても、
時の権力者は、好い加減なもの。国も地方も、妄信しないこと。最後の最後は、
吾身は私しかまもれない。ポピュリズムの結末は、北アフリカ、中東の民主化
運動を見れば、妄想でしかないことも事実。8〜9割の人の気分に迎合にも
無理がある。

・・・・・・
5609,閑話小題 〜「東京都知事選」談義
2016年07月24日(日)
   * 「東京都知事選」談義
  都知事選が面白い。 ネットニュースでは、
≪ 産経新聞社とFNNが16、17両日、全国を対象に実施した
 合同世論調査で、東京都知事選(31日投開票)についても聞いた。
「都知事にふさわしいと思う人」は、元防衛相の小池百合子(64)が最多。
 ジャーナリストの鳥越俊太郎(76)=民進、共産、社民、生活推薦=と、
 元総務相の増田寛也(64)=自民、公明、日こ推薦=が続いた。≫
消去法からして、まず鳥越は論外。4度のガン手術経験からして進行ガン。
これは、例えると、死刑前の仮出所の身。健常者の数倍の再発の可能性がある。
「何が都知事か」は、誰の目にも明らか。不健全な身体には不健全の判断が
纏わりつく。しかし、都民は、感覚だけで選ぶから、何が起きるか分からない。
それも政治経験ゼロなら、何をか言わんや。 東京オリンピックを考えると、
増田だが、ポチのイメージが強い。すると勝つのは小池と思うが、どうだろう。
 このところ欧米世界は、女性がトップの座に就いている。英国はメイ首相。
米国は、大統領候補クリントン氏が有利。フランスでは極右のルペンが首相の
座を狙っており、ドイツの現首相がメルケン。米国経済界の女性トップは、
イエレンFRB議長である。ローマで市長選が行われ、ラッジが当選。
この流れからして東京都知事も、小池氏? ロシア、中国は、組み易しと
喜んでいるだろうが。一時代前には考えられない現象である。
「私に判断しろ」というなら、東京オリンピックに備え、地味の増田。


7070,閑話小題 〜『コロナ禍からの警告』 〜2

2020年07月23日(木)

  
   * フランス縦断ツアーの添乗員から見たコロナ禍
 数年前に、家内に促がされてフランスに行った時の添乗員・鎌田氏の、
このGO TOキャンペーンの意見。なかなか面白い! 以来、家内は、鎌田氏の
ブログを定期的に見ているというが、私は1〜2回で、開くことがなかった。
「GO TO キャンペーンについて」が、なかなか、面白いとiPadを手渡され
見たが、成るほど面白い!
 10年前に、バブル崩壊から20年にわたる何羽かの黒鳥の到来で、事業断念に
終わった経験がある。表だった終わり方は最悪と思いきや、実際は綺麗サッパリ
撤退できて… 渦中に立つと、思いもしない裏表が見えて、それはそれで…
 居酒屋、スナック、宿泊業などは、ただ茫然とするしかない。この2月前までは、
オリンピック開催の御祭り騒ぎが一転。右往左往の事態。この30年間の右下がりで
体力を使い切った末に、これ! 茫然とするしかない。政府は対策として、
一律、全国民に10万円の配布と、休業補償で、目先を乗越えようと必死! 
 まずは、目先。そして、再来年の春先までを目安に凌ぎをしないと…
先日から始まった、このキャンペーンで、東京のコロナ禍が、全国に!

≪  2020.07.17 Friday
  GO TO キャンペーンについて :k/k氏:

前倒した上で決行に踏み切る見込みだが、どんな結果になるかは未知数。
ってかヤバイだろ…。個人的には東京が除外された時点でオワコンだと思ってる。
現にキャンセルリクエストが殺到し、キャンセル料も自己負担というお粗末な結果。

地方で温泉ホテルを運営している友人から話を聞く事が出来たのだが、
どのホテルも大変な状況になっていて、この状況が数ヶ月続いたら破綻して
しまうとの事だった。

そんな彼らにとって「GO TO キャンペーン」は最後の希望だ。しかしそんな地域で
観光業ではない人々の意見は真逆で、絶対反対という意見が圧倒的に多い。

メディアでも騒がれているが関東圏の人々が一気に全国に拡散していく中には
無症状保菌者が必ず含まれている可能性は極めて高い。昨日の予算委員会で
その点を指摘されても担当大臣の答弁は「責任を担っている」や
「責任を全うしたい」の一点張りで「責任を取る」とは決して言わない。
答弁内容の質は生徒会会議以下かな・・。呆れ返って笑えた。

今後どうなるかを予測してみた。‥豕vs神奈川で捻れ拗れの後にキャンペーン
自体が中止となり、二階幹事長がブチ切れ自民党分裂。観光地でクラスターが
発生し西村大臣大バッシング〜更迭〜他党に亡命。こんなところかな・・。
ジメジメした梅雨が早く終わる事を祈ろう。

<☆ オワコンとは:「オワコン」の意味は話題性が薄れ、魅力がなくなり、
  既に興味を引かなくなったコンテンツなどを意味する>    ≫

 ――
▼ で、実際のところ、この結末は? 里帰りの費用まで国家負担?
 
・・・・・・
6703,閑話小題 〜大相撲も終わってしまえば
2019年07月23日(火)
   * 大相撲総評
◉ 大相撲が終わってしまったが、大関4人が総崩れで休場。二番手横綱の鶴竜が、
白鵬との千秋楽で勝って優勝をして終わった。 白鵬の二連勝なら連続優勝の
可能性が有った大一番だった。 途中から二強多弱の割には、けっこう面白い
場所と言えたのは、白鵬を頂上にしたモンゴル人の三役の支配構造が、新しい
世代の交代期に入ってきたため。この20年近くは、モンゴル対、日本人の少年
相撲上がりの学生相撲出身の一群との交代期に入ったことに加え、過っての
大横綱や大関や幕内経験力士の血筋を持つ力士の新世代の台頭がある。
特に千秋楽とその前日の、勝越し負越し、関取の座を賭けた勝負は残酷な反面、
その真剣度は何とも言えい勝負の味がある。
◉ 有望な力士の一群が台頭し、既存の力士と死闘をかけた【花のニッパチ組】
(昭和28年生まれ、北の湖敏満(第55代横綱); 若乃花幹士 (2代目(第56代 
元年寄・間垣); 麒麟児)と…
「花の38トリオ(昭和38年生)では、双羽黒光司(第60代、2019年に逝去):
北勝海信芳(第61代横綱、現・日本相撲協会理事長):小錦八十吉(大関、
現在はタレント):寺尾常史(最高位関脇、現在の年寄錣山)がいる。
 私のみる限り、現在の十両と、幕下には、この二つのニッパチ組、38トリオ
に匹敵する潜在能力のある力士が多く見られる。その前に、小粒だが、平成
25年アラウンドの一群がいる。二波のところが、非常によい。
◉ 今場所は、白鵬の愛弟子の「淡鵬」が人気力士が出現してきた。体重が
99キロ身長が169僉B膩仁六里涼罎任枠省の大きさ。これが、協会サイトが
公開する録画のアクセスが連日、NO1。要するにビッグデーターの活用結果。
面白い時代に入ったもの。

 ・・・・・・
6340,閑話小題 〜深刻な老人問題
2018年07月23日(月)
    * 英国で「孤独担当大臣」ですと!
 <イギリス人は孤独なの? 成人の2割実感、政府が担当相を設置>
と新聞紙上にあった。紳士のお国の英国で?何でまた…と、違和感を覚えたが、
深刻なのだろう。特に片割れの老人は切実の問題。残されたのが男なら、深刻。
 とにかく長寿が最優先される医療に問題ありだが、誰も問題提議をしない。
早々に楽に逝かせるコースもあって然るべきだが、だから、「孤独担当相」の
設置が必要となる。
  〜その内容とは〜
≪ 英国政府が今年、「孤独担当大臣」を置いた。見知らぬ人ともパブに集い
 ビールとサッカー観戦で盛り上がる英国人だが、成人の5人に1人が孤独を
感じているという。孤独が長引けば健康を害しかねないとの認識も広がっている。
(ロンドン=下司佳代子)
 かつて炭鉱で栄えた英西部ニースに住むロリータ・マクアリスターさん(77)
は2年前、深い孤独に襲われた。きっかけは脳卒中。体が思うように動かなくなり、
シャワーも化粧も面倒に。食欲が減り、気力が奪われ、18カ月間、家から出られ
なかった。知人に勧められ、高齢者支援の「ロイヤル・ボランタリー・サービス」
に電話すると、登録ボランティアのエディー・ジェンキンスさん(63)を紹介
された。2人で週1回、公園を散歩したりランチをしたり。マクアリスターさんは
「行きたい所に行き、頼れる人が訪ねてくれるだけで世界は大きく変わる」と実感。
 英国では75歳以上の半数以上が独居。ジェンキンスさんは「以前は教会やパブ
で世代を超えた交流があったが、そんな近さは失われつつある」と心配する。 ≫

▼ 自分を重ねると、「70歳過ぎれば、先に逝った者勝ち」が、実感。
 『孤独担当相』とは、逆に言えば、英国なればこそ。問題は、孤独感と如何に
向き合うか。気力と体力があるうちは、良いが。それが衰えると、孤独感に圧倒
されるのだろう。トランプ大統領をみていると、早くボケ老人を隔離せよと…
成るほど、『孤独担当相』の必要性を、そのまま露出している。 …エッ誰の事?

・・・・・・
4511, 大往生したけりゃ医療とかかわるな ー6
2013年07月23日(火)
           『大往生したけりゃ医療とかかわるな 』中村仁一著
 著者は「・・・延命措置をお断りします」の宣言だけでは不十分と、自分の
事前指示書を作成している。まず事前指示として、以下の項目をあげている。
内容は医師であればこその内容で、そのまま雛形にすればよい。これを機会に、
ブログに書き残しておくつもり。ほぼ著者の指示書を咀嚼するだけだが・・
 ーまず、その部分から抜粋
≪   ー延命措置事前項目ー より
(1) 心肺蘇生(心臓マッサージ、電気ショック、気管内挿管) (2) 気管切開
(3) 人工呼吸器 (4) 強制人工栄養(鼻チューブ栄養、胃瘻による栄養)
(5) 水分の補給(末梢静脈輸液、大量皮下注射) (6) 人工透析 (7) 輸血
(8) 強力な抗生物質の使用  (9) その他
  次に事前指示の項目(表4参照)とは何かについてお話ししていきます。
 � 心肺蘇生(心臓マッサージ、電気ショック、気管内拝管など) 
心臓や呼吸が止まった時に行う治療手技です。  両手で強く胸の真ん中あたり
を圧迫して心臓を動かそうとするため、肋骨骨折は、当然起こります。 
また、心臓が細かく震えた状態(心室細動)で有効な血液を送り出せない
場合、これを改善する目的で電気ショック (AEDはこれです)を行います。
口対口で肺に空気を送り込んだり、手動のバッグを使う場合もあります。
 さらに、気管内に管を入れ、アンビューバッグで空気を送り込んだり、
人工呼吸器に連結したりします。 ひとたび心臓が止まったり、有効な血液量
が送り出されないと、酸素不足に極端に弱い、脳の神経細胞がやられてしまい、
再び心臓が動き出したとしても、その杜絶した時間の長さによって、脳死や
植物状態になって蘇ることになります。 私は、一度心臓が止まれば、原因の
如何を問わず寿命と考えていますので、AEDなどは、平にご容赦というところ。
溺れた子どもなどには、有効な場合もあるが、生きものとしての賞味期限の
切れた年寄は、考えてみるべきでしょう。
 � 気管切開  痰が多く詰まって窒息しそうな場面や脳死の場合に、
のど元に穴を開けます。  ・・以下略  ≫
▼ 生々しいが、それでも、元気のうちに意思を示しておいた方が良い。
 特に(1)などは絶対にして欲しくない。(2)の気管切開、(3)の
人工呼吸もである。(4)(8)も一時的ならまだしも!生かしておくだけの
延命は、お断りである。死亡解剖も一切、お断り。臓器移植も駄目。今まで、
家族とこういう内容の話をしたことがないが、ブログの分類のコーナーに項目を
つくって書き残し、正月で集まった折などに話うつもりである。下手に5年、
10年、生かされたくはない。次回は、著者の事前指示書を考えてみる。 
まだ、早いと思うが、本来は還暦までにすべきこと。

・・・・・
3771, ユング ー10
2011年07月23日(土)
  * ユングのいう、能動的想像とは? 
 ーあるブログに、能動的想像法の要約があったー
{ 能動的想像法は、睡眠と覚醒の中間の状態で、一種の夢想状態に近い。 
 眠りと覚醒の中間、眠りに落ちるすんでで留まり、意識を持ちながら夢の中を
観察するような、そういった状態。ただし、そこでは、あくまで観察するだけで、
干渉はしない。願望を叶えるために夢を操作するような、そんなことはしません。
魂ともいえるものが自由にしている状態を、ただ眺め、観察する。この時重要に
なるのが、記録。これは、単に書き留めるだけに留まらず、それは一種の表現。
書き留めたり、絵に描いたり、粘土で作ったり、踊ったり、歌ったり、演じたり、
また信頼できる人に話したり、そうすることで、無意識の闇にあったものが命を
持ったまま、現世に顕現するのです。そうすることで、こちら側に生きる我々が、
こちら側に生きながらあちら側に参加する、そんな感じになってきます。
それが魂の体現の一部となる。 人間を豊かにし、特に現実問題と十分に向き
合ってきた中年期・老年期の人たちに対しては、今までになかったものを与えて
くれたり、今まで見逃していたものに、気づかせてくれたりします。}
▼ なるほど、面白い。この実例が〈ユングー地下の大王ーコリン・ウィルソンー〉
 にあった。その幾つかを、次回にコピーし考えてみるが、あちら側は、あくまで
能動的想像をしている本人の潜在意識の世界。いや、更に深い共同意識の世界。
意識を持ちながら夢の中を観察する状態で、魂を眺めているのが能動的想像と
いうこと。子供時代の頃の夢を見ている時のマドロミ状態が、こんなものかも
しれない。ユングは自分に、この能動的想像力があることに気づく。フロイト
との仲たがいなどで、自分の精神が崩壊の寸前に至り、精神病者が苦しんでいる
妄想を垣間見ることができた。その一つに「血のなかに溺れかけた欧州の幻覚が、
翌年の1914年に現実になり、その幻想は間違ってなかった認識をえたのは幸運。
作家の創作も似ているが、あくまで、これは潜在意識の観察であり、本人の魂の
開放である。重なっている部分は、主人公の魂の開放を通して、読み手を満足
させようとするところ。(全ての小説が、そうとは限らない。)
 ところで、過って行ったことのある世界の旅先を、毎日のようにTVで放送して
いる。実際に見てきた以外の所も映し出す。そうすると、当時に立ち返り、
そこに自分が行っているような奇妙な感覚になる。これも、能動的想像法の
一つになるのか?老人が過去の思い出に浸っている時、心は能動的想像の
世界に入っている? だから、勝手に孤独な老人と決め付けるのは間違い。
この年齢になって分かったことは、行蔵にあまりに多くの経験があることだ。
・・・・・・
5243,閑話小題 〜今朝方みた、夢分析と現在の心境
2015年07月23日(木)
   * 今朝方みた、夢分析
・今朝方の夢が何とも微妙な内容。パリのホテルを一人で、観光に出発する。
地下鉄に乗って、コンコルド広場に出るが、自分の宿泊先が、何処の街の、
何というホテルか、憶えてないことに気づく。呆然としていると、後ろに何か
気配がする。黒人少年3人が、財布を狙っていた。睨むと、逆に強奪しそうな
雰囲気。 まずい!と思ったところで夢からさめる。 財布を強奪されたら、
パリの街で、如何したのだろう?と不安の襲われる。
 そこで、布団の中で、夢分析。
僅かな金しかない財布以外、何の手がかりが無いのが現在の私。
それもスリに狙われ、危険の中で、ただ呆然としている。
それも襲われる直前に、自分から夢を切断してしまう私が、ここに居る。
実際、襲われたら、警察に事情を話して日本大使館に行くだろう。
あの少年3人は「生老病死」の「老病死」?「生」は、パリを彷徨う自分。
余命三ヶ月、半年と悟った時、もっとドロドロの夢になるのだろう。
 まだ、今のところ、幸せ!ということだ。 
   * プロ野球も、大相撲も面白くなってきた
・大相撲が、一昨日、白鵬が負けたことで1敗が4人になり俄然面白くなった。
しかし、昨日は照ノ富士が白鵬に破れ、関脇栃煌山も大関に破れて二敗、
一敗が横綱二人になったが、まだ何がおこるか分からない。
間違いなく、白鵬は全盛期の力は下降気味。物語としては、照ノ富士が優勝し、
来場所か、翌場所横綱昇進が相撲協会に良いが、そうさせない力を、まだ白鵬
が持っている。もう一つの物語は、関脇栃煌山が優勝して、来場所の大関挑戦。
まだ千秋楽までの4日間がある。面白くなったが、結局、終わってみれば白鵬? 
心情的には病み上りの鶴竜だが。
・プロ野球も、セリーグ、「0強、6弱の6つ巴戦」の様相が面白い!
珍しい現象だが、巨人の原監督が監督としての寿命が既に終わっている
から面白いのだが・・ 選手と共に、勝って喜び、負けて落込んむ原監督。
何かが足りない? 優良選手の在庫オーバーが、大きな問題。どうしても、
監督の後姿に気持ちが集中する。
・・・・・・
5973,閑話小題 〜ヨガの話 ー5
2017年07月23日(日)
   * 中村天風の弟子たち
 敗戦後の日本を急成長させた人たちを育てた天風の教えは、元祖の精神論
として、現在でも読み継がされている。これに「般若心教」の暗記は、隠れた
必須項目といって過言でない。
{天風の弟子たち」で、検索すると以下の内容が出てきた。
≪ 〜2014年03月23日(日) 〜
「やってみせ 言って聞かせて させてみせ ほめてやらねば 人は動かじ」
この言葉は、かの山本五十六の言葉だが、山本がこのような言葉を残したのも、
中村天風に師事したことが大いに影響しているはずだ。中村天風の弟子には
錚々たる顔ぶれが連なる。
【東郷平八郎、浅野総一郎、ロックフェラー3世、原敬首相、松田権六、双葉山
定次、松本幸四郎7世、堀越二郎、三遊亭円生六代目、北村西望、大佛次郎、
宇野千代、稲盛和夫、松下幸之助…。
時代を作ってきた人々がなぜ、天風に惹かれたのか。
その教えは、今で言うスピリチュアル的思考であり、脳科学システムであり、
整体の基礎そのものでもあった。
同じ時代を生き、人間としての生命を平等に与えられている。
その中で、生き方に違いが生まれてくるのは、心の使い方一つなのだ。
毎日の心がけ一つ。≫

▼ 人間は弱い生き物。中村天風の弟子でシステム工学研究者の
 合田周平さんが『中村天風と六然訓』のなかで触れていた逸話。
< 良寛と同時代に博多の臨済宗聖福寺の住職を務め、多くの禅画を残し
町人からも仙がい�pさんとして親しまれた仙がい�p和尚が臨終の間際に
弟子たちから「何か最後のお言葉を」と求められた。そのときに
残した言葉を中村天風から聞いた名言がある。
和尚は、「死にとうない、死にとうない」と言い続ける。有り難い言葉を期待
していた弟子たちが再度、今のお気持ちをと問うと、「ほんまに、ほんまに」
と答えて息を引き取ったといか。> 誰もが思っている死に対する覚悟など、
妄想でしかないことを現した言葉。アメリカ的合理主義に解釈すると。
< チャレンジ(挑戦)、チェンジ(変化)、コンペティション(戦い) >
の精神になるのだろう。 「たかがヨガ、されどヨガ」… 

・・・・・・
4878,閑話小題 ーインコのプライド?
2014年07月23日(水)
   * インコのプライド?
 ストレスで、週に一度は狂ったように籠内を飛び回る。ヒステリックである。
二日前のこと、ヒステリックに飛び回っていた時、水飲み場に身体全体が落ちて
しまい全身びしょ濡れ! その姿を家内と笑って見たところ、怒って拗ねたのか、
駕篭の一番奥の物陰で睨みつけ、半日、何度も呼びかけても出てこない。 
プライドが高く、少し叱ると、少しの間、無視などで怒りを現すが、今回は半日
も拗ねていた。鳥にも三分?を改めて確認した。ラクダも失敗で叱られた場合は
納得するが、理不尽の怒りには、根に持って何か機会に攻撃するとか。
 懐いたペットは、飼主の露出した魂そのもの。下手な?家族より親しみを持つ。 
  ーネットのペット川柳よりー 特に1、7、12、14、19は? 家庭内で・・
 < 1、 挫折して ペットに学ぶ 処世術 (ひまわりさん)> よしよし(,^^)/
 < 2、 散歩中 愛犬モテキ 俺ボヤキ  (婚活男子さん)>
 < 3、 似てますね 嬉しいけれど ブルドック (ゆずママさん)>
 < 4、 家出した 猫が太って 帰って来た (あきちゃんさん)>
 < 5、 犬だけど おやつの時は 猫かぶり  (蘭璃さん)>
 < 6、 まだ残る ローンの柱 かじる犬  (らくちゃんさん)>
 < 7、 飼ってます 犬・猫・鳥と 虫・夫 (りのんぱさん)>   
 < 8、 パパの背を 見たからできる お手と待て (良馬さん)>
 < 9、 まっしぐら 犬も子供も 妻の膝 (伊那のザザムシさん)>
 < 10、 鎖より 絆でつなぐ うちの犬 (おたふくまめさん)> 
 < 11、 ほれ投げろ!遊ばれてるのは我が主人 (醜いカラスの子さん)>
 < 12、 ご飯まだ?ペットにエサやる 妻に聞く(まつながともふみさん)>
 < 13、 もの言えぬ 君は夫婦の 司会役 (犬猫主夫さん)>
 < 14、 妻娘 俺はタローと 連立し (びわこ鯰さん)>   
 < 15、 会釈され 連れてる犬で 思い出す (多国籍さん)>
 < 16、 愛犬に 脛を齧られ 親想う (多国籍さん)>
 < 17、 ペットだけ 動かす妻の 重い腰 (さごじょうさん)>
 < 18、 元彼の 名前と知らぬ 旦那様 (まささまさん)>
 < 19、 ペットより 先に逝ってと 妻が言う (クジラさん)>   
 < 20、 プラズィオン ペットのそばより 俺の横 (はるやすさん)>
▼ どれもこれも切実な問題? 7の<飼ってます犬・猫・鳥と虫・夫>の、
「犬・猫・鳥と」を「ペットのピーコと」に置換えると、家庭内の私の立場!

 


7069,読書日記 〜『コロナ禍からの警告』 〜1

2020年07月22日(水)

         <ゴリラからの警告「人間社会、ここがおかしい」 
                         山極寿一(著)>
   * コロナ禍を考えるに
 1万年前に人間は食料危機を乗越えるため酪農を取入れだした。そこからより
強固な集団を良しとした。そして、万物の霊長類として、好き勝手に振る舞って
大自然(神)の怒りを買い、反撃を受ける羽目に… これが、このコロナ禍である。
ゴリラのように、小さなテリトリー、小さな集団で、生きるべしと! 
 グローバルで、あまりに「共労の世界を広め過ぎた。その根本が問われた」のが、
このコロナ禍。 そこで、進化仲間の少し手前のゴリラの差異から、あまりに
やりたい放題を考え直す警告の書ということ! これは、2年前に書かれている。
 ―
≪ ☆ 内容(「BOOK」データベースより)
 進化の果てで、テクノロジーに疲れ戦争に倦む。私たちが幸福を掴むためには、
あと何が必要なのか。ゴリラ研究の権威による、霊長類視点の文明論。
動物の一種としての人間に立ち返り、これからの共同体・国家のあり方を問い直す。

◉ 第一章はゴリラの研究を通して見た現代文明論ですが、特にヒトの発達の特性と
それに対する情報通信やロボット等のテクノロジーの影響ついての考察が中心です。
敢て一つ指摘するとすれば「文字は言葉を身体から引き離し劣化しない情報に変える」
(68頁)の部分でしょうか。「文字は言葉を身体から引き離す」のはその通りだと
思いますが、引き離された段階で既に情報として劣化して居る、という事にもっと
目を向けるべきでしょう。従って、モノとしての文字は確かに劣化しませんが、
古文書の意味が必ずしも100%解明出来ない事からも分かる様に、時間が経って文字
として表現された内容を理解する暗黙の前提が忘れ去られてしまえば、完全に情報は
復号(デコード)出来無いので「劣化しない情報」とは言い難いでしょう。
此れは半分屁理屈ですが、真に「文字は言葉を身体から引き離し劣化しない情報に
変える」という文字列自身が其れを証明している様に思います。何れにしても、
直接の対話が大切である、という主旨には賛成ですし、倭人が中々漢字を使い始め
なかったのも、其の様な処から来て居るのかもしれません。≫   〜つづく

 ―
▼ 前書きの冒頭で、<私はゴリラの国に留学してきた。 私は日本猿を研究して
 きた。そして、アフリカの熱帯雨林ででゴリラの研究をしてきた>と…。
ゴリラと人類の僅かな差は、情報を文字化したところにある。 その僅かな差が、
膨大の差異になった。そしてAI化ともなれば、神の怒りをかうのは当然である。
「文字は言葉を身体から引き離し劣化しない情報に変える」。これは人類対猿だけ
でなく、人間の能力そのものにも言える。リタイアした後に、その生活はゴリラの
生活パターン化して初めて、不自然だった文化、文明生活の不自然さに気づく。
そこで何でまた…と考えて、茫然とする。 人類は野蛮化したのである。
とはいえ、生活パターを今さら変えることは不可能。そこでは、不自然さを意識を
すること! 『たまには、人間を超えてみろ』になる。せめて老化をした現在に!

・・・・・・
6702,閑話小題 〜深刻な、「貧困」と「格差」問題!
2019年07月22日(月)
  * 「私も家族もいずれは…『下層階級』転落の不安、広がる
 昨日は、参院選の投開票日。 未来の「見取り図」を描くには、いまを
見つめることが欠かせない。
 一週間ほど前の朝日新聞の特集が、「新・日本の階級社会」(橋本健二著)
を基にしたテーマ。 「階級」という概念にこだわって日本社会の変容を見つめ
てきた社会学者の橋本健二に、この国で暮らす人々の「不安の正体」を聞く構成。
 タワマンで目覚めた階級意識 格差、広がる自己責任論。「階級」という言葉
には古めかしい印象が付きまとう。だが、昨年1月に世に出たその本は、筆者の
予想をはるかに上回る反響を呼んだ。
リタイア後の年金暮らしに入ると、資産形成のない層の人たちも「下層階級」
の仲間入りの現実に直面する。 長寿の時代、リタイア後、2000万の蓄えが必要
というが、現実の平均値は400万そこそこ。そこに将来の不安がつきまとう。
 
  〜特集の概要といえば〜
≪ 閉塞感が漂う日本社会の現状をみるには『階級』という視点が不可欠、
 という警鐘。不安定な雇用で収入も低く、結婚や子育て、老後の蓄え、といった
営みもままならない新しい階級「アンダークラス(下層階級)」の出現に注目―。
 本のヒットに、「何が起きているのかと思った」と誰よりも驚いたのが筆者。
社会学者で早稲田大学教授の橋本健二。格差・階級理論の専門家だ。
階級という概念にこだわり、40年近く前から日本社会を分析してきた。
 ただ橋本はすでに2006年に発表した本でも使い、
「分析したが、当時は専門家をのぞけば、まったく反応がありませんでした」
「私は(橋本)、戦後日本は、
・資本家(企業経営者)
・旧中間(自営業者)
・新中間(ホワイトカラー会社員、専門職)
・労働者という 四つの階級え構成されるとみてきたが、そこに、1990年頃から
「アンダークラス(下層階級)という新しい階級が生まれたと考えています」と。
  ―「どうしてそうなったのでしょうか」の問いに…
<「80年代後半以降の『フリーター』が出現。日本はもはや「格差社会」で
 ない、もはや「階級社会」という現実が現われ、日本社会の格差はますます広がり、
固定化され、〈階級社会〉と呼ぶべき様相を呈している。著者は最新の学術的データ
を用い、そんな現代の格差の輪郭を明瞭に描き出す。>
「著者は以前から著作で、日本が階級社会への道を歩んでいることを指摘して
きました。ここに来て、格差の事態が悪化し、目を背けていた現実に向かいあわ
ざるを得ない状況が生まれたからではないでしょうか」(担当編集者)
 格差拡大が放置され続けたことで、膨大な貧困層が形成された。中間層も厳しい
状況に追いやられている。わずかな躓きで転落し、ひとたび貧困に陥ると、階級を
上昇することは極めて難しい。本書は厳しい現実を冷静に指し示している。
「自己責任論に肯定的な、ある種エリートと呼ばれる立場にある人も、自分は
中間層に留まることができても、お子さんまでそうとは限りません。就職の失敗や、
大きな病気や怪我などで、貧困層になりうる可能性は多々ある。そうした不安から
本書を手に取る方も多いのかもしれませんと… 本の中で1章分を割いている、
  ――女性たちからの反響も大きい――
女性の階級は配偶者に左右されがちで、死別などをきっかけに困難な立場に置かれる
ことが多い。『明日は我が身』のような不安が、今の日本社会全体に漂っているので
はないでしょうか」(担当編集者)
 ――
 〜本書評者:前田久 (週刊文春 2018年04月12日号掲載)〜
かつて日本には、「一億総中流」といわれた時代がありました。高度成長の恩恵で、
日本は国民のほとんどが豊かな暮らしを送る格差の小さい社会だとみなされていた。
しかし、それも今や昔。最新の社会調査によれば1980年前後、新自由主義の台頭と
ともに始まった格差拡大は、いまやどのような「神話」によっても糊塗できない
厳然たる事実となり、ついにはその「負の遺産」は世代を超えて固定化し、日本
社会は「階級社会」へ変貌を遂げたのです。900万人を超える、非正規労働者から
成る階級以下の階層(アンダークラス)が誕生。男性は人口の3割が貧困から家庭を
持つことができず、また一人親世帯(約9割が母子世帯)に限った貧困率は50・8%
にも達しています。日本にはすでに、膨大な貧困層が形成されているのです。
人々はこうした格差の存在をはっきりと感じ、豊かな人々は豊かさを、貧しい
人々は貧しさをそれぞれに自覚しながら日々を送っています。現在は「そこそこ上」
の生活を享受できている中間層も、現在の地位を維持するのさえも難しく、その
子供は「階層転落」の脅威に常にさらされている。この40年間の政府の無策により、
現代日本は、金持ち以外には非常に生きるのが困難な、恐るべき社会になったのです。
 ――

▼ とはいえ、個々からすると、死んだ瞬間から必要経費はゼロ。その辺りの
 判断は、人生観の問題になる。具体的に、2000万を、不安解消のため残すより、
楽しんで使い果たすかの選択の問題になる。「楽しんだもの勝ち」と、老いるほど
実感が強くなるが、自己憐憫の要素も…。 紀元前から現在に至るまで、
<3・30・67%の階級>は、姿かたちを変えて、存在してきた。もっとシリアスに
表現すると3+30に3分の1が残りを支配するのが、現実社会のリアル。 
平等は無理なら、せめて公平に… だが。

・・・・・・
2006/12/24
2091, 下流喰い −1
                        ー 読書日記
銀行勤務の人から、「サラ金から金を借りている人の多いのに驚くばかり!」と、
聞いてから10年近く経つ。本屋で、この本を何度か立ち読みしていたが、
<直ぐに図書館に並ぶだろう>と思いとどまり買わなかった。
ところが会社の‘Oさん’から、「面白いから読んだら」と、
この本を手渡され読んでみたら、この中味が凄い!
やはり立ち読みとは違う。

さっそくインターネットの検索に「多重債務」と入れたら、
「2000万人、200万人、20万人、1万人」の数字が解りやすい!と、
金融筋の人から聞いた話として、あるHPの中に紹介していた。
  サラ金からの借金をしている人が2000万人、
  そのうち多重債務に陥っている人が200万人、(この本では350万になっていた)
  自己破産者が20万人、
  借金苦による自殺者が1万人、だという。
  8000万人の勤労者の中2000万人がサラ金を利用しているというと、
  勤労者の1/4になる。
                 ( ̄▽ ̄)■]~~~ 珈琲TIME♪
 ーまずは「下流喰い」の概要をまとめてみるー

・小泉構造改革が最終盤にかかった05年後半あたりから、
「地域格差」に加えて、「格差社会」というキーワードも話題にのぼるようになった。
 その分岐点が1980年代にあった、バブルの発生である。
 それが借金=悪というそれまでの日本人の常識が、
 借金を如何にして土地などに投機した方が得という風潮に変わってしまった。
 消費行動も買ってからローンで支払うという感覚に変わってしまった。
 クレジットが推奨されはじめた時期である。
 この背景をもってバブルが弾けてしまった。
・日本の全産業の平均年収が500万円を下回ったとされ、
・貯蓄ゼロが24佑硲簡の1になり、
・生活保護が100万世帯を超え、
・全体の4分の1の世帯の高額所得が、その他の4分の3に匹敵する事態、
・その他の4分の3の平均の半分に満たない人の数が、この数年で15・3佑
・いまや多重債務者は、数年で二倍の350万人以上になり、
・大都市の大阪や東京の公立小中学校の就学援助者を受ける人数は、
 04年までの4年間で40佑眩え、4人に1人。
 足立区では2人に1人が受給する事態である。
・2003年の「消費者信用産業」の市場規模は「73兆円」というから、
 この年のGDP中に占める民間最終消費支出「282兆7000億円」の4分の1になる。
 この数値が意味するものは、すでに日本が、階級社会の色濃く残っている
 欧州を凌いで、アメリカに次ぐ第二位の格差を実現させていることになる。
                            
 消費者金融の想定する理想的な優良顧客像とは、
    ・年齢は40代後半、
    ・年収は300万円程度で
    ・子供が二人おり、
    ・家計的には住宅ローンの返済の他に養育費、
     教育費のやりくりが最優先され、一家の主人は完全に後回し。
    ・定収と呼べるサラリーがあるものの、恒常的な金欠状態ゆえ
     長いお付き合いが望め、とりあえず返済意欲もあれば、家族もいる。
     世間体だって考える人たち・・・
 以上が、だいたいの平均イメージである。 
 タクシーの運転手のこの年代が象徴している。  (;´Д`)

ところが最近では、その顧客増が急激に変化し、
・新規顧客の71%が男性、
・30歳未満が44%、30歳以上40歳未満が23%で、
・年収も新規顧客の81%が500万円未満、
 その中でも年収300万円未満が42%、200万円未満が16%と、
 「低収入の若年男性」が主たる顧客層に変わってきているという。(▼▼!) y-
              
彼らは利息制限法を上回るグレーゾーン金利の下で月々の利子を
払い続けるだけで手一杯、ベタ貸し状態が維持されていく。
消費者金融業界の本音は、元利金等できちんと払い込んでくれる客よりも、
月々の金利だけを払い続ける客の方が「上客」。  
サラ金ビジネスからいうと、顧客として「持続性」がある方がよいというのだ。

こサラ金のビジネスモデルが「悪魔的ビジネスモデル」として、弱者を食い物にする
闇金融の「下流喰い」の実例が、生々しくレポートされている。
多重債務に陥った利用者は、ヤミ金に全てを奪われた挙句、
深い闇に沈められる内容はまさに生き地獄である。 (▼ー▼メ(-"-;)

この甘い蜜を求めて三菱UFJフィナンシャルグループや、
三井住友フィナンシャルグループなどのメガバンクも進出してきた。

ーー
以上をマトメながら、ある程度は解っていたつもりだったが、
ここまでのリアルな格差社会と下流社会の実態に驚かされた。
この流れは、ますます強くなるだろう。
現在の4分の1が、5分の1、 そして10分の1と、10分の9の所得が
同じになる傾向になる。まったく嫌な社会になったものだ。 
ビジネス系ホテルをやっていて、シビアの娑婆と接していても
この本に驚くのだから!いや世の中の変化に!   
                         − つづく −
ーーー
「下流喰い」
 須田慎一郎著 ちくま新書
ーあらましー
格差社会の暗部で、弱者が借金漬けにされている。
デフレ経済下、大手消費者金融会社は低所得者層を貪り、肥大化してきた。
いま、大手銀行と外資企業が争奪戦を演じている。
その一方で、貸し手と借り手の双方に生じている変化を分析し、
金融業界と日本社会の地殻変動を克明に描いた渾身のノンフィクション。
    
   ーー
   序章 消費者金融と格差社会;
   第1章 サラ金一人勝ち;
   第2章 悪魔的ビジネスモデル;
   第3章 多重債務者三五〇万人時代;
   第4章 下流喰いの深淵;
   第5章 庶民金融の虚実;
   第6章 何が必要なのか
                 ¥(*^_^*)\
                  バイバイ
・・・・・・
2005/12/13
1715, 下流社会
                 茶 どうぞ ( ^-^)_且~~~
最近、下流階級とか、下流社会という言葉が目につく。
その丁度良いタイミングに『下流社会』という本が出た。
先取りの典型的な本である。

読むほどでもなので、インターネットで調べてみた。
以下の抜粋のコピーで充分の内容である。
(一応、書店で立ち読みをして確認をした)

初めて、上京して東京暮らしをして実感をしたのが、
「世の中は歴然とした階級社会」ということであった。  (*o☆)\
  初対面で、自己紹介で何気なく自分の身分のキーワードを入れる。
   それでそれぞれの立場(階級)を確認するのだ。
情報化、グローバル化は結果として競争激化をもたらす。
 それが激しければ激しいほど、階級格差がハッキリする。
  特に近年の競争の激化が中流社会を希薄にし、
   一部勝ち組の上流?社会と、他の負け組みの下流社会の二分化を
    鮮明にしだした。
そういえば「○金」「○ビ」という二分法が、  
 80年代末の日本では一世を風靡したことがあった。
                   オレ〇ビ? σ(*`θ´*)
ーーー

ーこの本のインターネットで調べた概要を
  編集してコピーしてみたー 
   〔読まなくても充分である。〕
           
         「下流社会  新たな階層集団の出現」
              光文社新書(著:三浦展)
「下流」とは、単に所得が低いということではない。
  コミュニケーション能力、生活能力、働く意欲、学ぶ意欲、消費意欲、
   つまり総じて人生への意欲が低いのである。
    その結果として所得が上がらず、未婚のままである確率も高い。
     そして彼らの中には、だらだら歩き、
      だらだら生きている者も少なくない。
       その方が楽だからだ。
         (「はじめに」より)

団塊ジュニア(1970年〜1975年頃誕生)世代の女性で
「上流」意識を持っている人が気に入っている時計のブランドが
 オメガ等を押さえてセイコーやシチズンであるという。

  オメガからシチズンに変えた理由はオメガの鎖が切れたので
   修理しようとしたところ、
    大変な時間と費用がかかることが分かったからだ。
     また自動巻きのオメガは少し外していると止まってしまうし、
      月末には日付の調整をしなければならない。
      それに較べて電波時計は、全くのメンテナンスフリーだからだ。   
      時計とは
     「正確」で
     「手間がかからず」
     「そこそこの堅牢性」
     があることが最大のポイントだ。
    それをデザインだの、手巻きに味がある等と
   講釈を付けるのは時計メーカーのセールストークに過ぎないだろう。
 時刻合わせに気を使うより、世の中には沢山しなければならないことがある。

・・・・・・            
先程の時計の調査で下流階級ほど
ロレックスやオメガを好む傾向が出ている。
 外見以外に自分を際立たせるもののない
  下流階級の悲しい性(さが)という。

・・・・・・
2018/02/23
閑話小題 〜夫婦で目安の預金が3000万円

  * 夫婦で目安の預金が3000万円
 何か論理に飛躍があるが… 朝日新聞にシリアスなテーマがあった。
< 65歳の夫婦の場合、90歳まで生きるとすると、3000万が必要! >
ドキッとする内容だが、これだけ持ってないと枕を高く寝てられないという内容。
「だから、どうした」の話は欠落している。あくまでも、計算上の三段論法。
「65歳の無職夫婦の平均年金が255万で、支出が321万で。90歳−65歳の25年で、
66万の赤字で、年70万のマイナスとして合計1700万と、その他の車の修理、
家の修繕、など特別経費で1000万として合計3000万という論理。概ね長生きする
妻の立場からすると、考えておくべき深刻な話。 とはいえ、金欠で餓死する
という話でもない。
▼ 一世帯平均の預金が1700万というが、均したボリュームゾーンの真中は、
 400万で、3割は預金ゼロという。400万なら、毎年、マイナスが66万なら6年で
底をつくことになる。一週間前に、近所に救急車が一日、4回も来たのが不思議
だったが、数日後に、この記事を読んで、「金欠のため搬送後に、逃げるように
帰ったのでは?」という考えが頭によぎったが、これは一方的な妄想?だが。
私が預金ゼロなら… 健康で、そこそこの準備は必要だが、死んでしまえば、
経費ゼロ。
 アテネの時代から現在の欧米社会に至るまで、3%の特権階級、30%の市民
階級と、67%の奴隷階級が存在してきた。三分の一の人達には2〜3千万の
預金が、未満の人達には概ね400万ぐらい、0〜100万が、三分の一を占める。
グローバル化、情報化社会で、今まで、表に出なかった階級社会が、面前に
つき付けられてきた。これで朝鮮戦争などの有事があれば、更なる厳しい
現実に直面することになる。


7068,閑話小題 〜コロナ禍後は…‘光陰、矢の如し!

2020年07月21日(火)

   * 過ぎ去る日々は、実に早い!
 今年も半年が過ぎ去った。還暦過ぎてから過ぎ去る日々は、実に早い感が
日々強くなる。変化がない平坦の日々が多いことが、そう感じさせるのか。
 一年が、その重なった年齢の数分の1になるため、年々、希薄になっていく。
30歳半ばまでは実に1年が長かった。知識も、実体験も極く少ないこともある。
いや先が見えなく不安定なこともある。 ほんの数年前までは 何をみても、
何をしても新鮮で、好奇心を満たしてくれた。 今も変わりはしないが、有る
のはTV,PCの向う側の出来事! そこから大自然の手つかずの動物の生態も、
人間模様も多彩な彩が見てとれる。
 ―
   * コロナ騒ぎも、10年も経過すれば…
 まあ毎日、飽きもせずコロナ禍の話題ばかりで「コロナ禍疲れ」に…
とはいえ、半年、一年で済む問題でもなさそう。交通事故も、年間、数千人、
亡くなっている。自殺も2〜3万も死んでいる。それからすると、無為自然に
成るがままに…としたら、直に一億、二億人が… いや人類の半数が消え去る
大問題。そうは甘くない。
 ―
   * 老いの悲しみ
 あと変と半年もしないうちに、後期高齢者になる。さすがに自分は充分に
高齢者と自覚せざるを得なくなる。普通免許の返納も、考えるのも、ここまで
生きると、なる程!と納得。とはいえ、現代社会は郊外化で自動車無しでは、
生き辛い。先日、図書館の駐車場から道路に出ようと左右を確認したつもりが、
出した車の鼻先を高速でかすめていった。大参事、一歩手前。「これじゃあ、
免許返納を考えるべし」と… 年齢を重ねるにつれ、利口になる反面、バカに
なっていく。利口に?なるにつれて、過去の経緯の暗黒面が?透けて見えてくる。
バカになるのは仕方がないが… 老人特有の歪みが、ストレートに帰ってくる。
それが斑呆けと掛け合わされると、周囲と摩擦が起きる。夫婦呆けになると…
 
・・・・・・
6701,閑話小題 〜異常な状態が「通常」になるロジック =世界的異常気象
2019年07月21日(日)
   * あと一週間は雨空の予報というが…
 このところ続いている雨空も、梅雨時なら、こんなものと思いきや、時節外れ
の台風の接近もあって、あと一週間は雨空が続きそう。これでは、ファッション、
レジャー関係、冷房など夏物の季節モノを扱う商売は上がったりで、それは深刻。
 そこで、【世界の異常気象】で検索すると、深刻な大問題を孕んでいる。 
この数年来、火山活動、地震、集中豪雨などのニュースで、私たちは何時の間に
感覚が麻痺しているようだ。 ホルムズ海峡の戦争の可能性が高まる中で、大災害
が止まることなく続き、深刻な不況になる可能性が大になる。それらが近隣諸国
とのトラブルを引き起こす切っ掛けに… 日韓関係も、その潮流の一つ。
 今年は前半、安定。後半は大荒れと閑念していた。その中で、、エルニーニョ
の影響は意外と少なく終わったが、異常気象による不景気と、世界各国の政権の
不安程度が思いもよらない「ブラックスワン」の到来を感じさせられる。
 その危険な「9月・10月跨ぎの時節」に近づいてきた。株価大暴落、戦争、テロ、
大震災? そんな中で、これまで底支えをしてきた隠れ特需「東京オリンピック」
の特需も終わろうと… 

  ★ 『世界の異常気象』の検索結果は
《 =この夏の異常気象は、気候が「予測不能」な段階にきたことを象徴=
 ◉ この夏も異常気象が止まらない。南フランスでは45℃の熱波を記録し、
スペインでは高温で山火事が発生。米中西部のミシシッピ川流域では未曽有の
大洪水が発生し、メキシコでは異常な量の雹が1m近く積もった。もはや「異常」
であることが当り前になり、新たな「普通」など見つけるべくもない。
そして過去のデータに基づく気候予測は成立しなくなっている── 
 一方で、南極海の氷はいかなる予測よりも急速に溶けている。米中西部の
ミシシッピ川流域では、1993年の破壊的な大洪水以来、未曽有の規模の洪水に
対処しているところだ。熱波に襲われた北カリフォルニアのボデガ湾では、数千
ものムール貝が強い熱によって死滅した。 異常なのは高温現象だけではない。
メキシコのグアダラハラでは、尋常ではない量の雹(ひょう)が降ったあとに豪雨
となり、この山あいの都市は91cmの氷に埋もれて復旧作業が行われた。――  》
 ―
《  =異常な状態が「通常」になるロジック=
「去年の夏、似たような意見をいくつか目にしました。わたしはそういう異常気象
のすべて、嵐や洪水や熱波がどんなふうだったか、いまは忘れています」。
カリフォルニア大学デイヴィス校の環境科学者フランシス・ムーアはそのように
語る。ムーアは気象パターンの変化において、何が通常なのかを人々がどれほど早く
忘れてしまうかに関する論文を、今年初めに発表している。
この現象は一般に「シフティング・ベースライン・シンドローム(基準推移症候群)」
と呼ばれている。長期間にわたり徐々に生じる変化が、人間の愚かですぐに現状に
満足してしまう脳に認識されると生じる現象だ。
「毎年連続して奇妙な夏を経験していると、この症候群に陥ります」と、ムーアは
言う。「異常なのは個々の出来事だとしても、世界中で起きている一連の出来事が
異常であり、その状態が通常になる。そんなふうにわたしたちは考えるように
なってしまうのです」 とはいえ、かつての基準が異常になり、その異常な状態が
現在の通常の基準に変わるという基準推移は、変化への適応を推進する際には実の
ところ好材料となる。変化が生じた世界で人間が安全に生存し続けられるように
するには、基準の推移が役に立つのだ。》
 ――

 ▼ 何気なく検索した結果が、この深刻な異常気象の現実。「異常な状態」が
「通常な状態」になってしまった現実。 情報化が成せるワザである。京都の
アニメ会社が精神疾患のアニメ御宅に襲われて、33名の死者が出た。これも、
一月もしない内に、アナザーワンの事件として記憶から遠ざかっていく。

・・・・・・
6338,閑話小題 〜映画鑑賞 『ピース・ニッポン』
2018年07月21日(土)

   * 全国200カ所以上で撮影した映像、『ピース・ニッポン』
 昨日のシネマは『ピース・ニッポン』全国47都道府県、200カ所以上で撮影
した映像を見てきた。これが思いの外、刺激的、かつ面白い。ドローンの撮影
効果をフルに持たせているからだろうが… 音楽が、若者、外国人を意識して
いるためか、批判が多いが、私は良かったと思っている。 30年間、私にとって
一点豪華主義としての秘・異郷ツアー。その全てが魂の財産として残っているが、
日本にも素晴らしい自然と、歴史が存在していることを教えてくれている。
邦画としては久々の90点!
 (解説)
【 「日本人がまだ知らない“本当の日本の美しさ”」をテーマに、約8年間の
製作期間を費やし、全国47都道府県、200カ所以上で撮影した映像を、4K解像度
で映画化。 日本を映像や写真や音声で後世に遺す「ピース・ニッポン・
プロジェクト」の一環として、日本人特有の精神や自然感にフォーカスをあてた
「日本の精神」、豊かな気候風土がもたらす変化をめぐる「日本の四季」、簡単
には出会うことができない奇跡の瞬間を映像で紡いでいく「一期一会の旅」の3部
構成で、日本全国の絶景と日本人の精神の神秘に迫っていく。
旅の案内人として小泉今日子、東出昌大がナレーションを担当。 
監督は今井美樹、布袋寅泰、「GLAY」ら数多くのミュージッククリップを手がけ、
映画「TAJOMARU」「SFサムライ・フィクション」などを手がけた映像作家の
中野裕之。】
  〜ネット感想より〜
《 何て美しい日本なんでしょう〜😊
  数年間に一度だけ、一期一会"でしか出会えない神々が宿る美しい瞬間!
 日本に生まれて本当に良かった! こんなに美しいところがいっぱいあって〜
まだ行ってないところ多数! 海外も良いけど素敵な日本にばんざ〜い。
約8年間の製作期間を費やし、全国47都道府県、200カ所以上で撮影した映像を、
4K解像度で映画化! 空中から迫った動きのある映像は見応えたっぷり! 
特にお城と桜 そして流れる水や滝 湖!
雲海の天空の城 鳥取砂丘、華厳ノ滝にかかる虹
美しい風景を心で感じる^^ 
日々の心 行いが問われるような〜自然の美しさを素直に感じる心でありたい
日本人特有の精神やルーツも紐解き 壮大なスケールの映像を堪能するまで
見せて下さった映像作家の中野裕之監督。感謝です! 》
――
《 映像作家中野裕之監督が8年がかりで撮り揃えた北から南へと巡る四季折々
 な日本の絶景をドキュメンタリー。 打ち上げられた花火にドローンが横切る
近年らしい視点の映像や自然物に神を見出してきた日本らしい侘び寂を感じる
自然や花々、山岳、そして仏閣などジパング日本を堪能出来る作品ではある。
ただ、インスタなど写真系SNSを通して突き刺さる視点で切り取られた日本を
見慣れた昨今、本作には正直もう少し刺さる映像を期待していたかな。》

▼ 自分の代わりに、日本の自然を楽しみ
ながら撮影した内容と思える内容。世界は広く、深いが、日本も捨てたものでは
ないと、強く教えられた内容。小笠原から見た宇宙のパノラマは特に必見。
期待しないで、気楽に見る方が、満足感が強くなる映像の山である。
 
・・・・・・
5606,恋愛心理学 〜А,覆射弔粉蕕房罎れる?
2016年07月21日(木)        
           『美人の正体』〜越智啓太著 
   * なぜ幼な顔が重要なのか
 美人顔には、小型犬の幼顔系と、シェパードのような大型犬の丹精顔がある。
幼な顔の無垢性を求める男の心理に何故か納得する。今では、耳にしないが、
「カマトト」という言葉があった。 アニメの美少女は額が広く、目は異常に
大きく、口と顎は小さい。胸は異常に大きく、腰は小さく、脚は長い。これが
男心を擽るようだ。幼顔の女性は、このモデルを目指し変装、いや化粧をする。
 何とことはない、男は、その変装にコロリと騙される。 〜その辺りから〜
≪ 他の男の子を自分の子供として育てる危険回避の方法の一つは、
 なるべく若い個体を配偶者として選択することです。相手の年齢が若ければ
若いほど、性的な経験が少なく、それゆえ自分が配偶者として相手を選択した
場合に、すでに相手が妊娠している可能性は低くなります。とくに相手がまだ
性的な経験がまったくない場合、妊娠している可能性はないので、男性として
自分以外の子どもを育ててしまう可能性はより低くなります。このようなこと
から、若い性経験のない女性を配偶者として選好するという行動が男性側には
進化してきた可能性があります。では、若い個体は何を手がかりに探し出せば
よいのでしょうか。ここで手がかりとされるのが顔なのです。我々が他人の
年齢を判断するときにもつとも重要な手がかりになるのは顔です。
 ある程度の年齢までは顔の構造が手がかりになりますし、また一定の年齢
以上になると肌の質感、しわや白髪などによって年齢を判断します。
 これらのことから、男性は、顔が若く見える個体、すなわち幼型化特徴を
持った顔を魅力的だと思うようになったのだと考えられます。
 確かに、女性は化粧にずいぶん時間をかけますが、そこで行われるのは
肌の質感を若くし(赤ちゃんのような肌にする)、しわを隠すことや、白髪を
染めることです。これは、まさに老化を隠して自分を若く見せるための方法で
あり、これによって女性を魅力的に変身できるわけです。
 平均化に加えて目が大きく、顔の下半分が小さいという幼型化という条件が、
特に女性の外見的魅力を向上させるためには重要である。そして、なぜ重要に
なってくるかといえば、それは女性を配偶者として選択する男性が確実に
自分の遺伝子を残すために、女性が若いことが重要な意味を持っているから
だという可能性が示されました。≫
▼ 「清潔感7割、色気3割」が、理想というが、清潔感はリスクが低いと
 いう潜在意識のなせる業。メイドカフェの魅力も、近いものがある?
それより、内的魅力を磨けというが、男など、そんなことより、短期的には、
まず美的外形に惹かれる。それにしても、女性の異性に対する視線の反応は
異様なぐらい強い。だから、何があっても、まずは褒めること。出来ないなら、
心の底で、「光輝いているね!」と思ってやること。
・・・・・・
4876,「事業人生を決心して45年」の語り直し ー42
2014年07月21日(月)
   * 31年の新潟~長岡間の通勤
 老いた母親をおいたまま新潟に引越すわけにもいかず、31年間も新潟~長岡
を通勤になった。しかし、高速の乗物空間の往復一時間は読書の最適環境。
私の性格からみて地方の閉鎖性に同化されない為に、職住分離は必要である。
新幹線車内は一度、県外に出たような感覚になる。だから30年も続いた。
それと、機内や高速鉄道の車内は「ぼんやり時間」としてベスト空間でもある。
長岡住民の7〜8割が地元出身者だが、新潟は流入組7〜8割。僅か30分で
世界がまるで違う。それも慣れだが流動が少ないのは良くない。それは、この
三年間で、さらに実感している。排他的で、プライドが高く、烏合で、常に人の
目を伺う比較世界の傾向が強い。それも、外部からみれば越後・新潟の差異範囲。 
ところで、30年の新幹線交通費の総額は、マンションが一つ買えるほど。
全線開通直後、長距離通勤のための税制が変わり、経費で落すことが可能になった。
 何処も所属しないで済んだ代金とみればよい。酩酊しての乗り過ごしは8回。
そのうち3回は湯沢などに宿泊、スナックへ。今から考えると、冷汗もの。
そうこう振り返ると、やはり70歳前半が寿命? 今さら生き急ぐことも、
死に急ぐこともない。今や職住分離の職が無くなり、自宅中心の生活。
新幹線の代りが「ハリウッド映画」と、ポタリング。これで一度、生活圏から
出たような錯覚が、ストレスを最小にしてくれる。
   * スラスラと、思ったことを文章化出来る?
 知人に「思ったままを毎日、書けるのが羨ましい!」と言われたことがある。 
読む方は、2〜3分だが、書き上げる方は、この程度の拙文でも、テーマのネタ
探しを含めたら2〜3時間は軽く掛かっている。これでである。しかし、書き
上げた達成感と、プレッシャーが丁度良い刺激になっている。その後、読返し、
書いている自分は何者?と、ドキッとすることもある。時間が過ぎると、書いた
時点の自分は、別人のような人。 吐いてしまった、書いてしまった言葉は、
二度と戻らない! 言葉は恐ろしいし、それを文章化して責任を持って公表する
のは、更に恐ろしい。そのままの自分の本音が、そのまま出てしまうからである。
そのため、早朝、何度も書き直す。それが考える訓練と、思考そのものになる。
「日々、是、口実」が、分かっていても?自嘲しながら続けている得体の
知れない自分は「何者だろう?」
・・・・・・
5971,閑話小題 〜ヨガの話 −3
2017年07月21日(金)
   ☆ ヨガを最初に持込んだ天風
 中村天風著『成功の実現』を30数年前に読んで多くの人にも勧めてきた。
天風は初めて日本へヨガを取入れた人で、「積極一貫」の信念が、彼の全てを
現している。この教えを知り、信念の一つに取入れてから人生が大きく変わって
いったようだ。 〜そのの概要といえば〜
≪ 結核を治すため世界を飛び回り、「 世界一の大学者ですら助からないと
言うんだからもう駄目だ 」と、失望のどん底で「 せめて日本で死のう 」と
マルセイユの港を後にします が、偶然にエジプトで停泊中、船に同乗していた
ヨガの大聖人カリアッパ師にめぐり会う。
「おまえはまだ死ぬ運命にない。助かる方法がある。 私について来なさい。」 
その言葉に「サーテンリー。(かしこまりました。)」と一言答えて、行く
先も知らないのに天風はカリアッパ師一行について行く。このカリアッパ師は、
実は「カルマッパ・カキャブ・ドルジェ」(1871〜1922)で、ラマ教カルマ・
カギュ派の第十五世管長でありヨーガの大家だった。
吐血ばかりでやせ細り、死へ向かっていた中村天風はインドと東ネパールの
国境に位置するカンチェンジュンガの山麓のコーグ村で厳しい修行に入ります。
滝の前で瞑想したり、師に出された課題をひたすら考えたり……。
それは、生きるために行なう背水の陣のごとき修行。ヨーガは、悟りや奥義を
師から弟子に口で教える事はほとんどありません。 課題に関しての答えは、
自分で見つけ出さなければいけないのです。初めは、身体の調子にばかり
とらわれていた天風。
 師に「元気か?」と問われ、「どうも、調子がすぐれません。」と返す。
「私は、お前の体の状態を問うているのではない。」とカリアッパ師。
瞑想と師とのやりとりの中で天風は、身体ばかりを意識するのではなく、
「心の持ちよう」で生きていると、心身が変わってくる事を体得する。
やがて、インドの山奥で無の境地を悟った中村天風。それを悟ると、身体はみる
みる良くなっていった。≫

▼ それまでも、様ざまな精神論の本を読み、日常生活に取入れてきたが、
 これほど生々しい体験を背景に説いた論に驚いてしまった。
天風哲学の基本は“笑顔”。悲しい時、つらい時、そんなときは無理にでも笑顔
を、作ってみる。そうすれば自然と楽しくなってくるというのが、天風哲学の
根本にあります。おかしくもないときに、「アハハ」って笑うと、おかしくなる。
【 2005/06/30
  1549, 宇野千代
宇野千代が代表作「おはん」を書き終えた後に、一行も書けなくなってしまった。
そこへ中村天風が
「今度ね、自分の頭の中に舞台をこしらえて、その中でいろいろ、あの女と
 この男とひっつけよう、この男とこの男とこうしようというふうに躍らせながら
 そいつを書いていったらいいだろう」
「出来ないと思うものはできない。出来ると信念することは、
 どんなことでも出来る」と言った。
「いい事聞いた!」宇野千代は、それいらいスランプを脱し、書く文章も変った
 という逸話がある。
この天風の言葉を、スットンと脳に入れてしまう彼女が凄い。 彼女は中村天風
の弟子であり、その教えの実践者である。天風の言葉が、彼女の中で血肉になって
明るく具体的に噛み砕いているところがよい。】
 6年前に改めて読んでおくべきだったが、机後ろの書棚にあったのに、手に取ら
なかったのは何故だろうか。平静を装っていただけで、動転していたのだろう。


7067,読書日記 〜超速脳内整理術 〜1

2020年07月20日(月)

           <『頭のよさはノートで決まる』斎藤孝著>
   * 頭のよさはノートで決まる
 19年前に、このブログを始めたのが、最大の欠点の情報管理を何とかしたい!
が基点にあった。ネットサーフィンと、当時の個人用のHPを立上げて、毎日の
経験と、新たに得た知識や来し方の記憶を残したいと… 知人の会社のSEを紹介
してもらい、何とかしたいと思っていたところ、自宅近くのソフトハウスが、
PC教室をオープン。タイミングからして願ったり叶ったりの救施主のよう。
早速、ネットサーフィンと、個人用HPを目的に通いだした。その流れで、ここ
まで来たが、以来、この作成が生活の中心になったが、それが、また面白い!
 今さらだが、誰かがノート作成の重要さを教えてくれたら、人生が大きく
変わっていただろうに! …それでも、19年以上にわたり、その無念さ故に、
<一日一テーマ>を書き続けることが出来たのは、幸いであった。
 
 ここでノートの基本が、『板垣+先生の言葉』という。このテーマ日記も、
記憶に残したい部分を≪ … ≫で括り、▼で、その時点の私の言葉を書き
加えている。 学校を卒業直後に、それに気づき、カードを二枚ホチキスで
ミニファイル状にして、新聞切抜きを挟んだり、ファイルの表裏に、感想を
書込んだりした。ところが、それ自体が、目的になり、二度と見る機会がなく
なり、集積の徒労になってしまい、一年で、その習慣を止めてしまった。
現在のブログには、ブログ内検索があり、即座に、羅列され出てくる!
その意味では、ブログは人類の偉大な遺産になる。としても、19年の蓄積は、
自分にとって何だろう? それでも、内的可視化も、精神の健康管理になる。
 その積み重ねが、他者の言動や、行き交う社会でクロスする一瞬の情報の
キャッチに重大の役割を果たしてくれる。

 学生時代や、若い時分に書き残した、日記や、雑文の一文に出会いハッと
すること屡々。私のライフワークの一つに『世界・秘異郷ツアー』がある。
帰りの機内で、その経験をメモにとり、文章にまとめ上げる。今ではデジカメ
があり、気楽に写真メモがとれ、ブログに載せることが可能。今では映像が
中心になっている。 そして、YouTubeに載せる。
                         〜つづく
・・・・・・
6700,閑話小題 〜おい、何をしでかした!
2019年07月20日(土)
   * 33人殺戮のアニメ会社への攻撃 
 堂々と、追詰められたアニメ御宅が、自分の作品をパクられたと、アニメ会社
へ放火した事件としても… これほど死傷者が出れば、ただ事で済まされまい。 
本人も、まさか、これほどの大参事になるとは思いもしなかっただろうが… 
可燃性が高い建物だったのが悪かった。 公安が超法規的に処理に入ってよい
案件となる可能性が… 恐喝の極道ヤクザにとって、「何をしてくれたか」と、
震えあがっている? 「自分が書いた小説がパクられた」が怒りというが…
その真偽はまだネット上には書かれていない。時、同じくして、NHKの朝ドラが、
アニメを目指す女性の物語「あさ空」。偶然だが、御宅の世界がアニメの特徴。
 今年後半の大荒れを予想される…殺伐とした大事件。 京都といえば、餃子の
王将社長のプロの実行犯と思しき暗殺事件が未解決。関西はヤクザ者に寛容の
イメージが強い。
 ―
   * 大相撲も明日が千秋楽
 終わってみれば4人の大関が総崩れで休場。残されたモンゴル横綱と幕尻力士の
三人が優勝争いの状況。面白いのはよいが、あまりに日本人力士の不甲斐なさが
目立っている。粋の良い力士が出てくると、稽古土俵で、腕か足首の関節を狙う。
特に貴乃花に対するモンゴル人の怒りが。「貴景勝』などの元貴乃花部屋出身者に
集中され、さっそく大関の一人が… ちびっこ横綱上がりか、モンゴル系以外で、
生抜くのは人一倍の苦労を要する。 それでも、幕下、十両、幕内下位に将来性が
ある若手の一群が現われてきた。それからすると、あと二年は、現在の2人横綱の
支えが必要ということですか。
 ―
   * エッ、まさか月末まで雨天が続くの
 天気予報で、月末まで雨天が続くので、『世界の異常気象』と検索して
驚いた。国内外が、異常気象に見舞われているが、あまりの多さに、私たちは
麻痺をして、その深刻さに深く考えない風潮が強くなってしまってるようだ。
 これは、明日のテーマとして取上げる。それだけ大きな問題である。――

・・・・・・
6337,閑話小題 〜おれおれ詐欺
2018年07月20日(金)
   * オレオレ詐欺の葉書
 おれおれ詐欺の葉書が家内の元に届いた。3月ほど前に警察と名乗る男から、
『警察のモノですが何かオレオレ詐欺の電話がありませんか?』という電話。
着信番号は無しではオレオレの可能性大。この流れから、『以前電話した警察
ですが…その後、何かありませんか?』辺りの電話でも…と思っていた。
この葉書が、この電話の主と関連しているか如何か?
 この裁判所と称する葉書、面白いのがTVで報じていた内容と全く同じ上に、
消印が中央区でなく、池袋の消印まで同じ。数日以内に電話があるかどうか。
引っかかるのがいるから葉書を出すのだろう… 

   * 「死に至る暑さ」とは…
 今まで聞いたことがない言葉「死に至る暑さ」が、連日、ニュースで多様
されている。この言葉の影響か、冷暖房に口煩い家内も、今年は何も言わない。
確かに、この時期の暑さ、尋常ではない。小さな子どもや高齢者、病気の人は、
熱中症になりやすく、重症になると死に 至るおそれもある。 ... 熱中症は、
7月から8月に多く発生し、特に梅雨明けが蒸し暑く、急に暑くなる7月には、
体が暑さに慣れていないため、例年熱中症による救急搬送が多いらしい。
 で、私は寝室のTVの前で、ゴロ寝の日々だが、全く飽きないから困ったもの。
地震、噴火、大雨、台風と、次々と起こる自然災害。地球規模の温暖化が、
大きく影響しているが、時の権力者は、目先の恩恵が少ないこともあって、
本気になって手を打とうとしない。人の体温、37度が目安だが、蒸し暑い上に、
この温度は、確かにキツイ。

・・・・・・
4134, 「夏目漱石の自己本位」 ー3
2012年07月20日(金)
        『定年後 ー豊かに生きるための知恵』 加藤仁著
  * 他人志向型人間
「自己本位」の対照に「他人志向型」人間がある。学生時代のゼミで読むよう
指定された本にリースマン著『孤独な群集』があった。 以前にも少し取り上げた
ことがある。  ー 大まかにいうと
《 都会の群衆は、それぞれが孤独であり、他人に対して無視を装っているが、
 実は非常に敏感で、その視線を気にしている「他人志向型人間」が多い。
これは都市という空間が、人工で創られているためで、各々は個々に分断されて
いるため内情を知りたいのである。要は内幕情報屋的傾向の強いのがが都会人。》
が、私の記憶として残っている。 そこでアマゾンで調べてみると、
【 この本が書かれた1950年代アメリカというのは非常に興味深い10年間
であります。戦後の繁栄を謳歌し、今や万人の上にアメリカの夢が輝いている、
そういう光がある反面、冷戦が社会にもたらす緊張、そして勃興する消費主義、
台頭する大企業、人々は次々と「長いものに巻かれ」て自己の表現よりも大樹への
忠誠とへつらいという軍門に降っておりました。そんな時代の空気を吸い込んで
書かれたこの書の主人公は、やはり、他者の視線を例えば会社で四六時中気にする
ような、「他人志向型」人間であり、仕事によって自己表現をするというかって
のアーティストとは異なり、仕事を家計の質を得るための手段にすぎぬと割り
切って、自己表現の場を瑣末な消費主義に求める、そんな連中であります。】と。
 都会の中にあって、誰もが、それは素振りも見せず、それぞれが自己本位で
生きていかざるをえない。しかし、心は空虚の孤独な群集と化してしまう。
特に勤め人は、都会暮らしで日々の仕事に忙殺され、自己本位というより、組織
という集団の中に自己を見失いがちになる。そうであればこそ、その中に自己本位
のライフワークを確立しておかなければ漱石のような鬱病に陥ってしまう。
そのような世界から、自己本位人間に定年後こそ移行すべしと著者は勧める。
その変化が出来ないで、定年後も仕事仲間と付き合うのが一般だが、
「昔の首輪を付けたまま群れをつくり、街中をさ迷う犬」に喩えられる。
一度、孤立をして、孤独の世界をつくり、そこで新たな自分と対峙しないと、
そう簡単に自分は変えることは出来ない。他人志向も達観すれば、それはそれで
良いのだろうが・・いい歳をした老人が群れて、我を忘れて他人の噂をしている
姿もいただけない。 特に男は!
・・・・・・
4875,意味としての心  ~意味の意味
2014年07月20日(日)
       ー『意味としての心ー「私」の精神分析用語辞典』北山修著ー  
  * 空虚の穴埋めと、意味の発見  〜意味の意味について、再び!
4年前の随想日記で <「人みな骨になるならば」頼藤和寛著>の
『意味の意味について』について書いた。
【 ・・ われわれの一生は無意味かもしれないし、意味のあるものかも。
 それを決めるのは、われわれ一人一人の思い込みにすぎない、と言わん
ばかりである。そして、やはり「思い込みにすぎない」のである。 自分の
人生には意味があるとするあつかましい人物と、宇宙規模で考えれば無意味
だとする謙虚な人物との、いずれが正しいか判断する根拠などない。
思いたい放題であり、思った者勝ちのようなところがある。… 】
 〜要は、「人生の意味など適当な意味付けでしかない!」ということ。
価値観の価値に、非常に似ていて、人生色いろ!の理屈付け。
それでも、そのことを考えないより遥かによい。
  『意味としての心ー「私」の精神分析用語辞典』北山修著ーの中に、
「意味」について解りやすい解釈がある。『意味というミ』の小テーマで、
《 意味とは、意=気持、を充実させることである。私たちの自己は広がり
であり、空間で、器、容器をイメージさせる。そして、たえず欠如や不足、
欠乏を抱え込み、その内容が満たされて豊かになることが、これらの充足願望に
共通する目標であります。その逆の不満や不足を意味する「満たされない」
「足りない」「充実しない」は不幸で不快であり、これが重なると「虚ろ」
「空っぽ」「空虚」など、寒々した空洞体験を出現させる。その空虚の穴埋
として、実のあるものを生み出すこと、多く表現することなどで、充満する
ことで満足する。その充満が得られ、その充満の限界をこえかけギリギリの
ところに止まるならば「たまらない」という快感につながることもある。
そして記号というカラの器を充実させるのが読み取られて味わわれる意味
内容であり、この意味のミも、記号のミになのなのでしょう。 》
 現在、シリーズで書いている『事業人生を決心して45年、の語りなおし』
は、3年前の結果を踏まえた物語の書き直し! それぞれの節目の要素と、
物語の根こそぎの『意味』の変更。 『意味』に一番近い言葉は「価値」だが、
その意味は「物がもっている、何らかの目的実現に役立つ性質や程度。
値打ち。有用性。」 目的により、それぞれ人により違っている。
「意味」の『意』は「気持」。『味』は、ミ。満るのミ、記号で言う、身、
実、につながる。その時々の節目で、何が満ち、何が実として、あったか? 
逆に、何が足りなかったか、の棚卸は、ある意味、内省になる。 
〜「人間、生まれて、飯を食べ、糞をして、死ぬ、ただ、それだけ( )」
のカッコ内に「?」を入れるか、「!」か、大きく『意味』が違ってくる。

・・・・・・
4508, どうせ死ぬなら「がん」がいい ー3
2013年07月20日(土)
     『どうせ死ぬなら「がん」がいい』近藤 誠 (著), 中村 仁一(著)
  第二章 医療に殺される
 現代医療の根源を問う問題である。現代医療の肯定派の医師との公開討論は
直前にドタキャン。それだけ、根は深い。 裸の王様と同じで、誰かが現代医療
の病巣を指摘しなければならなかった。このような問題を今まで聞いたことがない。 
としても、世界で一番の医療システムであることは、認めてよい。延命医療の
盲信が良くないのである。 数年前の「インフルエンザ・パンデミック騒ぎ」
の時、世界のタミフルの7割が日本に流れたという。振り返ってみれば、普通の
インフルエンザより、遥かに致死率が低かったのである。これは薬品メーカー
の陰謀?=販売戦略でしかなかったが、その総括は全くなされてない。
これと同じで、盲信していると、医療そのものに殺されるてしまう。父親も、
同級生も、治療で、苦しまないで死ねたのが、盲信したため、拷問のような
苦痛?の中で死んでいった?と思うと、すえ恐ろしい。
 ー第二章 医療に殺されるー 
 目次の小項目には、その恐ろしい現実が、そのまま書かれている
・「がんにかかるとすぐ死ぬ」イメージは医者が作った  
・99の死屍累々は隠して1の成功例だけを強調
・胸部CT検査2回で「避難」レベルの彼ばく      
・「免夜力とがん」と「笑うとがんにならない」のウソ
・病院に寄りつかない人は確実に長生き        
・検診は受けない、自分の血圧も知らない
・がんになったら太りなさい。コレステロールが低いほど早死に 
・今までの日常を保ちながら、がんとつき合っていく
・高血圧のガイドライン操作で薬の売り上げが6倍に   
・教授が執刀? それは危なかった
・同窓会に行かない理由                   
・日本人の寿命が廷びた原因は医療ではない
・「予防医療」センターは「患者を呼ぼう」センター      
・医療検査に近づかないと人生終盤が有意義に
・余命3ヶ月がはやる理由                   
・「医者は治療をすすめる」これは永遠に変わらない
・財政難で検診が変わる                
・がんやインフルエンザを「めしのタネ」にする人々
・世界のタミフルの7割が日本に流れた…       
・ワクチンやってもインフルエンザにかかります
・医療で死にかけても「信仰」は消えない      
・医療は桐喝産業。不安をあおって患者を増やす
・ネズミの実験で成功しても人間の体は別もの   
・2つの薬を抱き合わせる「新薬」商法
・老化と言われたくない症候群             
・大学病院はいい「実験」を受けられる病院
・医療体制はもうじき崩壊する             
・日本人のスリムな体形が手術向きだった
▼ 誰も目先、死にたくない。老いてからのガンを老化現象とみるか、
 病とみるかで変わってくる。現代医療の信頼も共同幻想でしかない。
スポーツセンターの血圧計で、測定したらギリギリ?の125〜140。
子供の頃、両親から聞いていたのが、年齢+90が高血圧の目安だった。
ところが、そこには130と、説明書にある。私の年齢からすれば2割も目安が
下がったことになる。とはいえ、現状の自分の数値を知っておく必要もある。
・・・・・・
5970,閑話小題 〜ヨガの話 −2
2017年07月20日(木)
   * ヨガの話
 義兄の葬式の待合で、ヨガの先生をしている姪の話の中に、「ホットヨガ」
という言葉が出てきた。 最近、よく耳にするため、ネットで検索してみた。
≪ ☆ 「ホットヨガ」とは何?
「ホットヨガ」とは、室温39度前後、湿度60%前後に保たれた室内で行う
 ヨガを意味します。この室温は体を一番柔軟にするとされる温度であり、
多湿な環境は発汗を促します。ヨガのゆっくりとした動きやポーズは、自然
に筋肉を伸ばすことや、インナーマッスルを鍛えることを目的としています。
スタジオヨガとの違いは、ホットヨガは高温多湿の環境で、早い段階から筋肉
を柔軟にするため、より効率的に無理なく筋肉を伸ばすことができる点が挙げ
られます。 汗をかくことは本当に気持ちがよいものです。
 ホットヨガは、あらかじめ室温を高めに設定することで、ゆったりとした
動きでもすぐに体温が上昇し、ヨガによる有酸素運動の効果を高めます。
ただし、大量に汗をかくので、水分補給はこまめに行いましょう。
 ―ホットヨガで行う主な動きの種類―
高温多湿の環境で行うホットヨガのポーズや動きの種類は、スタジオヨガほど
多様ではありません。激しすぎる動きでは、いくら水分補給しても体が追い
つかず、脱水状態になってしまうためです。ホットヨガでは呼吸法とストレッチ
をメインに、普段使わない筋肉を動かします。 また、ホットヨガの呼吸では、
普段の生活で自然に行っている「胸式呼吸」と、お腹の深いところから呼吸を
する「腹式呼吸」を使い分けます。交感神経を刺激する胸式呼吸は、ポーズを
取ったり、体を鍛えたりするときに行います。一方、全身の緊張をときほぐし、
副交感神経を刺激する腹式呼吸は、瞑想やクールダウンしたいときに行うとよい≫。
  ☆ そもそも「ヨガとは何か?」 
YOGAの起源は、紀元前2500年前、インダス文明が起原と言われるが、
 そこは高温多湿な地域もあり、その環境がホットのため、最適なのだろう。
ヨガの語源は、サンスクリット語yuj(ユジュ)から来ていて、「〜と〜を繋ぐ」
という意味がある。
<心と身体><心と集中の対象><自分と他人><小宇宙と大宇宙>
バラバラだったものが、ひとつながりになった状態のことを意味する。≫とある。

▼ 5年半、週に5日、1000回近く参加してきたことも、どの言葉も、どこかで、
 先生が話した説明にあるため、納得できる。ヨガのブームは、ネットの普及で
世界が混沌としてきた中で『私』を取り戻したい欲求が高まったため。
「密室の中で、集団の一員としてやる」のも、素人の私には最適。
2500年前に面白い心の修行を作ったもの。 現在の私に、ほどよく面白い!


7066,閑話小題 〜コロナ禍後の行末は 〜3

2020年07月19日(日)


 今回のパンデミック禍が、100年前の、それより小さい規模と誰が言えるのか。
第一次世界大戦+経済恐慌+第二次世界大戦の規模なら、人類滅亡も視野に入れ
なければならない。 …トランプ、プーチン、習主席の顔ぶれがあまりに悪い! 
「第二波」シナリオの可能性ゼロというが、そうだろうか? 筆者を知らないが、
立場が言わしめているのだろうか。その中で、日本の感染が世界の先進国に比して
異様に少ない。異様な位に潔癖な清潔な生活習慣が、そうさせているのか。
リタイアの身分が、幸いしているが、前線の悲鳴が聞こえてくるようだ。
中小・零細企業だけでなく、大企業も例外なく人員整理が始まる。
 社会問題が、これから表面化する。

 ≪  * 「第二波」シナリオ
 未来のシナリオ:現在の都市封鎖が緩和されると、すべてが元通りになった
ように見える。ときどき局地的に流行したり、引き続き多少の感染者が発見された
りするが、基本的には今にも消えそうな小さな炎のようなものになる。しかし、
季節性化し、秋が到来すると、だれも予測せず兆候も見えていなかった予想外の
第2波が突然襲ってくる。そう、あのスペイン風邪のときと同じだ。
市場と多数の政治家が想定していると思われる実現確率:0%。
現実的な可能性:筆者もこのシナリオが現実になる可能性は非常に低いと思う。
 ―
  * 「連鎖」シナリオ
未来のシナリオ:これは、まったく別のシナリオというよりも、上記のシナリオ
の二次効果。「連鎖」シナリオでは、新型コロナウィルス感染症が引金となって、
まだ最初の危機に対処している間に、連鎖的に別の重大な危機が発生する。
例えば、米国で今年11月の大統領選を延期しようとして、憲法の危機が引き
起こされ、米軍の介入が必要になるといったことが想定される。他にも、食料
価格が世界中で高騰した結果、多くの国々で食糧不足、暴動、革命が起こる
可能性もある。あるいはブラジル、ロシア、インドなど、新型コロナウィルスの
被害が特にひどかった国が崩壊するかもしれない。
市場と多数の政治家が想定していると思われる実現確率:0%。
二次効果はそもそも市場や政治家が制御できるものではない。 ≫

 ――
▼ 宿泊業を30年間、実業して会社清算を10年前にした経験から、これが如何に
 大打撃かを肌身で染みているため、悲観的になる。バブル崩壊、9・11テロ、
湾岸・アフガン戦争、地元の中越地震、柏崎刈羽沖地震、リーマンショック、
東北大震災と次々と大波が押し寄せて事業断念をしたが、これには30年スパンが
あった。しかし、このパンデミックは、それが、あっという間に押し寄せてきた
ため、ただ楽観論を信じざるを得ない。「赤信号、皆で渡れば怖くない」の
バイアスが支配的。赤信号ではない、これは。バブル崩壊から10年間で、23の
都市銀行が、3つまで減った。首もと過ぎれば… 考えてみれば、よくぞ乗越えた!
その間に日本の経済力は激減。七転八倒。 こうなると、この経験が生きてくる。
声高だけに、この危機について書いているが、45年間の創業人生を生きてきた身。
様々な津波が押しては曳いてきた。そのどれよりも、これは遥かに大きいため!
 誰も、パンデミックに巻き込まれるか否かは、個々人に平等にある。それでも、
余裕が有るかで天地ほど変わってくる。 この7つのシナリオが、時点を変えて
くるのだろうが… 昨日、図書館に返本のため行くと、土曜日に関わらず人数が
皆無。…考えてみれば、これが当然。年金生活もあり私の感覚が鈍い!ということ。

・・・・・・
6699,閑話小題 〜反語法
2019年07月19日(金)
        『オリガ・モリソヴナの反語法 米原万里(著) 』
 面白い本である。以前、図書館で借りた『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』
の姉妹書と位置付けられる内容。『反語法』は、確か50年前の学生時代に知った
思考法で、誰かに誤解されてから注意をして使ってきたが、知らない人は、何に?
と眉をたてるだろう。右翼が、時の総理・竹下登に対して街宣車で褒め殺しに
使った手法があった。 言われる立場としては、あまりに真実を突く効果がある。
田中角栄を裏切り、それを土台に権力を奪った政治手法を揶揄したもの…? 
『逆も真なり』の真は、それは毒気を含む。一般に言うところの世間話が、ほぼ
嘘であると、ここで繰返し述べてきたが、5k圏をテリトリーとしている人達には、
由々しき言説になる事由と相成る。
 ここで、<反語法とは、つまり「言ってること」の逆の意味が「言いたいこと」。
先生が「美の極致!」と言ったら、それは最高級の罵倒「醜くてしょうがない!」
という意味。先生が「天才」と言うのは、「うすのろ」の意味をなしていくのが
特徴的。「ああ神様!」から始まるこのセリフ、反語だと理解したら恐ろしい。
が罵倒は酷くても、おもしろくて美して… >
 ――
 内容紹介
ロシア語通訳の第一人者としても、またエッセイストとしても活躍している
米原万里がはじめて書いた長編小説。第13回ドゥマゴ文学賞を受賞した。
1960年代のチェコ、プラハ。主人公で日本人留学生の小学生・弘世志摩が通う
ソビエト学校の舞踊教師オリガ・モリソヴナは、その卓越した舞踊技術だけで
なく、なによりも歯に衣着せない鋭い舌鋒で名物教師として知られていた。
大袈裟に誉めるのは罵倒の裏返しであり、けなすのは誉め言葉の代わりだった。
その「反語法」と呼ばれる独特の言葉遣いで彼女は学校内で人気者だった。
そんなオリガを志摩はいつも慕っていたが、やがて彼女の過去には深い謎が
秘められているらしいと気づく。そして彼女と親しいフランス語教師、彼女
たちを「お母さん」と呼ぶ転校生ジーナの存在もいわくありげだった。

物語では、大人になった志摩が1992年ソ連崩壊直後のモスクワで、少女時代
からずっと抱いていたそれらの疑問を解くべく、かつての同級生や関係者に会い
ながら、ついに真相にたどり着くまでがミステリータッチで描かれている。
話が進むにつれて明らかにされていくのは、ひとりの天才ダンサーの数奇な
運命だけではない。ソ連という国家の為政者たちの奇妙で残酷な人間性、
そして彼らによって形作られたこれまた奇妙で残酷なソ連現代史、そして
その歴史の影で犠牲となった民衆の悲劇などが次々に明らかにされていく。

物語の内容や手法からすれば、この作品は大宅壮一ノンフィクション賞作品
『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』の姉妹版であるといえる。しかし読み
終わったあと、ときにフィクションのほうがノンフィクションよりも多くの
真実を語ることができる、ということに気付くに違いない。(文月 達)
 ――
▼ 私の文章作法の特徴は、最後のオチ。元もと考えていたのではなく、即興。
 それが、自然と出てくるので自分自身が、楽しい。これも即興の『反語』?
釈迦の説法を何?ひとつで、カマスのだから… ところで、安倍・自民党を
『反語法』で揶揄を始めたら、それはそれは… 内容は今度の機会に!
過去の経験からして効果甚大すぎるため、連合いでゆめゆめ実験しないこと。
例えば …恐ろしいので、ここで終わり! あの人、それにしても素晴らしい!

・・・・・・
6336,閑話小題 〜つれづれに哲学=限界状況
2018年07月19日(木)
 人生の最終段階で振返ると、20,30,40歳代は常に「限界状況」である。
一年一年、立ち位置が面白いように変わり、その時々の判断が極限の限界状況で、
崖っぷちの縁を歩いているような日々である。現在、事業生活から解放されて、
年金生活で比較的安定をしている。しかし、老齢が進むにつれ、深刻な限界状況
にあるのだろう。とは言え、心配し過ぎでは、面白みが減ってしまう。
私にとって、厳しい現在の日常のスケジュールを熟さなければならない?会社
清算で終わったことがベストだったと、考えるしかない限界状況である。
 ネットで、『限界状況』を検索すると…

《 限界状況とは、カール・ヤスパースの実存哲学における用語のひとつで、
 ヤスパース哲学の起点となった基本概念。
【現存在としての人間が、いかなる人間の力や科学の力をもってしても克服でき
 ない、逃れることのできない状況、すなわち、これは人間を限界づけている
普遍的な状況である。死、苦、争、責、由来、偶然など、われわれの日常的現実
を粉砕してしまう状況のことである。】
 −概要ー
限界状況とは、具体的には、
・自分はいずれ死ななければならない(死)とか、
・思い悩むことから逃れられない(苦悩)とか、
・自分は闘わなければならない(闘争)とか、あるいは、意識的にも無意識的
 にも罪を犯すことから免れない(罪責、原罪)ということである。
これらの状況は普通の状況と異なり、変化することがなく、意志や努力によって
変えることのできない、人間存在にとって巨大な壁となって立ちふさがる状況で
あり、人はただそれに衝突し、挫折するほかない。それは時代や民族、あるいは
どのような個人にとっても免れることのない点で普遍的である。

限界状況の典型例が「自己の死」である。人は、それに突き当たることによって、
各人がそれまで意識していた自己自身の存在に対する確実性の挫折を自覚させ
られる。ヤスパースによれば、人は普段は気晴らしなどにふけることによって、
実はすでに前提として限界状況のうちにあるのだということを忘れてしまって
いるとしている。そして、壁に突き当たって挫折する経験は、人をして頼るべき
もののない孤独と絶望とに突き落としてしまう。しかし、このように限界状況に
直面したときにこそ「実存的まじわり」や「超越者との出会い」によって、人は
実存に目覚めるのであると主張した。

◉ 歴史とのかかわり 
ヤスパースは、紀元前500年前後の数百年にわたって展開された「枢軸時代」に
おける事実とは、「限界状況における人間存在の原則が突如として出現した事実」
にほかならないと述べている。その事実を「破開(ドゥルヒブルツフ)」と形容
している。そして、これは世界中のいたるところで現れたものではなく、
3つの源流が占める狭い空間、すなわち中国、インド、西洋(主にギリシャと
パレスティナをさしている)から生じた歴史的事実であることを強調している。 》


▼ 人生の節目には、何故かチャンスがあった。限界状況が自らが磁石になって、
 周囲を動かす力が発動する。問題は状況判断と、決断である。7年前の事業整理
を決断した瞬間、異様な力が発動してきた。その力と、勘に従い、一つひとつ、
一日一日を熟すことに、面白さが出てくる。そして、明らかに白石だったのが、
黒石に変わっていく事態を愉しんでいる自分がいる。小さな個人の『限界状況』
である。そこで内なる「超越者」の出現と、交わりが生まれてくる。 周辺の
視線と、内なる実在としての「超越者」の段差が、何とも面白く、快感になる。
良いか悪いかは別にして、そのままを文章化して、ここで公開してきたが…
実在的交わりを自分に、読者に求めていたことになる。実在だからこそ、シリアス
になっていく。だから、日々が充実し、感覚が研ぎ澄まされる。現在を重ねてきた
過去に向合わざるを得なくなる。そして『日々、是、好日(口実)』になっていく。
51歳時に、<還暦までの9年間に30年分を生きる!>と決断し、実行したが、
これは、自らを限界状況を与えたことに。節目での予定挫折を「予定・至高体験」
にしたことになる。この9年間は「限界状況」であった。私にとって、60歳代、
70歳では「時、すでに遅し」である。その人たちが、蛇蝎のごとく罵声を浴びせ
たくなるのは、当然である。知らぬが仏も、また良いことである。誰もが、そう
だからである。たった一人の限界状況では、他人様の、それは見えてきませんか?
 ワールドカップの中で多くの「限界状況」の中での奇跡と「至高体験」が
多く見かけられた。


・・・・・・
4507, どうせ死ぬなら「がん」がいい ー2
2013年07月19日(金)
      『どうせ死ぬなら「がん」がいい』近藤 誠 (著), 中村仁一(著)
 対談ということもあり、目次の小項目がテーマが、ずばりキーワードである。 
これを並べれば概要になる。どれもこれも、今までの思い込みと真逆な内容。
「ガンは悪性なら助からないし、良性なら助かる」それが分かってない。
それを延命させようとしただけ苦痛を与える。自然死こそ本人のため。
私も20年にわたり毎年、胃腸や肺を胃カメラやCTスキャンなど半日検診を
欠かさず受けてきた。結果からすると、2~3年に一度でよかったのでは?
必要がなかった? 早朝ウォーキングを毎日一時間以上を続けてきたことと、
ストレスを溜め込まないことが、私の健康法だった。
   一章 がんの誤解を解く 
・どうせ死ぬなら「がん」がいい 
・治療しなければ、がんはけっこうな病気
・がんが痛むのではない。治療で痛むむ 
・がんの9割に抗がん剤は無意味
・抗がん剤が「効く」とは、しこりが一時小さくなるだけ
・「腫瘍内科医になるのは、おやめなさい」の意味
・ひとりも痛まない老人ホームの「がん放置患者」   
・胃がんも肝臓がんも放置すればラクに死ねる
・手遅れの幸せ。安らかな自然死           
・がんの9割は「末期発見・治療断念」「放置」がいちばん
・家族ががんだとわかったら   ・人間ドックを受けたために、がんで玉砕
・いくらでも見つかる「潜在がん」「がんもどき」   
・がんの集団検診をやめたら、がんが減った"
・この半世紀、日本人の融がん死亡率は変わっていない 
・姉の乳がんが「乳房温存療法」「がん放置療法一のきつかけ
・150人以上の「がん放置患者」を謬て理論と事実が一致 
・本物のがんと「がんもどき」・本物のがんは、見つかった時点で転移している
・「早期がんを手術で取ったから助かった」の誤り
・手術は「人工的な大けが」。傷口が痛み、がんがはびこる 
・スキルス胃がんも切らない方が余命が延びる 
・「抗がん剤が効いた」という論文のカラクリ
・腹永も消える、安らかな自然死  
・「治僚しない」ことに耐えられない日本人 
・「やるからには徹底的に」が医者の性格
・手術で大きな後遺症を抱えて寿命が縮む        
・症状のない前立腺がんを放射線で虐殺
・放置すれば最後まで痛まない胃がん、肝臓がん、食道がん、子宮がん
・消えるのは「がんもどき」。末期がんからの生還例はない 
・1%の可能性だけ見て99%を考えない"
・西行が桜の下で死ぬ夢を叶えるためにしたこと      
・治療を拒み、飲まず食わずでスーッと逝った"
・食べないから死ぬのではなく「死に時」が来たから食べない
▼ どれもこれも「ガンを老いの病と捉え、抵抗をしないで、従うしかない」
 ということ。西洋医学に限界と無理がある。目先、医療知識のない患者は、
医師の方針に従うしかなく、恒例の手術か、抗がん治療に入っていく。誰もが
自然死を選ぼうとしないのは自然の成り行き。で、管に巻かれて悶え死んでいく。
 「この論を信じるべきか?」で、真逆の真逆の論?「がんで死なない生き方」
中川恵一著を借りてきた。 

・・・・・・
4133, 「夏目漱石の自己本位」 ー2
2012年07月19日(木)
          『定年後 ー豊かに生きるための知恵』 加藤仁著
「自己本位」が無作法に行われたら人間社会は成り立たない。そこには当然、
心得がある。それを厳格に守るのが個人主義。我々は社会の中に生きている。
社会にはルールや心得がある。それを知った上で自己本位で生きて
いかなければならない。
   * 当然、「自己本位」に心得がある!
≪「他人本位」から「自己本位」に生き方を転換するには、
 三ヵ条を心得ておかねばならないと漱石は言う。
第一に、自分の個性の発展を遂げようとするならば、
  他人の個性を尊重しなければならない。
第二に、自身が有する権力を行使しようとするならば、
  それに付随する義務を忘れないこと。
第三に、自己の金力を示したいのであれば、
  それに伴う責任を重んじなければならないことである。
 講演の最後に、漱石はこう言いきっている。
《 ただもう一「つ御注意までに申し上げて置きたいのは、国家的道徳という
ものは個人的道徳に比べると、ずっと段の低いもののように見える事です。
元来国と国とは辞令はいくらやかましくっても、徳義心はそんなにありゃ
しません。詐欺をやる、誤魔化しをやる。ペテンに掛ける、滅茶苦茶なもので
あります。だから国家を標準とする以上、国家を一団と見る以上、よほど低級
な道徳に甘んじて平気でいなければならないのに、個人主義の基礎から
考えると、それが大変高くなって来るのですから考えなければなりません。》≫
▼ 漱石は「自己本位」という金鉱を見つけたことで、その後の進むべき道を
 見い出した。聴衆に対して「もしどこかにコダワリがあるなら、何かを掘り
当てるまで突き進むと、各人各様にもって生まれた個性がそこにぶつかり、
初めて腰がすわる。そこに腰を落ち着けて前進していくと、個性に磨きが
かかり、発展し、幸福感と安心がもたらされる」と、説く。このことは定年
退職者にも、同じく当てはめることが出来る。若さを失う要素の一つは周囲に
流されやすくなり、他人本位になることがある。まだ江戸時代の滅私奉公の
気持ちが抜けきらない時代に、「自己本位」を言ってのけたのだから、驚いて
しまう。単一民族で、島国では、互いを大事にするあまり他人を意識過ぎて、
自分を確立する機会が減ってしまう。特に勤め人は孤立に弱い。

・・・・・・
5604,閑話小題 〜これは既に戦争
2016年07月19日(火)
   * これは既に戦争
 今度はトルコでクーデター騒ぎである。未遂に終わったとしても、数百人は
死んでいるだろう。首謀者と思われる男がTVで反乱軍に降伏のメッセージを
読み上げさせられていたが、よく見ると顔が生々しくはれていた。早そうに
死刑になるだろうが・・ 欧州にいる中東難民の多くを、トルコが資金援助の
見返りに引受けることになった。それらの警備負担は、軍隊や警察のみならず
市民にも重圧としてのしかかる。パリ市内の二つのテロ、ベルギー空港テロ、
バングラデッシュ、ニースのテロ、そしてアメリカ国内にもテロが拡大した。
これは既に戦争である。 これが、国内の治安に危機感を持ったトルコ軍の
クーデター未遂事件につながった。日本国内に及んでないが、どうなることやら。
 決死の爆弾テロは、防ぎようがない。その背景には、情報端末の進化がある。
パソコンゲームに、銃撃の戦闘場面ものが多くあるが、これも、テロの首謀者
にとってシュミレーションそのもの。テロ完遂をゲーム化して、徹底して洗脳
すればよい。たとえば、「カメラ付きドローン」に爆薬を積込み、目的地に
突っこむテロは防ぎようがない。アメリカの総体的な力の低下と、エネルギー
に占める原油の価値の低下と、情報機器の普及が原因。こうなると、アメリカも
保守派の力が増す。もしかして、トランプが大統領の可能性が出てくるが・・
世界は、どんどん壊れていく。その中で、借金大国の日本は、清算を迫られ、
一強多弱の貧富の差が、さらに大きくなる。


7065,閑話小題 〜コロナ禍後の行末は 〜2

2020年07月18日(土)

閑話小題 〜コロナ禍後の行末は 〜2

 
 筆者のシナリオは、以下の「特効薬」シナリオ35%と、「V字型」シナリオ
40%を加えると75%になるが、願望のようでもある。このままでは、経済恐慌、
そして戦争に至ること必定。 私の現在浮ぶイメージは3年間が拡大期で、3年
かけて、現状維持した5〜6年先で収拾にむかう。1億人が感染し、500万人の
死者が出る…? どうだろう!問題はそれが映像で津々浦々まで報じられること!

≪ *「特効薬」シナリオ
未来のシナリオ:ヒト感染試験によってワクチン開発が加速して、7種類ワクチン
の生産工場が同時に建設されたとしても、実際に普及するのは、最大の期待を
込めつつ慎重に見積もって、早くとも2021年に入ってしばらくしてから、あるいは
それより先になるだろう。しかし、ワクチンが唯一の治療方法というわけではない
もし単独あるいは他の方法と組み合わせて使うことで新型コロナウィルス感染症の
危険性を緩和できる予防薬や治療方法を発見できれば、非常に良い効果が
もたらされるだけでなく、この長引く戦いの流れが一気に好転する。
 市場と多数の政治家が想定していると思われる実現確率:少なくとも35%。
医師や科学者が「もっと早くワクチンを開発しろ!」と急かされる声が今にも
聞こえてきそうだ。
 現実的な可能性:「幸せ探しをする少女ポリアンナ」のようだと言われてしまう
かもしれないが、筆者はこのシナリオが実現する可能性はかなり高いのではないか
と考えている。結論を下すにはまだ早いが、効果が期待できる治療法がひとつ
ふたつと言わずいくつもあることを示す(非常に初期段階の)研究結果がすでに
発表されている。ただし「非常に初期段階の」研究であり、ヒドロキシクロロキン
の場合のように、追加研究データによって治療薬候補から外される可能性がある
ことは再度、強調しておきたい。とはいえ、この感染症に関する知識が深まる
ほど、より良い治療法にたどり着けるだろう。問題はどの程度良い治療法を
どの程度早く発見できるかということだが、「かなり良い治療法を割と早く」
発見できるというのは、少なくともあり得る答えだと思う。

   * 「集団免疫」シナリオ
 未来のシナリオ:引き続き医療崩壊を防ぎ、高齢者、免疫不全、糖尿病などを、
最善を尽くして保護しつつ、いわゆる「集団免疫」を目指す。 したがって、
ウィルスと戦うことは基本的にやめる。残念なことに、集団免疫が実現する前に、
それよりも多くの人がこの感染症の犠牲になることはほぼ間違いなく、高齢者を
守ることも不可能に近い(「高度に訓練されたテナガザルが老人介護施設で
働いているとでも思っているのか?」と発言した人がいた)ため、このシナリオ
では、不要な犠牲者が多数出ることがほぼ確実であるばかりでなく、経済面でも
ほとんど効果がない。新型コロナウィルス感染症にかかるという、死ぬことは
なくても、それまでの人生の中で最悪の経験をするリスクを冒してまで外出した
がる人はいないからだ。市場と多数の政治家が想定していると思われる実現確率
:せいぜい10%といったところ。   〜つづく  ≫

 ―



7064,閑話小題 〜コロナ禍後の行末は 〜1

2020年07月17日(金)

   * コロナ禍後の7つのシナリオ
 これから如何なっていくのだろうか、心配をしてネット検索に、
『コロナ禍後のシナリオ』と検索すると、知りたいと思った内容が理路整然と
提示されていた。なる程、自分で考えなく訳である。
                        
≪ 筆者には、時代の行く末を示す大いなる抽選器の中でガラガラと回る
 くじ玉が7つ見える。

 〜「V字型」シナリオ〜
未来のシナリオ:想定される未来の中で最善かつ最も苦労が少ないシナリオ。
人間は新型コロナウィルスに勝利し、手洗い、マスク着用、物の表面の消毒
などの簡単な対策により、その後の感染者激増を防ぐ。都市封鎖が終わると、
人々は一斉に以前と同じ活動に戻る。一部の業界では数か月余分に時間が
かかるかもしれないが、秋になれば学校やフライトが再開され、生活は
おおむね通常どおりになる。それに続いて経済と雇用も通常に戻り、今回の
パンデミックによる短期間かつ急激な不況は、11月になればV字回復する。
市場と多数の政治家が想定していると思われる実現確率:40%ということに。。
 ―
 〜「赤と緑」シナリオ〜
未来のシナリオ:世界はグリーンゾーンとレッドゾーンに分かれる。グリーン
ゾーンでは、新規感染者数がゼロに近い状態が維持され、検査1回あたり50ドル
を被検者に支給して貧困層の検査を徹底することにより検査の範囲と頻度が向上、
詳細な接触者追跡や自宅外隔離が強制されることにより、集団発生が追跡される。
レッドゾーンからグリーンゾーンに移動する人は、グリーンゾーンに入る前に
バッファ区域での隔離が課せられる。グリーンゾーンでは経済活動が非常に活発
になるが、レッドゾーンでは新型コロナウィルスとの戦いが続き、経済は引き
続き半昏睡状態となる。レッドゾーンとグリーンゾーンはほぼ半々であるため、
全世界がレッドゾーンになる状態と比較すれば、世界経済へのダメージは半分
だけで済む。市場と多数の政治家が想定していると思われる実現確率:
おそらく7%程度では?
現実的な可能性:世界はすでにこのシナリオのような状態である。台湾、韓国、
ニュージーランド、(建前では)中国、ベトナムはグリーンゾーンだ。
欧州と米国までグリーンゾーンが拡大するかどうかは、わからない。
 ―
 〜「ハンマーとダンス」シナリオ〜
未来のシナリオ:Tomas Pueyo(トマス・プエヨ)氏が数か月前に発表して話題
になった非常に秀逸な記事がある。その中で同氏は、現在実施されている都市
封鎖(「ハンマー」)の後も、感染者の増減が周期的にずっと続くと書いている。
ふと思い出したかのような不定期なタイミングで感染者が急に増え、より厳重な
都市封鎖が行われるなど、局地的に抑制策が強化される。しかし、医療崩壊に
至ることはなく、ついにワクチンが開発されて普及するまで十分な時間を稼ぐ
ことができる。その時点で集団免疫の実現からはまだほど遠いため、結果的に
より多くの人命が救われることになる。経済も周期的な波を経験する。
勢いよく正常に戻った後に大々的に後退するというサイクルが2020年末まで続き、
少なくともそのまま2021年に突入する。
市場と多数の政治家が想定していると思われる実現確率:10%程度。 
                       〜つづく ≫
 ―
▼ 朝9時過ぎに、まず昨夜に入れていたコロナ関連の録画を見るのが日程。
 そこから、世界の、日本社会の一端を垣間見ることになる。 特に家族や、
近所の生活形態が直に見れるのが良い。これにTV、PCからの情報と、家内の
普段の生活情報が加わる。少し偏るが、平凡の日々の中では、変化を生で
見てとれ、飽きることはない。行蔵と、長年の読書習慣の積み重ねもある。
まさか、人生の終盤に至ってパンデミックに遭遇しようとは想定外。
                             〜つづく
・・・・・・
6334,映画鑑賞 『30年後の同窓会』
2018年07月17日(火)
 金曜のシネマ観賞予定を土曜に切替え、『30年後の同窓会』をみてきた。
評価は85点。 内容といえば、奥さんを一年前に、一人息子を二日前に亡くした
男が、ベトナム戦争仲間だった二人の同期生に、葬式に立ち会ってほしいと依頼
するところから話が始まる。 この随想日記の丁度良いネタ…
 私的には、10年単位で開かれてきた学園の「同期会」がある。これが盛上る。
20年目から始まり、50年目の5回で行われる。来年が最終の50年目になる。
前回は前泊をしてクラブ仲間7〜8人と銀座で祝杯を上げた。二日がかりである。
まず来年、健全に出席するのが、当面の目標…。前回、話題になったのが物故者。
来年は、無事、健康であれば充分の年齢。そして、永遠の別れになる。 
  〜この映画のブログの解説によると
≪ 「6才のボクが、大人になるまで。」のリチャード・リンクレイター監督が、
「さらば冬のかもめ」でも知られるダリル・ポニックサンの小説を原作に、
30年ぶりに再会した男たちの再生の旅路を描いたロードムービー。
 男ひとりで酒浸りになりながらバーを営むサルと、過去を捨てて牧師となった
ミューラーのもとに、ある日、30年音信不通だった旧友のドクが突然現れる。
ドクは1年前に妻に先立たれ、2日前に遠い地イラクで息子が戦死したことを
2人に打ち明け、死んだ息子を故郷に連れ帰る旅に同行してほしいと依頼する。
 30年前のある事件で大きく人生が変わってしまっていた3人は、ともに旅をし、
語り合うことで、人生に再び輝きを取り戻していく。主人公の3人を、いずれも
アカデミー主演男優賞にノミネートされた経験を持つ実力派が演じる。≫

▼ 三人の年齢の設定が50代前半。私より20歳は若いが、この3人が殊のほか
 老けている。私より、20歳も年配?と背筋が寒くなる思いがした。しかし、
これが現実。70歳の峠をこえて二年半経過したが、早朝のチャリ散策と、ジム
で2〜3時間の運動量を確保している割に日々の身体の衰えは尋常でない。
まだ食欲と、TV、ネットサーフィンなどへの知的好奇心は旺盛だが… 
< 子供叱るな、来た道じゃ。年寄り笑うな、行く道じゃ、来た道、行く道、
通り道。通り直しのきかぬ道… >は、他人事であったが、それが吾身とは。
50歳代の10年近く、捨身で「残存30年分を遣り尽くしたことが、一番の成果と
実感する日々。しかし、いま一つ! 20歳代、とりわけ学生時代を高度成長
経済の時代を背景とした恵まれ、充実して過ごせたことが人生の宝である。
それと、深く考えずに、『装置産業』を選択して、有り余る閑静な
「いま、ここ、わたし」(永遠)を、十二分に享受できたこと。直に泣くことに
なるとしても、<本当に、こんなんで良いんでしょうか!>と思えば、そうなる。

・・・・・・
4131, 夏目漱石の「自己本位」という生き方
2012年07月17日(火)         
 ♠ 夏目漱石の「自己本位という宝の発見!」   
           〜『定年後 ー豊かに生きるための知恵』加藤仁著
 著者は、25年にわたり定年退職者の退職者の取材を続けてきて、ゆうに三千人
を超えているという。「はじめに」で、まず夏目漱石の47歳時の講演
『私の個人主義』で、当時としては思い切った「自己本位の勧め」を取上げている。
私の場合、20歳の時点で創業を決意した時から、「自己本位」になっていた。
しかし勤め人にとって、定年後が第二の人生の創業になる。「定年後の人生こそ、
自己本位であるべし」が痛いほどよく分かる。他人の思惑から遠く離れた自己
本位の生き方に大きなヒントがある、という言葉が痛いほど分かる。
定年後は自己本位への第一歩から始まる。
 ー以下は、漱石の『私の個人主義』の中の一部を抜粋したものー
≪*「 私はこの世に生まれた以上何かしなければならん、といって何をして
 好いか少しも見当がつかない。私はちょうど霧の中に閉じ込められた孤独の
 人間のように立ち竦んでしまったのです。・・そのころ、明治33年、33歳の
 時に、文部省から突然、英語研究のためとして、英国留学を命ぜられる。
 そして1年が過ぎ、苦悩が極まった時に、あることに気づきます。
 自分はこれまで「他人本位」だったのではないか、そして、それこそが「空虚さ」
 や不安の根本原因だったのではないかということです。(私の個人主義)
*「今まではまったく他人本位で、根のない『うきぐさ』のように、そこいらを
 でたらめにただよっていたから、駄目であったということにようやく気がついた
 のです。私のここに他人本位というのは、自分の酒を人に飲んでもらって、
 後からその品評を聴いて、それを理が非でもそうだとしてしまういわゆる人真似
 をさすのです。(〜中略)ましてやそのころは西洋人のいうことだといえば
 何でもかでも盲従して威張ったものです。だからむやみに片仮名を並べて人に
 吹聴して得意がった男がどれもこれも皆是なりといいたいくらいごろごろして
  いました。(〜中略) つまり鵜呑みといってもよし、また機械的の知識と
 いってもよし、とうていわが所有とも血とも肉ともいわれない、よそよそしい
 ものをわがもの顔にしゃべって歩くのです。しかるに時代が時代だから、
 またみんながそれを賞めるのです。」(同前)
ー苦しみの中から、漱石はあることに気づきます。それが「自己本位」。
「自分を主体にし、個性を大切にする」ことに気づいたことで「他人本位」が
 自身の根源的な問題であると気づいた漱石は、「自己本位」こそが「空虚さ」
 から脱出する鍵を握っていると考える。つまり、外から無批判に「鵜呑み」
 で受け入れた「よそよそしい」知識や価値観を用いて生きるのではなく、
 丁寧に吟味し咀嚼して「わが血や肉」と呼べるものを自分の中に養成し、
 それにもとづいて生きる生きかたに目覚めたわけです。
*「私はこの自己本位という言葉を自分の手に握ってからたいへん強くなり
 ました。彼ら何者ぞやと気概が出ました。(〜中略) その時、私の不安は
 まったく消えました。私は軽快な心をもって陰鬱なロンドンを眺めたのです。」 
ー 1914年に学習院での講演で、47歳の漱石は、それまでの人生における煩悩を
 告白し、いかにして袋小路から抜け出したかを語っている。
「他人本位」から「自己本位」に脱し、自身の神経衰弱を克服した漱石は、
 次代を生きる若き聴衆に向けて、次のように熱く語りかけている。
『 ああここにおれの進むべき道があった!ようやく掘り当てた! 
 こういう感投詞を心の底から叫び出される時、あなたがたははじめて
 心を安んずることができるのでしょう。(〜中略)もし途中で霧か靄
 のために懊悩していられるかたがあるならば、どんな犠牲を払っても、
 ああここだという掘り当てる所まで行ったらよかろうと思うのです。
(〜中略)だからもし私のような病気に罹った人が、もしこの中にあるならば、
 どうぞ勇猛にお進みにならんことを希望してやまないのです。もしそこまで
 行ければ、ここに俺の尻を落ちつける場所があったのだという事実をご発見に
 なって、生涯の安心と自信を握ることが出来るようになると思うから
 申し上げるのです』(同前)≫
▼ この漱石の言葉は、現在でも、私たちに強く響いくる。当時の学習院
 での講演で、「自己本位」を説いたのだから、さすが漱石である。
キリストも、「自分を愛するように他人を愛しなさい」と言ったので
あって、他人を優先して愛しなさいとは決して言ってない。

・・・・・・
3765, ユング ー8
2011年07月17日(日)
 フロイト邸でおきた、ユングのオカルト現象は有名だが、フロイトは半信半疑
だったようだ。ユングには、特殊の超能力があったのは事実である。 以下の
フロイト邸での出来事は、知る人ぞ知る事実である。
【 1909年3月、ユングとエンマはウィーンのフロイドを訪問した。 
 そしてフロイト邸で、「本棚のボルターガイスト」という有名な事件が起ぎた。
「オカルト現象」に関しては、フロイトは完全に懐疑論者だった。1909年までに、
心霊現象のまじめな研究者によって、ボルターガイストー物を投げる霊ーは、
通例は精神的な悩みのある思春期の人と関連があることがあきらかになった。
そしてこれから、ボルターガイスト活動は、思春期の人の無意識的な心、
いわば、はげしい内部葛藤の「外在化」ーによってともかく引き起こされる
という説が生まれた。ユングはこの説を信じ、ボルターガイスト活動を
「外在化現象」とよんだ。フロイトとユングが超常の実在について論じていた
とき、突然本棚から大きな爆発音が起こり、二人とも跳び上がった。
「そら、これが外在化現象の一つの実例ですよ」とユソグは言った。
「ばかな!」とフロイトは言った。「いや違います。私が正しいことを証明する
ために、しばらくすると、もう一度音がすることを今予言します」。
ユソグがこう言ったとき、本棚で第二の爆発が起こった。フロイトがその後
ユングに出した一通の手紙から判断して、フロイトは半分以上納得したらしい。
しかしその後フロイトは数回こういう音を聞いた。そこで彼は、なんらかの
自然の原因があるという結論に達した。ユングはフロイトと議論すると横隔膜が
熱くなるのを感じたから、自分がそれを引き起こしたのだとかたく信じていた。
フロイト派の注釈者たちは、音は、乾ききった本棚の木材から起こっただけの
ことだといつも主張していた。しかし実際になにが起こったのかを知ることは、
今日では不可能である。】
▼ 父親が亡くなった直後から10年間あまり、私に特殊な感覚が身について
 いた時期があった。(偶然の一致が、あまりに多いのは)現在も残っている。
この10年は哲学にはまり、論理的になったこともあり、その感覚が薄れて
しまったようだ。人間の存在、いや、自分の現にある存在の方が遥かに不思議
というのが哲学。実際に、そのとおりである。

・・・・・・
5967,人生楽しいかい? −6
2017年07月17日(月)
      <「人生楽しいかい?」ゲオルギー・システマスキー著>
【指令14】衝突をコントロールする
【指令15】分かち合う
【指令16】任せる
【指令17】生きろ

  * 【指令14】衝突をコントロールする
 〜神様は、弱い人間には、それなりの試練しか与えない。しかし、
力のある人間には必ず、それに見合った大きな試練が訪れる。
 一流は相手の力を受け流す。そして、超一流は、触れた瞬間、相手の
敵意を癒す。
 どんな人の中にも活用されない膨大なパワーや自発性、スピード、精度
が備わっている。力みと恐怖(否定的感情)を取り除けば、強力な性質が
目覚め、成長し、あらゆる対立で優位に立てる。
― 
  * 【指令15】分かち合う
 〜人生をかけて取り組み仕事というのは、長編小説の何百倍の分厚い
本をよむようなもの。

  * 【指令16】任せる
 〜指示を出すときは、「自分で判断する余地を残す…」。
自分で判断し、行動することにより、人の能力は最大限に発揮される。
これは、前の「分かち合う」とセット。細かい指示を出さず、大まかな
目標だけを共有する。あとは、自分の裁量でがんばる。但し、情報は共有
する。互いに批判や責め立てず。

  * 【指令17】生きろ
人が生きている、ということは、人間らしく、清々しく生きていることだ。
「生きること」を全力で楽しむこと。


▼ システマの教えは、人生の基本だが、両親の生き様の後姿から、
「何事も楽しくなるまで徹底しろ」を学んできた。楽しいと思えれば、あとは
儲けものと思える。たった一度の人生、「人間らしく、清々しく生きなければ、
生れてきた甲斐がない」と思って生きるかいないとでは、雲泥の差ができる。
 それにしても、その逆の生き方の人が多く見かけるが… 

・・・・・・
5602,恋愛心理学 〜ぁ 嵌人=性格が良い論・悪い論」
2016年07月17日(日)       
           『美人の正体』〜越智啓太著 
   * 「美人=性格が良い論・悪い論」
・「美人=性格が悪い」論には、妬みと「天は二物を与えず」的世界観がある。
多くの人は「神様は平等であり、すべての人に等しく才能を与えているのだ」
という、幻想を信じたいと心の底から思っているため、「美人は性格悪い」と
考えたい側面がある。明治時代の「修身」の教科書には「美人は往年、気驕り
心緩みて、却って、人間高尚の徳を失ふにいたるものなきにあらず・・」とある。
明治時代に芸者上がりで「容姿は美しいが、家柄が良くない」という女性が、
社会的地位があり、経済的に裕福な男性と結婚して社会的な地位を上げたという、
いわゆる「玉の輿」現象が発生していた。これに脅威をおぼえたのが、社会的に
高い地位の女性で、顔姿が、良くない女性たちは、あまり良い気持ちを持たな
かったため、美人に対してネガティブな噂を流したという論がある。
・同じ女性をメークアップした状態と、逆にメイクダウンした状態で、実験
参加者に見せた結果、メイクアップした状態の方を「やさしく」「好感が持て」
「陽気」「落着いていて」「チャーミングで」「ファッショナブルで」
「きちんとしていて」「ロマンチックで」あると認知されることが分かった。
土曜日のバラエティーに、普通の主婦をファッショナブルに変身させる番組が
あるが、上記の内容そのものである。
私が、これまで若い女性と接してきた感想は、圧倒的に「美人=性格良い」論。
そして著者の研究結果も、それを示している。美しい人は、善の循環で、プラス
が蓄積されていて、それそのままが顔と全身など美容に現れ出ていることが多い。
5年以上通っているスポーツジムの女インストラクターに、顕著に現れている。
第二の皮膚といわれるファッションのセンスに、それが加わる。 〜つづく


7063,閑話小題 〜コロナ禍がもたらすこと!

2020年07月16日(木)


   「魔神は瓶に戻せない」──デヴィッド・グレーバー、コロナ禍を語る
          〜「ほんとうに自由な社会」へ
  * コロナ禍がもたらしたこと!
 要約すると、<コロナ禍が変えた非日常の日々こそ、あるべき姿。それまでの
現象は幻覚ぐらいに考えた方がいい。元に戻すなど、魔神を瓶に戻すようなこと。
満員電車の通勤を避けて、週に5日の通勤を1,2日にして、残りは自宅か近くの
図書館でテレワークをする夢のような、この非日常のが良いに決まっている。
この日々こそが、クレーバーがいう『瓶から解き放たれた魔人』ということに。
 〜 その辺りが面白い!〜 
≪ デヴィッド・グレーバーは新型コロナ危機について、何を語っているのか?
 本稿執筆現在、メディアを通してなされた最新の発言は、フランス発の動画
 ニュースサイト「ブリュット」の米国版に掲載されたインタヴュー
 (2020年4月29日)。
 ―
コロナ危機以降、医療、農業、小売など生活に必要不可欠な業種を
「エッセンシャル・ワーカー」として見直す動きが広まっている。人類学者
デヴィッド・グレーバーは、経済とは社会の一員である我々がお互いをケアし、
ともに生存するための手段であるべきと主張する。
【 わたしたちは、これらすべてが終わったのち、それは夢に過ぎなかったのだ
 と考えるよう促されることでしょう。実に奇妙な出来事だったが、それは現実
とは何の関係もない、今や目を覚まして、通常に回帰すべき時だ、というわけです。
しかしほんとうはそうではない。通常こそが夢だったのです。今起こっている
このことこそが現実だった。これこそが現実です。わたしたちは、わたしたちを
ほんとうにケアしているのはどんな人びとなのかに気づいた。ヒトとしての
わたしたちは壊れやすい生物学的存在にすぎず、互いをケアしなければ死んで
しまうということに気づいたのです。】

上記で夢に過ぎなかったと人類学者が述べているこれまでの「通常」とは、
『ブルシット・ジョブ』(原著2018年、日本語訳は岩波書店より2020年7月刊行)
で執拗に記述される奇妙な現実だ。 実入りのよいホワイトカラーであるほど
その仕事には社会的意義がなく、そのことに自覚的な少なからずが「内心必要が
ないと思っている作業に時間を費やし、道徳的、精神的な傷を負っている」一方、
「日々行われるケアによって社会を可能にしている人びと」は、医師のような
例外を除き、不安定な低処遇を強いられがちであるという現実。グレーバーは
新型コロナ危機を、何よりそうした「通常」の異常さが露呈する契機として捉え、
彼が「ケア階級(caring class)」と名付ける人びとに正当な地位を回復させて
新たな社会的現実を生み出すべきことを説く。】

ドイツのラジオ局「バイエルン放送」の文化番組が行ったインタヴュー
(4月8日)の冒頭を引こう。
【 ─デヴィッド・グレーバーさん、人びとは今、ホームオフィスで仕事をして
 います。一部には、無条件のベーシックインカムの実現可能性を思いめぐらせる
ひとさえいる。
 アナキストにとってはよい時代でしょうか?
デヴィッド・グレーバー;ともあれ、多面的にものを考える人間にとっては
よい時代ですね。だって、エリートたちや指導者層は今、一種のジレンマの前に
立たされているのですから。彼らはこの40年というもの、わたしたちにはもはや
新しくラディカルな発想など必要ないのだと人びとを説得することしかして
こなかった。もちろんそんな考えは間違っていたわけですが、ひっきりなしに
こうしたことが主張されてきたのです。さて今、そうした人びとは突如として、
選択の余地のない状態に置かれてしまった。物事をラディカルに変えなければ
ならない。それなのに、どうすれば変えられるのか、やり方を忘れてしまっている。
だからアイディアを持った人間が求められているのです。】

 ―
▼ 人を人間たらしめてきた群れのあり方を、根本から問い直しているのが、
 このコロナ禍の問題。誰もが情報端末を身に付けてしまった時代の有りかた!
10年で100倍、20年で1万倍も情報量が増えていく時代。コロナ禍が、それを
気づき出したのである。9年前に、倒産というカタチでリタイアをして、あとは、
野となれ、山となれで、良く言いえば『自由人』。 悪くいえば『粗大ごみ』
帰るべき家が、棲家に。そこで頼るべきは、日常の習慣。 自分一人のテレワーク。 これも慣れると、なかなか味わいが出てくる。

 ・・・・・・
6696,閑話小題 〜ラ・ロシュフコーの箴言
2019年07月16日(火
   * 辛辣な人間観察の箴言集の言葉とは
 辛辣な人間観察で知られるフランスのモラリスト文学者ラ・ロシュフコー。
 〜ネットによると…
【 フランスの名門貴族の生まれであり、数々の戦いに参加した後にいわゆる
『箴言集』を執筆。辛辣な人間観察で描かれた彼の作品は、フランスの政治家
「リシュリューと対立し2年間の謹慎処分を受けた事や、フロンドの乱(17世紀
フランスで起こった貴族の反乱)でフランスの政治家「ジュール・マザランと
対立したことなどで味わった苦難が反映されているとも言われている。】
 
 〜いずれの箴言も突き刺さる箴言である。まずは、

◉ <人はみな記憶力の乏しさを嘆く。
  しかし、誰も判断力の乏しさを嘆かない。>
 評: 身近な人の意見に大きく左右されて、自分の足りない脳の蔵の乏しさに
気づかないで… 晩節になって、判断の積み重ねの結果の行蔵に唖然とする。

才があって愚かな人はいるが、
分別があって愚かな人は決していない。

◉ <わずかな言葉で多くを理解させるのが、大人の特質であるなら、
  小人はこれとは逆に、実に多くの言葉をしゃべりたてながら、
相手に何一つ伝えないという天与の才能を持っている。>
  評:何やら、私だけではないから見過ごしてしまう道理。

◉ この世でもっとも幸福な人は、わずかなもので満足できる人である。
 なぜなら、 欲しいものが多ければ多いほど、満足するには、
限りない財宝の山が必要になるからである。
 評: 実家が代々、骨董商だったこともあり、戦後の転業後の父親の
   趣味が骨董収集。 学生時代に、欧州一周の旅の際に大英博物館、
   ルーブル、ミラノ、フィレンツェの美術館で、世界の名宝を浴びるほど
  見ていたお陰で、何でまた?手元の置きたがる父親に不信感を持っていた。、

好調な時は充分に楽しみ、 不調な時は気長にかまえる。
よくよくの場合でない限り、決して荒治療はしないことである。
 ―
人は理性でしか望まないものは、
決して熱烈には望まない。
 ―
◉ 我々は、どちらかといえば、 幸福になるためよりも、
幸福だと人に思わせるために四苦八苦しているようである。
 評: 8年前の会社整理の時に、まず、自分は不幸でないと、自ら思うこと
  から気持ちの再構築を始めていた。今さら如何でもよかったのに。
 ―
◉ 賢者は征服するよりも、深入りしないことを得策とする。
 評: 情愛、特に女性に関して、抜き差しならない深入りは?
 ―
自分の内に安らぎを見出せない者が、
それを外に求めても無駄である。
 ―
世間なんかなくっても やっていけると考える人は、
よほど自分を だましている人間である。
しかし、自分がいなければ、 世間はやっていけないと思う人間は、
それ以上に間違っている。
 ―
我々は、
我々の大切な人の死に対して涙しているのだというが、
実際は我々自身のために涙を流している。
 ―
自分自身を信頼すれば、
他の事に対しても信頼が生まれてくる。
 ―
◉ 賢者はどんな不幸な出来事からも、何かしらの利益を得る。
その一方で、愚か者はどんな幸福な出来事にも、心を傷つけられてしまう。
 評: 確かに幸福の状態は賢者で、不孝の状態は愚か者に見えるが、実は逆。
  そんな浅いものでないのが人生の味わい。要するに考えてきたかどうか!
 バカの考え、休むに似たりというが、考えは心の底に蓄積されている。
 ―
敵が欲しければ、味方より偉くなるだけでいい。
味方が欲しければ、 味方を引き立ててやればよい。
 ―
幸運に圧しつぶされないためには、
不運に堪える以上に大きな徳を必要とする。
 ―
友人に不信を抱くことは、
友人に欺かれるよりもっと恥ずべきことである。

 ―
▼ 数百年の時空を超えて、辛辣な人間観察の箴言が迫ってくる。
 人間は、そうそう進歩しないということ。但し、知っているか、
知らないかで人生の節目時の判断は大きく変わっていたはず。
次回は、老いに対するラ・ロシュフコーの箴言。これがまた辛辣!

 追:そうか、去年の今時分にフランスが、優勝をしていたのか!
・・・・・・
6333,閑話小題 〜サッカー、フランスが優勝
2018年07月16日(月)
   * つれづれにサッカー
 ワールドカップも終わりをつげたが、クロアチアがここまで勝ち残るとは…
クロアチア選手の疲労度を考えるとフランスが有利だった。
  で、今朝のネット記事によると
《 ◇W杯ロシア大会 ▽決勝でフランスが4−2でクロアチアを下し、自国開催
 だった98年大会以来20年ぶり2度目 となる優勝を飾った。優勝2回はブラジル
(5回)、ドイツとイタリア(4回) に次ぎ、ウルグアイとアルゼンチンに
並ぶ4位。欧州勢の優勝は4大会連続。》

▼ 毎年、今頃に行われる自転車レースのツールド・フランス最終日の凱旋
 レースも良いが、ワールドカップの優勝は別物。これで甲子園への高校野球に
関心が移っていく。
 … … …
熊:終わってみればオフランスですか。
寅:序盤で、ドイツ。中盤でブラジルが敗退したからね。
大家:最後はクロアチアを応援したけど、点数そのものが、その残存エネルギー
 そのままを現していたようだね。それにしても欧州のサッカー好きは、凄いね。
熊:ボール一つあればね… 誰でも出来るからね。これにオリンピックと隔年ある
 ため熱くなるからね… 
八:日本も、よく戦ったよ。 何かさオラウータン、チンパンジー、ゴリラの間を、
 短い手足の日本猿がで駆け巡って姿が、滑稽に見えてね。ゴリラの体当たりで、
 吹っ飛ばされても、健気に立向かうのが愛らしくてさ。
寅:これで東京オリンピックでも、一応、メダル候補に? 
大家:ワールドカップで活躍すると、収入が格段と上るというから、頑張るさ。

八:過去のワールドサッカーをHP内検索を入れると、幾つかあった。
――――
2002/07/01
面白かった!!

ワールドサッカーが終わった。やはり世界のトップが集まる試合は面白い。
サポーターと一体になった選手が段段燃えていくのがよい。
その時の勝負のアヤが左右するのが特に面白い。優勝候補のフランスと
アルゼンチンが早々に敗れるというのも、勝負のアヤであった。ワールド
カップというのがこういうものだという事が、理解できたように思った。
実際のところサッカーの面白みがいま一つピンとこなかったのが、
これを契機に好きになれそうだ。

決勝戦が終わったときの,勝者と敗者の差の大きさもそのまま
画面に出ていた。やはり一国でやるべきというのも確かであった。
最終戦で会場の勝者に対する会場のシラケぶりには世界に対して、
この国のセンスの低さを曝け出してしまった。

韓国の熱狂と比べ、途中で負けてしまった事を差し引いても
盛り上がりが少なかった事は否めない。
ブラジルが勝ちあがっていくプロセスでやはり強かったようだ。
南米の予選ではやっと勝ちあがってきたという。
彼らも実際優勝できると思ってなかったことも含め、喜びは最大級だろう。
TVの前でこれだけ熱狂するとは思ってもいなかった。


7062,閑話小題 〜今年も半期が過ぎた!

2020年07月15日(水)

   * 今年前半期に… 超特大のブラックスワンの一群が
◉ 今年の前半期は、親戚、知人の不幸はなく、平穏無事だったが、2月末に、
 中国発のパンデミックが発生、あれよあれよと世の景色が変ってしまった。
時間経過する度に…その影響は甚大で、第一次、第二次世界
大戦を合わせた規模の戦争に至る可能性もあり、世界中が成す術がない状態。
このままでは経済恐慌を発生…戦争と100年前の状況に。 恐ろしいが、これが
現実。私の世代は太平洋戦争・敗戦を挟んだ時節に産まれ、このパンデミック
の最中に消滅しでいく事態。 オリンピックは一年延期になったが、来年開催は
難しい。アメリカの混乱などのゴタゴタを利用して、中国が香港を完全併合、
その後、台湾と沖縄周辺に進出するのはあきらか。現時点では、アメリカ大統領
に極右の泡沫候補を当選させた中国+ロシア連合の勝利。プーチン戦略の勝利で
事態が進んでいる。 このパンデミックは、数年で終わる問題でなく、数十年
スパンの問題。それが意外と分ってない。

◉ パンデミック禍で経済の先行きが見えず、安全に関して見切り発車しかない。
 哀しいかな世界には今日明日の生存問題を抱える人たちで満ちている。
30年まえのバブル崩壊で、ガス抜きをして此の方、体力はガタガタ。預金閉鎖も
充分に考えられる。こういう時節には、風水害など大震災が起こりがちが定番!
パンデミックも自然災害と見做すと、3〜5年の一過性でなくて、10年、20年、
50年スパンの黒鳥の到来と考えて然るべきである。<5000万、数億人の被災>も
前提にしなくては。 現在進行形の、これは遥かに深刻かも。 目に見えない
ホワイトボール☆化が始まってしまったら。 どう人類は対処できるのか!
< ☆ ホワイトボール= 地球が22億年前に1回と7億年前頃に2回の計3回、
 全面的に凍結したというもの >

・・・・・・
6695,閑話小題 〜二日月(山岸凉子スペシャルセレクション次法 檻
2019年07月15日(月)
          『人生を狂わす名著 50』三宅香帆著
   * 極楽も地獄も知らぬ、腑甲斐ない女
 世の中には、「極楽も地獄も知らぬ不甲斐ない人間」が存在している。
定年退職になって、リスクを賭けることなく平々凡々の自らの人生に、茫然と。
その時に、初めて己が人生の価値(意味)について考えるが、時は既に遅し。
そして老人性の鬱状態に。そこで始めるのが、これまでとってきた態度価値に
従い、異種の生き方の否定。横並びでは、何の価値が無い自分を肯定するため、
それは真剣そのもの。
 南米パタゴニアの果てで、初老の女性が、道すがら話しかけてきた。
その詳細は、最後にコピーしておきますが、それが何とも… 

   〜芥川龍之介『六の宮の姫君』あらすじ〜

 六の宮の姫君は父母の寵愛を受けて何不自由なく育ちました。
姫君は昔気質の父母の教え通りに慎ましく振る舞い、とくに嬉しいことも
悲しいこともない代わりに格別不満もない平穏な日々を過ごしていました。

 しかし突然両親が相次いで亡くなり、乳母と姫君だけが残されてしまいます。
乳母は姫君のために骨身を惜まず働き続けましたが、家は次第に落ちぶれて
生活が苦しくなっていきます。しかし姫君はどうすることもできず、昔と少しも
変わらずに寂しい家の中で琴を引いたり歌を詠んだりして日々を過ごしました。

 このままで先行き成り立たないと案じた乳母は、姫君に男と会うように勧めます。
姫君は、それは生活のために身を売るのも同然だと嘆きますが、結局は男と会い
一緒に暮らすことになります。
 男は上品で優しく、姫君を愛してくれました。姫君もそれには悪い気はしません
でしたが、男と一緒にいても一度も嬉しいと思ったことはありませんでした。
ただとりあえず、平穏な日々を過ごすことはできました。

 しかしやがて男は陸奥の守に任ぜられ、五年後には帰ってくると言い残して
姫君の元を去ります。ところが、五年経っても男は帰ってきません。
 男が地方に赴任中に娶った妻と京へ帰ってきたのは、結局九年目の秋でした。
男は姫君を訪ねようとしますが、六の宮はすでに朽ち果てており、残っているのは
荒れ果てた庭跡と築土だけでした。

 男は姫君の行方を探し回り、ある日偶然、朱雀門の近くの荒ら屋で破れたむしろ
をまとった乳母に介抱されている不気味なほど痩せ枯れた姫君を見つけます。
 男は姫君の名前を呼ぶと、姫君は男の顔を見て突如何か叫んだかと思うと
そこに倒れ込んでしまいます。
 乳母は急いで近くにいた乞食法師にお経を読んでくれるように頼みます。
姫君は男に抱えられながら、夢うつつのまま静かに息を引き取りました。

 後日、姫君を看取った乞食法師が朱雀門にいると、侍が近づいてきて、近頃この
あたりで女の泣き声がするそうではないかと問いただします。法師は侍に耳を澄まし
てみるように言うと、やがてたしかに細々と女が嘆いているような声がします。
 あわてて刀に手をかけた侍に法師は言います。

 「あれは極楽も地獄も知らぬ、腑甲斐(ふがひ)ない女の魂でござる。
御仏を念じておやりなされ。」

 ―
▼ 昨日‘極楽も地獄を味わった男’から遺言と思ぼしきCDが送付されてきた!
 何とも味わい深い内容。そこには原爆投下で死んだ弟を背負った少年の写真が…
長男が、当人の連合いである母と、弟を殺して、会社ごと炎上させた事件も吐露
している内容。哀しみは、薄れることなく、むしろ深く色濃く残っているようだ。
<6680,閑話小題 〜悲しみって、時間と共に深くなるのよ!> 
この人の極楽と地獄、極楽はともかく、地獄には敗ける! 〜これも後にコピー
私の遺言は、18年と2ヶ月にわたり、書き続けてきた、このブログ。それを遥かに
超えた?濃厚なもの。長岡という岩盤の世界で、斯くなりなん。私は、深い関わり
を避けてきたが、真逆の生き方が、彼。何じゃ御前は!と、迫ってくるような。
 自らをコミック風に表現できるとは、これはこれは! 私には出来ない。

・・・・・・
6288,読書日記 生きることへの冒瀆とは! 〜3
2018年06月01日(金)
          『旅人よ どの街で死ぬか。〜「男の美眺」』
                   (伊集院静 2017年)から。
   * 予感、あるいは沈溺
≪ ◉ 長く旅を続けるには術が必要である。友人の勝負師とどうように、
 頓着を持たないことだ。旅人の一人の些細な感情など都会という土地では
とるに足りなぬものだ。
そんな時は高台に行き、都会を見おろせばいい。
河岸に立って川を眺めればいい。人の感情など関わりなく、
―川はただ流れている。それだけのことだ。
 ー何かを手に入れたものは何かを失う。自明の理である。
旅を続けている限り、失うものはない。しかし失わないことが旅に求める
安堵であるのなら、その旅は愚かな行為でしかない。流れる水を見て思った。
ともかく旅を続けるしかない。             127-128p
◉ ヨーロッパ大陸を飛行機で旅し、窓から大陸を見たことがある人は、初夏に
 レモンイエローの花を咲かせた菜の花畑の美しさを知っているはずだ。148-149p
◉ ポーランドのアウシュビッツ収容所を訪ねた。見ておくべき場所だから
 出かけた。私をむかえてくれた日本人の案内人は物静かで温和な人だった。
収容者たちが列車から降ろされ、歩かされた道を案内人と歩いた。折から
やわらかな初夏の風が吹いて流れ、路傍の野花を揺らしていた。かつてここが
殺戮の場所であったとき、花は咲いてもいなかったろう。収容所で目にした
ものは、予期したとおり私たちが見ておくべきもの、知っていなくてはならない
ものだった。黙示であってはならないものである。残されたものたちが立証して
いるのは、これがまぎれもなく人間がなしたものであるということだ。
〜過ちをくり返すのが人間だとしたら、人間はどうしようもない生きものである。
−そうかもしれない…。    207p     ≫
 ―
▼ ツアーの面白さ、厳しさの一つが、1〜2週間、移動空間と旅先空間を密着
 すること。 嫌でも、様々な人生を垣間見ることになる。また、重厚な人生観を
知ることになる。行先の多くが秘異郷もあるが… 10年近く前までは、まだまだ、
高度成長時代の恩恵を受けた人たちが多かった。その反面、仕事に追われてフッと
気づくと晩年に差し掛かり、人生を取り戻そうとすがる思いの人が半数だろう。
それが圧倒的大自然の只中で、自然と出てくる激情が、呟きで聞こえてくる。

『ズ〜ッと老人ホームで働いてきたの。で、ハッと気づいたら、自分が年寄りに。
現実に流されて、周辺の人だけを見てね。何にも考えないで、決断もしなくて、
これまで生きてきたの。ところが先を切られたの… …旅行前に色いろの問題を
箪笥の中に押しこんでね。帰ったら、それを出して整理をしないと。
でもここに来て良かった。これで心おきなく死ねるわ。』 

パタゴニアの、山中の道すがら、初老の女性が、何気なく話しかけてきた言葉。
話は続く。
『養老院って、人生の果てでしょ。人間の本性が丸出しになるの。特にね、
夜這いって、御婆さんの方が多いの。夜中に男の人の悲鳴が聞こえてくるの。
‘何するんだ、この野郎’ってね。 寂しかったのね。』

――――

6680,閑話小題 〜悲しみって、時間と共に深くなるのよ!
2019年06月30日(日)
  * 悲しみは時間と共に薄れるって嘘よ
 再び「ガイロク(街録)という番組の話。 下町で一人歩く御婆さんの話題。
《 若くして夫を失い、その後、手塩にかけた一人息子を交通事故を亡くしたと
いう、『毎月、祥月命日に、墓地にお参りに行くのが、務め。これは私が元気
でないのなら…。 高尾山のお墓に行くため山を登るときに、自分の名前を呼びながら
励まして登るの。>と、述べていた。 
 ところが、それを聞いていたゲスト榊原郁恵の母親の言葉が何とも! 
『郁恵ちゃん、悲しみって時間と共に薄くなるって、嘘よ。逆よ!』
いや、驚いた。悲しみ、苦しみは、私の経験則からして大よそ、二年半で
治まってきた。一般的にも、慰めで『二年も経てば、乗越えられますよ!』と…
時間薬の効果である。しかし、それは、その程度の悲しみに過ぎないと…直感した。 
 直に思いついたのが、二人の息子を頃に亡くした両親の悲しみ。
特に母親の心の傷。乗越えたとしても、年々、悲しみは深まっていた? 
そうこう考えると‘絶叫したくなる’ほど 両親に対する思いが一変することに。
長男、次男の不幸な死を招いた罪の意識と、反省。 私が、20歳になった頃に、
二人の分も、「自由に、明るく羽ばたいてみろ!』と、応援していてくれたことは
薄々知っていた。昭和40年代は、右上がり経済の真只中。坂の上の雲は青く輝いて
いた。私の過ごして学生寮の名が『青雲寮』。あの時代の抑揚感は当時の歌謡曲に、
そのまま現われていた。しかし、太平洋戦争の深い犠牲の上で、それがあった。
『悲しみは、時間と共に深まっていく』の言葉に、『エッ!』と、この年齢で
驚くのは、私自身が晩期の両親の年代に入ったため。そして私の悲しみが浅いか!

  この街頭録音略して「街録」。ネットによると、
<街ゆく人々の“リアル”な声から、人生を学ぶ! 人生のピンチやハプニング
とどう向き合い、乗り越えてきたのか? その経験から得たものとは…。
山あり谷ありの内容> とある。 これに似ているのが、『地球タクシー』
『家についていっていいですか』『空港ピアノ』などがある。何気ない通りすがり
の人生を、僅かな因縁の機会に垣間見る味わい。
 この『ガイロク』でも、『家についていっていいですか』でも、
『あなたの人生を自ら何点付けますか?』と、急に、声をかけられたとしたら… 
さて如何こたえられるか? それも、全国津々浦々に晒された中で? 
顔ぼかしなら、何とか!理路整然と… 『日々是口実』をしてきたこともあり…  
何をしに、何をして、生きてきた?
 親鸞ですか? 
<歎異抄 ... 弥陀の誓願不思議に助けられまいらせて往生をば遂ぐるなり」と
 信じて「念仏申さん」と思いたつ心のおこるとき … > 。

・・・・・・
5958,洗って使える 泥名言 〜3 ーライオンは弱い奴を狩りに行く
2017年07月08日(土)    
            <『洗えば使える 泥名言』西原理恵子 (著) >
   * ライオンは弱い奴を狩に行く
  〜 他の章の面白い泥名言が… 〜
<すべての男は3等賞や。それを一等にするも、三等にするのも自分や。> 
 と、知り合いのママが言っていたというが… 凄いことをいう。更に、
<三等を三等のままにしておくのも立派なことで「それで充分やんか」>
 だと。それもこれも、泡沫の夢幻の話。死んでしまえば皆、同じ。

<ライオンは弱い奴を狩りに行く。>
 暴力と貧困は、高いところから低いところに行く。世間とかいうゴミダメは、
 こういう弱者探しを生業に成立ち、日常会話で「にわか裁判」をしている。
 まず検事がいて、裁判長、そして傍聴人までいる。多くが、人生不燃焼組で、
 その燃え残りに火をつげ、自己満足する輩。対象は「大変な人」。

<よく離婚とか、彼女と別れる段になって、きれいに別れようとするバカが
 いるじゃないですか。あれ、一番ダメなんですよ。何やっても嫌われるの
 なら、「どうして、こんな奴と」思われるぐらい嫌われた方がいい。>
 キレイに事業撤退とか転職をしようとするから、ダメ。嫌われ罵声を浴び、
「これも有りか」と、独り打ち震えるのを逆に楽しむ位でないと。 
「最期は、キレイに撤退したい〉の私の要請に対する弁護士の答え
〈借金を踏み倒すのに、キレイも汚いもない。70点が最高点と思って下さい!
〈それでは、70点に近づけるように、お願いします。〉と方針決定。
 甘かったかもしれないが、過去の経験からして、やはり、後味の悪いのは、
 傷口に悪い。

▼ 大変な家庭環境の中で、下ネタ経験充分の人生もあり、とう泥名言の数々。
 緑の原野(娑婆)には、花も実もあるが、捕食動物も、被捕食動物もいる。
狩るか、狩られるかの弱肉強食のドラマが日ごと繰り返されている。ところで、
『今、何になっているの?』『何を狩ってんの?』『何を楽しんでるの?』
『人間をしているの!』『好きな遊びを探してるの』『趣味を楽しんでるの』…
… など、様ざま。問題は、時間が限られていること。キーワードは、『よく』
が、それぞれの生きざまの頭についているかどうか。その為には考えることだ。

 

 < 過去  INDEX  未来 >


horii86 [HOMEPAGE]