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■ Into the sky.
競うように、互いに海に入り込んだ。凍えそうにつめたい海の中なのに、キリコははしゃいでいた、海に入ったのは久しぶりなんだ、と。それを見ながらオッフェは胸まで浸かった海水を腕でかき混ぜながら、彼を追かけた。二人とも服を着たまま泳いだ。その方が気持ちが良い。キリコは細い腕で纏わりつく海水を見事に掃っている、その優雅な泳ぎにオッフェは驚いた。もうキリコは遠く沖にまで泳いでいる。この水の冷たさだから、戻ってくるまでに体力がきっと可也消耗するだろう。キリコだからこそ、彼はそう思った。 ――何処まで行くんだ。 遠い彼に思い切り怒鳴るとキリコは此処までというように手を振ってみせた。曇天の中、灰色の海で彼が泳ぎ止った事を確かめると、オッフェは出来るだけ早くそこへ泳ぎ進めた。 ――オッフェ早いね。浜まで競争しようか。 そういうキリコの顔面は蒼白で、唇も青かったが、心底嬉しそうな表情にオッフェも顔を緩めた。それでもしっかり海水の中から彼の手を拾い出す。 ――浜近くまで一緒に泳ぐよ。それからだったら良い。 ――良いよ。 はっきりと応えるキリコの腕を掴まえてオッフェは泳ぎだした。浜までの距離は400メートルほど。オッフェとキリコは互いに半分以上過ぎてから止まった。海の水は立ち止まると凍えそうにつめたい。既にオッフェも自分がキリコの腕を掴んでいる感覚が薄れてきていた。左手で掴んだことさえも忘れ、ふと右手を見ると知らず知らず海草を掴んでいた。そんなオッフェの様子にキリコは笑う。そして今度は彼がオッフェに掴まれたまま彼の腕を海水から引き上げた。 ――一緒の色になったね。僕は平気だけど、オッフェ、競争するの止めようか。 ――……キリコは見かけに寄らず平気なんだね。でも僕は平気。 ――じゃあ競争しよう。先に砂を掴んだ方が勝ち。 ――オーケイ。 掴まれた腕と掴んだ手を、振りほどくように一気に泳ぎだす。海水が目や耳に入り込んでも気にしない。空を見上げれば相変らずの曇天。灰色の海水の底は見えない。得体の知れない恐怖にふと駆られてオッフェは、一心に浜を目指した。キリコはその隣でのんびりと泳いでいる、けれど速さはオッフェと変わらない。灰色の中に僅かに見えた白い砂、力任せに振った腕が砂を引っ掻き、掴んだ。それは少しだけオッフェの方が早かった。 お互い腹ばいになって砂浜の上に並んだ。濡れて身体に張り付いた服は冷たかったが、波で被った砂のお陰で少しだけ温かかった。オッフェが握った砂を離すと波が打ち寄せ、それをさらっていった。手には先ほどの海草がほんの少しだけ絡み付いていた。 ――やっぱりオッフェは早いね。僕だってもう少し体力があれば負けなかった。 いつの間にか閉じていた瞼を開けると傍に座ったキリコが見えた。オッフェの思ったとおり彼の体調は余りよく見えない。オッフェでさえこんなに疲れているのだ。キリコはもっと体力を消耗している。一目見て解る無理をした笑みを浮かべる頬に手を伸ばし、砂がついた白いそれに触れる前にキリコが彼の手を掴んだ。 ――戻ろう。 ――もう少し泳ぎたい。けど駄目って言ってるね、オッフェの目。 ――駄目。 ――やっぱり。また泳ぎに来ようね。……でも我侭言うけれども、もうすこし此処にいたい。 掴んだオッフェの手をキリコは自身の両手で握った。それが見たところ自分よりも冷たいように観じたキリコの手は温かかった。やんわりとそれを払い、オッフェも湿った砂の上に座った。打ち寄せる波で手を濯ぎ、海草が張り付いていたキリコの髪を撫でた。 ――じゃああと5分だけ。5分経ったら帰ろう。風邪を引く。 その言葉に応えるように笑ったキリコの顔を、オッフェは多分一生忘れないと思った。無邪気、という言葉にぴったりな笑顔だったから。 キリコはゆっくりと砂浜を歩き、灰色の海を眺める。オッフェは座ったまま近くの貝殻を拾った。半分が欠けた烏貝、ほんのり薄紅に色づいた桜貝、何が棲んでいたのか分からないけれども綺麗な形に尖った巻貝を幾つも拾った。持ち帰ったら穴を開けて、鎖を通そう。 帰り道履いた靴がお互い煩かったけれども、掌に持った貝達が奏でる単調な音が心地良かった。また来ようと、何度もキリコは呼びかけオッフェの意図を確かめる。オッフェはその度に頷いて、俯いた顔に笑いを隠した。けれどもこちらより背の低いキリコには隠しきれなかった。また来よう、幾度目かの呼びかけにオッフェは、今度は隠さずに笑った。
たっぷりミスチルを堪能した後は倉木麻衣さんの曲を延々聞いてます。今ダーク・エンジェルのエンディングに流れてるLike a star in the night。良過ぎです。初めて聞いた時から可也素敵素敵と、母と弟と言ってました。今日早速届いたので飽きるほど聞いてます。でも飽きません。カップリングで入ってる曲番3のコーラスがとても綺麗なんですよ><。汚れた心が洗われます(苦笑)歌詞も素敵でした。マックスとローガンバッチリ思い描きながら幸せ気分。
画力落ちてます。えーもー本当に落ちてます。今日上げた絵とか最悪じゃないねー!!落書きに持ってくれば良かったー(T□T)どうしようもないほど落ちてます。イラストの方が。やっぱり色塗っている方が性に合うのかな私…。描かなきゃー描かなきゃー。数をこなさなきゃーとは思うけれども、はー。とりあえず精進精進。個人製作、結局今日買い物やらでやってませんーこれから遣るかー。もー駄目人間まっしぐらです。なんかもう…それでも良くなってきちゃったよ(笑)
最北の島、エライ長いです。キトと謳と同じような、継続的短編なのでどうにもこうにも終わりが;;一番書き易くて好きです。文章能力がついていかなくてごめんなさいー。一軒茶屋を書きたい書きたい。最北の島は初めに終わりが来ていて、今は過去を追かけている感じ。この二人は絵で生かすよりやっぱり文で生かしたほうが好きです。どっちも下手でも(笑)それでも雰囲気を壊さずに生かしているが好きです。
今日は弟の誕生日、おめでとう12歳。
◎日々落書き::◎Short Trip ◎日記キリ番→5000
2002年09月07日(土)
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