DOTFAMILYの平和な日々
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2003年05月31日(土) ケーブルテレビ

アメリカの所帯の80%以上がケーブルTVあるいはサテライトTVを使っている、というニュースが新聞に載っていた、とダンナが言う・・・我家にはケーブルもサテライトも無い。しょーがないじゃない、貧乏なんだもん。

ダンナはテレビっ子である。起きるとすぐにテレビをつける。家に帰ってくるとすぐにテレビをつける。週末は1日中テレビがついている。テレビの前に誰も座っていないのについているというのは日常茶飯事である。

私はテレビっ子ではない。毎日テレビを見るという習慣はない。テレビが嫌いなわけではない。見たいものがないのにだらだらとテレビを見ているのが嫌いなのだ。

愚息は中を取って・・・テレビは大好きだが、見ない時は消す。

という訳で、2対1で我家もケーブルかサテライトをつけろ!と数年前からせがまれているのだ、私はうんと言わない。そもそも、ダンナはともかくとして、愚息にテレビを見る時間があるとは思えない。最近はゲームをする時間すらない。そんな我家に高い金を払ってケーブルをつけるのは無駄としか思えない。家にそんな金はない!

というのは表向きの理由。本当は、ケーブルつけて1日中映画が見れるようになったら、私は家事や仕事を一切放棄して1日中テレビの前から動けなくなるような気がして恐いからである。ダンナや愚息と同じで、意志が弱いのだ。(しかし私は自分の意志の弱さを自覚してるぞ。)


2003年05月30日(金) 暴力教室

昔、暴力教室という映画があった。原題はClass ○○(○の中には年が入る)という。若かりしマイケル・J・フォックスが出てたと思う。アメリカの高校とは恐いもんだなぁ、と思った記憶があるが、実際に愚息がアメリカの高校に通い出してみると・・・特に恐い感じはしない。ギャングがいたりとかドラッグを売ってたりとかいうことはあるらしいが、ほとんどの生徒はそういうことに関わりなく暮らしているらしい。日本の女子高生のほとんどが援助交際やってないのと同じですな。

ところが先日、愚息の友人が通っている高校でリンチ事件があったという噂を聞いた。教えてくれたのは、子供がその高校に通っている人達である。情報源は複数で、そのどれもが同じなのだが、新聞には載っていなかったので、信憑性は今一である。が、その噂によれば、4人の生徒を60人でよってたかって殴ったそうである。リンチですな。これが本当なら暴力教室どころではない。

が、しかし・・・一体どうやったら60人が4人を殴れるのだろうか?想像してみたがよくわからない。60人が4人を取り囲むというのは物理的に無理があるのではないだろうか?まさか並んで順番に一発ずつ殴ったわけではあるまい。高校生60人からよってたかって殴られると死んじゃいそうな気がするが、死者が出たという話は聞かない。が、警察が調査をした結果、加害者達は逮捕されたそうである。校内で起きた事件に警察が介入することは(殺人以外は)ほとんどない。警察が介入したとなると、これは大事件である。だからまんざらデマというわけでもあるまい。

60人でどうやって殴ったんだろうね、と愚息に聞いてみたら・・・4対60は難しいかもしれないけど、1対15ならできるような気がする、と言っていた。・・・ふ〜ん。


2003年05月22日(木) ホットフラッシュ?

今年は5月に入っても全然暑くならなかった。いえ、暑いのは嫌いですから(寒いより好きだけど)別に構わないんですけどね。でも5月に長袖のシャツなんぞを着ていると南カリフォルニアに住んでる気がしませんな。調子が狂ってしまう。それでも「今年は夏が遅いなぁ」なんぞと思いながらとても快適に過ごしていたのだが、先週末辺りから急に夏になってしまった。今日も朝から快晴。本日も晴天なり、である。愚息はフットボールの練習が始まってまだ3日しかたっていないというのに、もうしっかり日焼けしている。練習前に日焼け止めローション塗りなさい!と言いたいところだが、言っても無駄だろうな。

ところで、先日何故か長袖シャツを羽織ってソックスを履いていた私は突然暑いことに気づいた。最近、気候を完全に無視してそこら辺にあるものを着るため、暑いとか寒いとかに突然気が付くことが多い。

愚息の宿題を見てやっている途中だったのだが(数学だけは未だに見てやっている。他の教科はリタイア)突然「暑い!」と言ってシャツとソックスを脱いでしまった。(シャツの下にはTシャツを着てます・・・念のため・・・いえ、念のために着てるのではなく、裸になった訳ではないということを念のために書いただけです。)

愚息「母さん、もう歳なの?」
愚母「なんで?」
愚息「突然暑くなるなんて、ホット・フラッシュじゃないの?」
愚母「なんだそりゃ?」
もちろん、ホット・フラッシュが何かは知っている。知ってはいるのだが、まさか高校生の男の子が知ってる言葉じゃないだろう。別の意味があるのかもしれないと思って聞いてみただけだ。
愚息「生理が終わった女の人がホルモンのバランスが崩れて突然か〜っと暑くなること。」
あ・・・正しい。
愚息「母さん、もう終わった?」
愚母「まだ終わっとらんわい!」

突然暑くなったんじゃないわい!突然暑いのに気が付いただけだい!
ん?・・・もしかして私、中年を飛び越えて一気に老年?おお!まるで春を飛び越えて一気に夏になる南カリフォルニアのようではないか!(って全然関係ない?)


2003年05月21日(水) 交通規則無法地帯

「我家を出て真っ直ぐ行き、突き当りを左折して、すぐまた左折、そのまま真っ直ぐ行くと片道3車線の大通りに出る。その辺りから西へ2キロほどが交通規則無法遅滞である。」と、これは5月15日の日記。今日はその続編で、「そのまま真っ直ぐ行く」道で先週起こったお話。

さて、この道は通学路に当たる。この道の東側に高校があり、西側に中学がある。高校はこの道の東側にある大通り(無法地帯とは別の道路)を隔て、さらにもう一本東側の道にあるので、高校に送り迎えする親はここは通らない。が、この道から中学へ行く抜け道(車は通れない)があるため、中学に送り迎えする親はこの道に車を止めて子供を下ろしたり待ったりしている。つまり、歩いて通学する高校生と中学に送り迎えする親が運転する車がこの道で出会うのである。

この車、言うまでもなく「交通規則無法地帯」を作り出している人達の車である。信号無視、ウィンカー無しの急車線変更、意味なし急停車、等等なんでもありのあの人達である。これは恐い。対するは高校生軍団。彼等は車など見ないで堂々と車道に乗り出してくる。子供達が横断するために車が何台止まって待っていようと、道の真中で立ち止まってしゃべり始めたりする。急に飛び出してきたり、道の真中でユーターンなんぞは日常茶飯事である。これも恐い。

どちらも強気の車対高校生。高校生が道を渡っていようとお構いなしで突っ込んでいく車。その車をど〜んと叩いて文句を言う高校生。中々見ごたえがある光景ではあるのだが、やはり怖いので、私は通学時間帯はあの道は使わないようにしている。

高校生対車の戦いが毎日繰り広げられているとは言え、高校生の数も車の数もかなりのものである。しかも、道の両側にはびっしりと違反駐車している車がいる。なのでいくら頑張ってもスピードは出せない。事故は、車同士の接触事故位しか起こらない。(これは懲りずに頻繁に起こっている。)

が、ついに先週、起こってしまった。高校生の男の子をはねられたのだ。しかも下校時間帯のあの混んでる道で。コツンと当たったのではなく、きちんとはねた!たまたま愚息から「迎えに来て」という電話があり、時間を確かめずに家を出たら下校時間をちょっと過ぎた頃だったので、事故直後に出くわしてしまった。救急車やパトカーが道を完全に塞いでいたのでえらい目にあった。野次馬根性がないわけではないのだが、こんなところでとろとろしてると周りに迷惑だと思ってチラッと見ただけだが、はねられた男の子は地面に寝かされ応急処置を受けているところだった。・・・やはりちゃんと事故だったんだな。

しかしねぇ・・・住宅街の通学路で下校時間帯にどうやったらああいう事故が起こるのだろう?腹たってわざとぶつけたのかな?(もしそうだったら・・・わかる気もする。)


2003年05月20日(火) フットボール、始まる

今週から高校のフットボールの練習が始まった。もちろんまだシーズンではない。シーズンにそなえての練習が始まったのだ。今週から夏休みが終わるまで毎日練習して(週末は休みだけど)九月に始まるシーズンに備える。練習時間は午後3時から5時までの2時間ということだが、実際はもっと長い。迎えに行かなければならない身にとって、この時間は辛いものがある。

さて、愚息は背は低いが体重は中々のものである。(ようするにチビでデブなんですわ。)人より成長が早かったため、小学生の頃は他の子より背が高く、頭が飛び出ていたので、迎に行くとどこにいるかすぐにわかった。中学生になって愚息以外の子の背が伸び初めても、腹が飛び出ていたので、じゃなくて、幅があったので迎に行くとどこにいるかすぐわかった。

昨日5時に愚息を迎えに行ったら、まだ練習が終わっていなかった。フィールドに選手達がうようよいる。愚息はどこかなぁ、と覗いて見たが、どこにいるか全然わからなかった。練習が終わって(5時半過ぎてるじゃないか!)、選手達がフィールドからぞろぞろを出てきた。やはり愚息がどこにいるかわからない。フットボールの選手達の中に入ると、背はもちろんのこと幅さえも全然目立たない。というか、体重100キロを越える愚息が細くすら見えるのである。みんな見事にデカイ!愚息は完全に埋もれてしまっている。

アイツはああいう子達の中でフットボールをやっていけるのだろうか?・・・ちょっと不安(って私が不安になってもしょうがないけど)。


2003年05月19日(月) 旦那元気で留守が・・・良いなぁ

えっと・・・今日は実に個人的な愚痴のみです。読んでも楽しくないです。(って、何時もは楽しいのかい?)

先週、ダンナは体調が悪かったらしくてほとんど家にいた。で、今日医者に行って・・・「1週間仕事を休みなさい」と言われて来た。えっ〜!後一週間も私の家にいるの!

病人といっても寝ている訳ではない。傍目には元気にひょこひょこと動き回っているとしか思えない。だから「可哀相に」という気にならない。しかも、はっきり言って邪魔だ!

台所で皿を洗っていると隣に立っている。洗った皿を拭くでもなく、ただただ立っているのである。拭いた皿を食器棚に入れようとすると、必ず目的の食器棚の前にダンナがいる。何故か絶対いる。料理をしている時も、冷蔵庫を開けようとすると何故かダンナが冷蔵庫を覗いているのである。こういうのって1日中やられるとむっとしますぜ。

家計簿をつけていると、隣でレシートをチェックしている。「これ何?」「何買ったの?」と一々口を出す。ところで、ダンナは決して金に細かい男ではない。細かいどころか、滅茶苦茶いい加減である。私が高級ブランドの服を買おうが宝石を買おうが(例えです、例え。そんなもん買えません。)何も文句は言わない。見慣れぬ服を着ていると「それ、どうしたの?」と必ず聞くが、「買ったの」と答えるとそれで終わりである。たま〜に「高かった?」と聞くこともあるが、「うん」の一言で納得してしまう。自分が稼いだ金を私が何に使おうと、一度も文句を言ったことがない。というか、そういうことは気にならないらしい。そんなダンナが、レシートを一枚一枚チェックしている・・・わざと邪魔をしているとしか思えない。

朝の(無給の)お仕事を終わって、今度は机に向って金になる方の仕事を始める。机といっても私の仕事場はキッチン・テーブルである。で、そこで仕事をしていると、向かいに座って・・・ナント雑誌を音読し始めるのである。音読ですよ、音読。黙読できんのかね、コイツは!こりゃ絶対嫌がらせだ!

これが1週間も続くと思うと・・・とても暗い気持ちになる。

コンピュータに向っていると、後ろから画面を覗き込む。「なにやってるのぉ〜?」
「仕事に決まっとるだろうが、仕事!」と不機嫌な顔で答えながら実はこの日記を書いている私。(ダンナは日本語が読めないので、私が仕事をしているのか遊んでいるのか、画面を見ただけではわからないのである。)


2003年05月15日(木) 交通規則無法地帯

我家を出て真っ直ぐ行き、突き当りを左折して、すぐまた左折、そのまま真っ直ぐ行くと片道3車線の大通りに出る。その当たりから西へ2キロほどが交通規則無法地帯である。この辺の住人の運転の酷さは日記に何度も書いているので詳しくは書かないが、信号無視、右車線から一気に左折、等は日常茶飯事である。運転が好きな人達や運転が上手い人達も「あそこだけは運転したくない」と口を揃えて言う。運転下手を自認している友人達は「あそこは通らない。遠回りをしても他の道を使う」と言うほどである。制限時速は40マイル(約64キロ)なのだが、そんなものは誰も気にしていない。が、その割には事故が少ない。軽い追突事故は頻繁に起こっているが、大きな事故はほとんど起こらない。渋滞が酷いのでスピードが出せないのが大きな理由だと思う。

話は変わるが、LAPD(ロスアンジェルス警察)のパトカーは信号が赤の時は“パォ!”とサイレンと短く鳴らして信号無視をして行ってしまう。道路が渋滞している時も“パォ!”の一音で周りの車を止めて車線以外のところを走っていってしまう。もちろんそういうことはやってはいけない。いけないのだが、みんなやっている。「パトカーを見たら突っ込んでくると思え!」である。

さて先日、その交通規則無法地帯でテレビのニュースに出るほどの大事故が起こった。丁度愚息を迎えに行く時間だったので、事故直後の現場に行き合わせた。現場の随分前から消防車や救急車がたくさん来ているのが見え、大きな人だかりまで出来ていた。「ハテ、この時間に大事故とは珍しいな。」と思って近づいていくと・・・案の定、車の前半分が完璧に潰れていたのはパトカーであった。

多分、赤信号をいつもの調子で“パォ”で乗り切ろうとしたのであろう。が、場所が悪い!ここは交通規則無法地帯である。消防車や救急車がサイレンを鳴らしながら走ってきても、車を路肩に寄せようなんていうまともはヤツはいない。(私は寄せて止めますよ、私は!)昼真っから赤信号でも平気で行ってしまう運転手が多い場所である。パトカーごときで止まると思ったら大間違いなのである。

そういう道路を1日2往復する私はスピードオーバーはもちろんのこと、交通違反は一切やらない。私はいつも安全運転を心がけている。でも・・・無法遅滞で規則を守るというのは、ある意味では周りに逆らって走っている迷惑者のような気もする。

(基本的には制限速度で走ることにしているが、周りの車が全部スピードオーバーで走っている場合は、周に合わせますよ、もちろん。)


2003年05月05日(月) シンコ・デ・マイヨ

5月5日は子供の日だ。が、南カリフォルニアに住む日系3世以下の子達が5月5日と聞いて思い浮かべるのは子供の日ではない。メキシコの祭日、シンコ・デ・マイヨなのである。

ところで、シンコ・デ・マイヨって一体なんじゃ?日本語に訳すとそのものズバリ、5月5日ですな。アメリカの独立記念日のことをForth of Julyと言って、Independence Dayという人が少ないのと同じなのだろう。が、シンコ・デ・マイヨ(スペルを知らないのでカタカナで失礼)はメキシコの独立記念日ではない。独立記念日(あるいは建国記念日)は別にある。独立前にメキシコがフランス(だったっけ?)と戦って勝った日とかなんとか聞いたことがあるが、定かではない。戦争に勝った記念日ではあるようだ。が、それで独立したわけでもないのに、何故そういうのが祭日になるのかわからない。メキシコでも同じようにお祝いをしているのかどうかも知らない。

さて、愚息が通っている高校はメキシカンが多い。メキシカンと言っても3世、4世、あるいは5世と英語しかしゃべれないメキシカンがほとんどだと思う。でもまぁ、お祭りが好きな国民ではあるし(ってメキシカンが?アメリカ人が?日本人も祭りは好きだし・・・どこの国の人もお祭りって好きなんじゃないですかねぇ。)、当日は「馬鹿でかい帽子かぶって毛布に穴あけたのを着て来た」(愚息の言葉そのまんま)生徒が何人かいたそうである。

高校の中庭には国旗(あるいは校旗)を掲げるためのポールが立っている。普段は旗は揚げてないそうである。前庭にもポールはあるのだが、こちらの方は毎日前を通っているはずなのに国旗が揚がっているかどうか覚えていない。で、昼休、中庭にあるポールに生徒の一人がコソコソと忍び寄り、素早くメキシコの国旗を掲げてしまったそうである。もちろん校則違反行為だが、メキシコ系だけでなく、かなりの生徒に受けたらしい。

校則違反であるから、セキュリティ(警備員ですね、構内には常時最低二人はいます。)が飛んで来てすぐに下ろしたらしい。で、揚げた生徒は当然叱られた。が、校長室へ送られたのではなく、その場でセキュリティに怒鳴られただけで終わったそうだ。害のない違反なのだから、そんなものだろう。そしてセキュリティは速やかにメキシコの国旗を降ろした。

セキュリティはかなり怒っていたらしいのだが(高校で1日中警備してたら怒りっぽくもなるわな)、国旗を降ろす時は決して急がず、下ろした国旗は丁寧にたたんで没収。(多分放課後返して貰える。)怒っていても国旗に対する敬意というのは忘れないようである。・・・流石アメリカだな。

アメリカの国旗は一度ちょっとでも地面に触るとリタイアさせなければならない。つまり、もう使えない。丁寧に葬ってやらなければならないらしい。国旗の扱い方はとても厳しい。道端で皆がパタパタ振る小さな国旗であっても同じ。どうやって葬るのかは残念ながら知らない。

今年のアカデミー賞受賞式に、アメリカの国旗がデザインされたドレスを着て来た女優さんがいた。戦争中でもあることだし、愛国心を示すためのドレスであると思われたが、裾が長くて引きずっていた。彼女は、「国旗を引きずるとは何事か!」とかなり非難された。・・・御咎めはなかったみたいですけどね。


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