これといって特別なことはしていないんだけど、なんとなく穏やかでゆったりとした気持ちで過ごせたクリスマスだった。本来のありかたに近いかな。

日本人だけど、幼少期のインプリントとともいうべき欧州でのクリスマスの過ごし方は根強くて、この時期はすべての人に幸福なきもちで過ごしてほしい、と思う。プレゼントは二の次で、ツリーを見上げてきれいだねって言い合うかんじとか、暖炉の前で絵本を読む時間とか、そういったものにあるやさしい感触を誰もが感じることができるといいなというかんじ。

母親の手作りの、お菓子の家とアドベントカレンダーが毎年のお楽しみで、そのせいかこの季節は母親への感謝の気持ちが高まる。25歳で乳飲み子抱えて異国での暮らしをたちゆかせ、おとぎ話のような幼少期を過ごさせてくれた母には、頭が上がらない。泣き虫で弱虫の母の頑張りを想像するだけで泣きそうになる。この思いこそ、わたしが子供に受け継いでいきたいものだと思う。そして、あの母に育てられたということが、わたしもいつか母親になれるのだろう、という自信に繋がっている。

最近父が「うちの娘は上出来だ」と言っていたと母から聞いた。父がわたしをおおっぴらに肯定したのは本当に初めてのことだったので涙が出た。
機能不全の父娘が少しづつ正常化しているかんじがして、ずっと父が死んだときに弔辞を読めないのではないかと不安に思っていたけど、あまり心配ではなくなってきた。この日記でも、おもしろくもない父娘の軋轢についてウダウダと書いてきたけど、やっと上り坂に差し掛かったということなんだろうと思う。

そんなようなことを考えて過ごしたクリスマスでした。
メリークリスマス、世界。

友達のはなし。彼氏がほしくてほしくて仕方がなくて、おかしくなっちゃった子がいる。もともとはカラっとした子なのに、彼女のライバル的なポジションの子や、格下にみているらしい子に彼氏ができたあたりから様子がおかしくなった。

恋人ができない苛立ちを、グループ内の同性にぶつけてストレスの発散をしている。男がいそうなところには、TPOを無視して顔を出し、その場の空気を無視してシナを作る。ほかの女の子が話題の中心になるとふてくされる。

派遣の契約が切れて再就職もままならず、お金がないからタカってばっかりいる。ヒマなら本の一冊も読めばいいのに、コンパとゴルフに明け暮れてる。

わたしには彼女的にムカつく要素が多いみたいで、最近会うと当たられて面倒くさい。顔がどんどん歪んできて、まあまあ可愛かった気がするけど最近は魔女みたいになってきた。

完全にサイコホラー。でも実話。

今月のPMSはいかついなー。PMSでこれだから、産後うつとか更年期とか、そういうホルモン系のトラブルはどんだけ大変なんだろうか。考えるとぞっとする。

今日はすごく奇妙な日で、いつもはバラバラに私のなかにある業とか運とか日常とか世間とか立場とか愛とか憎とかが、ひとつの出来事によって同時に起動したというか想起させられてしまって、いきなり調子がおかしくなった。

電車で過呼吸なるし、泣きながら人に電話して絡むし。道端で泣きながら電話してる妙齢女性とかほんときもい。それなりにパニックする理由があったとはいえ、いくらなんでもこれは頭がおかしいというか不健康だろうという。つい先週までハイテンションで踊ってたのに。ほんとはPMSじゃなくて双極性ナントカとかだったらやだなあ。

ここまで書きかけて衝動的に車で出かけていき、帰ってきたらマンションのメンテナンスで共用部分が全停電（事前アナウンスがちゃんとあったので知っていた、が気にせず出かけた）。車は駐車場に入れられないわ真っ暗な非常階段を27階まで懐中電灯もって徒歩で昇るわで大変だった。

でも、いろいろと奇妙な、本当に奇妙な一日で、心が遠心力をフルに使って左右に振れたかんじで、27階分の階段昇って体を使ったらようやく真ん中に来たかんじがするので良かったのかもしれない。

できの悪いソフトの挙動を、よくできたハードが補ってる、というようなかんじの最近のわたし。

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