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堀井On-Line
| 6566,閑話小題 〜「空を飛びまわるにわとり」 ー3 |
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2019年03月07日(木)
* 情報が、モノから独り立ちした時代 15世紀半ばにグーテンベルグの印刷技術が発明されて、情報が格安に普及 されるようになった。これは人から、大量の「印刷物」への情報の移動を意味する。 そして550年後の21世紀には、スマートフォンなどで、「情報が紙と人間から解き 放され、一人立ちをした。この意味は甚大である。 その次は、2045年問題。 <AIが人間から一人立ちをする可能性>が論じられている。情報化社会の到来が、 世界を激変させている。情報化の進展は、3,30,67%の社会格差が、より鮮明に 露呈する。一人一人が、強い絆で結ばれる反面、隔絶される社会の到来。 満員電車内で、誰もがイヤフォンを耳に、情報端末を見つめている社会。家に 帰れば、AIロボットが玄関で、お出向かい! 居間では大型TVを通し、仮想世界 の住人とコミュニティ。デジタル社会のニワトリとは、まさにこれ! 隣は何を する人ぞ! そんな言葉さえ、死語になる。 かく言う私も、8年前から内向きに なり、TVとネット世界へ独り閉じ籠もる生活に。 日常空間の重心が、居間から… 寝室と書斎コーナーに移住?まだ、ブログで内的世界を開放しているため、精神 の淀みは少ないつもりだが… 哀しく寂しい不自然な内的世界の公開ですか? ニワトリから、鷹への移行は無理とでも、カラス? 渡り鴨? 鳶? 土鳩? ああ雀がいたが、本当に数が少い。ニワトリは、低空なら大丈夫だが高空は、 心臓が爆発をするため無理と聞いたことがある。とすると、このテーマ自体が 間違えている? いや… 船旅もあるか?
・・・・・・ 6202,閑話小題 〜大変な人 2018年03月07日(水) * 旅は根こそぎ人生観を変えた 何度も書いてきたが、51年前の21歳の「30日間・欧州旅行」が人生を変えた。 国内さえ殆ど旅行したことがない私が、年間20万人しか渡航してなかった当時に、 ツアーに大金持ちの子女・子息たちと豪遊旅行に参加したのだから…、当時の 日常との段差が如何ばかりか。それまでの人生と、その後の人生というほどの 段差によるカルチャーショックが、そこにあった。 良かったのが、事前情報が皆無に近かったこと。名所名跡に出あいがしらの 感銘がより大きくなっていた。その衝撃は、その後の秘異郷旅行のライフワーク に繫がっていた。 当時よく聞いた話が「カルチャーショックで気が変になる人が多々ある」。 今では情報化で現地の事前情報があるため少ないようだ。私も帰国後の数ヶ月は 自失茫然状態であった。それまでは、私なりの世界観、価値観を保って秩序を 守ってきたが、そのベースが根本から揺れ、それが新たな再生になっていた。 老いる度に、私たちは小さな世界に閉じこめられ、その世界しか知らなかった ことに気づき、慌てる。その後、数知れない衝撃を受ける度に、生き方、人生観 が根こそぎ変化していった。成るほど、「大変な人」と言われるのは至極当然。 私の限界の中の衝撃で、破壊と再生の「変化」を経験すれば、「変」が大きく なる筈である。 とはいえ、その道のプロ、例えば、秘境の地への赴任とか、 添乗員から見たら、何をバカなことと笑われる半端なド素人でしかない。 変でも何でもない、ただ卑小な人でしかない。ただ、これは誰にも言えること。 一歩、旅行に向け踏出すと、非日常の世界になる。 新幹線から成田線に 乗継いで、機内に入ると、非日常が、日常になり、これまでの普段生活の日常が 非日常に逆転する。黄色のミニ集団の一員として、こちらの正しいことは、旅先 では正しいとは限らない世界になる。世界は多様であり、それぞれが特殊であり、 また自分の世界も特殊であることに、気づかされる。それぞれの地域で、それ ぞれの言葉を話し、様々な考え方をし、地産地消をしており、それぞれの文化 の中で生活をしている。その実体験が旅行の醍醐味になる。一回の旅行で、 ホテルや、観光先や、乗り物内で、様々な文化文明に触れ、感動や感激をする。 変わっていく旅先に順応しながら、自分も変わっていく。感動、感激の経験は自分 の感情を豊かにする。旅に出て、感動し、感激し、感涙する度に、違った自分に 変化していることに気づく。
一年前に入れた4KTVが内なる世界を変えた。『アクティブ・カウチポテト族』 と言うが、世界の秘異郷先を、実際の人間の視力より、遥かに鮮明に映し出す。 今では、YouTubeで4kの映像を見ることが可能になっている。数十年経っても、 これで追体験が可能になる。更にブログで、旅先からライブの生々しい写真と 映像と実感の言葉を見ることが出来る。 21世紀は、楽しみ方を知ってるものに とって面白い時代だ。 これは何事でも言えることが…
・・・・・・ 5835,閑話小題 〜4k8kテレビの世界 −5 2017年03月07日(火) < 体感!グレートネイチャー!「奇跡のビッグウェーブを追え! 〜アメリカ ハワイ〜」(BSプレミアム)2月25日21:00 * ビックウェーブのド迫力 映し出される映像の圧倒的迫力に魅入って自分に、「いい歳をして、何を しているのか?」の内なる言葉は軽く打ち砕かれる。ムササビスーツを着て、 頭の先にビデオカメラを装着してムササビのように滑空する録画や、大津波で 流される街の衝撃的映像を見るにつけ、魔物に憑かれたように冷静に見ている 自分に驚かされること屡々である。 大空に展開されるオーロラや、アフリカのサバンナの野生動物の生死をかけて 生きる姿は、現地でないと分からない。 が、現在のデジタル技術は、それを カバーするところがある。その一つが高さ20mのハワイの巨大サーフィン! 色々な撮影手法で迫力ある波間の一瞬を映しだす。ハワイには、様ざまな要素 が重ねって神秘的な大波が打ち寄せる! 〜NHKの説明では〜 ≪・ハワイ・オアフ島ノースショア。真冬になると巨大波が押し寄せる海岸線。 20mもの波はエメラルド色の分厚い壁。重低音を響かせて白砂のビーチで 砕け散る。取材班は熟練のサーファーとともに、巨大波を追跡。目の当たりに したのは高さ15m、5階建てのビルに匹敵する巨大な波。キラキラと輝きながら 刻々と形を変え、まるで生きたガラス彫刻のようにうごめく。 波の先端が丸まって円柱型のトンネルが形作られる「パイプライン」。 その内側の世界を熟練サーファーに取り付けた小型カメラで写し取る。 ・なぜノースショアには大きな波が到来するのか?ハワイ諸島の空と海を縦横 無尽に探索し、たどり着いたのはホットスポット型噴火によって点々と並んだ ハワイ4島の絶妙な位置関係。日本の嵐に端を発した波が、巨大波となって たどり着く奇跡的なメカニズムだった。今までのグレートネイチャーとは一線 を画す、清涼感あふれるエンターテインメント大作。巨大波が放つ圧倒的な 自然美をたっぷりと体感する。≫ ―― ▼ サーフィンに魅入られ移住してきた父親と息子。父がパイプラインの中を サーフィンする一瞬を撮影する。本人の頭にはカメラがある。その迫力ある 映像の世界は見ている者にも共同体験の錯覚をもたらす。去年あたりから、 メガネ型動画プレイヤー が家電店頭に並ぶようになったが、これが次世代の バーチャルの世界? あと10年、生きたくなってきたが… 3年間に圧縮可能? もっとも、今どきのハリウッド映画の世界は、バーチャルそのもの。 「達磨さん、ちょいとこっち向け、世の中は、月雪花に酒に女だ」の禅言葉が あるが、毎週、異次元世界を見ているのに、今さら何を? …で、次は「パンプローナの牛追い祭」 その次は、「リオのカーニバル」 「イグアスの滝」「グトルフォスの滝」「イスラエル巡礼の旅」。 …行って 見てないが、「メッカ巡礼」の集団礼拝が面白そう。 <行ったつもりの世界異境の旅>のテーマがコンセプト? ・・・・・・ 4740,<つまずき>の事典 〜 ー8 2014年03月07日(金) * 「他人歓迎」 <つまずき>の事典>中村邦生編著 既に亡くなったが、長年、連続テレビ映画の『ララミー牧場』の解説をし、 「さよなら、さよなら、またお会いしましょう」で終わる名調子の淀川長治 の言葉を紹介している。 ☆ 『 映画は、ただ娯楽というだけじゃなくて、いつでも人間勉強させて くれるので、私は映画に命をかけました。ちょっと大げさですけど、映画 への愛が今日の私を作りました。(中略)そして私は、映画から3つの 言葉を学びました。「がんばれ、苦労、来い」。二番目は「他人歓迎」。 “他人”という言葉を持ちなさんな、みんな仲間と思いなさい、映画は、 そう言っていました。もう一つは「私はいままで、嫌いな人に一人も会った ことがない」。映画を見ていて、こういう言葉が出てきた時に、私はメモ しました。家に帰ってから、それを身につけようとして、今日まで来て、 どうやらどんな人とも仲良しになれる気持ちになりました。愛は、本当に、 豊かな人生をもたらしてくれます。』 :淀川長治「美学入門」より 〜ネット調べると、以下も、なかなか良い〜 ☆『愛というものがあるからこそ、人間は美しく生きられる。 愛のない人間は汚い。お金だけで行きている人間は汚い。 アメリカの言葉にもあります。「金で買えるすべてのもの、それは悪魔 でも買える。しかし・・金で買えないものを持っているのが、人間。」 それは、愛ですね。愛は金では買えませんね。そういうことも映画から 教えられました。』 :「大人の学校ー入学編」 ☆『キザな言い方だが、講演するときもこのあと私はきっと死ぬのだと 自分に言い聞かせることにしている。するとその講演に命をかける。 二時間がまるで20分ぐらいの勢いでしゃべってしまう。講演の後は 汗でびっしょり。けれども不思議なことにこの方が疲れない。思いっきり やったという私だけの満足感が疲れを忘れさせる。』『人は必ず死ぬ。 一日を十分生きなければ損だ :格言[いつも人生最後だと思う] ☆『チャップリンは幼少時代ひどい苦労をなめた。貧しさのあまり頭が変に なった母とチャップリンは二人暮らしになった。父を5歳で失った時に 母は発狂した。腹違いの9歳の兄はこの家から逃れて船のボーイになった。 5歳のチャップリンは食べるものがなくなってマーケット裏に捨てられた 残飯を拾ったこともあった。その苦労がのちのチャップリン喜劇の中で いかに生きて描かれているかがわかるのである。それにこの母が実は 偉かったのである。気が鎮まって正気を戻すと、小さな我が子を枕辺に呼び 「イエス様はお前が運命を全うすることをお望みなのだよ」と何度も諭した。 つまり自殺をするなということである。それは小さな我が子に言うよりも 苦しい自分に言って聞かせたのであろう。 そのチャップリンの苦労が のちに幸せの花を咲かせたのである。思えば神様は人間を豊かに幸せに するためにいつも苦労させるのだ。:格言[苦難のあとに幸せの花が咲く] ▼ チャップリンのコメディの基本となる「悲惨な生活の喜劇化」。 彼の芸は道化師の芸からの頂きで、「サーカスのネタばらし=自分自身 のネタばらし」である。少年の頃から、お金を稼ぐため、大道やステージに 立って注目を集めるために道化師の芸を盗んだ。子供の頃の生活のための 知恵は、万人の心をうつ。『一日を十分生きていれば、どんな場面でも 乗越えることが可能である』が、それが一番難しい。 『一日を充実させる』さえ心掛ければ、十分! ・・・・・・ 5470,人生で最も大切な技術 ー28 フロー状態 2016年03月07日(月) * フロー状態を経験する 金沢の衣料チェーに一年半ほど勤めていた時や、実家の衣料量販店で、 服に値札の糸通しをしていた時に、三十分も続けていると、奇妙な悟りの ような奇妙な心持になる。これをフロー状態というらしい。〜その辺りより〜 ≪ 誰にでも、一つの活動、実験または感情に猛烈に没入する、という経験が あるだろう。クレアモント大学院心理学部のミハリ・チクセントミハイ教授の 提唱するフロー理論は、まさにそのことを論理化したものである。1960年代に 創造的なプロセスを研究していた同教授は、一つの事実に思い当たった。 画家は、創造プロセスが順調なとき、作業に完全に没頭していて、完成まで その状態に止まり、疲労も空腹も不快感も一切意識しない。作業が終わると、 突然に関心が消える。このとき画家は、「フロー状態」を経験しているのである。 その時間中は、自分のしていることへの没入のほうが、最終的な結果よりも 価値が高い。この現象に好奇心をそそられた教授は、活動の喜びが一番の インセンティブとなる、画家、登山家、チェス名人、外科医、作家、肉体労働者 たちと数多くの面談を行った。同じ岸壁を十数回登ったロッククライマーに とっては、頂上にたどり着くまでのプロセスが喜びであって、登頂はそれほど 重要でないのは明白である。特別の目的地もなしに、音楽を奏でながら、 またはトランプで一人ゲームを楽しみながら、ヨットで湾を巡洋するヨットマン にとっても同じことが言える。このようなときに人は、「活動そのものに完全に 没頭している。エゴや時間を超越する感覚がある。どのような活動、動作、 思考も、前のものを引き継いでいる。それはジャズ演奏のようなものである。 自分の全存在が巻き込まれ、自分の技術を最大限に駆使する」。 フロー論に近い状態まで心を没頭させること、ということを自ら発見した。 通訳で、講師が話している間は、心を完全に応えられる状態にしておく。 すなわち、心を一切の雑念が入り込まないように解放した白紙状態に保ち、 緊張を伴わないで注意を集中した状態にしておく。こうして耳に入る内容を 伝達する。それは、一杯になった水差しから別の水差しに中身を移し変えるのと 同じ作業である。出発点と講義の脈絡だけを記憶しておけばいいのである。 こうすれば続々と耳に入る詳細も、概して、骨を折らずにこなせる。 心が注意集中状態でしかもリラックスしているので、長々した複雑な講義でも、 極めて忠実に再構築することができるのである。雑念や外的な出来事が翻訳の フローを断絶する場合、魔力は消え、本筋に戻るのが難しくなる。 この事態に陥ったときは、いくつかの詳細が記憶から漏れる。数秒間、 心が真っ白になる。フロー状態を正しく経験するには、メモは取らないほうが いいだろう。すべてがとんとん拍子に運ぶとき、スムーズな流れが穏やかな 喜びを醸しだしてくれる。自意識とは、自分自身の観察であるが、それが 事実上不在になり、疲労を忘れ、時間の経過は、遠くからは見えない川の流れ のように、知覚することがなくなる。チクセントミハイ教授によれば、アイロン 掛けとか組立てラインなどの最も平凡で単調な作業中にフロー状態を経験する こともある。ただし、経験するかしないかは、時間の経験の仕方にかかっている。 フロー状態を経験しない場合、事実上どの活動も、耐え難いとまでは言わない までも、退屈でうんざりしてくる。同教授は、フロー状態に入りやすいタイプと そうでないタイプがあることも発見している。≫ ▼ 早朝の、この文章の仕上げで、気持ちを集中させ、完成までの2~3時間は、 アッという間に過ぎ去っていく。この時も、一種のフロー状態。この程度の 文章に、ネタさがしと、下書きを入れると3時間を要している。何でまた? というが、そのフロー経験そのものが良いから続いている。少しでも、嫌と、 思ったら到底続くものでない。フロー状態だから、前年の同月同日の内容に、 不思議な偶然として繋がるのだろう。 ・・・・・・ 5105,社会主義の実現を信じた狂信者という悪魔 2015年03月07日(土) 「毛沢東の大飢饉〜史上最も悲惨で破壊的人災」 フランク・ディケーター(著) * 毛沢東の大飢饉 もう四半世紀前の1989年になるが、北京経由の桂林へのツアーで、 現地人ガイドが桂林で何気なく発した言葉に驚愕をした。 『文化大革命の時、それぞれの村に死体が山のように積まれていた。 私の村でも、積まれているのを見た。桂林では、あそこ!」と、指をさす。 現地で生々しい虐殺の話を聞くのは初めて。日本では、聞けない話。 旅行当時、北京の天安門広場近くには通勤途上の人民服の人が乗る自転車で 溢れていた。 資本主義的近代化?に向かう一歩手前の中国の姿だった。 〜アマゾンの案内より〜 <15年以内にイギリスを追い越す」と宣言した毛沢東が始めた「大躍進」 政策は、人肉食すら発生した人類史上まれに見る大飢饉と産業・インフラ ・環境の大破壊をもたらした。香港大学教授が中国各地の公文書館を精査。 同館所蔵の未公開資料と体験者の証言から「大躍進」期の死者数を4500万 (大半が餓死。うち250万人が拷問死、裁判なしの処刑死)にのぼると算出。 中国共産党最大のタブーの全貌を明らかにし、北京が震撼した衝撃の書!> =投稿者の内容より= ≪ もし地獄というものが、あるとすればこの時期(1958〜1962) の中華人民共和国の姿であろう。この大躍進の前に、小躍進という大災害 があり、主としてスターリンのソホーズ・コルホーズを、中共がまねをして、 同じような飢餓と腐敗を味わったのであるが、たくみに、フルシュチョフと 張り合う形で、イギリスの鉄鋼生産量を追い抜くという、ばかげた、いや、 恐ろしい計画が、毛沢東がその権力維持の為に、発動される。それが大躍進 という地獄。共産主義国家において、しかも独裁者のもとでは、一度動き出した、 この地獄のプランは止められない。止めようとする者は地獄に落とされる。 およそ、考えられる地獄の様相はすべて盛り込まれている。単に餓鬼地獄だけで なく、暴力、強姦毒殺、自殺のような他殺、親殺し、子殺し、人身売買、人肉や 泥、糞尿を食べる人、食べさせられる人、あらゆる冷酷のかたち、あらゆる サデズムの形態で現実におこなわれる。発狂、逃亡、集団死、強盗、暴力 あらゆる悪徳、腐敗、無恥、がどのようにどこでおこなわれたかを、綿密に 書いていく。墓場から死体を掘り出し、あるいは飢餓で死んだ死体を肥料に してまく。この歴史を国民に教えることはタブー。このような地獄のうえに、 その誤りを指摘する劉少奇を粛清するために、毛沢東は第一次文化大革命、 第二次文化大革命へと権力維持装置をフル回転させるわけだが、ここで 日本でも教養人にファンの多い周恩来などは、自分の命を守る方に うごいていたこと忘れてはならない。身近な人が、身近な人に襲い掛かり、 子供といわず、婦女子、老人をたたき殺す、その異常死の数4500万人 ともいわれた大躍進の地獄は、人々の心から、忘却されてない。≫ ▼ これに文化大革命を加えると、7〜8千万人が死んだというから、 人口の一割に当たる。もし日本だったら一千万人が犠牲である。 1958〜1962年なら私が中学校の頃、隣国では、こういう惨劇が!
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| 6565,閑話小題 〜「空を飛びまわるにわとり」 ー2 |
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2019年03月06日(水)
* 世界の果ての空を飛びまわる、にわとり二羽 4年前の2015年03月04日に(…後でコピー) <5102,閑話小題 〜空を飛びまわるニワトリ>をテーマに書いた。 これを改めて読返してみて、私のライフワーク「秘・異郷旅行」が、これで ないかと思い当たった。 パタゴニア、シルクロードなど、単独は無理でも、 パックで、家内連れで、それもシーズンぎりぎりのタイムセールスもどきの 格安料金で… 。ゲーム感覚で世界地図を埋めていく感覚で。 5年半にわたる母親のアルツハイマーの面倒など、ストレスがピークに達した 40歳代に入って、その解消を含めて始めた旅行については、何度もテーマにして きた。「空を飛びまわるにわとり」から思いついたのが、これ。 テーマの題名は、<世界の果ての空を飛びまわる、にわとり二羽>。 家内同伴は、日常を非日常に持込む弁当持ちのよう…。これが慣れると面白い。 行先は2〜3ヶ月掛けて、ああだこうとパンフレット、ネットで選定。帰国から 2〜3ヶ月は熱が冷めやらず、その渦中の話題が楽しめる。 行先の情報は、 旅行の行程で、ツアー仲間と添乗員から聞き出す。確かに贅沢だが、国内旅行と、 普段の生活を、その大義名分で合理化した差し引きの計算をすると、平均年に 二回で「100万位の予算」で、2人で3000万。 高いか安いかは、価値観の問題。 「行蔵」をとるか、「預金残高」をとるか? ニワトリとは言い得て妙。羽根は 退化しても、パックという羽根を使うことは可能。世界の文化、文明、大自然の 景観を合理的に味わうことが可能になる代物。「空を飛びまわるにわとり」と いえば、ネットが思い浮ぶ。部屋を庭に例えて、ネットで世界の空を飛びまわる ようなもの。にわとりは、本当かどうか?「7秒前のことは忘れる」という。 しかし、うちのペットは、間違いなく2〜3日は記憶している。 スマートフォンの普及は、この10数年で、世界を根こそぎ変えてしまった。 にわとりに、情報という「羽根」を万遍なく与えてしまった。これが人類20万年 来の生活様式を変えてしまった。 15世紀半ばにグーテンベルグの印刷技術が 発明されて、情報が格安に普及されるなった。これは人から印刷物への情報の 移動を意味する。 550年後の21世紀には、スマートフォンなどで、情報が紙と 人間から解き放され、一人立ちをしたことを意味する。その次は、AIが2045年に、 人間から独立して一人立ちの可能性が論じられている。 情報化社会の到来が、 世界を激変させている。3,30,67%の社会格差が、より鮮明に露呈されてくる。 一人一人が、強い絆で結ばれる反面、隔絶される社会の到来。 満員電車内で、誰もがイヤフォンを耳に、情報端末を見つめている社会。 家に帰れば、AIロボットがお出向かい! 居間では大型TVを通して、仮想世界の 住人とコミュニティ。 デジタル社会のニワトリとは、まさにこれ! 隣は何をする人ぞ! そんな言葉さえ、死語になる。8年前から私自身、 内向きになり、TVとネット世界へ独り閉じ籠もる生活に。居間から… 寝室と 書斎コーナーに移住? 内的隔絶は更に進んだ。 まだ、ブログで内的世界を 開放しているため、精神の淀みは少なくしているつもりだが… デジタル社会の ニワトリのような自分にハッとすること屡々。 このブログも、哀しく寂しい 不自然な内面の公開ということ? デジタル社会のニワトリね〜 コケコッコー! 幸せなことです。 ニワトリから、鷹は無理とでも、 デジタル社会のカラス? 渡りの鴨? 鳶? 土鳩あたりですか。 ―――― 5102,閑話小題 〜空を飛びまわるニワトリ −1 2015年03月04日(水) * 空を飛びまわるニワトリ 以前だが、TVニュースのレポートで、神社で野生化したニワトリが、 樹木の枝を飛びまわっている姿の記憶がフラッシュしてきた。このニワトリ、 野犬に追われ、やむなく飛んでいるうちに、飛べるようになったようだが、 これは人間の能力と同じ現象と思いついた。野犬から身を守る生死の境で、 普段、使わない本来もっている羽根の機能を使ったため。 生命が生まれて 20億年、現在の人類の祖先から20万年、経過している。脳には生命として、 動物、人間として、あらゆる生死をかけた経験が蓄積され、それを使って生き 残ってきた。その記憶が脳と身体に刻印されているのが、究極の危機から 目覚めてくる。その一つに火事場の馬鹿力がある。 後家の踏ん張りも? 私なぞ、境内の木々の枝をコケッコと鳴いて飛びまわるニワトリ? 枝の上から、柵内の飛べないニワトリをみていると、何か人間の姿に? * つれづれに ☆ この30年近く、我家のペットはインコ。いまので10代になるが、 名前は「ピー子」。7代まではボタンインコだったが、8代目がメキシコ・ コガネインコ、そして4年前から、世界で最も小さいルリハ・インコである。 性格が大人しく、絵から抜出したように可愛いが、年を重ねる度に、野生が 顔を出し、攻撃的になる。外出先から帰ると、駐車場から察知し鳴きさけぶ。 このインコも驚いた時に、飛んで逃げるが、普段は飛べない。人間と同じだ。 ☆ 先週の金曜日に観たシネマ『アメリカン:スナイパー』を観た。 中東で160人を射殺したスナイパーが、退役後、心的外傷を負った男に射殺 される。その心的外傷の男が何ゆえ射殺したのか考えてみたが、私の結論は、 「自分が殺害したアラブ人への償いを、その英雄を射殺することで果たした?」 と考え至ったが、どうだろう。 キリスト教原理と、イスラム原理主義との 戦いが、21世紀の大きなウネリになる。 もう、おちおちアフリカ、中東に 旅行に行けなくなってしまった? ・・・・・・ 5834,閑話小題 〜4k8kテレビの世界 −4 2017年03月06日(月) * 世界の絶景をドローンで空撮 新婚旅行で行き先の絶景をドローンで空撮をしながらYouTubeに進行形で投稿 した録画の新鮮さが、バズって世界中で大ヒットした。ごく普通の人が、2年間、 節約した金で世界各地の絶景を空撮した切口と、絶景録画が何とも素晴らしい。 数日前に、かつて録画していた世界絶景紀行のボリビアのウユニ湖の紀行モノ をみた。ここで現地ガイドが、サービスの一つとしてドローンで空撮をした画面 をタブレットで、見せていた… 南米の僻地でも、時代の先端をいっている。 その録画から見える絶景が美しかったのに驚いた。YouTubeで検索で、出てきた 星座群と、湖面に映しだされた輝きはTVでも感動もの。4kビデオ+ドローンの 空撮は、空中からの自撮りも、空中探索も可能になる。 〜2人のネット記事から〜 【 ● 彼らの旅を彩ったのが、ドローンによる空撮だ。 いまや旅人が自身の写真や動画をとり、SNSに投稿する行為は珍しくないが、 これほど大掛かりなガジェットを使うケースはなかなか稀有。ーなぜドローン だったのかー 夫の千貴さん曰く、それは「たまたまだった」という。 「もともと考えていたのは、2人一緒に並んだ写真をいっぱい撮ろうということ。 世界の観光地の写真は綺麗なものがネット上にいっぱいあります。でも2人の 写真は僕たちにしか撮れないから、自分たちのために残したかった。でも旅行が 近づいたある日、YouTubeですごく格好いいドローンの空撮映像を観たんです。 それで、2人の記念撮影とドローンを組み合わせたいと思いました」 いまYouTubeに「ハネムーントラベラー」と打ち込むと、千貴さんと真理子さん が撮影した数多くの映像を視聴できる。映像の始まりは、どれも仲睦まじく並ぶ 2人の姿から。ドローンが空高く上昇するにつれて2人は小さくなり、やがて息を のむような絶景があらわになる。千貴さんは「正直なところ、行く先々で撮影した 映像をネットに投稿していればバズるかなー、なんて気持ちもありましたけど、 BBCにとりあげられて、世界中の人に見ていただけるなんて想定外」とはにかむ。 ● 2人が旅から得たものは? ドローンを持参したことで、確かに2人の旅はより実りあるものになった。 例えば、通常の視点では気付けない風景を知ることができたという。…(略) 上空から見ると、二つの川の水の色がぜんぜん違うのです。些細なことですけど、 すごく得した気分。また、ドバイの人工島を空撮した時のことも忘れられません。 パームとはヤシの木のこと。この島はヤシの木の形をしていることで知られて いるのですが、自分の目でそれを確認することができました。上空から見ない とわからないことって、意外とあるんだなと気付けたんです」 また、ドローンを通じて、地元の人々と交流を深められたことも貴重な体験 だった。ドローンの映像には、さまざまな人々に囲まれる2人の笑顔が映っている。 千貴さんは「地域によってはドローンを見るのも初めてという人もいて、撮影を していると珍しがってくれました。ドローンのコントローラーには空撮している 映像をリアルタイムで確認できるディスプレイがついているのですが、 『自分たちが住んでいる場所を初めて空から見た!』と喜んでくれたんです」と。 そして、ドローンを使った一連の経験は、千貴さんに新たなキャリアを提示 している。BBCにとりあげられて以来、世界中から映像作家としての仕事の オファーが舞い込むようになった。ニューカレドニア、タイ、南極、日本国内と、 最近の仕事だけでも多岐に渡る地域を股にかけている。記者が取材した当日も、 「明後日からまた海外に出発です」ととても忙しそうだった。 ―― ▼ ドローンの空撮も、4kビデオも、カメラもデジタル技術の飛躍的進化の 結果である。ますます空撮などの面白いのが世の中に溢れることになる。 この5〜6年、週一度はシネマ館に通っているが、これも特撮などデジタルの 進化で圧倒的に面白くなっている。それを最大限に利用して楽しめるのも時代 からの贈物。ハリウッドの連続モノドラマ『CSI』に、サイバー犯罪シリーズ があるが、近未来の世界の先取りで面白い。 長年かけ培ってきた感謝、感動の 受信能力がデジタル技術で拡幅してくれる時代! それこそ有難いことだ。 〜 で、偶然、「黄金の時間をデジタル化して伝える」という文脈として続く。 ・・・・・・ 6201,閑話小題 〜恋と愛の違い −5 2018年03月06日(火) 『男はつらいよ』〜寅の恋愛談義 * 俺にも言わせろよ! 〜B 大家: で、改めて何を言いたくて登場したの。 フーテンの寅: 俺の澄んだ純粋な気持ちを誤解されたくないの。御前さんたち とは違うんだ。俺には柴又の実家の一室と家族しか無いんだ。 八つぁん: しばし、美人に恋心を持って、現実逃避をしてるんさ。恋心の 絵図の妄想を楽しむしかないさ。その裏には辛い辛い現実があるの。 熊: そんなの俺だってそうさ。長屋の一室で女房・子供だけ。それと町内と、 その周辺の500m範囲だけど、あんたは全国区だもんね。いやウィーンまで 行ってきたじゃないか。その軽さに憧れるんだ。俺なんぞ長屋の住民を除くと、 寅さんを通してしか、世界を知らないんだ。 フーテンの寅: 仕事を終えて、田舎町の安宿で、部屋で独り飲む酒のほろ苦さ。 この味は、良くも悪くも格別だよ。明日、この宿を出れば無一文。さてと、 今日の稼ぎと寝ぐらを如何するか?の流離の不安と情けなさ。そこが四国、 九州なら、野宿が出来るけど、雪国なら茫然とするね。で、駅の待合場所で 震えていると、涙が出てくるの。思いだす様々なマドンナとの邂逅のこと。 それが毎日だからこそ一刻の幸せの味が解るんだよ。 八つぁん: 日常生活では、そういう経験は少ないからね。だから何時も言う、 日常にドップリつかっている世間様から距離を置くの。 フーテンの寅: 俺と同じにしないでよ。全く、違うじゃないか。 俺のような人間は、誰にも必要とされてない。その上に暇がタップリあるし。 問題は、寂寞感に、孤独感が重なった時に、その状態を良しとする強い心持ち が必要なの。だからさ、自分を説得するの、「何とかなるさ!」とね。 俺を待っている人が、きっと何処かに居るとね。そう思うしかないだろう。 熊: 気楽そうにしているけど、俺って何時もいつも、どうしようもない自分を 持て余しているんだ。俺も実は、真っ当な人生を生きたかったとね。 長屋の寅さん: おい熊さん。その真っ当な人生って何だというんだ。 そりゃ、真っ当な人間に向かっていう言葉で、俺ら長屋の住人を前に言って はいけないよ。そりゃ、老い先少ない大家さんが言うのは解るけどね。 大家: 老い先短いと、面と向かって言うんじゃないよ。現実なんだから。 半径500mの世界に全国区の寅さんが、現れて話に加わると、何かチグハグ しないね。 とにかく、神様や、スターリンまで出てくる長屋だからね。 熊: 話の内容が面白ければ、それでいいけど、俺様からみても、現実から離れ 過ぎてて… 。 八つぁん: ところで、長屋の寅の場合、何時も頭に貴方を想定しているけど… フーテンの寅: いや、想定だけじゃ、面白みがないね。チャンと人格として 呼出して欲しいの。 今日は初出演ということで… いいけどね。 長屋の寅: おい俺は、どうなるの? 大家: 最近、役割が熊と変わりばえしないし、つまらないね。 八つぁん: 熊さんもつまらないね。与太郎に変えようか? そういえば、珍コロと、珍獣もあったね。 フーテンの寅: また呼んでよ。長屋の寅ではは面白くないからね。 リリー: 今度、私も呼んでよ。それと山田洋一監督に伝えてよ。寅さんが 居なくとも、私と‘さくらちゃん’を二人を準主役にすれば、例えばさ、 過去のマドンナの回想を細切れにして物語にするとさ。面白いでしょう。 2人して厚化粧をして、ボヤかせばね何とかなるしね。 大家: …お後がよろしいようで。よほど書くネタが無く、暇のようで! 追記) 明日、6年ぶりに、以下の問題を取り上げてみようか? 10の500乗の他宇宙の存在について… ・・・・・・・ 3998, 宇宙は本当にひとつなのか ー3 2012年03月06日(火) 「宇宙は本当にひとつなのか」 ー村山斉著 「暗黒物質ーダークマター」「暗黒エネルギー」「多次元宇宙」「多元宇宙」 が、この本のキーワード。まず「暗黒物質ーダークマター」から取り上げる。 * 「暗黒物質ーダークマター」とは? 目で見えなくて正体不明だが重力を持つように観測されるものを暗黒物質 と呼ぶ。銀河は遠くに行っても星やガスの速度は遅くなっていない。このため には、見えない物質(暗黒物質)が銀河の端に行くほど増加していなければ ならないことになる。また、遠くの銀河団の光が巨大な重力により曲げられる。 これから暗黒物質が存在していることがわかる。そもそも、この暗黒物質が なければ、地球も、太陽も、星も、銀河も生まれなかった計算になる。 この暗黒物質は何物とも干渉しないので、今この瞬間にも私達の周辺、身体を すり抜けている。暗黒物質の有力候補がアクシオンと、超対称性粒子の ニュートラリーノであると理論的に予言、期待されている。 ニュートリノ観測結果から、銀河系の中にある星はすべて原子できていると結論。 銀河系全体では、その中心からの回転速度の観測から、見えないが重力を持つもの (暗黒物質と命名)が存在し、宇宙進化のシミュレーションから暗黒物質が 存在しないと現在の宇宙は存在しなかったことになる。最新の宇宙研究の現場で、 この「暗黒物質」をつかまえる一歩手前まで来ている。現在、仮説としては、 「暗黒物質は異次元から来る使者という可能性」が、まじめに議論されている。 ー以下は、暗黒物質についての箇所であるー 【 私たちは学校で、万物は原子でできていると習いました。 ですが、その原子は宇宙全体の5%にもならないのです。ここで疑問に なるのが、残りの95%は何なのか。実は約23%は暗黒物質で、約73%を 占めるのが暗黒エネルギーなのです。全部足すと誤差の範囲でちゃんと 100%になります。暗黒物質も暗黒エネルギーも、名前はついていますが その正体はわかりません。】 【 この考え方が最初に提起されたのは1933年のことです。銀河団の銀河 の運動を観測したフリッツ・ツビッキーが、最初にそういった。最近の観測では 銀河団のほとんどが暗黒物質でできている。どうしてそれが分かるのか? 重力レンズ効果を利用し暗黒物質の分布が分かります。重力レンズ効果とは、 アインシュタインが予言したもので、光は重力に引っ張られて曲がる。 そのため、遠くにある銀河や星の光は変形して地球に届く。この重力レンズ 効果が、今は正確に測定することができるようになったのです。暗黒物質の 分布地図作りではっきりしたことは、暗黒物質は原子ではない、つまり宇宙に ある物質の8割以上は、原子ではないということ。】 【 暗黒物質は、ニュートリノ以上に、他の物質と反応せずに、地球なども すぐに通り抜けてしまう物質です。電子やニュウトリノと同じような小さな 粒々の粒子だと思われる反応はしない重い素粒子と想像される。】 ▼ ビッグバンから、この宇宙が始まったというが、その元になる素粒子が、 どうして生まれたかは謎のまま。暗黒物質が、他の宇宙から来たというなら、 ビッグバンの原因が、暗黒物質が来た原因を探し求めていく中で分かって くるのでは?と思われる。
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2019年03月05日(火)
* 長屋の蒟蒻問答 寅: 俺様が言った通りだろう。 大家: この事態は日本側の主要メディアや識者の予測を裏切った。 日本側の予測がみごとに外れてしまったね。トラはトラでもトランプは、 北朝鮮マジックに引っかからなかったね。経済制裁の骨抜きを狙ったが、 焦ったトランプなら、乗るんじゃないかと甘くみた北の思惑の大失敗。 熊: 狸と狐の騙し合いに、乗らなかったトランプの勝利ですか。駆引きの 能だけは、まとも。ちゃぶ台返しは、トランプの得意技だもんな。 品も何もないのが、逆に効果的に働いたのさ。 寅: 完全非核化など、有りえない。といえ、経済制裁は解除して貰わないと。 八: でも、中国にも約束したのだから、それはしないとね。 寅: 牙を抜かれたトラなど、家畜と同じさ。誰も相手にしないよ。 結局、また首を萎めて、鎖国をしてくる? 大家: その前に、御得意の粛清があるんじゃ? 八: 一年前の自衛官OBの月刊誌:『新潮45』の対談で、 <“不可逆的かつ完全に”という声明で、あれがボトムラインです。 トランプ大統領、多少のぼせているところはあるけれど、ポイントは押さえて いるし、おそらく今回はもう妥協できないはずです。>と述べていた。 大家: なら、この結果は解っていたはずなのに… 何故だろう。 八: 窮鳥の群れの北には、同じ窮鳥のトランプなら、マジックに乗るのでは? という期待が、判断を狂わせたのさ。としても、中御半端な妥協が日本に とって最悪のシナリオ。良かった良かった。 大家: 銀行強盗がさ、拳銃を全部、わたす訳がない。一つでも残せば、 それで脅してくるのは当然のこと。 その辺りが甘い。隠し通せると 思っていたなら、それは甘い。とはいえ、怪しげなおじいちゃんのコスプレ。
寅: で、どうなるの? 八: 日本が狙い目になる。丁度良いね。トランプも、習も、プ〜もね。 あと文?も。与党も野党も、あのあり様さ。100数十年まえの子孫が、 今だ権力のたらいまわしをしている国。野党ときたら、中高生並みの 感性しか持ちえないし。与えられた民主主義の野党とは、かくあらん、 そのもの。 寅: 側近中の側近のコーエン弁護士の証言が凄いね。 ペテン師、詐欺師、 恐喝500回とは… 政治家なら、当然と笑っていられないね。兄、叔父殺し の男と対峙するには、この位でないとね? 大家: それにも程度ってのがあるけど。 所詮は、白人同士の内輪もめ? 熊: これで平然としていられるトランプも流石。オイラなら寝込んでしまうさ。 八: それでも、42%の支持率は不動。 白人が有色人種から、数千年、数百年 かけて奪略を繰返して現在に至っている。生物が進化して現在に立っている 進化論からみて、こんなものか。日本、朝鮮、中国人などは、下等動物と でしか思ってないのが白人の意識。 戦術核の実験場の可能性も。
― ▼ 危ない! 戦争は、避けられないの? 中近東から、朝鮮半島ですか? 数百万、数千万の死者が出る可能性が現実問題としてある。トラと金だもの。
・・・・・・ 5468,人生で最も大切な技術 ー26 退屈と孤独を越えて 2016年03月05日(土) * 退屈と孤独を越えて 退屈とは、何ら楽しみを見つけ出すことの出来ない状態で、楽しみの準備が 出来てない状態をいう。身辺を見ていると、本当に多い。楽しみは、10年、20年、 40年かけての準備を要する。それがないから退屈になる。目先の気晴らしと、 楽しみとは、似て非なるもの。 ≪ 退屈は、気晴らしを唯一の頼りとする人が避けることのできない宿命である。 その人は、人生を一つの大きな娯楽と捉えるが、見世物が終わった瞬間に惨め になる。退屈は、時間に価値を見出さない人の罹る疾患である。 反対に、時間には計り知れないほど大切な価値があることを理解する人は、 日常的な活動や外からのさまざまな刺激からの、わずかの休憩時間を余すこと なく活用し、どの瞬間にも備わっている、芳しく澄んだ音色を味わう。 その人は、退屈の意味も味も知らず、精神的に枯渇することがない。 孤独にも同じことが言える。米国人の15%が、週に一度は強度の孤独感を 経験している、という報告がある。人間関係または世の中との接触を断つ人は、 エゴの幻想に陥り、群集の中で孤独を感じる。あらゆる事象には相互依存性が あることを理解する人は、決して孤独に陥らない。 隠遁者を例にしよう。たった一人で過ごすにもかかわらず、宇宙のすべてと 調和し、一致していると感じることができるのである。 注意力が散漫で集中できない人にとって、時間は、混乱した心に入り込む 物憂げな環境音楽のようなもので、まったく無為無益なものになる。 このタイプをセネカは次のように表現している。その人は、長く生きたのでは なく、長く存在したに過ぎない。航海に出た途端に嵐に遭遇し、あらゆる方角 から絶え間なく吹きつける強風に翻弄され、同じ誹をぐるぐると回鄭している 状態を、長期航海と言えるだろうか。そのような人生は、航海ではなしに運命 による翻弄と呼ぶに相応しい」。≫ * 楽観論の真の意味 ≪楽観論には非常に深い次元がある。すなわち、人間の置かれた状況の如何 を 問わず、あらゆる人間には変革への可能性があり、それを現実化できる。 その次元を指している。他ならぬこの可能性が、生きることに意味を与えて くれるのである。人生はほとんど価値がない、と考えるのが究極の悲観論で、 逆境であれ歓喜の時であれ、一瞬一瞬が宝であることを理解するのが究極の 楽観論である。両者の違いは、単なるニュアンスの違いではなく、物事の見方 が根本的に違うという点が強調されるべきだろう。人間がどちらの見方をする ようになるかは、心に平和をもたらし、それを強めることができる充足感を 自分の中に見出しているかどうか、で決まるのである。≫ ▼ 一瞬一瞬が宝ということは、歓喜の瞬間こそお宝ということ。感動は、 人を変える力がある。その蓄積は、決して減ることがなく、歓喜を呼寄せる 力を持つ。 ・・・・・・ 4738,<つまずき>の事典 〜 ー6 2014年03月05日(水) * 据え膳食わなねど高楊枝の後悔と・・ <つまずき>の事典>中村邦生編著 人生の黄昏時になると、若い時の愚行と共に、 絶好の機会でありながら、犯さなかった愚行の悔い?が交差する。 ーここで紹介している内容からー 《「男が最も悔やむ愚行は、絶好の機会でありながら犯さなかった愚行です。」 ヘレン・ローランド『男への案内』 ヘレン・ローランドは、アメリカのジャーナリスト・作家・主に若い女性への 愛と結婚をめぐるユーモラスで、皮肉な寸言を得意とした。例えば、「結婚前、 男はあなたの言ったことを夜中あれこれ考えて眠らずにいるが、結婚後はあなた の話がまだ終わらないうちに眠ってしまうものなんです」といったように。 o(・`ω´-+) --☆Wink…o(;-_-;)oドキドキ♪ _+)(/_;) 引用の警句「絶好の機会でありながら・・」を読んで、忸怩たる思いが込み 上げてこない男はいないだろう。もちろんこの種の「愚かさ」は、特に男だけに 限られたものではないが。しかしこれはやはり男のもの。つまり「悔やむ」 という未練の引きずり方のだらしなさにおいて、男独自のものである。 そもそも「絶好の機会」などというものからして、常に後になってみなければ 気づかないようにできている「機会」なのだ。》 (“o(>ω<)o”))オシイー!! ▼「あの時、もし、愚行をしてしまったら、どうだったか」を考えると、 やはり留まる理由があったから。逆に「愚行の失敗の結果が現在の自分」 と思うと、これまた複雑な心境である。「踏みとどまって良かったのか、踏み とどまらずに云々・・」などを考えることが、引きずっている男の哀しさ。 結婚を考えると、解りやすい! 男は強力な下半身のエネルギーによる愚行で 結婚相手の判断を狂わせ、一生かかって後悔する。その結果が世の男たちの、 姿だが。「若気のいたりの愚行が無いのが一番の愚行、若気のいたり!」と、 今東光が身の下相談で言っていたが。 「いい女、いい男」は、「いい女、いい男に見えるため、思えるだけ!」 というのが解らず、家庭内離婚を含め、大部分が一生かかって後悔する。 人生の大部分が愚行で成立している。「絶好の機会」は「絶体的危機」だった。
・・・・・・ 5833,閑話小題 〜4k8kテレビの世界 −3 2017年03月05日(日) * 現在も驚愕の日々が続く 〜ドローンで空撮 昨年の秋に東京の葛飾に住む一回り年上のカメラマニアの従兄から、 「4kTVと、ビデオカメラが如何に素晴らしいか」を教えてもらい、寝室の 6年半使用のTVを少し早めに買換えた。当然、さほど余裕がない立場の身、 家内からの激しいバッシングを受けることに相成った。 従兄が語った 「私は進行ガンで老老介護の日々。生まれるのが10年早かった。ドローンに 8kカメラをつけて、名所の自然を空中から撮ってみたかった!」という悲鳴 に近い口惜しさが直に伝わっていた。そこで一月かけて、4kTVとは如何なる ものか、家電店を10回近く見て回った。特に「ソニーの‘ブラビア’は別次元 の世界に誘う。4kだが実際は8kに近いしろもの」という殺し文句を数人の担当者 から聞くことができた。 人間の視覚を遥かに超えた4k・8kの画面は、現地 で見るより数倍に視覚能力を持つ。 TV検索によるネットサーフィンで昨日、 行きついたのが、 <ハネムーンに400日! BBCも取り上げた日本人夫婦の仰天新婚生活>の映像。 そういえば、去年の暮れに話題になりワイドショーで取上げていた。 〜ネット検索によると〜 【 「一生分の夫婦の話題づくりをしよう」 そんな一言から、ある夫婦の壮大な旅路が始まった。関西国際空港から飛び 立った2人は400日をかけて地球を一周、48か国を巡った。2人は自分たちのこと を「ハネムーントラベラー」と呼ぶ。400日間の世界一周旅行は彼らにとっての 新婚旅行だったのだ。新婚旅行で世界一周というのもユニークだが、彼らの旅 にはもうひとつ独特な試みがあった。行く先々でドローンを飛ばし、世界各地の 名所の空撮映像をSNSで公開していたのだ。これをイギリスの国営テレビ局BBCが 報じたことによって、2人はいちやく有名人になった。千貴さんがネット上に アップした一連の動画の合計再生数はいまや1000万回を超えるという。 400日間もの旅路は夫婦に何をもたらしたのか、そして夫婦を旅にいざなった ものは何だったのか。2016年8月に日本に戻った。新たな生活を営み始めた2人に 話を聞いた。<ドローンから撮影した絶景はこちら> 】 ▼ 従兄も、これを見たのだろうが、写真マニアなら実に無念のはず。 私が50年かけて51回、合計延べ500日間、予算が3500万円。 この二人は、予算500万で、400日。家賃3万円のアパートに暮らし、徹底した 節約生活を送り、2年でこの大金を貯めたという。それにドローンに4kビデオ。 何とも羨ましい限り。プログラマ―のため、仕事で路頭に迷うことがないという。 2人の行先の多くが重なる… 毎日、真昼間から寝室に籠り、異世界に入り込む のも、変といえば変だが、それでも精神は異世界で羽ばたいている。 〜で、再び、文脈が、去年の同月同日の内容に続く。 ・・・・・・ 5103,悪夢の21世紀 ー7 2015年03月05日(木) * 「ニヒリズムに落ち込む世界」 〜� ー価値は、すべての観点から見たものに過ぎないー 「価値」を、一つの点に修練される「遠近法」の、それぞれの立ち位置 の観点でしかない、というのも面白い! 今まで「価値」の意味の解釈で、 最も合点がいく。情報化で、それぞれが違った立居地から情報の受発信が 出来るため、それが逆にニヒリズムを起因する。 (13) ≪ 誰もが、広い意味で、何かの「専門家」になってしまっていて、 特定の論点にしか関心を持てなくなってしまった。それぞれの観点を総合 することが出来ないのである。かくて、我々の世界像は、巨大なピカソ状の 壁画のようなもので、そこには統一もなければ、まともな論争も生じない。 全てがちぐはぐだ。それこそ、ニヒリズムの特質で、ニーチェも言うように、 ニヒリズムとは、統一も、目的も、真理も失われた状態である。≫ (14)≪『ではどうすればよいのか。このニヒリズムの時代には、残念ながら 容易に答えなど見つけられるすべもないのです。ニーチェは、価値は、全て ある観点から見たものに過ぎない、といいました。確かな真理などという ものはない。ただ、様々なパースペクティヴ(= 観点、見方)があるだけだ、 というのです。われわれは、結局、特定のある「パースペクティヴ」から 見ているに過ぎない、というわけです。その意味では、誰もがある特定の 専門家もどきにならざるを得ません。それはそうでしょう。そのことが悪い わけでもないのです。・・ 「パースペクティヴ」といったときには、 すでにおぼろげながら、ある遠近法が忍び込んでいるのではないでしょうか。 ある特定の観点、という自覚そのものが、おぼろげながら遠近法を想定して いるのではないでしょうか。少なくとも、様々な「パースペクティヴ」が バラバラになっては困るのです。それらの観点が文字通り、ひとつの点に 収斂してくれなければ困るのです。・・この遠近法の収束点を与えるものは、 やなり、我々の構想力以外には無い。この構想力は、決してグローバルな 市場競争や大衆化した民主主義や新しい技術革新の延長上に置かれるもの ではありません。それらは、世界を一層混沌へと落し込むでしょう。』≫ (15)≪『そうではなく、われわれが、われわれの歴史的経験と文化を確認 しつつ、しかも日常の常識(コモン・センス)に立ち返って将来の社会像や、 よき生というものを構想する力というほかないでしょう。それは決して 専門主義からは出てこないものなのです。一種の総合力と構想力なのです。≫ ▼ ニヒリズムでは、世界は救われない。やはり総合力、構成力が必要である。 民主主義、自由主義が正しいと信じてきて、今さら何を信じろ!というのか。 長くとも、10年先に生きているかどうかと、考えると虚無になるが、せっかく 地球に奇跡的に生を受けたのだから、知る限りの知識と経験を貪欲に求めて やろう、と生きるべきだが。
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| 6563,閑話小題 〜「老い」という名の「病」 〜2 |
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2019年03月04日(月)
* 老い自覚は、日常の中の「非日常」で 数日前のこと、知人から電話があり、コンビニの駐車場で15分後に待合せたが、 支度を入れて最短で30分のところを、何故か15分といってしまった。 …で、 やはり着いたのが30分後の10時半。 本人は10分待ったが、来ないため携帯電話 をするが、持って出なかったミスをしていた。 私も「もしかして、11時15分と 感違い?」と、小一時間、駐車場で待つが、来ない。そこで、何時も行く喫茶店 に行くが、帰った後? で居ない。30分ほどして帰ってきたが、携帯には本人の 留守電が何回か入っていた。 で、翌日に仕切り直し… 携帯さえ持って出れば 行き違いがないが、機転が効かないのが老化。 日常に厳格なだけ、非日常に… 更に端的に出るのが、旅行。還暦前には考えられないミスの連発。それも有り、 添乗員は老人の同行を嫌う。機内で気分が悪くなったり、バスや飛行機の移動は、 思いの外、体力を消耗する。 これこそ「弱目にたたり目」。 旅行は「老いの バロメーター」と相成る。 老化という老人病が日々、進行していることを実感 させられる。 長寿の願望は、現時点の健康を前提でのこと。 美人薄命とは、 美人のまま、薄命で死ぬからこそ言える格言。『もういい!』で、死ねないから 困ったもの。『これ以上でも、以下でもなかった!ここまで生きることが出来て、 これで充分。』が実感。 読返すと、何処かの知らない他人様のよう。老いた、 実感が、少ない。 昨日、運動がてら、最近オープンした『東京インテリア家具』に行ったが、 裕福そうな若い家族連ればかり。腰痛で身体を屈めて歩く私は御呼びでない人種。 高級家具?に囲まれると、別世界の住人になったような錯覚。 新たに購入する 応接セットなどの家具は、室内の長期物件。 老い先短い人には虚しい気分に なるだけ。新築住宅なればこそ、新たな家具は似合うもの。 70過ぎの老女が、 20歳のファッションをみて、複雑な気持ちになるのと同じ。 <死にたくもなし、老いたくもなし、あって欲しいのは、新鮮な、今日一日!> これだけは、しっかり維持しているつもりだったが…。 嘘偽りなく、 <毎日が、面白くて可笑しく、世界は私が知らないことばかり>。しかし、この 程度の家具をみて老いの空しさを感じるとは? それも年相応なことは解るが。 呆け川柳の意味が、つくづく身に沁みる日々ですか。 … アルバムに遺影用との付箋あり …
―――― 6524,閑話小題 〜年寄り川柳が身に染みる御年頃ですか… 2019年01月24日(木) 68歳の頃、現在の私と同じ73歳の元社長が亡くなった。若い頃の豪遊が祟って その数年、顔を合わせる度に、弱弱しくなっていた。その直後に訃報を聞いたが、 その頃、「年寄りとは、自分より5歳年上をいう」と含蓄ある道理?を、聞いて いて、成る程と思っていた。50歳半ば辺りまでは、「老人とは、他人のこと!」 と思っていたが、成る程、腰の重さが日ごと進み、鏡には、凄く老けた老人が 存在している現実が…。 …で、呆け川柳を調べるとあるある。あと二年で、 後期高齢者なら、れきっとした老人である。老化とは、病気の進行である。 第18回(平成30年:20作品 ・デイサービス「お迎えです」はやめてくれ 相野正(男性・大阪府・68歳) ・ベンツから乗り換えたのは車椅子 井堀雅子(女性・奈良県・65歳) ・朝起きて調子いいから医者に行く 小坂安雄(男性・埼玉県・77歳) ・百年も生きりゃ貯金に先立たれ 川野誠(男性・大分県・46歳) ・仲いいねいいえ夫は杖代わり 佐々木美知子(女性・埼玉県・67歳) ・「インスタバエ」新種の蝿かと孫に問い 石井丈夫(男性・滋賀県・83歳) ・うまかった何を食べたか忘れたが アリス(女性・三重県・52歳・福祉施設) ★ Siriだけは何度聞いても怒らない 小栗洋介(男性・東京都・32歳) ・靴下を立って履くのはE難度 近藤真里子(女性・東京都・56歳・パート) 「ご主人は?」「お盆に帰る」と詐欺に言い 川野竹子(女性・群馬県・73歳) 「もう止めた」検査ばかりで病気増え かつ子(女性・山形県・85歳・無職) ★お揃いの茶碗にされる俺と猫 角森玲子(女性・島根県・50歳・自営業) 納得をするまで計る血圧計 ハルル(女性・東京都・69歳・主婦) ★家事ヘルパー来られる前に掃除する Verveine(女性・熊本県・82歳・無職) ★歩幅減り歩数が増えた万歩計 中川曙美(女性・新潟県・77歳・無職) 私だけ伴侶がいると妻嘆く 長谷川明美(女性・東京都・58歳・主婦) 古希を過ぎ鏡の中に母を見る 佐々木綾子(女性・大阪府・76歳・主婦) 無宗教今は全てが神頼み 見辺千春(男性・東京都・72歳・会社員) 君たちもどう生きるかと子に聞かれ 和沙楽(女性・長野県・52歳・会社員) ★メロが新し過ぎて歌えない 宮内宏高(男性・千葉県・65歳・無職)
第1回(平成13年:24作品 「お若いわ」その一言で得意さん (東京都 (東京都 81歳 女性) 口づけも入歯ガクガク老いの恋 (東京都 (東京都 79歳 男性) 残るのも先に逝くいやと言う (埼玉県 77歳 男性) 人恋し とは違う人恋し (宮城県 75歳 女性) 老妻がホームで宣言主婦卒業 (千葉県 72歳) 化粧する昔話も 化粧する (三重県 70歳 男性) 三回忌頃から光る未亡人 (大阪府 70歳 女性) 次の世も一緒と言えば妻はNO (山口県 67歳 男性) 主治医には内緒 鍼灸まむし酒 (東京都 63歳 男性) 逝く日まで恋をする気の紅を買う (大阪府 61歳 女性) なってみりゃあの年寄は偉っかた (神奈川県 61歳 男性) 合コンだ入歯みがいて 紅をさし (北海道 60歳 女性) 昔酒、今は病院はしごする (神奈川県 59歳 女性) 夫より三歩前行く老後かな (和歌山県 59歳 女性) 売るほどの病を持って長生きし (新潟県 58歳 女性) 昼寝して「夜眠れぬ」と医者に言い (大阪府 57歳 男性) 苦虫を永年噛んで歯も抜けた (大阪府 53歳 男性) 赤い糸夫居ぬ間にそっと切る (香川県 52歳 女性) 見くびるな賞味期限は切れとらん (福岡県 48歳 男性) 長生きは幸か不幸か実験中 (宮崎県 41歳 女性) 人生も野球も最後はホームです (茨城県 32歳 女性) 70歳で年少組とはまいったな (沖縄県 27歳 女性)
― ▼ これを読んでみた実感! <ご長寿に、なりたくもあり、なりたくもなし> でも、なってしまったから、これだけは笑い飛ばすしか手立てはない。 ―――― 2018年01月25日(木) 閑話小題 〜年寄り川柳が身に染みる御年頃ですか… 〜2
* 当事者になって読むボケ川柳 前回のボケ川、どれもこれも、身に染みることばかり。ネット検索に、 これまでの秀逸の面白いのを拾ってあるのを見つけた。これが、味わい深い。 ‘徘徊と噂されて散歩を止め’‘起きたけど寝るまでとくに用もなし’など、 何ともほろ苦い。ネットサーフィンで、秀逸な川柳を集めたのがあった。 20年前に、新潟郊外で、時計修理屋をしている知人の店の近くに寄った際に、 孫を抱いている姿に我が老いを垣間見た。53歳の頃だったが、好々爺そのもの。 それじゃあ、現在に私は? 老いは、笑い飛ばすしか術が見当たらない。
≪ シルバー川柳は17年目になり、毎年約9000作品の募集の中から20作品が 入賞作品として掲載されています。その中でも傑作といわれる面白いものや 時代のニーズを取り入れたものなどを紹介します。
・すらすらと嘘が言えますボケてない ・見くびるな賞味期限は切れとらん
・人恋し恋とは違う人恋し ・三回忌頃から光る未亡人
・合コンだ入歯みがいて紅さして ・耳遠くあの世のお呼び聴こえない
・驚いたあの人あの年あの色気 ・徘徊と噂されて散歩を止め
・妻が書く老後の計画俺イナイ ・手をひいたつもりが孫に手をひかれ
・流行語覚えたころはすたってる ・年賀状書かねばあの世とうわさされ
・「ボケちゃった!」難を逃れる名セリフ ・おれおれと名のって妻にすぐ切られ
・いびきより静かな方が気にかかり ・この動悸昔は恋で今病
・年寄りに渡る世間は罠ばかり ・食事会薬でしめておひらきに
・「アーンして」むかしラブラブいま介護 ・若者と料金同じ理髪店
・お迎えはどこから来るのと孫が聞く ・誕生日ローソク吹いて立ちくらみ
・万歩計半分以上探しもの ・起きたけど寝るまでとくに用もなし
・ガガよりもハデだぞウチのレディーババ ・LED使い切るまで無い寿命
・お迎へと言うなよケアの送迎車 ・子は巣立ち夫は旅立ち今青春
・どこで見る東京五輪天か地か ・マイナンバー ナンマイダーと聴き違え ・アルバムに遺影用との付箋あり
― ▼‘驚いたあの人あの年あの色気’大方は‘色気’より‘毒気’に…。 即興で一句…‘真顔の孫 面と向かって いつ死ぬの’ ありそうな川柳。 ‘どこで見る東京五輪天か地か’も、古希を過ぎた現在笑ってはいられない。 夫婦喧嘩も、老いる度に殺気度が高くなっている今日この頃! そろそろ、 遺影用の写真でも撮りますか? いや、パスポートの紛失用があったか?
・・・・・・ 6199,閑話小題 〜恋と愛の違い −4 2018年03月04日(日) 『男はつらいよ』〜寅の恋愛談義 * 俺にも言わせろよ! フーテンの寅: 俺にもチョコット言わせてよ。 旅先で、時どき、財布が空になり泊まるところも、食べるあてが無いのが 一番辛いよ。 娑婆の柵から外れて生きるのは好きでやってるんじゃないの、 外されてるんだ。それだけ我儘なんだ。他に生活の術が無いとくれば流離う しかないだろう。 自由だ、平等だ、博愛だなんて笑ってしまうよ。 俺なんて、金も脳も無いから、不自由で、差別され、嘲笑され、社会の脇に 追いやられているだけなんだ。何もないから、表向きは自由だけど、金の 無いほど不自由なことはないの。 大家さん: 男は、愚痴を言わない。それが御前の良いところじゃないか。 フーテンの寅: 俺の現実と、一般のそれとは全く違うことを言いたいの。 恋憧れた相手の心に、俺を気味悪いとか、軽蔑の視線を感じる時が一番、 哀しいんだ。美人ほど俺と同じで我儘でさ、冷たいの。美人だって生身の 人間というのは分かってはいるけど… 犬コロをジャラス気分でさ。 ならば可愛いふりするしかないだろう。俺がマイナスな分だけ、心の傷が 深いんだ。結局は、山田監督のパペットでしかないんだよ。 八つぁん: 愛といえば、浅丘ルリ子のリリーが良かったじゃないか。 フーテンの寅: あれは、愛の塊さ。近づき過ぎればヤケドするし、間合いが 難しいの。間合いさえ置いておけば、俺と同じで、それはそれは面白い女さ。 半端者の2人に世間は冷たいよ。俺を本当に理解してくれたのはリリーだけ。 熊: フーテンの寅さんが羨ましいよ。長屋の寅とらとは大違いよ。おれだって、 こんな長屋で、カカアに縛られ、のほほとしていたくないんだ。 大家さん: 山田洋二と八つぁんの思い入れの違いだよ。同じ寅でも、役づくり が違うよ。フーテンの寅は、吾が身をわきまえているから、持てるんだ。 長屋の寅: 俺だってわきまえているよ。俺には女房もいるしね。 八つぁん: 現実に、フウーテンの寅さんが居たら大変さ。曽野綾子が、一刀 両断で切り捨てていたね。甘えと狡さだけで生きている?男なんて最低と。 長屋の寅: そうだよ、いくら何だって、ありゃ変だよ。出来の悪い子供に 見せちゃならないよ。うちのガキなんて、憧れてしまって、ほっつき 歩いているんだ。 熊さん: 俺も、あんなに持ててみたいよ。それにしても一生の間に、50人 近いマドンナに出会えるとはね。 長屋の寅: 無理無理! あれはお伽噺だよ。お伽噺だから、良いんだよ。 それと問題は、扱い方だよ。 八つぁん: 20歳代の頃、三重、神戸、金沢、千葉と女性中心の職場を転々と していたけど、驚くような美人が居たね。実家の店での幼児体験で、美人に 擦り寄っていき、何気ない好意を示すんだ。ただ、それだけで、毎日が 楽しくて浮き浮きしてね。その癖そのままが出てしまい… とにかく、まず 三回は褒めるんだ。意外と、直接、若い男から繰返し褒められてないんだ。 長屋の寅: 嫌な男だね。俺なんて、一度も、そんな経験はないね。 熊: 嘘こけ! 何時も、隣町の後家さんに横恋慕して、御前の奥さんが内の カカアにこぼしていると聞いてるよ。 ったく助平! フーテンの寅: そうでもなくては、面白くもへったくれもないじゃないか。 想ってる分には罪がないよ。富士山と同じで、遠くからみるんで良いんだよ。 〜つづく ・・・・・・ 4737,<つまずき>の事典 〜 ー5 2014年03月04日(火) * 思い出のグリーングラスの意味 <つまずき>の事典>中村邦生編著 半世紀近く前の学生時代、トム・ジョーンズが大ヒットを飛ばし、森山良子が 日本版で歌った「思い出のグリーン・グラス」の歌詞の意味を、この本で初めて 知った? 当時、その意味を知っている人が多かったのだろうが、現在になって 知ろうとは! この原曲の本当の意味は「若い死刑囚が、執行の朝、望郷の夢 から醒めた哀しい歌だった」 当時、何も知らなかったのか? 知っていて、その心情を深く思わなかったのだろうか?その方が、もっと酷いが。 当時の底の浅さが、思いやられる! 多くの人が死の直前に走馬灯のように思い 出す故郷は、こんなものだろうか。ーあるブログから、元歌の歌詞の訳を引用ー ーー 故郷の街並みは昔と同じ 列車を降りると 両親が迎えに来てくれている 通りを走ってくるメアリーが見える 金髪でさくらんぼのような唇の 故郷の緑に触れるのは気持ちが良いものだ そうなんだ 皆が迎えに来てくれる 両手を差し伸べて 優しく微笑みながら 故郷の緑に触るのは気持ちが良いものだ
古い家はまだちゃんと建っている 壁は干からびてひび割れてはいるけれど そして僕が遊んだあの古い樫の木もある 愛しいメアリーと一緒に小道を歩くんだ 金髪でさくらんぼのような唇の 故郷の緑に触れるのは気持ちが良いものだ
そして僕は目覚める 辺りを見回してみる 僕は灰色の壁に囲まれている そして気づくんだ そうなんだ 僕は夢を見ていたんだ と 看守がいるし 悲しそうな顔をした年老いた牧師がいる 夜明けには 腕を掴まれ歩くんだ それから僕は故郷の緑に触れることになる
そうなんだ 皆が僕に会いに来るんだ あの古い樫の木陰のところに 皆は僕を故郷の緑の下に横たえるんだ ーー ▼ Youtubeで、この歌を改めて聞いてみた。 この意味を知ってから聴くと、 歌が違って聴こえてくる。私の幼児の頃の家と、家族と、店の人たちを、 思い浮かべると、魂の故郷に帰ったような気がする。熟年になってきて、 死が近い将来?に近づいてきた現在、この歌の味わいは、ことさらである。 そういえば、この随想日記で「白い雲に乗って」のテーマで、 書いたことを思い出した。
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| 6562,閑話小題 〜「老い」という名の「病」 〜1 |
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2019年03月03日(日)
* 老いるほど病は重くなっていく 古希を超えると、娑婆世界が違って見える経験を日々味わっている! 年には勝てない自分を冷笑している小さな違った視線がある。 なかにし礼が、黒柳徹子との対談で80歳を超えた心象風景を、 「70歳超えとは、まるで違い、あの世からの目線の感が強くなった」と。 もの心がついて70年以上が経過したが、10人家族の末っ子の立ち位置で、 比較的冷静に周囲、例えば家族など身近な濃厚な生活環境で育ったことが、 強み弱みになっていた。その中で生きるに、鳥瞰する本能が身に付いていた。 子供ながら、「冷静な目線と、気持ちをおさえ息を潜め、トリッキーにある こと。秘密を守ること。」を必要とした。末っ子の立ち位置もある。 このブログの最後の捻りは、その持味の名残り。コテコテの捻り? これを哲学的にいえば、「捻らずにいられない「発語」になる。 発語といえばを下ネタ表現なら「発情」。 黙って第三者の対話や、会話を 聴いていると、世間話は『発話』でばなくて『発情』かと… 。 有名人が進行ガンをブログで発するのは『発語』。 恐怖の際なればこそ、 直に伝わってくる。 当事者の本人は悲劇の主人公だが、格別、変わった絵に なる物語ではないことを初体験の本人は知らない。そこに、当事者と傍とは、 大きな溝がある。 「老いという名の病」への怒りが他に向かうのが老醜。 その事例は幾らでも周辺に転がっている。これにアルツハイマーなどが絡み 周囲を巻き込む。「長生きすれば、それで良し」も、考えもの。 「生老病死」の問題。特に『老病』の『老=病』の解釈。 成人病は、青年が、成人になって罹る病。特殊の事例を除くと、50歳超えの初老 からの病。「がん」「心臓病」「脳卒中」… 現在では「糖尿病」「高血圧症」 「動脈硬化」 などとあわせて『成人病』と言われる。同世代で3割が、これで 亡くなっている。ストレスで、飲酒過剰、喫煙などの生活習慣が病の元になる。 生真面目で、現実社会にドップリと浸かり、トリップが出来ない人に多い。 何が悪いかというと、ストレス。日々、週間、月、年単位で、毒出しを習慣化 して措かないと、死に至る病を誘発する。 ストレス管理が「老いという病」 の予防になる。計画的トリップが、これ。 このブログの維持と管理が、私の 『ライフワーク』の一つ。作成中は、完全にトリップ状態。 それと他に…
・・・・・・ 6198,閑話小題 〜知識と所得 −7 2018年03月03日(土) 『クラウド時代の思考術』パンウドストーン著 * 知識のプレミアム <多くの種々雑多な知識を知る者がたくさんの金を稼いでいた> 自分を振り返ると、どうだろう。一時期に稼いでいたが、ブラックスワンで 消滅しただけで、背景に数知れない雑多な知識があった分、一時的にしろ 稼いでいた? いや15年の用意周到の自己配転など準備や計画的知識習得や、 雑多の経験があればこそである。計画をたてる前提に豊富な知識が必要になる。 その知識にはプレミアムが組みこんである。問題は、雑多な知識を、如何に 組みこむベースがあるかどうか。以下は、リアルなアメリカ的実証主義の内容… 問題は形而下の現象を、文章などで形而化する能力。それもこれも 思い詰めてないと、機会は知らぬ間に通り過ぎている。深く穴を掘ろうと すれば広い幅が必要になる。その為には純真な好奇心と、それを追及できる 条件が必要となる。 ――
≪「事実を知ること、覚えておくことになんの価値があるのか?」という問いに 対して、第二章では、より直接的にわれわれのモチベーションを引き出して くれそうな回答が提示される。 パウンドストーンの調査によれば、 「より多くの種々雑多な知識を知る者がたくさんの金を稼いでいた」というのだ。 知識の豊富な人々はたくさんのお金を稼ぐ。それは教育や年齢が一定に保たれた ときでさえそうなのである。 (……)そこには知識に起因した大きな所得の格差がある。そしてそれは、 教育や年齢に起因するものではない。(p162-164)
教育レベルや年齢という要因を排除したうえで、なお"一般常識"クイズの 点数は所得の多寡と強い相関関係があった。 興味深いのは、所得との相関関係がもっとも強く見られるのは広範囲な一般常識 クイズにおいてであり、科学知識やスペリング・文法、文化的知識、スポーツに 関するマニアックな知識と、所得とのあいだには何の関係も見られなかったと いうことだ。言い換えれば、専門的ではない事実的な知識の多寡が、所得と 大きな相関関係を持っていたのである。
これは何を意味するのだろう? ・“一般常識"と所得の相関関係はすでに明らかだが、これは因果関係なのだろうか。 我々はクイズ本を読み漁り"一般常識"を身につけることで所得を増やすことが できるのか? ・あるいは所得が増えた結果として我々は物知りになるのか? ・それとも、第三の因子が"常識力"と所得のどちらとも正の相関を結んでいるのか? (たとえば記憶力とか、好奇心とか、保護者の資力とか?)
パウンドストーンの推測は、これらすべてがそれぞれある面で正しいということだ。 そして生まれもった記憶力や両親を取り替えることはできないが、自ら学ぶことは できる。外界に対し注意を払い、より多くのものを吸収していく態度が所得の上昇 につながるのである。 ≫
― ▼ この問題と教養の問題は別問題だが、「恒産あって恒心あり」か? 「恒心あって恒産あり」か? 両方相まってこそだが、好奇心がまず必要になる。 <売り家と唐様で書く三代目>というが、他人事の話ではない。その意味といえば 【創業 ー「初代が汗水たらして財を成した」さらに二代目までは家「会社」は 苦労して栄えたが、三代目は苦労知らずで育ち、遊びごと芸事「習字も唐から 伝わった書体文字の書き方」にうつつを抜かしたので家「会社」も没落し家を 遊んだ時に覚えた唐様の書体で「売り家」と書いて売りに出しているということ。】 このブログも「唐文字」のようなものですか。知識のプレミアムが「稼ぎ」だけ でない。知識単独だけでも、管理さえ怠らなければ、それで充分プレミアムになる。 〜丁度よく、4年前の文章に繫がっていく。 ・・・・・・ 4736,<つまずき>の事典 〜 ー4 2014年03月03日(月) <つまずき>の事典> 中村邦生編著 * 言ってはならぬ、闘いが無益などと 人生の終盤に、あまり良い結果ではなかった?が、自分の人生を 全面否定する気持ちは最小である。気持ちは「天気晴朗なれど、波高し」。 この詩は、誰にでも訪れる人生の終焉で、励ましを与えてくれる。 《 言ってはならぬ、闘いが無益などと 努力も傷手も無駄などと 敵はなお息絶えず、怯むこともなく 事態は相も変らず元のとおりだ、などと。 ーアーサー・ヒュー・クラフ「言ってはならぬ、闘いが無益などと」P-44 アーサー・ヒュー・クラフはイギリスの詩人。ラグビー校でトマス・アーノルド に習い、その息子マシューと生涯にわたる親交を結んだ。マシュー・アーノルド の追悼詩の傑作「サーシス」はクラフを悼んだもの。「言ってはならぬ、 闘いが無益などと」は窮地にあってなお不屈の心をうたった詩として知られる (引用は冒頭の一節)。また第二次大戦中にチャーチルがルーズベルトへの放送 の結びにこの詩を引用し、イギりス国民を励ましたという逸話を持っている。 クラフには「一度も闘わないよりは、闘って敗れた方がましである」 という有名な言葉もある。 》 ーネットで、調べたところ、以下の訳があった。 【 悪戦苦闘しても無駄だ、 骨折り損だし、怪我をするだけだ、 敵は一向に怯(ひる)まないし、逃げる気配もない、 結局元の木阿弥だ、などと言ってはならない。 希望を抱いて馬鹿をみるなら、心配が杞憂に終わることもある。 もしかしたら、ここからは見えない戦場の一隅で、 まさに今、君の戦友が逃げる敵を追っているかもしれない、 君さえいなければ、勝利は味方のものかもしれないのだ。 疲れきった様子で浜辺にうち寄せている波も、 いくら苦労しても一歩も前進してはいないように見える。 それでも、ずっと彼方の湾や入江では、じわじわと、 そして、黙々と、大きな潮がみちかけているのだ。 夜明けの時にしても、東側の窓からだけ、 光が射してくるのではない。 東の空に太陽が昇るのが、どんなに遅々としていても、 西の方を見るがいい、天地はもう明るくなっているのだ。 ー平井正穂編『イギリス名詩選』より 】 ▼ 現在の私に、一言一言が実感として響いてくる。 何もしない人ほど、 いや出来なかった人ほど、「闘いが無益で、努力も痛手も無駄」と言い張る。 闘いもない、さしたる努力もない人生ほど、毒が溜まり、精神を腐らせている。 その毒を、他人に?に向け、吐き出すしかない人々の哀れさを、この節目で タップリと見せて貰った。「世界は広い。そして深い!」人類は成功によって 導かれてきたが、その背後には99%の失敗と挫折がある。それが人生だ。
・・・・・・ 5831,閑話小題 〜しまった! ー「しまった!」の総括ー 18 2017年03月03日(金) 「失敗の心理」しまった!」ジョゼフ・T・ハリナン著 * 「しまった!」の総括 ランダムに印象に残ったところからテーマにしてきた。どれもこれも思い当る ふしがあるテーマ。須らく、さんまの「アフォ違いまんねん、パーなんねん」 ―― ・人は(90%は)間違るもの。 ・手ごわいのが「あと知恵バイアス」〜更に危ないのは当人が気づてないこと。 ・専門家によれば、視野のなかで高解析度をもつ範囲は角度にすれば親指の幅の 僅か二度だけ。「見たつもり」「知っていたつもり」で、実は何も知らない。 ・都合よく無意識でつくり変えた話でも、二度三度繰返すうちに、いつしか 「記憶」そのものになってしまう。 ・人はみな「意味」を探す だから物語化をして問題整理が必要となる。 ・意外と大事な「色」の問題。黒いユニフォームのチームは、ペナルティを 取られる可能性が高くなる。 ・ギャンブラーは、なぜ自信満々なのか? 買った局面を度々、思い出すため。 ・ドイツの音楽をBGMで流すと、ドイツワインの売り上げが上がる。 ・状況は「偉大な杖」の如し〜ハロウィンで、首つり自殺を見逃しがちになる。 正月に起こったことは、正月、思い出すことが多い。 ・人間は「嘘つき」である。何故なら、情報伝達の間に、ほぼ歪んでいく。 ・人間は、自分を人並み以上と思う。〜自分が無知蒙昧など微塵も思わない。 ・馬鹿の一つ覚え。 〜一度覚えた方法を知ると、改善、改革しようとしない。 ・人は馬鹿である。 〜学生と教員に単純なゲームさせ、洒落た服装の教員と、 冴えない教員とでは、前者の場合は自信をなくし、後者には自信満々だった。 〜さらに、コインの裏表を当てるゲームで、八百長で数回、当てるように 仕組んだ方は自信過剰になり、裏表を当てる能力を持っていると信じるように なっていた。賭博場が、素人を誘い込むのは、これ。背後にある組織の力に 気づくことなく独立をして失敗するのは、このパターン。 ・人は自制しない。 〜いや、「出来なくなる」というのが、正しい。 ・焦点幻想。 〜人は焦点をしぼる的を間違える。複雑の問題の場合に、 簡単な方に注意の的を絞りがちになる。 ・人生の資産は、時間をどのように使うかにある。 ―― 目次を見ながら、抜粋したが、どれも、これも、思い当たるふしがある。 基本は、志村けんと加藤茶のコントの『呆け老人の対話』が、その要約。 突っ込みも、呆け役も、その要領を得ないで、遣り取りをしている。 あれが実は日常の真実の姿。 他人同士の中では、鮮明に見えるが、 これが自分のこととなると、全く見えなくなる、人間の悲しさ。 追)馬鹿に「楽観」も「悲観」もないが、再び、去年の内容の文脈に つながる。心底、人間そのものが「失敗の塊」と思う。 特に私は! ・・・・・・ 5101,悪夢の21世紀 ー6 2015年03月03日(火) * ニーチェが看破したキリスト教の価値観 (12)≪ 思想家ニーチェは、来る200年はニヒリズムの時代になる、と言った。 ニーチェが死んだのは世紀の変わり目1 9 0 0年だった。ニヒリズムは人々が 共有できる大きな価値観の崩壊。キリスト教が約束した福音も近代主義の福音 も、ヨーロッパが生み出した大きな価値観であった。人々の幸福を保証する ものだったはず。ニーチェはそんな価値観は脱ぎ捨てろと言った。キリスト教 や近代主義の理想にとらわれては駄目と言った。そんな幸福はちっぽけなもの だし、人はそんな価値によっては幸福になれないと言うわけ。 ニーチェは キリスト教は人間を見苦しいまでに自虐的な存在にし、自由や平等や人権などを 唱える近代社会は極めて偽善的で欺瞞的ないやらしい社会だ、と言った。 今日アメリカがグローバルな正義として打ち出している自由や民主主義、平等 や人権、公正な市場経済などは、ニーチェの発想からすれば、何とも欺瞞に 満ちたインチキくさい正義だとの論理。ニーチェの言い分が全面的に正しいか は別としても、今日、最早、自由や民主主義、平等や人権、公正な市場経済 など無条件に信じられない。この「正義」の背後に、「力」の競争や闘争が 隠されていることに誰もが気づいてしまったから。だから、市場しか見てない 者は、規制改革を徹底して行い競争を強化すれば経済は効率化できる、という ことしか眼中にない。成長戦略しか見ていない者は、教育から観光から エネルギーから人間の生命や医療まで、すべていかにG D Pを押し上げるか、 の観点からしか見ていない。人権主義者は、女性の職場であれ、家庭であれ、 学校であれ、人間関係を権力関係としてしか見ていない。政治学者や政治 評論家は、もっぱら政治を民主化という観点からしか見ていない。ある種の ナショナリストは、すべて中国が悪い、韓国が悪い、という観点に立つ。 一方、平和主義者は憲法9 条にしか関心がない。≫ ▼ ニーチェは、近代社会を偽善的、欺瞞的、社会と看破し、その根源が キリスト教にあるとした。人生振り返って、哲学では、ニーチェに一番、 影響を受けていた。特に欧米主義にドップリ浸かっている自分に徐々に 気づく過程が私の人生だった。世の論説をみると、ニーチェが看破した 価値観に即して論じているようだ。そして、世界は益々動乱になっていく。 20世紀の半ば1946年に、地球上に人間として生まれ、21世紀を15年を生きたが、 あの世からの視線で見直すと、面白い時代の狭間を生きてきた事を思い知る。
・・・・・・ 5466,人生で最も大切な技術 ー24 楽観主義と悲観主義 2016年03月03日(木) 『幸福の探求―人生で最も大切な技術』マチウ リカール著 * 楽観主義と悲観主義、この二つの世界観 楽観だけではモノゴトは上手くいかないし、悲観主義だけでは、面白くは 生きていけない。この年齢になると、「もう○○歳」と「まだ・・」と考える かで、大きく違ってくる。『悲観主義は気分のものであり、楽観主義は意志 のものである。およそ成り行きにまかせる人間は気分が滅入りがちなものだ』 と、アランが『幸福論』でいうが、やはり意志が受止め方を変えていく。 〜その辺りから〜 ≪・楽観論者とは、この問題は一時的、制御可能、特定の状況と関係している、 というふうに考える人。「そのような些細なことで大騒ぎするのは理に 適っていない。すぐに片づく。自分で解決できる。いずれにせよ、これまで 常に解決できた」をモットーにする。 ・一方、悲観論者は、問題は長引くだろう(この種の問題は簡単に片づかない)、 やることなすことが裏目に出る(私には期待しないでほしい)と考える人である。 また、生まれつき精神的な欠陥があると思い込み、「何をしても結果は同じ」 と冷めていて、「生まれつき幸せとは縁がない」と結論づける。 現代人の多くが不安感に苦しんでいるが、これは悲観論と密接に関係している。 悲観論者は常に災難を予想し、慢性的な不安症にかかっていて、疑い深く なっている。不機嫌で、苛立ち、神経過敏になり、世の中や自分への信頼感を 失っていて、常にいじめの犠牲になっている、捨てられる、無視されている、 などと取り越し苦労する。≫ * 楽観論に対する論外な非難 ≪・心理学の世界では長年にわたり、多少抑うつ的な人のほうがものの見方が 「現実的」で、楽観論者は、苦痛の伴う状況よりは、愉しい出来事に長々と 思いをはせ、過去の実績や達成を過大評価する傾向がある、と信じられてきた。 仮にそれが真実なら、楽観論者に比べて、悲観論者の方が目を大きく開けて、 状況をより明快に評価する傾向がある、という理屈になる。また、その説が 正しければ、悲観論者は、「現実は必ずしも、笑えるほどに愉快なことばかり ではないだろうが、物事はあるがままに見るべきだ」と考える。 ・一方の楽観論者は、たしかに愛想は良いが、救い難いほど世間知らずで、 無警戒な夢想者で「夢から現実世界に戻されるのが落ちだ」という議論になる。 どうやら、以上が正当化されてきたのは、単に偶然が重なっただけらしい。 各種の研究が進展中だが、その結果、客観的で超然としていて用心深い、 と考えられていた悲観論者の判断は不適切、ということが立証されたのである。 日常生活で起こる、現実的な状況に注目すると、楽観論者のほうが悲観論者 よりも現実的かつ実用的なアプローチをとることが実証されている。≫ ▼ 明石家さんまの座右の銘は「生きてるだけでまるもうけ」という。 「生きてるだけでまるもうけ」は、「死」が視座にあればこそ言える言葉。 長門裕之の妻の故・南田洋子が晩年、この言葉を口癖にしていた。ならば、 生きているうちに楽しむだけ楽しまなければ!
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2019年03月02日(土)
* 何とも味わい深い物語 天才黒人ジャズピアニストと白人運転手の交流を描いたものだが、後味の良い、 爽快感が残っている。アメリカ社会の最下層?の黒人と、少し上のイタリヤ系 白人のコンビが、アメリカ南部で織りなす騒動を黄色人種の東洋系の私が見て いるという現実を踏まえてみると、尚のこと興味をそそられた。下位層?ほど、 自分より下位に対して露骨な差別をする経験は、会社整理のプロセスから、 このかた味わってみた。 そこに垣間見たのは『無知』と『卑しさ』の問題。 世界は、資本主義社会という厳然たる現実。グローバル化、情報化で、国家、 民族間の垣根が低くなるほど、共通の価値は情報と資金の質と量で判断される。 ここで、白人が黒人に「黒ナス」と… ≪ :解説: 人種差別が色濃く残る1960年代のアメリカ南部を舞台に、黒人ジャズピアニスト と、イタリア系白人運転手の2人が旅を続けるなかで友情を深めていく姿を、実話 をもとに描き、第91回アカデミー作品賞を受賞したドラマ。1962年、ニューヨーク の高級クラブで用心棒として働くトニー・リップは、粗野で無教養だが口が達者で、 何かと周囲から頼りにされていた。クラブが改装のため閉鎖になり、しばらくの間、 無職になってしまったトニーは、南部でコンサートツアーを計画する黒人ジャズ ピアニストのドクター・シャーリーに運転手として雇われる。 黒人差別が色濃い 南部へ、あえてツアーにでかけようとするドクター・シャーリーと、黒人用旅行 ガイド「グリーンブック」を頼りに、その旅に同行することになったトニー。 出自も性格も全く異なる2人は、当初は衝突を繰り返すものの、次第に友情を 築いていく。 ≫ アカデミーショーにノミネートされた私の評価が、 『ボヘミアン・ラプソディ』95点。 『アリー/ スター誕生』90点。 『万引き家族』90点。 これに対して、昨日みた『グリーンブック』は90点。
・圧巻は、ホテルの演奏会の前に、レストランで入店拒否をされ、怒りのまま、 演奏を拒否して、場末のビヤホールに行く。そこで感情を叩きつけたピアノ演奏 が会場を盛り上げる。ピアニストは、イタリヤ移民の運転手2人で、アメリカ 南部の人種差別を経験したいため、敢えて『グリーンブック』のホテルを選んだ。
・物語の中では8週間ぶっ続けでツアーを回るという設定になっていたが、 実際は1年半も一緒に旅をして回ったという。ストーリーの後半でトニー・リップ は警察から差別的なことを言われて腹を立てて殴りかかるシーンがあるが、実際、 彼は警察に暴行してドンと供に逮捕されている。そこで、ドン・シャーリーが ロバート・ケネディーに電話をかけたのも事実。奇しくもドン・シャーリーが ロバート・ケネディーに電話をした数日後に当時大統領だった兄のジョン・F・ ケネディーが暗殺されているが、ドン・シャーリーは葬儀に出席するほどケネディ ー家とは親密な関係にあった。あの時代がかった、赤ら顔の人種差別主義者の トランプに対する警告ともとれる受賞作品。その意味では然るべき選定といえる!
・・・・・・ 6197,閑話小題 〜氷の謎 −6 『クラウド時代の思考術』 2018年03月02日(金) 『クラウド時代の思考術』パンウドストーン著 * 北極海の氷の謎 ここで、著者はイェール大学教授カハンの「北極海の氷の謎」について語る。 【〔気象学者たちは、人類が引き起こした地球温暖化の結果、もし北極海の氷が 溶けだしたら、地球上の海水面が上昇すると信じている ――○か×か ?〕 冷蔵庫に行って、角氷をコップに入れて、コップの水位をテープで印を つけて下さい。そこで発見するのは、水位が全く変わらないこと。】 それが地球上の海面も同じことが言えるということ。成るほどと思いつつ、 ネット検索で調べると、何と、著者の説を全面否定する面白い記述があった。 ≪ 地球上の氷の89.66%は、南極大陸に有ります。北極海の氷や極周辺の 氷山の量は0.17%に過ぎません。南極の氷の厚さは2000mもあります。 北極海の氷が溶けてしまっても南極の氷が溶けてしまう事は有りません。 仮定ですが南極の氷が溶けると、海水面の上昇は約10mと予想されます。海に 浮ぶ氷は、アルキメデスの原理で、溶けても海水面が上昇することは有りません。 しかし、大陸の上にある氷が溶けると、海に流れ込み、その分、海水面の上昇が 生じます。南極大陸の氷は、大陸の上にあるので海に押し出されると海水面の 上昇がは発生します。他の大陸の氷河は、溶けて海に流れる事で海水面の上昇を もたらしますが、南極だけは、海水面上昇の原理は異なります。南極大陸の 標高は、2000mもあり、その上に氷が2000m乗っかっているのです。 従って、山から、氷は少ずつ、自重で海に押し出されているのです。海に押し 出されてしまうと、溶けなくても、海面上昇の原因になります。たとえて言うと、 ブルトーザーで南極の氷を海に落としてしまうと、氷が溶けなくても海面上昇が 10m起こる事になります。 温暖化は極地ほど、進行が進んでいます。北極の氷が溶けて、北極海周りの 海路が夏場回航する事も有るかもしれません。しかし、現在南極大陸の平均気温 は内陸部で−50℃です。今までの幾たびかの温暖化で直面しても南極の氷が 溶けたことは南極大陸誕生以来1度たりともありません。 従って、海面上昇が 何メートルも起こると言うのはデマです。科学的根拠は有りません。≫ ― ▼ ネット検索をしなければ「北極海の氷」そのまま、私も同様、「冷蔵庫の コップの水位の話から温暖化など恐れるに足らずと!」と信じるところである。 私たち、いや私のように知識の少ない人には、このような常識外れの事例に弱い。 だからこそ、情報社会、クラウド時代には、より純度の高い良質の?情報選択が 必要ということを著者自身が、この「北極海の氷」で、露呈している。 但し、 言わんとするところは間違ってはない。<私は馬鹿だ、ただし他の人はもっと 馬鹿だ>が正しいか、<私は、そこそこ利口だ、ただし他の人も同じだ> <私は利口だが、他の人は、そこそこ馬鹿だ> どれも、誰を「他の人」に 想定するかの対比の問題になるが。無知が故の悔し涙を流すか、優知が故の 有難涙を流すか? そりゃ、両方じゃないと面白くはないでしょうが… 当然、1対3の確率になるが。
・・・・・・ 5100,悪夢の21世紀 ー5 2015年03月02日(月) * 「ニヒリズムに落ち込む世界」 〜 ー 自由、民主主義の普及こそ混乱の元凶ー 最近では、「アラブの春」の一連の独裁国家の打倒。その結果、現れ出た のが、「イスラム国」。キリスト教原理主義のアメリカが主導する世界に対し、 独裁者から解放されたイスラム教徒たちは、対抗するためイスラム原理主義に 向かうのは自然だが、それにしてもモハメッドの頃の戒律厳守とは・・。 ( 9 ) ≪ 欧米的価値観の勝利? 現状はそれどころではない。 イスラムとアメリカの対立が益々激化。民主化したはずのアラブは混迷に 中に迷い込み、新興国を巻き込んだ市場経済のグローバリズムは、資源や 市場をめぐる果てしない競争へ突き進んでいる。しかし、自由、民主主義の 普遍性、市場競争の普遍性などの近代主義こそが混迷を招く張本人。 だから、事態はかなり厄介である。近代主義を押し進め、グローバル化 していることそのものが問題。だから、今日生み出されている様々な 危機的な事態を乗り越える方法が見当たらない。自由、民主主義、 人権思想、市場経済のグローバル化や技術革新によって問題は解決しない。≫ (10) ≪ 人々の自由が拡大すれば拡大するほど、人々は益々自由を求め、 その自由は相互に衝突する。それを調停するのは最後には「力」になる。 民主主義は問題を解決しない。民主主義そのものが、多数という「力」の原理。 イスラム教のような人民主権でなく「神権政治」を訴える宗教が出てくれば、 民主主義は有効性を失う。人々が豊かさを求めて市場競争をするほど、利害は 衝突する。グローバルな市場競争は、徐々に帝国主義的な様相を示してゆく。≫ (11) ≪ 今日の世界的な人口増加と新興国の経済成長を前にすれば、 資源問題、環境問題、食糧問題の三点セットは、すでに世界的な問題。 世界的な問題とは、「世界」が我々の外にあるものではなく、我々も そこに含まれ、いやがおうにも当事者になってしまっているという意味。≫ ▼ 中東問題は、数千キロ離れた海の向こうのことだったが、ネット社会は、 その生々しいテロや処刑を一瞬にして現前させる。この川崎中一殺人事件は、 明らかに、イスラム国の斬首の映像に影響されたもの。「目には目を、歯には 歯を」は、ハンムラビ法典や旧約新約両聖書に出てくる。我々は、これを 「やられたらやり返せ」という意味で使っているが、同害報復までの法で、 過度な報復を防ぐためである。「倍返しとかダメ」と。4000年前、すでにこの ような、争いの拡大を防ぐ知恵があった。原理主義の衝突はニヒリズムを生む。 老いは、日々、ニヒリズムを強くする。しかし、生きているうち!いまのうち! で、二年前の内容が、偶然だが続く! ・・・・・・ 5830,閑話小題 〜しまった! ー「印象操作」ー 17 2017年03月02日(木) 「失敗の心理」しまった!」ジョゼフ・T・ハリナン著 * 嘘つき それとも「印象操作」が人間の常 人間は、嘘つきで、印象操作をあたかも事実のように捩じ曲げる。問題は、 それに怖れて慄いて、自分の自由を束縛すること。 地方、とりわけ城下町は、 固定社会である。小さな世界で、互いに監視し合い、良くいえば相互信頼、 悪くいえば、相互依存で生きるしかない。で、体裁を繕うためにまず、己の 「印象操作」に精を出す。それが結果として城下町精神とかのバケモノになる。
≪ 何処の地でも、「うわさ」という世間人の嘘がまかり通っている。 何人かの学生に対し、数週間、他人に話した内容を記録するように依頼。 話題の多くは社交行事のことで平均2・7回は再話された。これは意外でなかった。 意外だったのは、話の婉曲の程度だ。学生たちは真実を曲げたばかりか、予想 以上に歪めていた。 ・全談話の61%に情報の追加、省略、最少化をおこなっていた。それでも、 その程度そうしたかと尋ると、全体の42%しか認めなかった。この差は大きい。 ・改変の最たるものは重要なディテールの省略、36%もの話にあった。 ・ついで誇張と最少化が26%。 ・そして13%がまったくの捏造―もとの出来事と関係ない情報を占めていた。 その上に、学生は話を聞き手の好みに合わせただけでなく、さらに重要なことに 自分の目的に合わせていた。特に面白い話題には、更に嘘を付け加えていた。 ・・・(略) 人間はなぜ、このような嘘をつくのだろう? トヴァンスキーの 考えでは、一つの説明としては、語ることの目的の設定という。…(略) 談話は、事実を語る手段ではなくて、ある目的を達するための手段にもなる と彼女は主張する。そしてその目的の一例をあげた。 <たとえば相手に何かを思わせ、自分へのアクションを起こさせるため。 自分を好きに思わせるため、頭がよい、しっかりしていると思わせるために> その意味では、対話の目的とは事実を伝えることではない。印象をつくりだす ことだ。だから話の正確さが二の次で、印象操作が優先されがちになる。 …(略) 要するに、私たちは自分の嘘を本気で信じるようになる。に関らず、 このプロセスが自分の中で進行していることには気づかないのである。≫ ―― ▼ バケモノはバケモノ。とって喰われないための自己防御に一生を費やし、 人生を終える。それも人生。決して、非難は出来ない。世間人の世間話とは、 所詮は、こんなもの。地区内炎上が日々、漫画的に行われている。 カルフォルニアのロスの中華街の中国社会を例にとると解りやすい。 中華街の常識は、そこだけの世界のこと、街を一歩出れば、それは非常識。 コスプレのような「印象操作」で、娑婆と競い諂うのも、面白いが…。 後記)偶然だが、4年前の文章に文脈が丁度良くつづく。そういうこと! ・・・・・・ 4368, 歳を取りそこねる人たち ー2 2013年03月02日(土) 「老いへの不安 歳を取りそこねる人たち」春日武彦 (著) 「老いると独自の当惑や釦の掛け違いによる問題、恥や失望や悔しさが待ち 受けている」というのが本当のところ。そして最期は死ぬのである。 その中で幸福であるために、幸福とは何かを常に自省しなければならない。 * 幸福のふたつの文脈 ≪ 近頃の私は、幸福が二つの文脈から成り立っていると実感するようになった。 ・ひとつは日常における安寧とか平和とか、つまり波風の立たない平穏の毎日 である。それは往々にして退屈に感じたり、無価値に映る。だが、大病を 患ったり危機の状況に追い込まれると、つくづく【当たり前の日常】 の有難さに気づく。現代社会における大問題として、年齢を重ねたなりに 淡々として、維持していく筈の【当たり前の日常】が、老人にとって 手の届かない危惧が挙げられてないだろうか。 ・幸福におけるもうひとつの文脈は、それこそラッキーなこと、嬉しいこと、 楽しいこと、満足感を得ること―― そのよう躍動的で高揚感をもたらす事象 との出会いであろう。こちらは個人差が大きく、ある人にとって十分喜ばしい ことが、別の人にはむしろ物足りなさや悔しさを惹起することなど幾らである。 こうしたことも、歳を重ねて肩の力が抜けてくれば、それこそ春の訪れを 告げる日差しの変化とか、隣人から土産にもらった鯵の干物の美味さとか、 窓の向こうに見える教会の屋根の赤い色と自宅で飼っている金魚の赤色とが まったく同じ赤であったことに今さらながら気付いた軽い驚きであるとか、 学生時代に読んだ小説を再読してやっとその素晴らしさを悟った喜びとか、 そういったもので十分に幸福の文脈を形成し得るに違いない。ガッツポーズ をしたくなるような晴々しい出来事に遭遇しなくとも、さりげなく幸福の滴を 感じ取ることができる。それが年寄りになることの醍瑚味だと信じてきた (へいや、今でも信じている)。… ≫ ▼ 幸福とは、当たり前の日常を受け入れる「受容」と、驚き、楽しみ、 満足感をえる「新鮮な事象との出会い」にある。自虐的な性格もあり、 倒産すら楽しんでいた自分がいる。ならば、老いていく自分を楽しむには、 これは最適。 ー次のアマゾンのレビューが解りやすいー 《 老いるとはいかなることか、そのかたちの探求を試みる。自己の人生の なかで出会ってきた様々に個性的な老人たちや、小説に描かれた味わい深い 老人たちを参考にしながら、その探求の過程において示されるのは、著者の 考える素敵な老いや適切な「年寄り」のかたちも若干はあるが、ほとんど、 みっともなかったり、哀しかったり、ときには常識をはずれさえするグロテスク な老いの姿。他者と生き別れ死に別れた孤独のなかで、死の可能性が充実した ゾーンへと入っていく時、空間の戸惑いのなかで、人間が抱えている厄介な ものが唐突にあらわになる。老いるとは、あらゆる出来事に対する達観した 精神の獲得といったようなものではなく、人生が与えてくる難儀さに傷つけ ながら、なんとか過ごしていくことではあるまいか。》 肉体も精神も老いぼれ朽ち果て、無になる。それで良いではないか。 ただ、噂話や愚痴を言い合う老人の群れに入らないことだ。 ・・・・・・ 5465,新約聖書は、共同幻想の『おとぎ話』 2016年03月02日(水) * キリスト教のアキレス腱 大自然の働きを、神になぞらえて、共同幻想をつくりあげ、何とか人類は、 ここまできた。モーゼのつくり上げたアラーの神Xも、ユダヤ教、キリスト教、 そしてイスラム教の神とした共同幻想。しかし、この情報化社会では、共同幻想 の甘さが露呈してきた。 〜その辺りを哲学者は、以下のように表現している。 ≪ 西洋といえばキリスト教である。はじめは数人の信徒しか持たなかった キリスト教が、世界を支配するようになる。これは世界の不思議の一つである。 もっとも宗教というものは、たまたまタイミングがあえば爆発的に流行るもの。 仏教やイスラムにしても最初数人の開祖、信徒は数名であった。 さて、キリスト教であるが、その教義にはもともと不自然なところがあった。 キリスト教は一神教である。しかし、イエスを神とみたため、話がややこしい。 イエスは「父なる神に呼びかけている。そうすると神は二人いるのか? 父なる 神とイエスが神なのか? いやいや、そうではないという。神はもちろんお一人 である。父なる神とイエスさまと聖霊は三つのものであるが、しかし、ほんとうは 一つであるという。これが「三位一体説」である。これまで誰もまともに説明 できた人間はいないのである。かのニュートンも、これには悩み、『聖書』を 徹底研究し、最後にはイエスは神ではないという結論に達するのであった。 よく考えてみよう、もしイエスが神であるとすれば、「生まれた」というのは おかしくない,か? 神が生まれるのか? 神は物事を生み出す原因であり、それ 自身は何からも生まれるものではない。生まれたとすれば、神を生んだもの、 つまり神以上にすごいものがあることになるのではなかろうか。 あるいは、イエスが神で、神を生んだのがマリアとすれば、マリアのほうが 偉いのではないか?そういう意見も出てくる。イエスは死んでよみがえったと いうけれど、しかしそもそも神が死ぬものであろうか?十字架の上でイエスは 血を流し、苦しんでいるようであるけれど、しかし神が痛さを感じるものか? ともかく、三位一体説はかなり問題のある理論なのである。 しかし、めちゃ くちゃであろうとなかろうと、イエスが神だ、とするのがキリスト教である。 イエスは神ではない、とするとキリスト教の存在理由がなくなってしまう。 しかし、根っこが問題ありの教義であるから、当然、これを批判する人間は いつの時代にも出てくる。そうするとどちらが正統でどちらが異端であるか、 という争いがはじまる。キリスト教にはこの手の争いがつきないのである。・・≫ ▼ キリスト教原理主義国家がアメリカ。ユダヤ教原理主義がイスラエル。 アメリカ大陸でイギリスを中心に立ち上げた国がアメリカ。カナダは、 フランスが立ち上げた国。これと、欧州連合と、アラブのポチに対しての 戦いが、本格的世界大戦の様相を表しているのが現在の世界。その結果、 以下の内容に続いていく。
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| 6560,閑話小題 〜コミック版・トランプ劇場 ―第二ランド |
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2019年03月01日(金)
* まさかドタキャンとは! まさかドタキャンとは!誰も思わなかったが、合意に至らなかった理由として、 <米側は?トランプ大統領は、北朝鮮側が「経済制裁の完全解除」を要求したが、 寧辺以外の核関連施設の廃棄に応じる姿勢を見せなかったことが理由>と述べた。 半年前に、現在進行形の政治ショーの前書きのような文章を書いていた。 ここで寅に「…北朝鮮が核廃棄するなんて有得ないこと。」と言わせていた。 一方、アメリカ本土では、元側近のコーエンが、公聴会で 「トランプ氏の違法行為を隠蔽したことを恥じている。彼は人種差別主義者で ペテン師だ」と言及した。その背景もあって、ここで北朝鮮のペースの会談の 合意を直前になって破棄せざるを得なくなった背景もある。 これで弾劾裁判、 云々になるが、国家権力を掌握をしているトランプを追落すのは至難の業。 不人気をカバーするために意図的に朝鮮戦争の可能性も考えられる。 韓国も仮想敵国・北朝鮮かわりに、70数年前の日本の悪行を持ちだし、目先を 乗越えようとしている。 本当に危ない第2ランドが、始まった? ギリギリの瀬戸際で、果たしてドチラが無理難題を突き付けたのか? 最悪の事態は、最悪の人物の群れから起きるが、どれもメンバーが悪すぎ。 恐ろしい限り… 。プーチン、習主席にとって、朝鮮戦争で、アメリカの体力を 削ぐには… 。 考えみれば、国家として、これほどメンツが潰れた会談はない。 何やら大きな黒鳥?が飛んでこなければいいが。今年は、経済も含めて大荒れだ。 ―――― 閑話小題 〜 コミック版・トランプ劇場 2018年 8月18日 * お笑いで済まされない危機! 少し収まりかけていたトランプ劇場、何やら火の手が本格的に上がりだした。 たびたび閲覧する<豊島逸夫の手帖>の『 トランプ大統領、女性スキャンダル (2018年8月22日)が、アメリカ国内の緊迫度を紹介している。
《 今米国はこの話題で持ちきり。日本のモリカケみたいな騒ぎで。トランプ氏 の個人弁護士マイケル・コーエン氏が、選挙資金法違反などを認め司法取引に 応じたのです。トランプ氏のお相手女性に13万ドルの口止め料を払ったと されています。いよいよ女性スキャンダルからお尻に火がついてきましたね。 当のストーミー・ダニエルズ嬢は今や米国で最も話題の女性でしょう。 60minutes という人気テレビ番組で60分にわたる生インタビュー が放映された時は、6千万人の米国人が見たほどです。翌日職場はこの話題で 持ちきりでした。かなり際どく生々しい話でしたから。 この問題がロシアゲート疑惑にも飛び火してます。口止め料についてロシア人 富豪も関わったとされるからです。ロシアゲートを捜査中のモラー特別検察官 率いる精鋭弁護士チームもマイケル・コーエン氏を聴取するようです。 トランプ氏にとってはこれから中間選挙を控える段階で極めて「やばい」ね。 国民の関心をそらすために保護主義などをこれまで以上に激しく展開する可能性 もあるので要注意です。昨晩米国のテレビを見ていたら、NYの裁判所ビルの前 にカメラが並び、コーエン氏が有罪を認めると同時に脱兎の如く記者たちが走り 出てきたので「日本と同じだな」と思いました。これから詳細が明らかになり 事態が急展開する可能性もあるので要注意です。》 ― ▼・寅:出ては消えを繰返してきた、トランプのスキャンダル。くすんだ火の手 が、本格的上がってきたね。元もと、アメリカ建国の理念を全面否定した泡沫、 ロシアのスパイ網に助けられ当選したことが衆人が知るところ。 ・大家:よくぞ、ここまで持ったことが、アメリカの不健全? ということ。 こんなのが大統領に選出されるのが変ですよ。北朝鮮というより、中国とロシア がトランプが弾劾される前に、アメリカに痛手を負わせようと打合せた茶番劇が、 米朝首脳会談。困ったもんだね。 ・熊:与野党も、中間選挙の大敗を待っている節があるのは、俺でも分かるよ。 「これで、自分は相応しくない人材と少しも思ってないから始末が悪い」と、 ある側近が言ったとか言わんとか。でも、これがアメリカの中核の本音さ。 ・八:この男だったら、北が隠密に核開発をしていると決め込んで保身のための 戦争を仕掛ける可能性が出てきたね。あってはならないことだが、日本が 丁度良い標的になる。いざとなると誰も助けてくれないのが国際政治。 ・寅:だいたい北朝鮮が核廃棄するなんて有得ないこと。国家としての脳梗塞状態 ですか。いや、このままじゃ脳溢血? ベストの筋書きは、本人が、その病で 倒れること? ・大家:「プーチンよ、何てことをしてくれのさ」である。バカなポピリズムを 最大限に利用してくれたね。年末は何が起きても不思議じゃない状況ですか。 ・八:あの肥満度からして、体力的限界も含め、何かあるよ!
・・・・・・ 6196,閑話小題 〜春のめざめの時節ですか 2018年03月01日(木)
* つれづれに 〜春 ・大相撲の番付が先日、発表になり相撲モードに入ってきた。十両にユニーク なのが揃うと、その場所が面白くなるが、今場所は多く揃ってきた。 貴乃花部屋の双子の力士や、暴行を受けた貴乃岩とか、大関から落ちてきた 照ノ富士。小柄の翔猿、炎鵬、照強。そして将来性のある水戸龍、矢後とか。 それと、三人の横綱が横綱アドバンテージの張手なくして、10勝以上、 勝てるか否かなど、面白い材料が豊富である。 春の高校野球の情報も新聞紙上を賑わせ、プロ野球のオープン戦も始まった。
・また、日々、朝鮮戦争の気運も高まっている。やはり4月に何か起きそうな 気配がするため、初春にしても何か心が晴れない。100%とは言わないが、 6割以上の確率で交戦の確率があると思うが、如何だろう? 3月一杯は大丈夫 だろうが、それでも、何処かでテロがあるのかも。 ―― * 腰痛が半減 1963年1月の三八豪雪で、高校の屋根の除雪で腰痛になってから55年になる。 年に数回、腰骨が横にづれた状態になり、鈍痛が半月ほど続く。3〜4年に1度は 脂汗が出るほどになる。その都度、ホッカイロで温め、腰痛ベルトを装着して 治してきた。 500mほど先に出来たスポーツジムに週に5日間、通いだし7年に なるが、当初の3年は、逆効果で悪化したが、二年前からサプリ効果が加わった のか鈍重が半減している。 椅子に長時間、座り続けるのが腰痛には良くないが、 現在、書斎コーナーに4〜5時間は座り続けても大丈夫。一月半ばの大雪の中で、 10日ほど連続して1〜2時間程、駐車場の入り口の除雪したが、腰痛が出ることは なかった。 数年前からみると、信じられない状態である。9年前に大学の10年に 1度の同期会の時、酷い腰痛に、腰を屈めながら強引に上京をした。その時に、 本気で腰痛対策に取組むと決意、布団上や、居間の座布団、椅子の上に、低反発 マットを設置したり、海老反りマシーンや、マッサージ機を買って、施術したり、 SJに通い、ストレッチや、ヨガを取入れり、サプリのをセサミンを飲んだり した総合効果が出てきたようだ。家内に常日頃、腰を屈めた姿を揶揄われて いたが、「ホッカイロと腰痛バンドはしないし、腰の曲がりが無くなったし、 別人のよう」と… とはいえ、腰痛は、何時なんどき出てくるかしれない難敵。 あと一月足らずで、早朝のポタリング(ミニ・サイクリング)が始まる。 これも腰痛の大きな要因。ゴールデンウィーク直後に、疲労が溜まって鈍重が?
・・・・・・ 5829,閑話小題 〜しまった! ー 視点の変更から考えるー 16 2017年03月01日(水) * 視点の変更で考える この本で、「ローソク問題」が紹介されている。考えたものである。 箱入りの画びょうと、箱を分ける発想に考えに至らない。思いつくのは極、 一部の人たちだけ。人生も似ているところがある。手持ちの材料の再点検を して、使い方を考える。考えて考えて考えて、無い知恵を出す。そして、 「機能的固着」に気づいて、一歩外に出て、視点の逆転をする。役割における 「機能的固着」は、私たちの人生を牢獄にする。それが… ある日、突然に、 『さあ、自由に羽ばたきなさい!』と、不要物として、放り出されたとしても、 成す術が出来てない。 〜以下は「ローソク問題」ネット検索で調べた内容〜 《 …心理学者のKarl Dunkerは、ある実験をした。 被験者に図を見せて、ロウソクと、マッチと、箱一杯の画びょうがあります。 テーブルに蝋がたれないようにロウソクを壁に取り付けてくださいと尋ねた。 被験者たちはなかなか正解に辿り着けない。この問題は、ちょっとした発想の 転換を必要とする(でも労力は要らない)、結構な難問なのだ。 この実験では、もう一枚の図が用意されている。大きな差はない。 パーツは全て同じだ。でもその図では、画びょうが箱の外に出ているもの。 テーブルの上にあるのは、マッチと画びょうとロウソクと、箱。 これで同じことを被験者に求める。「テーブルに蝋がたれないようにロウソク を壁に取り付けてください」こうすると、被験者たちは易々と正解に辿り着く。 もともとの問題が解けない理由は「機能的固着」のためだとされている。 人々は、画びょうが入っている‘箱’の存在に気がつかない。気がついても その真の価値に気がつかない。箱の機能を無意識に固定してしまっている為だ。》 ▼ 箱から画びょうを外に出した後に、内側から壁にとめて、土台にする考えに 至るのは非常に難しい。そこで元もと外に出しておくと、直ぐ正解に辿りつく。 中村天風のカリアッパとの禅問答、『一度、コップの水を空にしてから、新しい 水を入れろ』の教えに通じる。私たちの日常生活でも、固定してしまった箱に 目を捉われ、その中身を取り出したり、箱そのものを他に利用しようとしない。 死を直前にした虚無の怖れに直面して、それまで縛られ、拘っていた固着に 初めて気づく。そして、独り、『しまった!』と嘯くのが人生の常。そして、 般若心教を急ごしらえで学ぶことになる。それさえ極、一部だけ。 そこで、ドリップアップをした向こう側からの逆転の視線が必要となる。
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2019年02月28日(木)
<『考えるとはどういうことか 〜知のトレッキング』外山 滋比古 (著)
思考とは「知識と経験とを結合して新知識を創造する際の『触媒』である、 とする内容。とすると、このブログは、その役割を担っていることになる。 触媒とは言い得て妙。触媒の対象によって、結合がマイナスに働き、知識、 経験を劣化させる可能性を含んでいる。『考えるとは〜知のトレッキング』。 ウォーキングであり、ランニングであり、トレーニングでもある。 6550のテーマと、内容。これに毎日、新たな知識と経験を書き加えいく日々。 細やかな思考と、内省。これも慣れてくると面白い。右手の人差し指の触媒と、 自分に向けた中指、薬指、小指と、上に向いた親指で融合する。 左手は受けてたつ役割。 空の手か、宝を持つ仏の姿。 考える姿そのもの。 〜Amazonの読者レビューの要約から〜 ≪本書において,既存の「知識」と組み合わせるべき自己の「経験」を重視し, 他人の作った知識よりも,自分自身の経験の場である生活を重視すべきだとする 考え方,すなわち,思考とは,「知識」と「経験」とを結合する「触媒」であり, 自己の経験を従来の知識と関係させることなしには,新知識を創造すること できないとする考え方は,最後まで一貫しています。 ・著者が第1章で「球面思考」(筆者はこれをを四次元の世界にたとえています) を強調しているのは,考えるという触媒作用にとっては,他人の「知識」は もちろん,自分の「経験」とも適切な距離を置き,「岡目八目」的な場に身を 置く必要があるからでしょう。 ・第2章で,「考える」とは,他人から得た「知識」を素材として,それに自分の 「経験」を加味して,二次的な知識を創造するための「触媒」(作用)である (50-51頁)と述べて,読者の最大の疑問(考えるとはどういうことか)に答えて います。 ・第3章で,人生における大切な選択のためには,冷静に「考える」ことが重要 であり,他人の意見ばかりでなく,自分の直感を鵜呑みにすることの危険性を 強調しているのも,同じ発想に基づくものと思われます。 ・第4章と第5章は,日本人が良く陥る,自己の文化を低く評価することに対する 反省を促すものであり,球面思考の応用となっています。 ・第6章(最終章)は,触媒作用としての「考えること」がいかに価値があるか を示すために,他人による一次的創作よりも,自分の経験を加味して創作した 二次的創作の方が価値がある例を挙げて論証しています。 ― このように,本書は,日本文化をはじめ,二次的著作等について再評価しよう とする主旨は一貫しているのですが,記憶の整理・消去に関する記述において, ノンレム睡眠とレム睡眠を間違えて記述したり(7頁),著者の経験談が繰り 返されたり(54頁と153頁)ということで,本書の説得力が弱められているのが 惜しまれます。そうとはいえ,「思考」を新たな知識を生み出す際の「触媒」 と捉えたことは卓見であり,思考を「知識」や「経験」と同等のものとして 扱ってきた従来の発想を転換するものとして,高く評価されるべきだと思います。 私自身,読書をして感銘を受けた場合であっても,それを「自分の頭で考え直す」 作業を経ないと,理解できたはずの知識を自分のものにすることができないことを 実感していましたが,本書の「触媒」理論を通じて,はじめて,その意味を理解 できたように思います。「自分の頭で考える」という触媒作用によって, 「他人の知識」とこれまでの「自分の知識」とが融合し,自由自在に使うことが できる「新しい自分の知識」が生み出されていると感じることができたからです (なお,「自分の頭で考える」ということの意味については, 稲垣佳世子=波多野誼余夫『人はいかに学ぶか―日常的認知の世界 』中公新書 (1989)46-63頁。 山鳥重『「わかる」とはどういうことか−認識の脳科学』 (2002)77-78,110頁が認知科学の視点から考察を行っており,参考になります)。 本書には,普通の読み物としても,面白い箇所(全寮制教育がジェントルマンを 生み出す,ことわざ・川柳・日本語の再評価,民主主義の盲点,料理は高度な 知的活動であるなど)がたくさんあるので,「自分の頭で考えること」が好きな すべての人に本書を薦めたいと思います。≫ ― ▼ ため息が出るほどの識見。「(全寮制教育がジェントルマンを生み出す), には納得。学生時代の「青雲寮」は人生の砂場そのもの。 その割には、 ジェントルマンの真逆とは、是、如何に? だって、面倒とはいえ、 フリでもしなければならないのが、これ! やっておけば良かった? 世間の常識から身を守るには、ジェントルマンじゃあね。 いや、御品が悪いだけ! ところで、「みられているよ」の婉曲の非難。 『何を、何処をみているの? 自分の三本指を親指に向けた創作でしょう。』 今日のオチは、こんなところで、‘おちつき’ました。 追文: 書き残しておく意義は、私にとって充分ある。書いてなければ、 永遠の彼方の忘却で消え去っていた行蔵。 時どき、うす笑いの蔑視の視線を 受けるが、覚悟のうえで晒しているので、仕方がないと受入れている。
・・・・・・ 2018/07/08 閑話小題 〜今年も半期の終了 −6 * 〜スイス 名門寄宿学校〜 掘 悒棔次Ε愁譽ぅ罅 まだまだ書き足りない感が残ったため、録画の三度目の見直しをした。 以前、『3・10・60・27の法則』の法則をテーマに取上げた。ここの教育方針は 『帝王学』で、まずインテリジェンス(知性)のベースを構築を図っている。 インフォメーションが「生の情報」であるのに対して、インテリジェンスは 「加工された情報」という意味で、インフォメーションをもとに分析された情報 などのことをいう。加工された情報を鵜呑みにしないで、ベースに自らの知性で、 生の情報として考えられる能力を生徒に身に付けることを目指している。 そのためには、「何故、何故、何故」と、常に自己問答する習慣が必要と教える のである。洗練された自由人である。この情報・知識を元に、知恵に変えて、 モノゴトを判断し、プラスに導くことが、インテリジェンスになる。 〜この紹介文より〜 ≪ アルプス山中のヴィラールにあるボー・ソレイユ校は1910年の設立で、由緒 ある著名なプライベートスクールです。英語で学ぶ国際部とフランス語部があり、 卒業時にそれぞれIB、FBを取得することを目指して学習します。進学率はほぼ 100%で、ヨーロッパ、北米の大学を中心に進学します。 「バランスを大事に」をモットーに勉強だけではなく、スポーツや色々な活動 に全面的に参加し、一つに偏らないバランスの取れた人間形成を目指します。 スポーツだけではなく、演劇や音楽などバラエティに富んだ課外活動が用意 されており、週末には屋外探検活動や近郊都市への遠足に出かけることも多く あります。修学旅行や休暇期間には、ヨーロッパだけでなく、南米、アフリカ、 アジアなど世界中の様々な場所への旅行に参加することができます。
11歳から13歳が学ぶ科学の授業では教科書を使いません。低学年のカリキュラム には五つのテーマがあり、これらのテーマに基づいてあらゆる授業が行われます。
1.Adaption(適応力):語学、数学、科学、地歴、芸術、体育 2.Discoery(発見):語学、数学、科学、地歴、芸術、体育 3.Risk(リスク):語学、数学、科学、地歴、芸術、体育 4.Respect(敬意):語学、数学、科学、地歴、芸術、体育 5.Traditions(伝統):語学、数学、科学、地歴、芸術、体育
―― 課外活動のイアン・レイ氏はリーダーシップは生徒たちの人生において重要で、 すべてに影響を与える存在であるリーダーに役に立つスキルを身に着けてもらう と言いました。責任感があり向上心を持っていること、それがリーダーの条件 だと言います。学校では世界に広く目を向けるだけでなくそれぞれの国の言葉や 文化も大切にしています。
― ▼ 11歳といえば、日本では小学校五年である。この頃から、年に1200万の教育費 をかけてベースを教え込む。それも8年も。まあ、能力格差がつくのは自然の理。 選ばれた教師が、その全てを注いで、生徒に教え込む。それも、俗世を遮断した、 浮世離れしたスイスの山麓で… それも、世界中の国から集まった異色の人種と、 寄宿するのだから… こうなると、問題は血筋・血統まで行きつく。成るほど、 自分とは、自らの分、分際ですか。私の分際から見えてくるのは、当然こうですか。 ―――― 2018/07/09 閑話小題 〜今年も半期の終了 −7 * 〜スイス 名門寄宿学校〜 検 悒棔次Ε愁譽ぅ罅 様々な授業を紹介していたが、「地理」が、非常に面白い。 マダガスカルの貧困問題の扱いの切口が良い。同じような年代の真逆の立場の 少女の悲鳴に似た訴えを紹介し、キーワードを幾つか提示して、考えさせる。 ある生徒の一日の使用水道量が、マダガルカルの少女の運ぶ数十、数百倍の量と 知らしめる。
≪ 地理ではリーダーシップというテーマをもとに、アフリカのマダガスカルの 水問題についてケーススタディをします。水を得るために一時間かける女性。 安全とはいえない水を19L頭に抱えて女性は水を運びます。それを一日に3〜4回。 マダガスカルは貧困を抱えています。先生は女性が持っていたのと同じ19Lの水を 用意し生徒に運んでもらいます。生徒たちと同じ年代のある女の子(ララ)は 最貧の地域に住んでいます。ララは靴もなくはだしで泥道を水くみに出かけます。 ララは次のような詩を詠みました。 < 私の一日もあなたの一日と同じだったらいいのに 学校に行って勉強して公園で遊ぶの 頭に浮かぶのは蛇口をひねるだけで出てくるきれいな水 歯磨きしてシャワーを浴びるのもいいわ > 地理の先生は生徒たちに問いを投げかけます。生徒の一人が自分たちは水を 無駄遣いしていると言いました。またある生徒はどんな気持ちか想像します。 ある生徒はその水はどんな用途に使うのか質問しました。先生はララのお母さんは 子どもたちの面倒を見なければならないので水を運ぶことができないと言いました。
地理の先生は貧しい地域の人々についていくつかのカードを示しました。 •公衆衛生 •子どもの健康のケア •教育 •栄養 •疫病の予防 •食の安全確保 •妊婦の健康ケア •住宅環境 •女性の社会進出
自分がリーダーならどのキーワードから優先して取り組むか生徒たちは考え 三人一組で話し合いカードを優先順に並べます。女生徒のグループは妊婦の健康 ケアが一番大事だと答えました。多くの生徒が女性の社会進出は優先度が低いと 考えました。先生は女性の社会進出が進まず地位が低いままで職にも就けなければ 一番大事だと言った妊婦の健康ケアは改善されるのか?子どもを産む機械として 利用され続けるだけではないかと問題を投げかけます。女生徒はまず力を持つ 男性とともに解決し… …わからないと答えました。地理の先生エリオット・ グリーン氏は裕福な家庭の子供たちが旅の経験や両親の仕事、授業から学んだ ことを議論してもらい、将来持つであろう財力と影響力で世界が直面する問題に 取り組んでもらいたいと語ります。
生徒たちは年十三カ国を旅して自分の目で世界を知ります。 キリマンジャロへの登頂に挑戦することもできます。 ≫
― ▼ 半世紀近く、早朝と、午前中に数時間の読書習慣を持って、それまでの基礎 知識不足をホローしてきた。受験システムに縛られ、自らも格付けをしていた 愚かさに気づくことが、第一歩であった。英会話能力や、対話力、文章化能力は、 付け焼刃では、直に欠けてしまう。このような指導と、長年かけたベースの知識が 必要となる。その理想形の教育システムが、これである。このスイスの寄宿舎が 素晴らしいのは、スイスが長年、中立国家で、権力者の手前勝手な価値観から、 解放されていることが重要である。「何が英国王室だ、日本の天皇だ。」を、 スイスの山麓で気づくこと、それが、教養ということ。そう、それぞれの内側から 見えている世界としての世間だけでなく、その真逆の視点に気づくこと、多様な 世界を知ることの必要性に気づくこと。特に、ネット社会こそ、理想形の、知識 獲得が必要になる。「クールヘッド、ウオームハート」こそ、情報化社会の絶対 条件といえる。 でないと、世間人の典型の、「ウォームヘッド、クールハート」 で、近所の500mを、徘徊するだけで… あれらは小池のホワイト・ナイトですか。 薄汚れて、愛嬌を振りまいて生きる姿も良し、外の世界で汚れたダーク・ナイトの 生き方もある。どのみち、同じでしかないが… 地球外生命の眼で、宇宙の彼方 からの生命体の視線で見る世界は、何と、綺麗で、明るく、刺激に満ちている。 早朝の自転車散歩で、大手大橋上をイオンよりから、ヒキチャリをしながら、 見える信濃川と、旧市内と、その向こうに見えてくるパノラマは、正しく、宇宙舟 からの視線のようである。スイスと、ロッキーの山並みに近い絶景とさえ思える 光景である。世界の絶景を知ればこそ、これに気づかされたこと。足元の世間の 素晴らしこそ、気づかないと… 52回目のチャレンジで、スイスアルプスの 向う側のイタリア・アルプスに行ってみたくなってきた。 問題は、腰痛など体力と、固くなった頭と、気合。
で、これまた偶然、丁度よい脈絡として、以下につづく。
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2019年02月27日(水)
* マイホーム 買えてた程に 宝くじ 宝籤は博打の一つ。起業も博打のうち。 30年もエネルギーを入れ込み過ぎ、 ダウンした私に、庶民の夢の宝籤を否定する資格はない… それでも残ったのは、 充実感と、記憶の底に沈んでいた生臭い思い出のフラッシュ… 職・住が別の 都市だったのが救いになっているが… 資本主義社会では会社清算をした者は 前科者のようなレッテル付きになる。その立場から見えてくる社会が何とも、 面白く見えるのは、何故か? それは脳内の小さな分身が、現実社会の自分を コントロール出来ているため。その一つが、18年前からの、このブログのテーマ 日記と、私にとって2ランク上の習慣管理。習慣は第二の天性。 習慣行動は、 一度転がってしまえば、何ということはない。基本は孤独、孤立の徹底から… ところで、「宝喰いを買ったことがあるか?」って。 20数年前に、長岡の 誰かに、新潟駅前の宝籤売り場で、10枚の購入を頼まれた時、面白そうと、一枚 だけ買ったことがある。勿論、11枚とも外れ! 宝籤でなく、大当りのような ことは幾つかあったが… ? ふと「宝くじ川柳」がある筈と思い立ち検索して みると、儚い庶民の夢が次々とあった。 夢ツリーを、宝籤でなく、定期預金で すれば… それ自体が夢ツリーになるのに。月に5万×12ヶ月=60万。10年で、 600万。金価格が3倍として2000万。この金額を当選確率は、99・9…%は無理。 片方は… 要するに情報と知識になる。何とも『微笑ましい川柳』である。 ―― * 宝くじ川柳
宝くじ 買って一足先の春 皮算用 夢が破れた大晦日 何年目 黒字が今年 赤になる 1000円で 夢を楽しむ 庶民たち 幸運を これで使っちゃ あと怖い 宝くじ 当たったような 妻ができ 買わなけりゃ当たらん買っても当たらん 子宝が 当選続きで運取られ ナンバーズ だったら当たっていたのにな 宝くじ どれにしようか あみだくじ 忘れてた 期限ギリギリ 一万円 使い道 聞いて人柄 チェックする 宝くじ買ったつもりで貯金箱 当選でグループ買いを後悔す 運がない人が支える宝くじ 親戚が突然増えた当選後 マイホーム買えてた程に宝くじ 当たっても 誰にも言わない でも言えない 買わぬのに当たった体で盛り上がる
当たらないわかっちゃいるけどやめられない 夢は夢 夢は夢も中 夢の夢 一等でなくても前後やミニ賞でも 当たるはず 淡い期待に すがり付き やめとこう もういちどだけ 繰り返し 当たらない買ってないもの当たらない 当たらない交通事故よりあたらない 大当たり 何と大枚 700円
万倍日!?当たる算用 大人買い 当ったよ! 300円で 小躍り夫婦 また駄目か つぎも買おうか だめだけど 懲りもせず 今日も並んで くじを買う 何故買うの 当たるはずない 宝くじ 当たるよネ、 俺を呼んでる、 豪華船 残りもの 信じて買った バラ9枚 未だ買わず、 残りものには、福がある 当たりクジ、 中身はなんと、 六億円 当たりクジ、 持って銀行、 応接間
― ▼ 確率からして、ほぼ絶望の上に、当選すればしたで、この上ない不幸が 待ち構えている。「庶民は夢を買ってる」というが、その夢を餌にした詐欺 まがいの代物。少なくとも、結婚詐欺寄り性質が悪い。夢への甘いプロセスを 味わえるだけで半分は? 何とか結婚に至っても、3割〜9割は、シリアスの現実 に、すぐさま夢儚く絶望に立たされる。「幸せそう」と、実際の「幸せ」は別物。 パチンコ同様、<当たらないわかっちゃいるけどやめられない >のが現実。 『宝くじを当てた95%が、5年以内に当選金の全て使う!』 … それはそれで良いでないか。 とはいえ、何か惨めじゃない?。 再び…人様にいえた柄じゃないが。 で、いまは家内のアッシーで… 娑婆! 「不幸せな人が幸せを求めて、ナイモノネダリの夢を買う」 宗教は、それを あの世で実現させてくれる。 一神教の天国の化身が協会。 共同幻想に縋り つくしかないのが人間。 近々テーマにするが… 岸田秀の『唯幻論』の説。 その論の背景にあるのが、<人間とは何とオカシナ動物であるか! 人間は 本能が壊れた生きものであり、現実を見失って幻想の中に迷い込んでいる> というシリアスな社会で生きている想像を絶した社会の存在。これら愚民が 私たちという現実>である。 何と仄々と、それを川柳で見つめて、ニヤリ として溜飲を下げている、己こそ、愚民その人。 だから娑婆という所以は、 そこにある。「妄想でもしてないと、この現実の殻の中で窒息してしまいそう」 ということですか… 宝くじは、唯幻論の共同幻想を楽しむ儚い具体的遊び! 4k、8kTVの世界ってのも、共同幻想。それと、シネマ館もまた然り… 同じ千円なら、VRの方が生々しくて私は好き。 今年はVRゴーグルで… ここで止めておく! かなり入りこんでしまった上に、今さら何を求めて? 宝くじで、何を夢見る? 行蔵の中のステージの感動と感激の延長の中にこそ、 キャバクラとか、ホストクラブは、それらを満たす幻覚世界? 一期一会の世界こそ、幻想世界が広がっている。 所詮、幻想は幻想だもの…
・・・・・・ 2013/06/17 宝くじが当たる確率(何倍?)はどのくらい? 宝くじには全く興味がなかった。一度、一枚だけ話の種に買ったことがある。 SCなどの店先の宝くじ売場で買っている人を見かける度、 「夢を買っているんだ!」と思っていた。 ー教えて!Goo、によるとー 【 問い= 例えば、以下のような宝くじは当選確率はどのくらい。 1等 1億円 20名 2等 1千万円 20名 3等 百万円 200名 4等 5万円 30000名 例えば、1億円当たる確立は百万人に一人とか… 【 答え= ○ あなたが、宝くじの1等に当る確率は、1等の当選番号が、 「11組111111番」になるのと同じです ○ 一般的な宝くじは、100kgの米の中からある1粒の米粒を探し出すのと 同じくらいの確率。 ○ 売り上げ枚数を調べれば簡単に分かりますよ 7億6千万枚ほど売れて いるようですから、完全ランダムで3800万枚に1枚ほど入っているかと ○ 年末ジャンボの場合、1ユニットで1000万枚発売されている。 1等は1ユニットあたり1本ですから、単純に1000万分の1となります。 ○ 当選番号が 123456番だとした場合 最初のくらいの1番はどのくじにも ついているわけで,あとは1の位から万の位までの5つの数字の組合わせは 10×10×10×10×10で10万分の1となりますよね。ただし,これは一枚 買った場合で 連番で10枚買ってると 確率は その10分の1で 1万分の1。 一等は宝くじでは この組の数が二桁あるので、その10×10の100倍 つまり、一枚 買って一等に当たるのは千万分の1となりますよね ○ ちなみに東京ドームの敷地に新聞紙を敷き詰め、天井から針を落として 新聞の一番小さい1文字に当たる確率と同じくらいとか聞きました。 ▼ 一等、二等で合計500万分1の確率で、当たる分けがない。買う当人に とっては千分一の気持ち。アメリカなどで数十億円が当たるケースがあるが、 それが元で不幸のどん底に落ちるケースが殆どという。悪銭身につかずである。 それなら毎日、何とか5百円預金をすれば一年で18万円、10年で180万円、30年で 金利を含め1千万になり、遥かに効率が良い。 が、そうはいかないのが人間。 生を受け、今、存在していること自体が奇跡なのに、それを生き切らなくて何が 宝くじ。せめて、当たった夢をみたいのは分かるが。1億当たったところで、 したいこと、買いたい物など、何も無いのも面白くないが。 ―――― 2015/06/21 宝くじを当てた95%が、5年以内に 『世界の大富豪2000人が教えてくれたこと』トニー野中(著) * 宝くじを当てた95%が、5年以内に当選金を失う 日本では『悪銭、身につかづ』という諺がある。入る器の方を育て上げないと、 その殆どが溢れ流れていく。私も事業投資の当初の10年で5倍まで純資産を 増やしたが、2001年の9・11と、リーマンショックと、2011年の3・11の10年で 壊滅! 辛うじて保険代りに家内名義で積みたててきた給与の預金と、 二人厚生年金で、これまでの生活を維持している。 その辺りから 〜p40 ≪ アメリカやイギリスでは、「宝くじを当てた人が、その後どうなったか?」と いう追跡調査が、よく行なわれます。 それによると、「宝くじの一等が当たった 人の95パーセントが、5年以内に手にした当選金の全てを失っている」という。 「器のできていない人がお金を持っても身につかないこと」を、データは如実に 証明しているわけです。 いえ、当選金を失うどころか、それ以上のマイナスを 被るとがあります。たとえばアメリカでは、宝くじに当選すると、宝くじ売り場 まで乗ったタクシーの運転手まで「分け前を寄こせ」と主張してくるそうですし、 100万ドルを当てたーカ月後に毒殺されるという事件まで起こっています。 『となりの億万長者』というベストセラーで知られるトマス・J・スタンリーは、 その著書で「宝くじを買う頻度と、その人の資産レベルの間には非常に顕著な 反比例関係がある」(『なぜ、この入たちは金持ちになったのか』日本経済新聞社) ということを証明しています。それは、「お金があるから、宝くじなんて買わない」 という理由だけではないのです。宝くじの当選確率など、計算すれば、ビジネスで 成功する確率よりはるかに低いとすぐにわかります。大富豪になるような人で あれば、そんな確率の低いことよりも、もっと確実に稼げることに、時間とお金 を投資しようと考えるのが当然でし欲う。それでも多くの人が宝くじをほしがり、 "当たる"と評判の宝くじ売り場に朝一から並んでいるのは、 「楽して莫大な富が手に入る」という誘惑に逆らえないからです。≫ ▼ 宝くじは夢を買うもので、それ自体に矛盾がある。夢は長年かけて地道に 積み上げ実現するもの。そのプロセスにこそ価値(意味)がある。数羽の ブラックスワンで、私の事業は終わったが、プロセスで元をとっていたので、 後悔は意外に少ない。宝くじの当選金を5年で失っても、持ったままより、 遥かに良い!とも考えられる。「失う」と思うのは傍目で、実際に使えば、 その価値を味わい尽くすことが出来る。 5年で数億など使ってみたいもの。 いや実際に使ってみた。一棟、ホテルを建てると土地代を入れると3〜10億。 そのプロセスを遊びに昇華すれば、遊びとして、それだけ使ったことになる。 遊びとしてみても、実際に面白かった。当事者の実感は、「失った」というより 「使った」である。本人が言うから間違いない! ということは、著者は浅い? ボロボロになって涙した方が、その数倍増やしニヤニヤしているより味は濃い。 「大恋愛の成就より、失恋をした方が遥かに良い」ことを考えれば解るだろう。 『宝くじを当てた95%が、5年以内に当選金の全て使う!』 …良いでないか。 ・・・・・・ 6194,閑話小題 〜銃と犯罪 −5 2018年02月27日(火) 『クラウド時代の思考術』パンウドストーン著 * 銃社会のアメリカから見え隠れすること 連日のように、アメリカの銃による大量殺戮のニュースが報じられていれ、 その都度、銃規制強化が叫ばれるが、建国以来の個人主義国家のアメリカは、 弾の込めた銃で身を守る文化は非常に強固のようだ。日本の文化には秀吉に よる「刀狩」以来、侍の帯刀以外、特別の事情が無い限り、各家庭内も含め、 武器を持たない文化がある。ここで紹介している2015年の調査によると、 アメリカ国民の半数以上が、銃購入の規制より、所有の権利を守ることが重要 だと考えている。 これも数年前のギャラップ調査だが、 <1993年〜2010年の間に、アメリカの凶悪犯罪率が急激に下がった。銃器に よる殺人がほぼ半数に(10万人につき7・0から3・6人に低下)。その一方で、 非致死性の犯罪が、これまでの4分の1に減っている。> が、その事実はあまり知られてない。 にも拘らず、56%の人は、犯罪は上昇したと答え、26%が横ばいと答えた。 減ったというのを知っていたのは、12%だけだという。 TV画面に流れるイメージと現実の趨勢があまりに大きいことに、驚いたが、 原因は凶悪犯罪の主役が若者。1990年代にはベビーブーマー世代は、年齢 コーホート群から既に抜けていたため。さほど、統計とは当てにならないもの。 統計の背景にある現実?を前に、どうすればクラウド時代に、賢明な判断を するか? この日記で、流されてくる情報そのままを鵜呑みにして… 真面目風に、解りきったように意見をする自分を合わせ鏡で、見えてくるのを 凝視する? のも厳しいもの。こうも、私たちは、いや私が軽いか。 「下手の考え休むに似たり」そのもの。 休むには丁度良いと思って… 〜以下の文脈を読むにつけ、<そうだね!>そのもの。 しょうがない!
・・・・・・ 2018/01/28 閑話小題 〜キツネとハリネズミ −2 『クラウド時代の思考術』パンウドストーン著 * キツネとハリネズミタイプの事例 まあ、シェークスピアとダンテを対極におくとは、解りやすい分析である。 その二つを兼ね備えているのがトルストイとバーリンはいう。トルストイ 自らはハリネズミ族に属していると信じていたようだ。 〜その辺りから抜粋〜 ≪ 政治哲学者アイザイア・バーリンは自身の著書『ハリネズミと狐』で、 トルストイの超大作『戦争と平和』の歴史哲学を真っ向から論じた。 バーリンは、ダンテは“ハリネズミ”であり、 シェイクスピアは“狐”と分析 ─では、トルストイは? ロシア文学者で東京大学名誉教授の川端香男里に 『ハリネズミと狐』で語られるトルストイの姿を聞いた。 【『戦争と平和』を真っ向から論じた本は日本では数少ないですが、外国では たくさんあります。あまたの文献の中で傑出しているのが、『戦争と平和』の 歴史哲学を論じた、ラトヴィア出身の政治哲学者アイザイア・バーリンの著書 『ハリネズミと狐』でしょう。 バーリンは、人間類型を二つに分け、 第一に、一つの基本的ヴィジョン・体系を中心にして、自分の作品を求心的に 構築して行く「一元的」タイプを置きます。 第二に、遠心的に拡散した「多様な」対象を、自分固有な心理的・生理的脈絡 の中にとらえようとするタイプを置きました。 そしてギリシアの詩人アルキロコスの詩の断片「狐はたくさんのことを知って いるが、ハリネズミはでかいことを一つだけ知っている」を、バーリンは上記の 二つのタイプにあてはめ、第一部類をハリネズミ族、第二部類を狐族と名付けた。 第一類の代表選手はダンテで、第二類の方はシェイクスピアです。 ・プラトン、パスカル、ヘーゲル、ドストエフスキイ、ニーチェ、イプセン、 プルーストはハリネズミであり、 ・ヘロドトス、アリストテレス、モンテーニュ、エラスムス、モリエール、 ゲーテ、プーシキン、バルザック、ジョイスは狐です。 ロシア文学はバーリンによれば、プーシキンとドストエフスキイという二つの 極の間で成り立っています。ところでトルストイはこの二つの部類のいずれに 属しているといえるのでしょうか。 バーリンの仮説では、 トルストイは本来は狐族であるのに、自分はハリネズミ族であると信じていた、 とされます。トルストイほど世界の多様性ともろもろの状況の多面性を明確に 把握していた作家はいません。しかもトルストイはこの多様な世界を普遍的に 説明してくれる統一原理を終生求めて止みませんでした。狐とハリネズミの共存 です。対象の多様性を明敏に知覚することのできたトルストイは、既存の統一的 原理のまやかしに反発し、それをロシア化され単純化された合理的教説で破壊 して行きました。このような破壊の背後には必ず、本物の統一的原理があるはず という「ハリネズミ」の信念がありました。 ですからトルストイの破壊・否定は、真理の探究と表裏一体だったのです。≫ ― ▼【 熊さん: 俺なんて、針ネズミじゃなくて、ドブネズミだね。 寅さん: じゃあ、俺はモグラですか。せめてリスかモモンガ? こうシリアスにタイプに選り分けられると嫌になるよ。ったく。 大家さん: とするとワシはムジナ辺りですか。 八つぁん: 一応、役割はキツネですがね… じゃあ私は何でしょうか。 ハリネズミに近いハツカネズミ? 私が、‘世間人’を子キツネというが、 他人様の家族の内情の覗き込みのネタを餌に渡り歩くのを性にする人たち。 とすると、子ネズミの方が適切な言葉になるね。 大家さん: 世間様の話は、御品が悪くなるから止めておきましょうや! 誰もが持っている悪い癖だもん… 寅さん: 八つぁんが「世間」の話をすると、俺のことかと冷や冷やだよ。 俺はね、裏話に花を、いやゴミを添えて楽しむしかないのさ。悩がないから。 熊さんは、素朴だが、俺は少しマシな役割のようですか。 熊さん: 呆け役なんだろう。それも天然呆け役。でも、純粋な疑問ほど道理 を突くって言うじゃないか。しかし寅さんは、少し捻った性格なんだろう。 寅さん: 低俗の中の、上が俺、下が御前だよ。 八つぁん: 呆け役の切口に彩をつけるには二人の呆けが必要だからさ。 何かさ、自分の言えないことを二人が代弁してくれいて便利だね。 しかし、品格が下がったね。 大家さん: ワシの役割は、八っあんの中の知性というか、冷静さを持った 役割だろう。それにしては、自分で、それが全く感じられませんね。 熊さん: だいたい、これを書いている奴の程度が低いからね! 八つぁん: 『 … 』 寅さん: ここまで話を引っぱって、落ちがこれ? 俺らを呼び出すのも、 そろそろ止めたら。 …いや、大相撲の総括で言いたいことがあるか。】
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2019年02月26日(火)
スペシャル「欲望の資本主義2019〜偽りの個人主義を越えて〜」
* バーチャル資本主義の行方 "欲望の資本主義"は2016年の第1弾放送以来、3回シリーズの NHK異色経済ドキュメント。同番組は、国民国家や市場原理などすべてを 超越して巨大化する"GAFA"への懸念や、仮想通貨への期待と不安といった 議論を交え、資本主義の行きつく先や、その原点にあった誤りを問い掛ける。 第一弾は、「欲望の資本主義2017」 第二弾、「欲望の資本主義2018 〜闇の力が目覚める時・ルールが変わる時」 第三弾、「欲望の資本主義2019 〜偽りの個人主義を越えて〜」 今回は、録画をしていた第3弾! BS1スペシャル「欲望の資本主義2019〜偽りの個人主義を越えて〜」 〜番組内容〜 ≪「ネット界の四天王」と呼ばれるGAFAを巡る議論が熱い。強大な力に 国家の枠組み前提の市場経済が揺れている。仮想通貨をめぐる議論も沸騰、 バーチャル経済時代の資本主義はどこへ行く?2017年富を生むルールの 変化を捉え2018年社会構造に地殻変動が起きている現実に迫ってきた 番組は次のステージへ。テクノロジーが社会を変える今、格差、分断を越え 自由への道は? 切迫感ある今問う、自由の形と資本主義の行く末は?
資本主義という怪物が世界で暴れる GAFA、仮想通貨…野望がめぐる いま 怪物の正体を突きとめるには?
第3弾はハイエクを軸に構成されている。内容的に盛り込み過ぎの印象もあるが、 「資本主義」やそのなかの「市場」や「自由」そして「貨幣」のあり方を考え させる深いテーマが貫く。そして「人間」という根源的なテーマ。 ケインズ対ハイエクという構図は単純だが、結局のところ、これからの経済学は この構図をあらためて再考し、超えていくことが求められている。 人間の幸福は自己決定権を持つこと。それはまさしく、自由に最大限の価値を 置く考え方で、資本主義の根本であると思います。それはそうと、ノーベル賞 受賞者など高名な学者の方々においても、考え方が全く違うことを認識して、 改めてこの社会に正解はないことを思い知らせれました。 ―― ☆ 第一弾は、<やめられない、止まらない、欲望が欲望を生む世界。> わたしたちはいつからこんな社会を生きているんだろう――。そんな問題意識 から、気鋭の若手経済学者・安田洋祐大阪大学准教授が世界のトップランナー との対話を通じて、資本主義の本質に迫った番組が、NHK「欲望の資本主義」だ。 番組はカルト的な人気で話題を呼び、番組の未放送インタビューも多数収録した 書籍『欲望の資本主義』も刊行された。この異色の経済教養ドキュメントの プロデューサーは、「英語でしゃべらナイト」「爆問学問」をはじめ、柔らかな 演出で、経済、仕事を解きほぐす異色エンタメ「ソクラテスの人事」 「仕事ハッケン伝」など、多数のヒット番組を手掛けてきた丸山俊一氏。 記憶に残る異色の番組を次々と生み出せるのはなぜなのか? 番組作りの核となる発想の原点を紹介する。 ―― ☆ 第2弾は、 より速く、より多く、より遠くへ...。 私たちはいつからこんな世界に生きているんだろう?やめられない、止まらない、 欲望が欲望を生む、欲望の資本主義…。昨年その本質に迫り、話題を呼んだ異色 ドキュメントの第2弾。世界経済のフロンランナーたちは、この不確実性に満ちた 世界状況の中、どう資本主義をコントロールすべきと考えるのか?安田洋祐阪大 准教授はパリへと飛び、フランスの知性ダニエル・コーエンから資本主義の未来像 を引き出し、チェコの異端の奇才トーマス・セドラチェクと気鋭の哲学者マルクス・ ガブリエルは、ボンで激論。経済学の巨人、ケインズ、マルクス、シュンペーター らが残したビジョンは、今どこまで有効か? 「闇の力」が目覚め始めた、「分断の時代」を生き延びる術を世界の知性 たちと共に考え、経済の最前線に迫る。
― ▼ ここで、<資本主義の暴走は「お金の本質は本来は契約であるのに、 「物質」と解釈したことから始まった」という言葉が、印象に残った。 その契約額の大小で、物事を判断するするため、欲望が肥大化する。 リタイアをして、一種、煉獄の住人の立場から、社会を、娑婆を、世界を 見つめ直すと、今さら大金を欲しいとも思わないし、成るほど、手持ちの資金は 預金通帳額としての契約事項の額でしかない。お金は「自由の塊り」と思うのは、 それがモノと信じるから。契約の大小で、価値を決めつけるのは、これ如何に? とはいえ、手元の資金がゼロでは食事もありつけない。 まとまった資金といえば、今では3億円。 その現実を前に、解ったようなことは 口に出せない。といって、「それが如何した?」に、確固たる答えは出来ない。 『いやいや、その額だけ、欲望が満たせる!』 『で、満たして如何なる!』 『そこには、愛と、満足感と、逸楽感と、逆に虚無感が少し残る。』 『そんなの、3日もすれば、彼方に消え去ってしまうし、酒、薬物で、直ぐに、 その感覚を得ることが可能』 『現に味わってみないで何をオッシャル、ウサギさん』と、延々とつづく。 この正しい答えなど、あろう筈はないが… グローバル化は、冷酷に、私たち を、手持ち資金の大小で、価値選択をされる。 先日、見た映画で、 「上の世界」と「下の世界」があって、下の世界の人は、上に行こうと必死に なるという現代社会そのままを、風刺したものだが… なかなか、シリアス。 大相撲の幕下上位と、十両の幕尻力士の千秋楽前の取組。負けると関取の後で、 御世話係で、召使い扱い。そのシリアスの取り組みが、何とも哀愁が漂っている。 これが資本主義社会では、3・30,67%で、区分される。それが端的に現われる のが、小・中・高校の同期会。それが何ともコミック的シリアスで面白い! これに死際も加わり何とも? 死にかけた人ほど、それはそれは! で… 定番の物語がリアルに、「まさかの筋書き」で展開していく。その前にチャクラ の揺らぎが、漂い、彷徨いを誘発する。他者に対する攻撃は、自己のデドックス でしかないため、毒は自分に、そのまま猛毒として帰ってくるのが見てとれる。 ・・・・・・ 5095,悪夢の21世紀 ー3 2015年02月25日(水) * 「ニヒリズムに落ち込む世界」 〜 佐伯啓思著 (7・A) ≪ 端的に言えば、近代文明はヨーロッパという独自の「文化」の中で 成育し発展してきた。それが完成すると、普遍的な<文明> として世界化。 しかし、この文明化は、その< 文明> を生み出す「文化」のエネルギーを 枯渇させる。たとえば、ヨーロッパがキリスト教の神学的教養との闘争を経て 生み出した近代科学は20世紀に入ると実証科学としていかにも形式化された。 主権国家や国民国家も、ローマ教会とのプロセスで世俗的権力の自立を目指す ヨーロッパの歴史から出てきたが、20Cに入ると、アジア、アラブ、アフリカ など、あらゆる地域が国民国家へと編成された。中東など、地図を広げれば 分かるが、砂漠の真中に見事に一本の直線で、人工的に国民国家が作り出された ことが分かる。民主主義も、王権との闘争の中から、古代ギリシャやローマを 参照しながら作り出された。だから、ヨーロッパでは民主主義への警戒感も 強かったが、20Cに入ると民主主義こそは理想的で普遍的な政治体制となった。 アメリカのウイルソン大統領は、第一次大戦への参戦にあたり、アメリカは 「世界の民主主義を守る」と言った。ヨーロッパが生み出した近代は普遍化され、 世界化され、普遍文明とみなされ、これを代表するのはアメリカであった。 2 0Cになるとアメリカは急に移民国家の様相を呈した。ロシア革命を逃れて ロシアや東欧から流れ込み、ナチズムを逃れてユダヤ人が流れ込み、職を求めて アジア人が流れ込んだ。→ アメリカは多様な民族や人種からなる「世界の縮図」 となり、アメリカこそは、「世界的な普遍文明」を代表することになった。 アメリカこそが、「民主主義」を代表するだけでなく、それを「世界化する使命」 を帯びるようになった。かくして、実証主義、科学技術、市場経済、民主主義、 自由な個人、基本的人権といった観念は、『グローバル・スタンダード』と 見なされていった。これが近代主義というもの。 アメリカなる国が、この 近代主義を理想としグローバル化を推し進めた。特に20世紀の二つの戦争後、 アメリカ的な近代文明が世界へと拡散する時代。それが一気に爆発するのが 1990年代以降、ソ連社会が崩壊し、冷戦が収束してからだった。 ▼ イスラム国が、欧米がつくり上げたアラブ国家の枠組みを否定し、 マホメットがイスラム経をつくった原点に立ち返り、新たなイスラム国家を つくろうという理念は、発生して然るべきだが、、奴隷制度の復活とか、首切り 処刑や、その写真公開は容認できようはずがない。欧米が、近代になって 各地域の部族の首長を巻きこみ、勝手に線を引いて都合の良い国家をつくって、 そのまま現在に至っている厳然たる事実がある。9・11テロも、アメリカが 国家的陰謀で、テロを見逃していたという説もある。そして、アフガンと、 イラクの利権を狙った?とか。世界の隅々まで高性能の情報機器が普及し、 ネット社会が覆ってしまったことが、ニヒリズムに落ち込む結果となった。 偶然だが、以下の文章につながる!
・・・・・・ 5825,閑話小題 〜しまった! ー夢のカルフォルニアー 12 2017年02月25日(土) * 夢のカルフォルニア スポーツジムに通い始めて6年になるが、月に20日以上は通っている。 月会費が6000円のため、日割りにして1日につき300円でしかない。ゴルフも、 スポーツジム、スナックのボトルキープも、見通しの甘い人たちの存在がある。 この本を読みこむにつれ、過去の‘しまった!’が次々と思い出されてくる。 金が有り余っていれば、それもありだが… 無いのに限って甘いのが常。 【 全米で最も住みたい州の夢のカルフォルニアに、年間220万人が引越して きて、150万人が出ていく。これが現実である。これは人生と同じで、遠く から眺めるのと近くで見るのとは違って見える。例えば、医師や健康な人を 対象に、「三ヶ月の延命のための治療を受けますか」の質問に、「受ける」 と答えた人は僅か。ガン専門医で6%、化学療法士が0%、健康な人で10%。 それが、現に命の危険にさらされている人たちに尋ねると、42%が「化学療法」 を受けると、答えた。別の研究で、重病患者の58%までが、死が近づいてきたら、 たとえ一週間でも延命治療を受けるだろうと答えた。アメリカでは発行された 割引クーポンの4割が未使用で終わる。ギフト券も同様の結果になった。…】 ▼ その瞬間がくるまで、実態が理解できないのが人間。 「その時は、その時」と、煙草を喫い続けた肺ガン患者が、その典型。 カルフォルニアで、良かった思っている人も多いだろう。とにかく、脱皮が 出来たのだから! しない後悔より、した失敗の方が、プラスの方が多い? 「若いうちの失敗は買ってでもしろ」というが。夢のカルフォルニアでも、 ハワイでも、一度は住んでみればよい。何処も変わりばえはしないことが、 分かるだけでも充分。その経験が無いと… あとは次回。 ・・・・・・ 6192,閑話小題 〜映画鑑賞 ―ギフテッド 2018年02月25日(日) * 本当の幸せは何かを問いかけ ギフテッドの意味とは、<先天的に、平均よりも、顕著に高度な知的能力を 持っている人のこと。 半面、大きなマイナーを抱える人もいる。将棋や、囲碁、 チェスのチャンピオンに多く見かけられる。天から非凡な才能を与えられた少女の 育て方をめぐって対立する祖母と叔父を通して、幸せは何かを問いかける筋立て。 ≪ 制作HPの解説: フロリダに暮らす、ちょっと変わった2人と1匹の家族。 7歳の生意気ざかりのメアリーと、彼女の叔父でシングルのフランク、そして “歴史上一番すごい猫”のフレッドだ。 互いがいるだけで、毎日が記念日の ように楽しい時間は、メアリーが学校へ行くことになり揺らぎ始める。 彼女には、生まれながらにして数学の天才的な才能があった。「普通に育てたい」 というメアリーの母である亡き姉の遺志に従って、フランクはメアリーの英才 教育を頑なに拒む。しかし、そこへ縁を切ったはずのフランクの母親が現れ、 彼からメアリーを奪おうとする。歴史を変える才能の開花か、愛する者と生きる 人生か ─果たして、メアリーにとってどちらが幸せなのか?さらに悩める フランクには、姉から託された“ある秘密”があった─。≫ ― ▼ モンスターの祖母に反発し、母親が自殺したが、同じことを孫にまで強要 しようとする。ところが天才だった母親が、数学の世界的難問を解いていた。 しかし、その解答を弟に託して自殺をしていた。そのことを祖母が知らなかった という落ちがある。最後は、最高学府で大人と授業を受ける天才教育の道を 歩むことになるが… この7歳の少女が私たちに教えてくれた本当の幸せって なに? の問題。 この映画の中で、祖母がいうところの凡庸な地方の小学校一年生の宿題が、 キッズによる「箱庭の動物園」つくりには驚いた。砂場の遊びと同じく、 あらゆる教育の原点が、そこに詰まっている。 そこで今、彼方60数年ぶりに想いだしたのが、小学2年の図工時間のこと。 グループの共同作業で動物の絵を切取って、糊代を下にして立体的に貼りつけ、 動物園つくりをしていたが、間違えて麒麟の首が切れてしまった。そこで、 必死の思いで、二つを重ねてノリを貼りつけて無事に立ち上げた。ところが、 それを見つけた女性の先生が、大声で、これは誰ですか? 部屋全体に鳴り 響く声を張上げた。てっきり叱られたと思ったが、実は、その知恵を褒めて くれたのである。ということは、その頃から「箱庭づくり」に似た?教育が 行われていたようだ。7歳でも遅すぎる天才教育。その間に、叔父によるベース の教育環境があればこそ。 数百万人に一人の天賦の才能、強引だとせよ、 そのコースに導こうとする祖母の考えも、理解できるし間違えてない。 それを引出す指導は、周囲の大人の責任である。 祖母の存在が無ければ、 自殺した実母の思惑どおりに凡庸の子供で終わっていた可能性があった。 どちらが幸せか? 人類最大の課題だが… 様ざまな問題が垣間見られた 映画であった。 『いちばん大切なのは、<愛する>才能』ですね。それと、『感謝する能力』。 その上に、『感動…』と、『感激…』。 これも育て上げれば才能になる。 せっかく頂いた地球旅行の人生だもの。愛し、感謝し、感動し、感激し、 深く広く、人生を味わわなければ、生きている甲斐がないじゃないですか。 天才は天才として、凡庸は凡庸でも、地球という世界を感知しないとね…。 どのみち直にプッツンだもの。元もとこのブログ、墓場のつもり。遺言かいな。 ・・・・ 4363, 書くことが思いつかない人のための文章教室 ー7 2013年02月25日(月) 「書くことが思いつかない人のための文章教室」近藤勝重 (著) * 情景描写の効果 ー鱒寿司の話 伝える効果の「人プラス物」の他に情景がある。その中でとりわけ生活情景の ワンシーンは抜群。その幾つかが紹介されているが、むしろ私の子供時代の 思い出になっている「鱒寿司の話」を書いてみた。 ≪ 子供の頃、父が店の仕入れの御土産に、北陸まわりの車内販売で、鱒寿司を 買ってきてくれた。笹の葉に包まれた鱒寿司は、当時の家族にとって最上の 食べ物だった。それを家族が集まり八等分の一切れが分配される。 その大きさが微妙に違っているのを固唾をのんでみているが、末っ子のため、 最後の一切れが私に配られる。それに醤油を一タリつけて食べると、それが 美味いのである。ケーキを切って食べるのと似ている。それから何年後に、 義兄が、車内で思いついて土産に買ってきた。その時の話が印象に残っている。 隣席の人が、車内販売の鱒寿司を幾つか買う義兄に連られて買い求めて、早速、 食べた。ところが期待したほど美味いと思わなかったのか、不思議そうに、 「それほど美味くないが、どうして、こんなに買うのですか?」と尋ねたので、 義兄は、「これは家族が集まり、幾つか切った一切れを団欒しながら食べるから 美味しいので、一人で列車内で食べるものでないですよ!」と教えたところ、 その人も納得していたという。≫ ▼ これを書いていて、鱒寿司を兄姉と分かちあって食べた当時の情景が、 鮮明に思い出てくるから不思議。 ウィキペデアによると、 【鱒寿司は、富山県の郷土料理。駅弁としても知られ、鱒(サクラマス)を 用いて発酵させずに酢で味付けした押し寿司の一種。】とある。今では、 スーパーなどで催事で時々、見かけるが買う気になれない。小学校の5年から 高校を卒業するまで、長岡駅裏に8年住んでいた。そのため、そこの生活が、 いやに懐かしい。母親が極度の「うつ病」になり、心筋梗塞を誘発し、あわや 死にそうになったり、近隣の遊び友達と遊んだり、十姉妹や文鳥、カナリヤを 飼ったり・・ あの受験勉強さえなければ、良いことずくめ。 読書を薦めてくれる人はいなかった。 ・・・・・・ 3623, 日本人発明の食べ物 2011年02月25日(金) カレーはインドのものだが、ライスの上に乗せてカレーライスたるものを 作ったのが日本人である。日本人は西欧の香りのするカレーを、ハイカラ、肉食、 手軽というカレーライスに仕上げた。明治の頃に明治政府が肉食を勧めるために 天皇が肉を食べてみせた。そして仮名垣魯文がカレーレシピを作ったのが始まり。 カレーといえば新宿の中村屋の純印度式カリーは有名で、香りが何ともいえない。 これは、東京帝大前のパン屋のハイカラ文化の経由。そして、極めつけが、 インスタントカレールー。 これで誰もが手軽に夕飯にカレーをつくれる ようになった。これは、同じ頃に「すき焼き」が日本特有のものとして大衆に 浸透していった。 更に、『きむらや』は明治七年に銀座に進出し、やがてパンに アンを入れたものを売り出したのが始まり。これもカレー、すき焼きと共に 日本文化の一つになっている。これは饅頭の皮をパンに思いついたのだろう。 そして戦後になって、『チキンラーメン』と『カップラーメン』である。 日本というより世界屈指の発明である。これは日清食品の、創業者の安藤百福が つくりあげたもので、今や年間一千億食も食べられている。世界の一人当たり、 15食以上も食べられていることになる。 宇宙食として、災害や紛争の救援食 として、世界中の津々浦々まで浸透している。最近では、回転寿司である。 酢飯と魚が丁度、健康ブームとあいまって、爆発的に進出をしている。 古来からあるもの食文化を、外来のものとアレンジをして新たに日本人好みに 変えてしまったもの。最近は米粉を材料としたパンや麺なるものが出てきている。 ところで、話しは違うが、日本の夜の世界のクラブ。着飾った女性が客に サービス(踊ったり、歌ったり、話し相手になったり)する業種は日本だけ。 外国は、何?の前段階の品定めならあるが、ただ、接客や、雰囲気を楽しむのは 日本だけ。これは昔からある芸者遊びを現代版にしてものだが、何か、 上記の日本特有の食べ物と、進化過程が似ている。
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