TOI,TOI,TOI!


2006年01月21日(土) モーツァルトイヤ〜

さて今年はモーツァルト生誕250年だそうで。
モーツァルトの目白押しなわけで。
18日にはシンフォニエッタの本番でトリオ、その他オールモーツァルトの本番で、会場は超満員。入れなかった人もいっぱいいたという。特に時間ぎりぎりにきた学生達が大勢帰らされたと。すげー。モーツァルト年でモーツァルトプログラムでクラシック業界も少しは盛り上がってくるといいわね。

モーツァルトを弾くのはすごく不思議。譜面は難しくないのになぜか人前で綺麗に弾くのはすごく難しい。なんなんだろうあれは。説明できないが。
前日に学校でシューマンクインテットを弾いていたので差が余計際立ったのかも。

オケの試験ではまずモーツァルトを弾かされ、そこを通過して2次に残るのは数人。これはドイツの話。フランスでは違うらしい。なんかテクニック物(パガニーニとか)を弾くのらしい。今のところ3つのオケから招待状をもらっているので、なんとかとりあえず1次だけでも突破するためにモーツァルトをせっせと練習中。

3月にはフルートカルテットとオーボエカルテット(いわゆる教会シゴト。合わせがほとんどない・・)。
10月にはカルテットとクインテット(ビオラ2本)。(こっちは超本気)
これ全部モーツァルト。

来る24日にはシンフォニアコンチェルタンテの伴奏、27日のモーツアルト誕生日にはヘッセン州のMinisteriumとウチの学校によるCDの披露演奏会みたいなのに出る。先生とデュオ。この売り上げ金はいったい誰の手に?

学校関係の案内は学校HPにのってますんで、興味のある方がいたらよろしく。


2006年01月09日(月) ナマエ

海外経験者なら誰でもが同じ問題を抱えてると思う。名前をいかにして覚えてもらうか。
私の場合のノブコは音楽関係者だとナブコ(オペラのNabuccoね)と覚えられる確率が90パーセント。もう面倒くさくて訂正するのも面倒くさくなるぐらい。ナブコ、じゃなくてノブコ、と頭の中で変換してる人も多いみたい。

学校の友人達の間では『Nobi』がかなり定着してきた。これは同じクラスの親しい子が言い出し、いつの間にか広まったのだけど、最初はちょっと抵抗があったし、未だに日本人にそれを聞かれることがあると、
「のびだってさーはっはー」と突っ込まれたりもするのだけど、もう慣れたしなんか定着してるしナブコよりはましか、と。

ちなみに言いだしっぺの子はたまにSMSなんかで『Nobili』とか書いてくる。

ほかの友達は「Nobi,Knobi,Knoppers!」と三段活用して私の名前で遊んでいる。(Knobiはにんにく、Knoppersはお菓子の商品名)

マライケのおばあちゃん(92)は、一度私の名前を間違えて覚えてしまってから、いくら人に訂正されても修正がきかなくなっちゃったみたい。
「Mobuto!」
呼ばれるたびにずっこける。


2006年01月03日(火) 年明け花火

あけましておめでとうでございます。
オペラでの最後のDienst(仕事)、後宮からの誘拐を弾き終えたあと、友人宅に直行、マイン川の橋の上で年を明けました。
あの、爆竹を投げる若者達、まじでたちが悪い。身の危険を感じた。

0時の瞬間に皆でいっせいにロケット花火や打ち上げ花火(個人で用意したやつね)をあげる、というこれは、ドイツの習慣?それともヨーロッパ全体?

真っ暗な中、二人こぎボートを橋の上から発見したときは、びっくり。
で、その人たちは更にボートの上からも花火を打ち上げていた。斜めに飛んですぐ川に落ちたので一瞬だったけど。こう、刺激が欲しい年頃なんだろうけど、ね。

昨日で仕事納め。オペラの世界を知ることができて、ほぼ毎日仕事あって、ますますのめりこみそうになってた時にいきなり明日からこない、というのはけっこう寂しいものがある。でも、契約は契約。卒業して就職活動するためには、ダラダラと続けるのもよくない。というわけで、明日からまた学生だ。

仲良くなったビオラ奏者が言っていたことで印象的だったのは、
「オペラは中毒になるだろ?」
という一言。それだ。と思った。中毒。
「シンフォニーオケや放送オケのやつらは一生この醍醐味を知らないのだ。ハッハッハ」と高笑いしていた(ちなみにホモ)。

私がよく知ることになったシンフォニーオケとオペラ座
バンベルク響とフランクフルトオペラ座
この二つのオケは私に両方に両方のよさがあることを見せてくれた。

バンベルクは団員のプライドもとても高く、それがプラスに作用している。オケとして絶対的なレベルはいつも保つ。指揮者がよければ更に本領を発揮する。

オペラハウスのオケピットでは舞台に背中を向けて座っているので、指揮者の責任は大きい。オペラの団員に個々のプライドは、皆無。個を主張してたらあっという間に置いてかれる。指揮者にグーッと皆でついていくあの運動神経全開でいく感じ、あれが醍醐味だ。
指揮者が下手だと皆もやる気がなくなり、やる気がない時ははっきり言ってひどい。その代わり、ノリノリなときのあのなんともいえないスイング感、あれはシンフォニーオケでは味わえない。


  
 目次へ