ある大学院生の日記

2001年11月30日(金) Convergence

いやしかし,収束しない.なんなんだ.式がおかしいのかねえ.


Allgood, Sam and Arthur Snow [1998] "The Marginal Cost of Raising Tax Revenue and Redistributing Income", Journal of Political Economy, 106(6), 1246-73 を読んだ,というより眺めてみたのだけど,いまひとつ よくわからん.ちゃんと読まないといかんのかねえ.とりあえず,扱われているのは所得税だけ(しかも線形)で,消費税ははいっていないようだ.消費税を入れると動学化せんといかんからかねえ.まあでも定常状態を仮定すりゃいいじゃんか,とおもったりする.うーむ.しかし,生産関数を1次同次にすると,超過利潤が発生しないので,法人税をとても入れにくくなる.やっぱり,他の先進国では法人税の収入比率が少ないのがこういうところに顕れてるのかしらん.F=(1+t)K^aL^(1-a) みたいに入れちゃいけないのかな.

どちらにしても,1日に2コマ受けるとそれだけで疲れてしまう.はあ….



2001年11月29日(木) MWC or MCF?

Snow, Arthur and Ronald S. Warren Jr. [1996] "The marginal welfare cost of public funds : Theory and Evidence", Journal of Public Economics, 61, 289-305, を半分くらい読んだ,というか,後半部分はちょっとした拡張なんでまあ3分の2くらいよんだのだけども,いまひとつよくわからん.歪みをもたらす税をちょろっと増やすとどれくらいその歪みが増えるか,とかいう論文なのだけども,ふつうに(?)効用関数を微分すりゃいいじゃん,とおもったら,分解してどうのこうの,とかやってていまいちぴんとこない.なんなんだ.うーむ.
よくわからんので,Allgood and Snow [1998, JPE],Sandmo [1998, J Pub E],Browning, Gronberg and Liu [2000, Econ. Inq.],Slemrod and Yitzhaki [1998?, National Tax J],なんかをダウンロードした.ふう.たいへんそうだ.こまったこまった.

しかし,Snowさんのページを見ようとおもって Univ. of Georgia から検索をかけたら,みつかったけど拒否された.なんなんだ.もう.

また ちょっとやる気になってきたけど,あいかわらず収束しないのであっさり萎える.やんなっちゃうなあ.



2001年11月28日(水) 移動だっ

いちいちアップするのが面倒なので,とりあえず日記サイトに移動.どうなることやら.

というわけで,今週は生活が夜型になってしまっている.月曜日の夜にちょっとがんばった(変な意味ではない)ためかもしれない(結果は出なかった.悲しい).

夕方ごろからちょっとやる気になって,Mark Huggett and Sandra Ospina [2000] "Aggregate precautionary savings : When is the 3rd derivative irrelevant?", Georgetown University, forthcoming in Journal of Monetary Economics, を読んでみた.しっかし,数学ばりばり,DPつかいまくりなので,半分以上理解できなかった.ふう.また今度挑戦だなあ.

しかし,これを発表できない可能性が高まってきたので,AbelとかBohnとかのサイトをうろうろしてみた.ほほほ.

そういえば,cut off ポイントが既知のときのordered ProbitをStataで推定するにはどうしたらいいのだろうか? とおもいつつ何にもしてない.oprobitコマンドにオプションはなさそうだし.まさか,自分で尤度関数を書くのか?尤度関数の書き方から勉強しなくちゃじゃないか.ってどっちにしろ勉強しなきゃいけなかったんだけど.ひょ〜.

第2次補正予算がどうしたこうした,とか,7特殊法人の改革がどうしたこうした,とかいう話になっているらしい(らしい,でいいのか?).もし,構造改革なるものでよりよい経済へと変われるものならば(漠然とした表現だけど),それを見込んで消費や投資が活発化し,景気もよくなるはずだ,というのが,理論的には言えるような気がする.やっぱり,構造改革をしたら,世知辛い世の中になるんじゃないか,とか,自分は負け組にはいっちゃうんじゃないだろうか,とか,そういう正しい認識を持っている消費者が多いために,どっちも進まないんだろうなあ.

「所得や資産の不平等が結果として進む」のが何が悪いっ,というのも正論だけど,政治過程を考えると,そこらへんが意外と効いてきてるのかもなあ,とおもう今日この頃でした.

こんなものこんなもの発見.みなさんご活躍で.いやいやめでたい.


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