DOTFAMILYの平和な日々
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2006年02月25日(土) 身も心も・・・

疲れ果てております。

愚息は1月末にオフィシャル不良高校を追い出され、ダンナは入院中。精神的にも肉体的にも限界・・・もぅ〜無茶苦茶疲れたぁあああ!

と書くとなんだか悲惨な状況に置かれているように見えるが、実は全然そういう状況ではない。

まず、愚息。高校最後の年の前期が何事も無く終わろうとしていた1月末、高校のカウンセラーから「おい、お前、いつまでここにいるんだ?」と言われたそうである。「えっ?あと半年。卒業するまで。」と答える愚息に、カウンセラーは・・・

あのなぁ、ここは問題児が来る学校で、お前みたいな普通の子が来ちゃいかんことになっとるんだよ。お前は間違って来たんだから本当は今学期だってここに来るはずじゃなかったんだよな。なんでここにいるの?もう普通の学校に帰れ!

というわけで追い出されてしまった。が、もともと理由無くここにやられたということは、元いた学校の方に問題があるわけで、そういうところへ戻るのはいかがなものだろうか?ちょうど同じ頃、ダンナの体調が悪化して、ほとんど会社へもいけなくなっていて、私は愚息のことをかまっている場合ではなかった。いや、本音を言えば、私にとって愚息のことは最優先事項なのではあるが、なんと愚息は1月末に18歳になってしまい、「もう僕大人だから自分のことは自分で決めるもんね!」とばかりに詳しいことを話してくれなくなっていたのだ。

で、ある日突然・・・

愚息「母さん、この紙、サインして」
愚母「何これ?」
愚息「転校届け」
愚母「君、転校するの?」
愚息「うん。」
愚母「どこへ?」
愚息「ローランド・ハイスクール」
愚母「へ?あそこって・・・滅茶苦茶真面目な子ばっかりの学校じゃなかったっけ?なんで今更そんなとこ行くの?」
愚息「近いから。」
愚母「そういう問題か?」
愚息「うん。」

というわけで、今愚息は普通の高校へ通っている。

で、ダンナは・・・2月19日に腎臓・膵臓の移植手術を受けて入院中。9時間かかった手術は成功。経過は良好。本日集中治療室をでて普通の病室へ。まだ、お腹からあれやこれやのチューブが出ていて、手の甲には針が何本も刺してあるし、歩く時には(運動のため)機械と一緒にそろそろとだけど、それでも順調に回復している・・・らしい。

いやぁもう、愚息のことやダンナのことで書きたいことはたくさんある。(ダンナの手術の傷跡の写真なんかもホームページにアップロードしたいところだが・・・凄いんだこれが・・・悪趣味?)忘れない内にリアルタイムで記録しておきたいところではあるが、何しろ病院通い(遠いんだ、これが)でへとへと状態。とてもじゃないが気力がない。

というわけで、しばらくお休みします。


2006年02月10日(金) という訳で再び平和な日々が・・・

戻ってまいりました。と言っても、最近ダンナの体調はいたく悪く、透析は毎日やっているが仕事へ行けない日が続いている。実は今年に入ってからほとんど仕事に行ってないのである。このままでは経済的にやっていけなくなる日は近い。私の内職だけで家計が賄えるはずもなく、就職するべきなのではあるが、医者は手術の日は近い、と言う。移植手術というやつ、かなり大掛かりな手術ではあるらしいが、入院期間は平均2週間ほどだそうだ。で、その後の自宅療養が長いらしい。そしてその自宅療養には家族の看護が必要だそうである。仕事を探すのはよいが、初めてすぐ止めますっつうのはやはりまずかろう。ま、なんとかなるさ。と相変わらず能天気に考えていたら、手術の日は思ったよりも早くやってきたのであった。

・・・できるだけ早く続きをアップしますので、しばらくお待ち下さい。


2006年02月09日(木) 臓器移植

ところで、ダンナが臓器移植手術を受ける病院はUSC University Hospitalという病院である。南カリフォルニア大学病院ね。病院はロスアンジェルスのダウンタウンの近く、(運がよければ)家から車で45分ほどのところにある。渋滞にひっかかると2時間はかかる。しかも渋滞時間は午前7時から10時頃までと午後3時から7時頃まで。しかも頻繁に交通事故があるフリーウェイを使うので、ほぼ1日中渋滞している。この病院では腎臓の移植手術がほぼ毎日行われている。

どうでもよいけど、『臓器移植』と書くとなんかおどろおどろしい感じがしません?

臓器移植に対する意見は賛否両論あるだろう。そのことに関してここで論じるつもりは全くない。そもそも日記を含む私のサイトは能天気サイトなのである。真面目なご意見はもっと価値あるサイトで読んで頂きたい。良い悪いは別にして、そういうことになっちまったもんだから、もうそういうことなのである。ダンナは「腎臓・膵臓移植リスト」に載っちまっているのである。これまでに医者から特に意見を求められたこともない。もちろん拒否することはできた。ダンナは一時は拒否する気だったのだ。「人の臓器をもらうくらいなら死んだほうがましだ!」ってね。ま、その話を書くと暗くなる(あるいは真面目な話になっちまう)から止めよう。兎に角、結局は移植手術を受けることになったのだから。

ところで、腎臓というものは一人二つずつ持っているのだから、生きている人から頂くという手と死んだ方から頂くという手がある。最初は私の腎臓をあげることができるかな?と色々検査とかもやっていたのだが(失格しましたけど)、その内膵臓もいかんな、ということになってダンナは腎臓・膵臓の移植リストに移された。膵臓というのは一つしかないので、これは生きている人から頂くわけにはいかない。という訳で、これは完全なウェイティング・リストである。

死んだ方から頂くということは、臓器提供します、という死体が病院へ運ばれてきても中を開いてみるまでは実際に使えるかどうかはわからない。が、わかってから患者に連絡しても遅いので、使えるかもしれない臓器が手に入った(言い方は悪いけど、ごめん)時点で患者に連絡が行く。そこで患者は病院へ入って手術の準備をするのだが、これが無駄に終わるということは当然しょっちゅうあることである。USC病院では多い時で9回目にやっと手術を受けることができた、という患者もいるそうである。ダンナの前に手術を受けた人は7回目だったそうである。

気長に待つしかないですな。


2006年02月08日(水) そして手術は・・・

昨日の続き。

やはり緊張しているのであろう。家に帰ってきてからも眠くない。体は眠りたがっているのだが、横になっても眠れそうにない。手術が始まる前にはダンナが電話をくれることになっていたので、特に心配もせずに通常通りに過ごすことにした。で11時ごろ電話がかかってくる。「色んな検査をしてね、これから手術室に入ることになった。」そうかそうか、やっと始まるのか。しかし、朝起きて病院に行っても十分間に合ったのになぁ、と未練がましく思いながら洗濯物をたたんでいると、30分もしない内にまた電話がかかってきた。

「あのね、腎臓は良かったんだけど、膵臓が使えなかったんだって。だから手術中止。迎えに来て。」

ま、そういうこともあろう。そんなに物事上手く運ぶはずがないのだ。何故か特にがっかりもせず、ダンナを迎えに再び病院へ向かう。・・・しかし、眠いぜ!


2006年02月07日(火) 早朝の病院

昨日の日記は実は今朝のことである。で、今度は本当に今朝の4時ごろ病院へ到着。受付はまだ開いてない。セキュリティのお兄さん以外は誰もいない。そのお兄さんの指示に従って3階へ行くと・・・結構人がいるではないか。こんな時間から皆さん何やってるんだろうね?全員移植手術を受けに来たということはあるまい?

この病院、例に漏れずセクション間の連絡が行き届いていない。3階は通常何かの検査をするところらしいのだが、夜中の受付としても機能しているようである。が、移植コーディネータからの連絡が行ってなかったらしい。遺体がある病院(臓器を摘出するのは別の病院なのだ。)からの連絡も来てなかった。というわけで、待たされている間に7時になり、通常の受付が開いて、そこへ行くように言われた。んじゃ、何もこんなに早くから病院へ来ることなかったじゃないか。

受付で名前を書いて、呼ばれるのを待つ。呼ばれると小さな部屋へ入って、入院手続きをする。色々な書類にサインをして、保険証の確認があって、手首に患者の情報を書いてある腕輪をつけてもらって、病室へと送られる。で、やっと病室に入ったのが8時。しかし何も起こりそうな気配はない。いたってのんびりしたものである。ま、ダンナは病人とはいえ今日明日どうなるという人ではない。内臓を頂ける死体の方にも色々な検査があるのだろう。という訳で、私は一旦家に帰ることにした。そもそも私がいたところで何の役にも立ちますまい。

やはり緊張していたのであろう。帰りも全く眠くなかった。家に帰ると・・・愚息が熟睡していた。

学校、行かんかい!


2006年02月06日(月) 真夜中の電話

草木も眠る丑三つ時、突然枕元の電話が鳴った。(って電話はいつでも突然鳴りますな。)

枕元と書いたが、電話があるのは私の枕元ではなく、ダンナの枕元である。熟睡型の私は電話の音くらいでは目が覚めないので、私の枕元に置いておいても意味がないのだ。そもそも我が家の電話は夜10時以降に鳴ることなど滅多にない。あるとすれば間違い電話である。で、夜中の間違い電話はダンナが取ることになる。が、何故か今回の電話では目が覚めてしまった。電話で目が覚めるなんて・・・これは何かあるに違いない!ダンナがぼそぼそと話している間に、私の体は勝手にキッチンへ下りて行き、コーヒーを作り始める。そして愚息の朝ごはんを作る。再び寝室へ戻ると、ダンナが緊張した顔で「2時間以内に病院へ来いって。」・・・そうか、2時間あるのか。今の時間なら病院まで1時間もかかるまい。ではシャワーを浴びる時間はあるな。と考えたかどうかは定かではないが、私の体は勝手にシャワーへと向かう。

イヤ、滅茶苦茶寝起きが悪いんですわ、私。だいたい起きて1時間くらいしないと自分が何をしているのかわからない。つまり起きて1時間くらいは頭が眠ったまま行動しているのだ。

1時間後、出かける前に愚息に「ちゃんと学校行きなさいよ!」と声をかけ、病院へ向かう頃には流石の私も目が覚めていた。では車内での会話・・・

愚妻「すぐ来いってことは、腎臓が手に入ったんだよね。」
愚夫「うん。」
愚妻「昨日スーパーボールだったよね。」
愚夫「うん。」
愚妻「フットボール見ながら酒飲んで騒いで、でもって飲酒運転して帰る途中交通事故にあってお亡くなりになった、というパターン・・・ありそうだね。」
愚夫「うん。」
愚妻「あまり元気な腎臓じゃないかもしれないね。」
愚夫「うん。」
愚妻「でも・・・元気な若者という可能性もあるね。」
愚夫「うん。」
愚妻「ま、どっちみち贅沢言っちゃいけないよね。」
愚夫「うん・・・忘れ物した気がする。」

あのなぁ・・・忘れ物って、身一つで行きゃいいんだろうが、身一つで!

恐いのである。ダンナの心臓は、今きっとバクバクいっているのだ。でも・・・もう戻れないもんね。戻してあげないもんね。覚悟を決めんかい!

ダンナの気持ちを無視して、車は着実に病院へ向かっていくのであった・・・続く。


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