たまに××したり。
INDEXこれまで。それから。


2006年05月28日(日) ゆずり葉。

脳梗塞で倒れた父は、お酒はあまり飲んではいけない、と言われていた。
もともとお酒が好きで、と言っても、その度を越した飲み方で、暴力はふるわないにしても、酔えば大声で絡み、夜中に響く怒声は、子ども心にも恥ずかしく、そして、とても怖く、酔っていないときの父もあたしは大嫌いだった。
しらふでも気に入らなければ大声で怒鳴り、テレビを見て笑っても、うるさい、と怒鳴られ、息を潜めていなければならない毎日は生きた心地もしなかった。
今でも、酔っ払いが大声で怒鳴っていたりするのを見ると、それだけで緊張し、パニックになるときがある。
それほどに酔った父の醜態はあたしにとっては耐えがたいものだったのだ。

そんな父も、体を壊したのを機に、健康のためにもお酒は止める、と約束をしたのだった。

そんなある日、いつもより遅く帰った父は、足元もおぼつかなければ、ろれつも回らない状態で帰宅した。それを見て頭に血が上ったあたしは、無我夢中で父親に殴りかかり、倒れた父を足蹴にしていた。
いつも不機嫌で、いつも怒鳴ってばかりで、いつもその顔色をうかがいながら暮らしていた。その父が、今はあたしに抵抗もせず、されるがままになっている。
そんな父を見て、虚しくなり、あたしは父から離れた。

翌日、身体中が筋肉痛になっていた。それほどまでに、誰かに暴力をふるうことなど、後にも先にもそれっきりだ。

それ以来、父とは、ろくに口も利かず、ただ、それまでの立場が微妙に入れ替わってしまった。
父はそれまでのように威張り散らすこともなくなり、あたしは父に怯えながら暮らすこともなくなった。
あれほど好きだったお酒も、すっかり飲むのをやめてしまった。


そんな父との関係は、結婚して、子どもが生まれても、さして好転することもなく、会ってもろくに会話もない。それでも子供たちを連れて顔を見せれば、しかめっ面をほころばせ、不機嫌を何とかごまかしてくれるようにまでなった。
だからといって、長年のしこりはそう簡単に消えるものではなく、心配性の母の小言を聞くのもうんざりで、仕事が忙しかったり、自身の体調も思わしくなかったりで、だんだんと足が遠のいていた。

ところがここにきて、父に軽い痴呆のようなものが見られる、と母から電話があった。
転んで怪我した足を放置していたために、足も変形して、うまく歩くこともできない。昔倒れたことの後遺症もあるのか、時折漏らしてしまうと言う。

普通ならここで、すぐにでも飛んでいくのが親子なのだろう。
だけど。
あたしは怖くて、動けなくなってしまった。
母からの電話は、きっとよっぽど切羽詰ったものなのだろう、とわかっていても。

電話で何度か話をし、重い腰を上げて様子を見に行くことにした。
思ったよりも、元気そうではあるし、話した感じもしっかりしているけれど、やはり、以前よりは身体の衰えが見て取れる。
何とか自力で歩くことはできるものの、一歩一歩は足取りも重く痛々しい。

帰り際に、母が、

「肩からかけられるようなかばんが欲しいの」

物なんてねだったこともない母がそんなことを言う。

そうか。
もう、あたしは親に甘える側ではなく、親が甘える側になったのだ。

しっかりしなくては。
まずは現実を直視することからはじめよう。

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2006年05月26日(金) カウントダウン。

古参社員のK嬢がついに晴れて異動となり、顔を合わせるのも今週いっぱい。
とにかくよくしゃべるし、とにかくよく気が回るし、とにかくきついので、敬遠されるキャラはちょっと損してるよなあ、と思う。
他店に行ったみぽりんに異動することをメールで知らせたら、

「あんな暴君の下では働きたくない」

いつかどこかで出会う日もあるかもしれないねえ。( ̄ー ̄)

売り場を知り尽くした人が去るというのは、残される側からしたら結構なプレッシャーで、でも、だからといって、いなきゃいないでなんとかなる、なんとかしなければならないのは世の常。
補充要員もくることになったらしいし。

新人のスズキ君にもがんばってもらわないと。


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2006年05月20日(土) 変化。

奥歯を食いしばっている。歯軋りの音がするほど強く。
そうしなければ、叫びだしそうで。
指を噛んでいる。食いちぎりそうなほど強く。
そうしなければ、喚きだしそうで。

いつから変わってしまったのだろう。
どちらが変わってしまったのだろう。

苦しくて、叩き付けたいこぶしは握り締めたまま、己の掌に突き刺さる爪の痛みに耐えながら、何が間違っているのか、どうして間違ってしまったのか、考えるたびに、思考はループする。


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2006年05月18日(木) ごめんなさい。

自分の気持ちをうまく伝えられなくて。

結局根本的な問題はちっとも解決できてなくて。

言い訳ばかりで行動が伴わなくて。

素直とわがままを混同していて。


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2006年05月17日(水) 空気。

「ただいま〜」

玄関から声がする。
あたしは、と言えば、のっぴきならない電話の真っ最中で。
お帰り、と声を掛けたものの、顔を見に行くこともせず、電話を続けた。

途中、声を荒げることになり、きっと、隣近所にまで聞こえてるよな、窓は閉まってたかな、と半ばうろたえ、声のトーンを落とした。

詳細は書けないが、これからのあたしの生活にとって、現在とても重要な場面に面している。電話は、そのことに関する話で、終わった後も、放心状態に近く、のんびりと子どもに向かい合う気には到底なれない。

そんなぴりぴりとした空気が伝わるのか、先ほどの怒声に恐れをなしたのか、息子は全く近寄ってこない。

でも、ママのほうがそろそろ限界だよ。
その温もりとその重さとで、癒してほしい。

階下へ行って、息子を抱きしめてこよう。


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2006年05月16日(火) 不安と期待と。

ついに、K嬢に辞令が出ました。
オープンからの居残り組も数名、と言う中、異動の時期になると、本人も周りも今度こそは、と期待して、裏切られ、期待して、裏切られ、を繰り返してきただけに、やれやれ…と言った感も。

小姑根性丸出しの彼女は、言ってることは間違ってないのに、言い方が間違ってるからものすごく損をしてる。
先日辞めたバンビちゃんも、仕事ができるできないはともかく、他の部署だったらもう少し辞めずにいたんじゃないかなあ、と思う。
往々にしてありがちな、自分のことは棚に上げて、周りに対する要求水準が高すぎる、って言うのも煙たがられる一因だったりして。
そうは言っても、オープンからいるのだから、すべてを把握しているし、記憶力も良いから、クレームを受けたりしたお客の名前などまで覚えている。時としてマネージャーよりも頼りになるほどだ。
そんな彼女がいなくなると、正直精神的にはほっとするものの、今まで彼女が引き受けてくれていた雑務などはどうなるのだろう、何かあったときの臨機応変な処理はどうなるのだろう、と言った不安のほうが大きく、立場は違えど、社歴から言ったら一番長くなるあたしは、もしや、あたし・・・?という不安でいっぱいになったりして。

目の上のたんこぶも時としてあったほうが良い場合もあるのかも。


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2006年05月12日(金) 最悪な一日の始まり。

一日の始まりに、玄関先まで見送るのは、なんとなく習慣になっている。

家族を送り出す。
その行為自体はごくありふれた日常のひとこまであって、たいした重みもないはずなのに、それがほんの些細な行き違いが起きるだけで一日を台無しにしてしまう。

今日は家庭訪問で、息子の担任がやってくる。
一応、来客を通す部屋は、日ごろ寝室兼子どもの遊び部屋、と化してしまっているので、毎年この時期慌てて片付けることになる。

朝からばたばた片付けているあたしに、遅めの出勤の夫が声を掛ける。

「この辺も片したほうがいいな」

本来なら、子供たちを送り出して、とっくに掃除をはじめている時間なのに。
いつもより遅く起き、いつもより遅く出かける夫がいるために、あたしの作業は遅れているのだ。

「そんなのわかってるし!今から片付けようとしてるところじゃん!」

言い放つあたしに

「何でおまえはいつもそうやってすぐ怒るんだよ。おまえのそういうところが嫌いなんだよ!」

「てめえこそさっさと行け!てめえが邪魔なんだろ?!」

最後の最後に浴びせた罵詈雑言を背に、出かけていく夫に謝りもせず、苦い思いを飲み込んで、掃除を続けた。

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2006年05月08日(月) イジメですか?

夜中に明日からまたお弁当作りだ…朝起きられるかな…などと考えていたらふと気になることが。
恐る恐る鍋の蓋を開けると…( ̄▽ ̄;)
真っ黒こげやんけ!

確かに2日前の夕飯を作ったときに、鍋を焦がしたような記憶と洗い忘れたような記憶があるけれど。


ばばあ。
洗ってくれてもよかろう?(涙)
あたしはあんたがたっぷりと焦がしたまま放置した鍋とか、洗わずに放置した魚焼きの網とか、洗ってきたじゃあないか。

何が悲しくてこんな真夜中に鍋を洗ってるんだか。


起きれますように。(懇願)


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2006年05月05日(金) 金で買えない幸せ。

子どもの日に何かプレゼントするって言う習慣はいつ頃から始まったのだろう。
自身が小売業にいるから、あまり否定できない立場ではあるのだけど、1年中、年がら年中プレゼントする習慣は止めて欲しい。

母の日だから、何かを買わなければならない、クリスマスだから、何かをプレゼントしなければならない、そんなのは商業主義に踊らされてるだけで、本当の意味のプレゼントとは大きく異なっている気がするのだ。

ふと立ち寄ったお店で見かけたシャツが似合いそうだ、と想ったから買って来る。
好物のお菓子が売っているのを見かけたから、食べてもらいたいと想って買ってくる。
何の特別な日でなくても、その人を大切に想うからこそ、常に意識のどこかにその人を置いているからこその行為が、本来のプレゼントの意味であると想うのに。
それはモノでなくても、よく晴れた日の新緑の元ですごす時間であってもかまわないはずなのに。


おばばが作った悪い習慣に、便乗する夫を諌めても、それは彼にとって否定にしかならないから、「ケチなママ」「優しいパパ」という図式を当てはめられながら、休日に1日分の給料を上回るお金を使わなければならないことのむなしさは、いくら握り締めても、さらさらとこぼれる砂にも似て。


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2006年05月04日(木) お仕事。

その昔、結婚は永久就職と言われてた。
家庭って言うのもある意味ひとつの組織として機能しているのだから、あながち就職と言う表現も間違いではない。

外で働いて、家にいても働いて、つまりはダブルワーク?
と思ったら、お仕事なら仕方ないのかも、と半ば諦めが付いたのだけど。

その想いをどれだけ共有できるかが、円満の秘訣なのだろう。
お互い様、という言葉を互いを責めるために使うのではなく。



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2006年05月01日(月) 真っ白な灰になって。

今日は連休中ということもあり、セール立ち上がりが通常より1日早まるという、変則的な業務のために、通常の業務が滞る、という羽目に陥りました。

先週仕入れた700本あまりのお買い得のスポーティーバッグ(いわゆるボストンであるとか、ワンショルダーであるとか、ディパックであるとか)が、初日2日で約半分を売り、あれよあれよという間に、ほとんど売り尽くす、というとんでもない事態に、緊急で追加した商品400本あまりを大急ぎで出す、という作業に、2時間あまりを費やし、真っ白に燃え尽きた矢吹ジョー状態でした。(笑)

そりゃ、ちょっと前まで、定価で売ってた商品がマイナーチェンジとはいえ、2000円や、3000円で売ってれば、誰だって買うって。(一応アディ○ス)


さて。
明日がんばれば、子供たちは5連休。
弁当作りからも解放される〜ぅ・・・。


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うらら |あばら家足跡恋文

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