五行日記
ガム



 千鳥足で走れメロス。

くるり岸田似のナイスガイと

2人のかわいい子猫ちゃんと

いつも温かく迎えてくれるお店と

例えば自分史を作るなら間違いなく記録されるであろう

夕べから今朝にかけての濃密な時間。

2004年03月14日(日)



 走ることのできない鑑。

彼女の強さには頭が下がる。

悔しくないわけないはずなのに

あの場面でのあの笑顔は並の人間にはできない。

あの前向きさは今の僕に欠けているものだ。

もう一度アスリートだった自分を取り戻したい。

2004年03月15日(月)



 胃は痛むがコーヒーは進む。

ここ最近の僕はこの魔法に頼りきりだ。

束の間の休息。

琥珀色の魔法の液体は僕の鼻の頭を温め

そして僕を中から温める。

今日も僕はこの魔法の力で元気になった。

2004年03月16日(火)



 素顔の中の裏の顔。

化粧を落とした田んぼの中で

白鳥が旅立つ前の最後の食事をしていた。

2本の足で泥だらけになってエサを探す姿には

水の上にいるときの優雅さは感じられない。

そうか、きれい事だけじゃ世の中渡っていけないんだね。

2004年03月17日(水)



 木を隠すなら森。気を隠すなら人。

「優しいよね」なんて言われても本当は

優しくしたくてしてるわけじゃないんです。

ある人への想いに気付かれないよう

みんなに同じように接しようとしているだけなんです。

いつの間にか覚えた術なんです。

2004年03月18日(木)



 チキンブレイン。チキンハート。

部屋に帰るまでに3歩以上歩いたから

もう忘れてしまったこともあるんだけど

僕はまた逃げ出してしまったんだ。

どうせなら全部忘れてしまいたかったけど

忘れられない僕は弱虫野郎だ。

2004年03月19日(金)



 僕の中の懲りない一面。

ぐるぐる回る天井。脱ぎ散らかした服。

曖昧な記憶を辿って夕べの自分を探しに行く。

涙目なのは胃の中のものを全部吐き出したから?

予定してた洗車も散髪も全部、吐いたものと一緒に流した。

もう酒はやめたなんてこれまで何度思ったろう?

2004年03月20日(土)
初日 最新 目次 MAIL HOME


My追加