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$time

遅くに飲み会から帰ってきたダーが、電話をくれました。

遅いから後10分だけ話そう、なんて言い合ったものの、

あれよあれよと1時間。

しかし最後のほうで、

私が不機嫌になってしまったのです。





←ったく。



彼が会社の女の先輩に、

仕事のことで迷惑をかけられて困ってるって言うから、

私なりに働く女性の立場で、彼女のことを想像して、


「きっと彼女は○○なタイプなんだよ」

なーんて言ったら、

「いや、彼女は何だかんだ言っても仕事は出来る人だから」

だってさ。

「○○なんじゃないの?」

「いや、そんなことはない」

その繰り返し。

否定っていうより、彼女を庇ってる感じ?




←聞いてる身にもなってよ。



一体あなた何が言いたいのよ?なんて思っちゃったりして。

大変だ、大変だ、っていうけれど、

何が大変なのか全然意味分かんない。

言うこと全て否定されたら、誰だって気分悪いじゃん。

これはヤキモチなんかじゃありませんよ。




←だからって好きにならないって保証はないけれど。



多分ダーには、

既婚者に手を出すような根性は無いはず。(←ひでぇ言い草)

しかも同じ社内で。ドロドロじゃん。

しかもその先輩って相当な美人らしいので安心。

何故安心かって?




←昔、友達にも言われたらしい。



もちろん、私も含まれています!(何故か自信満々)。

でも、こんなこと言っちゃ、過去の彼女たちに失礼だよなー。

ごめんなさい。訂正します。

“ストライクゾーンが広い”って言葉に。

“女は顔より心で選ぶ”かな?

んーーー。ちょっと違うか。

だって私、相当性格悪いし。

“美人には燃えないタイプ”?…って、どんなタイプだ…?(汗)

相当マニアックみたいだなぁ。

だからって美的感覚がおかしいワケじゃないんですよ。




←正統派美人でしょー。



彼のツボがどこにあるのか、

私も教えてほしいくらいです。

あれ? ダーの悪口を書こうと思ってたのに、

何だか話が変な方向に行っちゃった…。

なんだかなー。おかしいなー。





今日はダーが飲み会。

風邪引いてるのに飲み会。

前はダーが飲み会だと不安だった。

ホントに飲み会なのかなー、とか

変なお店行ってないかなー、とか。

疑わしい行動があったわけじゃないけど、

とりあえず色々考えてみた。

最悪の場合を想定してみた。




←これは昔からの癖かもしれない。



それは多分、柔道で言う“受身”みたいなもの。

同じ痛みなら、痛みは少しでも少ないほうがイイ。

同じ痛みなら、痛みが少しでも早く癒えるほうがイイ。

でも、最近はあまりそういう妄想をすることが少ない気がする。

なんでだろう?

信頼なのか、諦めなのか、それとも…?

前者であって欲しいけど、私はダーの浮気疑惑があってから、

少しずつ気持ちが変化しているような感じ。

それと、その時のダーの発言。




←正直過ぎです。



好きだよ。

信じてるよ。

誰よりも傍に居るよ。

だから、ちゃんと私の気持ちを繋ぎとめておいて。

この間くれた指輪、もうゆるくなっちゃったみたい。

今日のダーは風邪引きさん。

2ヶ月に1度くらいのペースで体調を崩しています。

これって、ちょっと普通じゃないよね!?

近くに住んでいた時は、そんなことなかったのに…。

やっぱり今の生活辛いのかな?

無理やりにでも帰ってこさせたほうがいいかな、

なーんて横暴な考えが頭を駆け巡っています。




←我儘娘風。



うーーーん。

多分、あり得ないだろうけど(汗)。

でも、自分じゃ1歩を踏み出せない時ってあるからなぁ。

誰かのせいにして、言い訳する理由がある時のほうが、

気持ちがラクになることってあるし。

今の状況って、

ダーにとって良い環境とはどうしても思えないから。

でもやっぱりダー自身が決めることなんだよね、結局のところ。

私は励ましたり、慰めたり、褒めたりしながら、

彼の進む道を見守ってるしかない。

とりあえず、風邪が早く良くなりますように!



ダーとの電話はお休みなので、

7年来の悪友(オス)と久しぶりに電話。

彼も色々とお悩みモードな様子で。

男の子は大変やね〜(←いたって呑気)。

楽しい時間は早く過ぎるって本当だね。

ダーと逢う2日間は、いつもあっという間。

いつもいつも満足することは無い。

今日はダーが特製のカレーを作ってくれた。

初めて食べる彼の手作り料理。

苺と生クリームたっぷりのケーキに蝋燭を立てて、

昨日買った指輪を彼の手で付けて貰う。

ささやかな誕生日パーティーだけど、

今この瞬間、私は世界一の幸せ者だ。




←体調不良により。



2人とも性欲低下が著しい今日この頃。
2週間ぶりにダーと再会しました。

しっかーし、どうやら彼は具合が悪いらしく、

顔色がたびたび土色に。

早々と冷えピタを張って、布団に潜り込んで寝ています。

なので映画を見に行く予定もキャンセル。

食事の場所も変更。

唯一目的を遂げられたのは、

私の誕生日プレゼントを購入すること。




←右手だけどね。



他の男子からの魔よけ、と彼は言っていましたが、

残念ながら、そんな心配要らないんだけどなー(汗)

でも最高に嬉しかった。

ちょっとは私の精神安定剤になってくれるかしら?

一生、大切にするからね。

本当に、本当に、どうもありがとう。



それにしても、彼の体調不良のため、

肝心のお誕生パーティーが未だ開催されず。

バースデイケーキもそのまま…。

もちろん買ってもらったプレゼントも、

まだ私の手元には届いておりません。

仕方ないのは分かっているけれど、

やっぱりちょっと寂しいかなぁ。

これ以上贅沢言ったら、罰が当たっちゃいそうだけど。

半年振りくらいに学生時代の友人からメールが来た。

何だろう?と思って不思議に思っていると、




←そして4代目彼氏でもある。



その名前がメールに記されていたとき、

一瞬動きが止まってしまった。

しばらく思い出していない名前だった。

だけど忘れられない名前だった。

忘れられるはずなんか、ない。

彼は私に、恋の甘さも、恋の苦さも教えてくれた人だから。



しかも「○○さん、異動するんだって」という噂話的なものでなく、

友達は彼から私への伝言を託されたっぽかった。

「この街を出ます」という伝言。

私は、どう反応すればいいんだろう。

“頑張って”とありきたりの優しい言葉で励ますべきなのか、

“それで?”と冷たい無関心な態度をするべきか。

とにかく4月には、彼はこの街から消えるんだ。

彼は、この街のどこにも居なくなってしまうんだ。



彼のことは嫌いじゃないし、憎んでるわけでもない。

めちゃくちゃに傷つけられた日々のことを、

良い想い出と思えるほど大人じゃないけれど、

いつまでも根に持っていられるほど根気強くもないから。

でも、でもね。




←っていうかムカつく。



だけどあなたと出会えてなかったら、

きっと今のダーとも出会っていなかったし、

ダーの良さも分からなかったかもしれない。







←心から御礼申し上げます。



今、私、幸せだもん。
やばいな〜、やばいよ〜。

今日はダーとの電話はおあずけ。




←深夜1時なり〜。


と言いつつも、9時ぐらいに晩ご飯を食べてる時に、

帰宅中のダーから電話がかかってきたんだけどね。

今現在ストレス満載の中に居るので、

ダーにいろいろ聞いてもらいたくて、

どうでもいい話をベラベラベラベラ話した。

今日のトラブル、春靴の履き心地、

ぼんやり考えたこと、などなど…。

全部ダーの答えは、「ふーん」だったけど(涙)

人の話を聞けえええええーーー!!!!

なんてな。



今日(金曜日)は私にとって特別な日だ。




←もちろんメールも。



ちょっぴり期待してたんだけどなー。

おめでとう。ありがとう。

これからも頑張るよ。

今日は忙しすぎて、ダーにメールをする暇さえなかった。
日記では恋愛の事しか書いてない私ですが、
当たり前ながら、真面目にバリバリと働いているんです。
今日は何をやっても駄目な日で、
仕事を辞めたくて辞めたくて仕方が無かった。
いっそのこと、仕事を辞めて、ダーのところへ行って、
イチからやり直さすことが出来たらいいな〜なんて思ったりして。




←自分でも分かってる。



現実的には、まだ無理。
例えダーが受け入れてくれたとしても、
ここでやること沢山残ってるし。
(でも、やりたいことは残ってないかもしれない)
私の代わりはいくらでもいるけれど、
だからって投げ出してイイってことにはならない。




←逆のパターンでも良い筈なのに。


単純な疑問、だけどね。
非難してるとか、喧嘩売ってるわけじゃないので、あしからず。
だけど、どちらの仕事も同じくらい価値があるはずなのに。
男のほうが稼ぐから?
世の中はまだまだ男社会だから?
女には専業主婦という選択肢が残されてるから?





←アハハハハ。


さて、明日も頑張って稼ぎますか。

今朝、ハッと思い出して、

慌ててダーにメールを送った。




←思えば遠くにきたもんだ。



夜、電話をした時に、

「実は蝶、うっかり忘れてたでしょ」

なんて突っ込みを受けたけど(ズバリ正解)。

2人で「おめでとう」「おめでとう」と言い合って、

「ありがとう」「ありがとう」と言い合った。



正直言って、1年も持つとは思って無かったよ。

すごくマイナス思考的な考え方だけど、

私が一方的に好きになって、

一方的に付き合ってもらってる気がしてたから。

最初はね。

だけどね、ダーは私が不満を言えば、

出来るだけ叶えようと努力してくれる。

そういうダーの努力が無ければ、

今の私たちは存在していないに違いない。

仲良しのお友達は、

「よくここまで調教したねー」

と私のことを褒めてくれるけど(笑)




←山あり谷ありだけどね。



いつも我儘を聞いてくれて、ありがとう。

ダーと居る時は、私の至福の時間です。

これからも、いつでも、

心の一番深い部分で繋がっていようね。

私の最大の理解者で居てね。

そして、私が最大の味方だってことを忘れないで。

こんな風に仲良く年を重ねていけたらいいな。

たくさんの「ありがとう」と「愛してる」を込めて。




←吸いすぎに注意。




あはははは。

酔っ払って言っちまったよ。

何て言ったかって?




←しかも突然。



一瞬の空白の後、ダーは「うん」って答えてくれた。

その2秒間ぐらいの間が、戸惑いだったのか、驚きだったのか、

ただ単に怯んだだけだったのかはよく分からないけれど。

ダーが真剣に受け取ってくれなくても、

「え!?」とか拒否反応されなくて良かった。

いつか現実になってくれれば最高に嬉しいことだけれど、

とりあえず今は、

彼の将来に少しでも私が存在していることで満足。



昨日の飲み会では、

大学時代に付き合っていた元彼の噂話を聞いた。

その元彼は、本当に女にだらしない奴で。

付き合ってる半年間の間に、何度女の影が見え隠れしたことか。

一番酷い時で、7股とか8股とかいうレベル。

その中には私のよく知ってる後輩なんかも居て、

その時のことを思い出すだけで、今でも具合が悪くなる。

だから何度も別れようとして、連絡を絶とうとしたけれど、

その度に繰り返しヨリを戻してしまった。

それぐらいの魅力が、あの時の元彼にはあったんだと思う。

美しい横顔、自信たっぷりな言動、頭の回転の速さ、

そして女の子の心をすぐさま虜にしてしまうハート。

ろくでなしなのに憎めない、不思議な存在だった。

今でもたくさんの謎が残っている。




←正直言って一瞬ショックだったり。



家庭に収まるようなタイプでは無かったので、

周囲の誰もが驚きを隠せなかった。

もしかして「できちゃった婚?」なんて

下世話な勘繰りを口に出しちゃう人も居るぐらい。

彼がどういう気持ちで、

そういう結果に至ったのかは誰も知らない。

分かっているのは、相手の人が年上だということ。

そして、目を見張るほど綺麗な女性だということだけだ。

最近、元彼に出会った知人が、

その件に関してお祝いの言葉を述べたところ、




←多分、私が見たことも無い幸せそうな表情で。



この話を聞いても、私に特別な驚きは無かった。

元彼は誰よりも、

自分のすべてを受け止めてくれる人を探していたから。

元彼の心の孤独に触れ、その寝顔を見ながら、

自然と涙をこぼした日の夜を思い出してみる。

その時私は悟ったんだ。

彼の孤独に寄り添ってあげられるのは、私じゃないってことを。



生涯のパートナーを見つけ、守るべき存在を手に入れた元彼に、

あの頃の輝きはもう無いだろう。

いつか、この街のどこかで元彼と出会ったら、

元彼はどんな顔をするだろう。

多分、バツの悪そうな顔をして少しだけ皮肉っぽく笑うはず。

そう考えたら、少しだけ可笑しくなった。

自由と引き換えに、彼は孤独を失った。

1人膝を抱えて、必死に涙を堪えていた少年は、

今はもうどこにも居ない。

私の胸の中の想い出に、ひっそりと佇んでいるだけ。

いつまでも甘く魅惑的な香りを放ちながら。

ダーに言ってみたいことがある。
ずっと我慢してたけど、今すぐに言いたい。
今ここで伝えたい。




←これが真実


これが今の私の本当の気持ち。
なのに何故、電話に出てくれないの?
なのに何故、作戦が必要なの?

またまたまたまたダーとの雰囲気が悪くなってしまった。

昨日電話をくれた時から、

ダーの機嫌が悪かったのには気付いてた。

原因はきっと仕事のこと。

誰かに何かを言われたんだろう。

だけどダーが「平気だよ」って態度を取っていたから、

私もなるべく普通に話をしていたんだ。

普通のどこにでもある話。

今日は何があったとか、どう思ったとか。

「何か話してよ?」ってダーが言ったから。

私はいろんな話題を提供したつもりだけれど、

最後まで堂々巡りだった。

行き着く話題は1つ。



←最終的にはこの話に



結局はそこから頭が離れないんでしょう。

だったら最初から平気な顔なんかしなきゃいいのに。

愚痴をこぼしたいなら、いくらでもこぼせばいい。

不満を吐き出したいなら、いくらでも吐き出せばいい。

なのにあなたはいつだって、

「ま、別にどうでもいいんだけどね」と話を打ち切ってしまう。

それに対して、どう答えればいい?

それとも、私の答えなんかどうでもいいのかもね。

泣きたいときは泣いて、怒りたいときには怒る。

溢れそうな感情を誰かにぶつけて

解消する時だって必要だと思うよ。

じゃないと嫌な気持ちはいつまでも燻り続けてしまうから。

感情のメカニズムを分析したって、何の意味もない。

これが男のプライドってやつなの?




←そう思いません?
彼氏が居る時はいつだって、
合コンに参加したり、
男の子と2人きりで飲みに行くのは
いけないことだと思ってた。
もちろん仕事だったら仕方が無いけれど。
それでもやっぱり、出来る限り、
そういう場や状況は作らないようにしていたんだ。
理由?
多分、彼に悪いから、という意識よりも、
自分が同じ事をされたら嫌だし、
不安な気持ちになってしまうから。
自分がされて嫌なことは、相手もしない。
それが私の信条だった。



そしてダーと遠距離恋愛をするようになってからは、
電話がかかってくる時間には、なるべく家に居るようにしてた。
もちろん仕事だったら仕方が無いけれど。
友達と会ってる時も、なるべく時間に気を使って、
タイミングを見計らって帰宅してたんだ。
理由?
どうしても恋人の声が聞きたい夜、誰にでもあるでしょ。
そういう時に電話に出られないのは、
彼女失格だと思っていたから。
もしかしたら、その夜が、今日かもしれない。
そう考えたら、居てもたっても居られなかった。
そして、いつだって、何をしていたって、
ダーのことが頭から離れる瞬間なんて無かった。



だけどね、ダーとの最近のイザコザを経て、
そこまで自分を規制する必要は
無いんじゃないかって思い出した。
自分の行動を制限して、自分の世界を狭めて。
それは果たして、自分にとって良いことなんだろうか?
そして私たち2人にとっても。
別に疚しいことをしたいんじゃない。
フラフラ遊びまわりたいんじゃない。
でも、もっと自分を解放して、
やりたい事、出来る事を自由にしても良いような気がするんだ。




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ちょっとしたご乱心(笑)みたいですが、
そういうわけではございません。
どちらも健全な集まりですから。
私には全然浮ついた気持ちもないし。




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でもそんな危険な状況にはならないだろうなー。
なんてったって私ってば、超が付くほど小心者だもの。

あと1週間。
あと1週間でついにあの日がやって来る。




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なんだか時間が経つのって早いなぁ。
去年はダーと仲良くなって、ダーと付き合いだして、
ダーと遠距離恋愛を始めた激動の1年だった。


1週間後に訪れるメモリアルデー。
本当に約束どおり、指輪買ってくれちゃったりするのかなぁ。
っていうか、ダーは約束覚えてるんだろうか?




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ガッカリするの嫌だから、期待しないで待っていようっと。

色んな事があったけど、私たちは以前と少しも変わっていない。
私は変わらずダーにモーニングコールをして、
ダーは変わらず私に“ただいま”の電話をくれる。
そして今日あった話をして、今度会うときの話をして、
明日も頑張ろうと励ましあって、「おやすみ」を伝える。
笑いながら、時にふざけて怒ったフリをしながら、
愛情を確かめ合ってるはず。
私たちは以前と少しも変わっていない。




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私はと言えば、なんだか毎日をボーっと過ごしている。
ダーからのメールに返信を送り、
ダーから電話がかかってくれば明るい声を出す。
淡々と仕事をこなし、夜はゆったりと湯船に浸かる。
そんな毎日。
そんな平穏な毎日。




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時間が経てば、いつかこの不安は消えるはず。
想い出が増えれば、いつかこの不満は拭い去れるはず。
そう信じて、日々を過ごす。




この間、会った時。
「近くにいられるように、俺、頑張って何とかするから」
ダーにそう言われて、本当に嬉しかったんだ。
「いつか」の話でも、そう思ってくれることが嬉しかった。



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何でだろう?
何でか分からないけど、そういう事に関して、
私はダーをかなり信用していた。
「彼に限って、そんな事あり得ない」
そんな風に信じ込んでいた。
昨日、突如浮上した疑惑。




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ダーのケータイに届いていた1通のメール。
偶然に見てしまった1通のメール。
私に疑う気持ちはなく、名前が表示されていなかったから、
ただ純粋な疑問として、「誰からのメール?」って質問した。
そうしたら彼の言動が急におかしくなった。
言葉に詰まっていたり、目が泳いでいたり。
その様子を見た私は、もう一度、ダーに問うた。
「誰からのメール?」




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そうした後に、「いや、これはね…」なんて言い訳し始めたけど、
もう遅いよ、ダーリン。
十分怪しいもん、あなたの行動は。
急に頭が真っ白になった。
予想もしていなかった展開に、打ちのめされた。
そして無言、無言、無言。
私は思わず口を閉ざしてしまった。
責めるでもなく、追求するでもなく。
あまりに予想外の出来事だったから。




その後もダーは、何度も何度もフォローしてたけど、
まったく耳に入らなかった。
今冷静に考えてみると、いきなり私の追求を受けて、
慌ててメールを消しちゃったのかなぁ、
なんて楽天的な考え方もできるけれど。
ダーのどんな言葉も、信じられなかった。
腹立たしいとか、悲しいとか、
沸き起こっていたのはそんな感情じゃない。




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すべてを信じないように、あんまり好きにならないように、
一生懸命心をセーブしていたはずなのに。
いつの間にか、心をすべて預けていた自分が悔しかった。
相手に心を100%預けてしまわないのは、
信用できない人だからじゃない。
過去の傷から学んだ、私の知恵。
そうすれば胸を痛めることは無いから。
必要以上に傷を深めずに済むから。



もしこの疑惑が真実だったら、どうしよう?
その疑念は、私の中からしばらくは消えないでしょう。
ダーに裏切られたら、私はこれからどうやって暮らしていこう。
お願いだから、これ以上、私を不安にさせないで。



みんなは許しているのかな?
普通は受け入れられるものなのかな?




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私の理解力が足りないだけかな?
「仕方が無いよね」ってさらりと受け流すのがイイ彼女なのかな?
私が潔癖症過ぎるのかな?
男の人たちってみんなそういうものなのかな?
そういうことしなきゃ仕事って成り立たないものなのかな?
逆に私がそういう所へ行っても何とも思わないのかな?
よく分かんないよ。
私にはよく分かんない。




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私以外の女の人に触らないで。
私以外の女の人に触らせないで。
そう思うことは、普通じゃないのかな?

早いもので、もう2週間が経った。
今日はダーのところへ行く日。
夜の飛行機に乗る。



ダーの好きな深紅のネイルを施し、
ダーの好きな淡群青のアイシャドウを塗り、
ダーの好きな桜色のグロスを重ね、
ダーの好きな純白の下着を身に着けた。
恐らく、この先彼と別れるようなことがあったとしたら、
これらの色たちを、私は一生取り入れることはないだろう。
彼のための色だから。
彼だけのための色だから。



あの日以来、ダーは以前と変わらず毎日電話をくれる。
そして以前よりも優しくなった。
なのに、何で私はこんな曇った気持ちのままなんだろう。
自分で自分の気持ちが分からない。




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きっと怖いのは、恋にのめり込む自分自身。
いつか来る別れを勝手に想定して、
自分の取り乱す様子を妄想して、
気持ちを必要以上に抑え込んでいる。
私は天邪鬼で臆病者だ。




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もうこんな考えを抱くのは止める。
どんなに時間を費やしても、私のすべてを受け止めてもらおう。
そして彼のすべてを受け入れてみよう。
笑った彼が見たい。
彼を幸せにしてあげたい。
彼が望むなら、どんなことにでも動じない
深くて大きな人間になりたい。
たとえ他人から、大馬鹿者と評されようとも。
私が愛した人だから。

やっぱりダーに聞かれてしまった。



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その質問に、私は答えられなかった。
別に意地悪しているわけじゃない。
意識的に送らないわけじゃない。
だけど、自然に、今までどおり、
返信することができなかった。
メールを打とうとはするものの、
どんな内容にしていいのか困ってしまうのだ。
笑い方や泣き方を忘れるのと同じように、
自然に出来ていた事が出来なくなっていた。



あの冷たいメールが送られてきた日。
まるで私の知っているダーが、違う人のように思えた。
どこに、こんな冷たさを秘めていたのだろう?
私が見ているのは、ダーの一部分でしかない。
私だって同じこと。
ダーのせいじゃない、誰のせいでもない。
もし誰かのせいにするならば、
ダーを理解していると思い上がっていた私のせいだろう。






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無意識での抵抗。
何もかも元通りになった気がするけど、
そうじゃないのかもしれない。
私の心の中では、ずっとずっと
「なんで?」「仕方が無い」の繰り返し。
何でかよく分からないけれど、今はただ怖い。




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またいつか、同じように傷つく日が来るのかもしれない。
そう思ったら、
ちゃんと心を曝け出すことが出来なくなってしまった。
心をガードして、傷つかないように傷つかないように、
ちょっと遠くから眺めている感じ。
早く忘れてしまいたい。
好きのに上手く行かないや。
いつだって物事を大げさに捕らえて、悲観的になるのは、
私の悪い癖だ。




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だけど、何度でも同じ石でつまずいてしまう。
私は急いでダーに電話をかけた。
何度目かのコールの後、電話が繋がり、胸がドクンと高鳴る。

「…もしもし…?」
電話の向こうはしんと静まり返っていて、
私の緊張が余計に高まっていく。
数秒間の無言が続き、ついに彼が口を開いた。




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その後、彼は同じ言葉を繰り返した。
私は何も言葉を返せなかった。
やっとの思いで搾り出した言葉は、

「私も…ごめんなさい」
冷たいメールを残して、連絡を絶ってしまった彼を、
責めたい気持ちで一杯だった。
なのに、口から出てきたのは、謝罪の言葉。
怒ったり詰ったりするよりも、
彼が戻ってきてくれた安堵感のほうが勝っていたから。






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彼を嫌いになったわけじゃない。
だけど彼の為を想っての事じゃない。
私が私らしさを失わないために。
私が私であるために。
そう誓ったんだ。

衝撃的なダーからのメールを受け取った後の私は、
その意味が掴めず、混乱してただただ泣き続けるばかり。
自分の中の何かがガラガラと音を立てて崩れていくのを感じた。
何故、ダーがそんな事を言い出したのか、
私には全然意味が分からなかったから。
冷ややかな一方通行のメール。
私の存在を頑なに拒む言葉。
なんで? どうして?
お願いだから、私を拒否しないで。




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どこにも行き場が無かった私を、彼女は笑顔で迎えてくれた。
私の話を聞きながら、沢山の暖かい言葉をかけてくれた。
冷え切った心に、じんわりと愛情が染み込んでくる。
「あなたは何も悪くない」
「悲しむ必要なんかない」
多分彼女は、私が正しくても、正しくなくても、
そうやって励ましてくれるんだろう。
私の幸せを心の底から願ってくれている人だから。
まだ1人じゃない。
まだ笑える、まだご飯も食べれる。
そんな当たり前のことが、とってもとっても嬉しかった。



そして翌日。
いつまでも友人に甘えているわけにもいかず、
夜になってから自宅へ戻ってきた。
あのメール以来、ダーからの連絡は無い。
ダーから連絡が来ない限り、
私からアクションを起こすのは止めようと決意していた。
それが1日なのか、1週間なのか、1ヶ月なのか…
まったく予想がつかなかったけれど。
私には“待つ”ことしか許されていない。
ダーのことは思い出さないように、
お風呂に入って、早めに眠りにつこうと思った瞬間、
あるものが目に飛び込んできた。




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もしかしたら…。
そう思うと、胸がドキドキした。
全部で留守電は3件。
期待しないでおこう、そう自分に言い聞かせて、
はやる気持ちを抑えつつ、留守電の再生ボタンを押した。
1件目…親が私を食事を誘うための電話。
2件目…親友が私を心配してかけてきた電話。
そしてついに3件目…




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“サンガツナノカ、ジュウゴジサンジュウハチフン”
3件目の留守電を再生し終えた後、
電子的な音声が伝えたのは、今から5時間前の時刻。
私はすぐに受話器を取り、
馴染み深い電話番号を震える手で押した。


結局、昨夜はダーからの連絡はなし。
メールも、電話も。




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なんで? なんで?
全然意味わかんないよ。
確かに喧嘩したりもしたけれど、
仲直りしたはずじゃなかったっけ?
何怒ってるの?
何考えてるの?
ちゃんと言ってくれなきゃ分からない。
その後、再び何度か電話をしてみたけれど、
やっぱり繋がらない。
メールも送ってみたけれど、返事は返ってこない。
夕方になってもしつこく連絡し続けていたら、
突然、彼専用のメールの着信音が鳴り響いた。




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はぁ。またやっちゃいました。



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少し前まで楽しくお話してたのになー。
変だなー、おかしいなー。
自分でも何が何やら。
話し合って、結局仲直りしたっぽいけど。
仲直り…ホントに出来たんだろうか?
不安、不安。



私ってとことん性格悪い。
いや、そんなのとうの昔に分かってたことなんだけど(汗)
誰かと付き合ってると、身に染みてよく分かる。
ああ、やっぱり歪んでる、醜いって。
そんな私も私だから全て受け入れて、なんて図々しいったら。
誰かと真剣に向き合ってぶつかり合うって事は、
目を背けたい自分の嫌な部分ともご対面するってことなんだろう。
ダーにはいつも感謝してるんだよ。
こんな厄介者を受け入れてくれて。
甘え方が間違えてるって自分でも気付いているんだよ。




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こんな日は早く寝よう。
ぐっすり何もかも忘れて眠るんだ。


ダーからの電話に、たまたま即効で出たら、
いきなり「うぷぷぷぷ」だって。
「なんで笑うのー!?」って怒ったら、
「だってすぐ出るから…うぷぷぷぷ」ってまた笑われちゃったよ。
ダーがかけてきた電話なのに…意味分からん。
でもダーがなんだか楽しそうだから、
とりあえず私も
「うぷぷぷぷ」と笑ってみたら、
なんだか幸せ気分に。
あーあ、私ってホント幸せだなぁ。


そういえば、あともうちょっとで付き合って1年記念日。
時が経つのって、ホントに早い。
昨年の今頃は、ダーの気持ちが分からなくて、
オロオロとイライラの繰り返しだったのに。
今の関係が夢見たい。
あの頃に比べると、天国と地獄ぐらいの差がある。
そして正直言って、1年も持つと思っていなかったかも。
こんなに早く遠距離恋愛するなんて、思ってもみなかったし。
ぜひとも1周年記念パーティーは盛大に開こう!!



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なんだかハッキリしてないの。
「付き合って」「うん、いいよ」って記憶はあるんだけどなぁ。
ちゃんと手帳に書いておけば良かったよ。
普通の女の子は覚えてるもんだよね、きっと。
だから昨日、ダーと話し合って、適当に設定しちゃいました。
適当、ってとこが我々らしい。

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