DOTFAMILYの平和な日々
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2004年08月11日(水) 夏休み

愚息の高校の夏休みは12週間もある。しかし、最初の6週間はサマースクールとフットボールの練習で、通常より早起き、しかも寝る時間は遅いというかなりハードなスケジュールだった。私は一日中運転手。ガソリン代がやたら高くなったので、一旦家に帰るのももったいない、と仕事を一式車に持ち込んで、車の中で生活しているような有様だった。

夏休み最後の3週間は、勉強こそないが、フットボールの練習が朝夕2回ある。所謂Fun Weekである。これ、最近まではHell Weekと呼ばれていたもの。Hellというのは響きが悪いというのでFunに変わったそうだが、やることは一緒である。ここで根性の無い奴を落としてしまおう、というのである。が、何故か根性のない愚息は過去2年間無事最後まで参加している。

で、只今、実質3週間の夏休みの最後の週。愚息はこれ以上無理だというほどにだれきっている。午後2時から3時の間にぬぼ〜っと起きてきて、エアコンとコンピュータのスイッチを入れ、ゲームを始める。(起きたら歯ぐらい磨けよ!)彼が今凝っているのはStar Warsで、これは毎朝4時にメインテナンスをやるそうなので、愚息は朝4時にゲームから追い出される。その後他のサイトで遊んで・・・私が起きる6時には寝ているようだが、彼が何時に寝ているのかは私は知らない。

が、家でそんな風に一日中パジャマを着てでれでれと過ごす奴がいると、こちらの気まで緩んでしまう。気が緩んでしまうとついつい寝坊してしまう。今朝もハッと眼が覚めたら7時半!「しまった!寝坊した!」と焦って隣を見ると、ダンナまでがしっかりと寝ているではないか!

仕事行けよ、仕事!

私が起きないと誰も起きないの?


2004年08月10日(火) 電気代

暑い日が続いている。暑いと軟弱者が集まる我が家ではついエアコンを付けたくなる。が、エアコンを付けると電気代が気になる。

ダンナは毎日自宅で透析をやっている。この透析に使う機械が馬鹿でかい上に、一日中電源を入れておかなければならない。そのせいで、ダンナがこの機械を使った透析を始めてから、電気代が上がってしまった。だけど、だからって切るわけにゃいかんだろう、命に関わるんだから。最近の機械は全てコンピュータが付いていて、使う方は楽だけど、電源を切るわけにないかないのが難点である。

で、透析マシーンに加えてエアコン・・・しかも、南カリフォルニアはここ数年電気不足で電気代がどど〜んと上がっているのだ。(そういえば、ガソリン代の値上がりも凄い!)おまけに、今まで使っていた健康保険が使えなくなってしまって(余りに高額なため)、別の保健に切り替えたために毎月支払う金額が増えてしまった。

困る・・・実に困る・・・う〜ん、困った。

という訳で、電気会社に電話をしてみた。
「ねぇねぇ、電気代高くて困るんだけど、透析機械の電気、切るわけにはいかないんだよね。」

そんな個人的理由を電気会社に訴えても仕方あるまいが・・・ナント、ディスカウントしてくれることになった。訴えてる本人だってディスカウントしてくれるなんて本気で思っていたわけではない。

何でも言ってみるもんだ。


2004年08月09日(月) トロフィー

久しぶりに剣道の話を書いたら(というか、久しぶりに日記を書いたら)長くなってしまったので、昨日の続きを。

私はトロフィーが好きだ。愚息は試合に参加すること自体が楽しいらしくて、勝ち負けは気にしないようだが(だから勝てねぇんだよ、お前は!)、私はトロフィー自体が好きなのだ。何しろ私はスポーツをやったことがないから、トロフィーも貰ったこともない。だから好きなのかな?愚息が剣道で入賞しても、記念品がメダルや楯だったらちょっと悲しい。(メダルや楯なら貰ったことがある。)そんな私のトロフィー好きを愚息は知っているから、たま〜にトロフィーを貰うとすぐに私にくれる。私は自分が取ったものでもないのに、素直に嬉しくなって「ありがとう!」と言う。

今回のトロフィーはデカかった。ナント全長58cm。(1位のトロフィーってどの位デカかったんだろう?)でもてっぺんについているのはアメリカで最も一般的な「勝利の女神」とやらで、竹刀を構えた剣道人形ではなかった。剣道のトロフィーは小さくても剣道人形が乗っかってるのが良いなぁ。そういうのはカナダまで遠征していった時もらったのしかない。(面や剣士の絵が書いてあるのが付いてるのは持ってるけど。)

なんて、自分が取ったわけでもないのに文句を言うんじゃない!

さて、先月、トーレンス道場という道場の35周年記念大会があった。その時、愚息は団体戦の先鋒に選んで頂いた。その時は先鋒の条件が17歳以下無段というヤツで、たまたま愚息がそれに当てはまったんですな。そういうこともある・・・ラッキーだった。

で、その時の大将は4段。若いのに結構どっしりと構えた寡黙なお兄さん(に黙っていれば見える人)。副将は愚息が師匠と仰ぐKさんで(先生の言うことは聞かないくせに彼の言うことは素直に聞くと先生がいつも愚痴っている)、中堅はあの愚息が恐れるいかにも強そうなHさん(彼の場合、剣道が強いのではなく、ただ単純に、頭に何もつかない「強い」のだそうだ。普段は礼儀正しくて優しいお兄さんである)。その二人が愚息にアドバイスをしてくれたそうだ。

Kさん「先鋒というのはチーム全体の士気を高める役目である。先鋒が負けるとチーム全体の士気が下がる。だから先鋒は勝たなくても良いから(引き分けでも良い)、絶対に負けてはいけない。負けたら・・・殺す!」
愚息「えっ〜!そんなぁ・・・ははは」
と愚息が笑ってごまかしているところへやってきたHさん。
Hさん「何やってるの?」
Kさん「○○○(愚息の名前、何故か彼は苗字で読んでもらえない)、にアドバイス。」
Hさん「おう、じゃ俺からも・・・○○○、負けたら・・・殺す!」
同じことを言われたのに、思わず顔を引きつらせた愚息であった。だって・・・殺されはしないだろうが、半殺しくらいはされそうなんだもん。

よほど怖かったのであろう、必死の愚息は団体戦トーナメントでは準決勝まではずっと2本勝ち。決勝戦であっさり2本取られて負け。しかし、結局2位だったのは愚息のせいだけではない・・・と思う。だって一人だけ負けたって後の4人が勝てば良いんでしょう、あれって?(ちなみにその時の賞品はトロフィーではなく楯だった・・・ちょっとがっかり。)殺されなかったし・・・

驚いたのは愚息が小さな頃から剣道を教えてくれているC先生である。試合の後、BBQパーティがあったそうだ。私達はさっさと帰ったので(だってもう遅かったんだもん)後で聞いた話だが、そこでC先生が愚息のことを褒めてくださったそうだ。

C先生「あいつは剣道を始めた頃はどうしようもなくて、もう全然剣道じゃなくて、あんなに酷いのはこれまで見たことも無いくらい酷くて、それはもう下手という言葉では表現できないくらい下手で・・・それがあそこまでなるとはなぁ。」
それを聞いてたOさん「それって全然褒めてないじゃない!そこまで貶すか?」・・・Oさんは愚息が小さかった頃を知らない。

K先生も褒めて下さった。
「○○○、やれば出来るじゃないか。日頃から手を抜かないでちゃんとやれよ。」

もちろん愚息は日頃手を抜いているわけではない。いや、練習をサボっているというのは手を抜いていることになるのかな?
この日のために、夏休みに入ってから愚息はよその道場にも通っていたのである。朝7時半に高校へ連れて行って、フィットネスクラブにウエイトトレーニングに連れて行って、その後フットボールの練習に連れて行って、その後の剣道へ連れて行って、帰ってくるのが夜の10判から11時頃。褒めるなら、朝も早よから夜遅くまで運転手を務めた私を褒めて欲しいなぁ。

移動中、愚息は後ろの席で気持ちよさそうに寝ていたのだった・・・お前が運転しろよな!

それにしても、愚息はとても良い先生と先輩に恵まれている。下手という言葉では言い表せないほど下手だった愚息がここまで剣道を続けてこられたのは、そうした先生や先輩、同輩のおかげである。有り難いことだ。


2004年08月08日(日) 俺は一生優勝できないのか!

愚息は剣道をやっている。

ある日、愚息の余りの下手さに業を煮やした先生がついに怒鳴った。
「お前、剣道何年やってるんだ!」
素直な愚息は怒鳴られると元気に怒鳴り返す。
「10年です!」
しばしの沈黙の後、先生が一言。
「下手クソ!」

「おお、これ程僕の剣道を的確に表した一言はないであろう!」

って、感心するなよ!

そんな愚息ではあるが、10年もやっていると、そして時間の許す限り大会に出場していると、それなりにトロフィーは溜まる。剣道の良いところは(日本は違うかもしれないが)剣道連盟に会費さえ納めていれば、誰でも大会に出場できるところですな。団体戦は上手い人が選ばれるけど、個人戦なら誰でも参加可能。おかげでこれまでせっせと大会に出場させて頂いてきた。遠くまで行って一回戦で負けてくるのは悲しい、と思ったのも最初の数年だけで、今では慣れましたな。

これも日本ではどうなっているのか知らないが、アメリカでは剣道の試合は有段者と無段者に分けられる。無段者は無級〜6級、5級〜4級、3級〜1級とさらに三つに分かれる。愚息は6年前に6級を頂き、その後1年毎に進級していって(あれって一応テストあるけど、自動的に上がるんじゃないのかな?年齢と級の関係も決まってるみたいだし。)従って、6級、4級、1級の時に優勝のチャンスがある。(もちろん上手い子は無給、5級、3級の時からちゃんと優勝している。優勝する子ってだいたい決まってるよね。)という訳で、愚息も6級と4級の時には、数打ちゃ当たる式にトロフィーを頂いたのだが、優勝したことは一度もない。(だから下手なんだってば!)せいぜい2位止まりである。(団体戦でなら一度優勝したことがある。)

さて、先にも書いたように、愚息は1年に一度ずつ進級しているから、今年の進級試験では初段を受けることになる。本人はなんの疑いもなく初段になれると思っている。(実はそんなに甘くない。第一、試験を受けるかどうかを決めるのは本人ではなくて先生なのだ。)

さて、本日は大会の中でも結構大きな『2世ウィーク・剣道トーナメント』であった。愚息が出場したのは15歳〜17歳の部。高校生の部なのかな?これって多分1級〜3級と同じだと思う。(16歳以上は初心者でもこの部に出場しなければならない。18歳以上は大人の部という別の部がある。16歳の初心者と10歳の4級では、残念ながら16歳の初心者の方が強いので、一緒に試合はできない。第一身長が違いすぎるだろうが)で、成績は・・・2位。(2位だってたいしたもんだろう、と私は思う。)では、試合後の愚親子の会話。

愚息「ねぇねぇ、今度の大会はいつ?」
愚母「個人選の大会は今年はもうないよ。」
愚息「えっ、今日のが最後だったの?」
愚母「そ」
愚息「う〜ん・・・じゃ、俺、もう一生優勝はできないってことか?」

来年からは有段者として試合に出なければならないと彼は思い込んでいるのである。

愚母「テスト受けなければ、来年も級だよ。」
愚息「来年も級だからって、優勝できるとは限らないじゃないか!それだったら負けても有段者の方が格好良い!」

お前は格好良いから剣道をやっているのか!・・・多分そうだろうな。

愚母「じゃ、有段者で優勝狙えば?」
愚息「・・・それこそ不可能だ!」

あっ、自分の実力、認識はしてるのね。


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