† 真 夜 中 の ア ン ド ロ イ ド †




  踏切  

2002年08月08日(木)

いつだって、目の前には踏切があって、
どれだけ越えても、踏切は続いてる。

カンカンカンカンカン

警告音が鳴り響く。

こんなにも、速いスピードで
流れていく時間の中で、答えを捜してる暇はない。

今の事だけ考えて
今できる自分の精一杯で
今を着実にこなしていくだけ。

過去は見ない。
未来は見ない。

見たらきっと、立ち止まって動けなくなってしまうだろう。

何も考えなくていい。
何も気にしなくていい。

まだ、遮断機は下りていない。

いつか、自分は止む事のない警告音を聞きながら
上がらない遮断機の前で立ち尽くし
方向指示機の消えない矢印をぼんやり見つめ
いつ通過するのか解らない何かを待つのだろうか?

進んでも、進んでも踏切は続く。

カンカンカンカンカン

何処まで進めば遮断機が下りるのだろう。
警報機は赤い光を瞬かせながら、
止む事のない電子音を響かせて、
何が近付いてるから危ないと警告しているのだろう?

カンカンカンカンカン

今すぐ、遮断機が下りればいいのに。


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