サミー前田 ●心の窓に灯火を●

2005年08月27日(土) 蔦木栄一3回忌ライブ

 70年代からアヴァンギャルドとロックの壁を越え自由な音楽活動をつづけている「突然段ボール」の親方こと蔦木栄一氏の追悼イベントが秋葉原グッドマンで行われた。
 パニックスマイル、非常階段、恒松正敏、たまの石川浩司、MOST+大友良英、湯浅湾、わかたけが出演。
 トリは大御所をさしおいて、90年代に無意味でくだらないノイズバンドとして一部で人気を博した「わかたけ」。オリジナルメンバーの俺は(笑)、久しぶりにギターを弾きまくった(笑)。まあこれは2月に亡くなった無意味大王のわかたけバンマス浜田さんの追悼も兼ねていたわけで。
 久しぶりに見た恒松さんはトリオ編成のパンクバンドだった。俺が最初にフリクションのライブをみたのは79年、日本人ギタリストではじめてかっこいいと思った人である。この頃のフリクションは3人ともものすごいオーラを発していて、当時のパンクバンドの中でも、生活感のない異色で先鋭的なロックンロールだったと子供心にも受け止めていたと思う。
 異色というところでは突然段ボールも負けていなかった。弟の俊二さんが続けている現在の突段もいまだに異色のまんまのステージであった。



2005年08月25日(木) kokodakenohanashi

 いやいや忙しい。28日から30日に遅い夏休みの予定だけど、この後、年内休みないかも・・・。
 今日は台風の中、「夜のストレンジャーズ」を観て来た。60分以上やってくれたかな。どうしようもなく人間性が音楽に出てしまう、どうしようもない奴らのナイーブで豊潤なロックンロール。古いも新しいもない。ちょっとした演奏の狂いや間違い、MCとか、態度とか、ステージ横に置かれたレコード屋の袋とか、その袋のボロさとか、全てを含めて偶然=必然の完璧なライブだった。なんか元気でたね。まったく観て良かったと思う。
 
 そして、ここだけの話、ハプニングス・フォーの69年のライブ音源がとある場所から送られて来た。メンバーはオリジナルの4人。1時間弱のステージ。オープンリールのライン録音。音質も悪くない。もちろん内容は素晴らしい。今後この音源の行方がどうなるのか。逐一報告します。



2005年08月24日(水) ミノルフォン・レコード

 演歌の大御所作曲家、遠藤実がつくったからミノルフォン・レコードって名前なのは有名な話し。それを見習って、近田春夫だからハルヲフォンなんですね。
 で、ミノルフォンのマスターテープ倉庫から「石橋志郎とソウルフォー」の69年の音源を4曲発見。当時リリースされた記録はないらしい(?)。メーカーにも判る人はいないようで、誰か詳しい事知らないかな? 
 寺内タケシとブルージーンズの初代ベースだった石橋志郎は、69年のブルージーンズ再編時に参加するのだが、その時のボーカル、ルイ高橋は「石橋志郎とソウルフォー」のボーカルでもあったのだ。
 その4曲には、徳間ジャパンのオムニバスLPに収録されたことがある「恋のシンガリング」もはいっている。この曲はブルージーンズの「パパンパパンパン」と異名同曲。どちらもソウルフルなニューロック風R&B。
 レコーディング直後にブルージーンズ再編のため、お蔵入りした音源ってことなのだろうか? 謎だ。



2005年08月10日(水) 12月リリースの話し

 大手レコードメーカー7社による合同企画『昭和元禄トーキョ−ガレージ』というオムニバス盤7枚が12月7日に出るという噂。
 内容は、65年〜71年の日本のロックという選曲。時代的にGSが中心となるのだが、意外なアレやコレも収録。未CD化音源も発掘されるらしい。
 『カルトGSコレクション』のリリースから10数年が経ち、多くのコンピレイションがリリースされているが、廃盤になるのも早く、来年からはこのシリーズが新しい定番になればいい〜♪。
 



2005年08月04日(木) トラベリンバンド

 金沢でフラカンを見る。7月のオンエアウェスト2デイズの盛り上がりっぷりを見ちゃうと、あまりにさびしい客席だったがそれはしょうがない。でも彼等は、金沢のハコやマスコミの人々にはとても愛されていて、それがよくわかる打ち上げだった(笑)。日本を代表するトラべリンロックバンドだよな。バン一台メンバー4人、翌日、和歌山移動ってのもすごい。
 下北で観た夜のストレンジャーズがいかによかったか、メンバーが俺に語ってくれたのはなんとも嬉しい限り。

 それから、騒音寺の9月発売の新作のライナーを書いた。このアルバムはすごい。以前より芸の幅が広く深くなっている。寺内ファンも必聴?!聴いてのお楽しみ。ホントだよ。


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