水野の図書室
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実りの秋になりました。皆さまも体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。


2003年07月25日(金) 阿刀田高『明日の新聞』

以前、日本テレビでやっていた「週刊!ストーリーランド」(西村雅彦と笛吹雅子
アナが司会)的なお話。あの番組、意外なラストが待っていて、大どんでん返し
が面白く、わりと楽しみにしてたんですが・・また装いも新たに(いえ、司会は
西村&笛吹アナで☆)復活してほしいです〜≪≪日本テレビさま〜≫≫
世相を映すストーリーが、ドサドサ寄せられること間違いなしですよー!
見てみたいような怖いような・・ドキ×ドキ・・。

おおっと、『明日の新聞』について、でした・・ひとことで言うと、優等生的短編。
短編小説のお手本みたいな感じで、すっと引き込まれ、スルスル読んで、、、
それから?それで?どうして?なるほど!そこから?そして?へぇー!!
良かった良かった、と気持ちよく読み終えました。

明日のことがわかったら、と、誰もが思ったことあるでしょう。
でも、明日のことがわからないからこそ、今この時を大切にしたいですね。
今日からつながる明日ですから、今日を粗末にしちゃいけません。

ところで、最近話題の竹炭石けんって、使ったことあります?
お肌をすべすべにするって、ホントですか?明日の美肌も気になります。


2003年07月24日(木) 阿刀田高『すきま風』

いたずら電話の主がわかったら嫌ですね。わからないのも不気味ですが・・。

幸せそうに暮らすある主婦の唯一の悩みは、無言電話がくること。。
今なら、ナンバーディスプレイや着信拒否設定とかありますが、そういう機能が
ない電話なら、夜中にくる無言電話には怖いものがあります。
そして、この主婦は──。

身近に犯人がいると匂わせるあたり、タイトルにつながります。うん、うん、
いいタイトルです〜!
電話をモチーフにしたものは、ありがちなだけに、恐怖も身近に感じますね。

電話ですぐ思い出す作品は二つ。鈴木光司の『闇のむこう』(「生と死の幻想」
幻冬舎文庫、2001.12.02記)と、山村美紗の『憎しみの回路』(「秘密の手紙箱」
光文社文庫、2002.02.12記)。すっごくゾクゾクで、良かったですよ!
どちらも、また読みたくなりました。ほら、CD聴いていると、あ、あれも聴きたい、
これも久しぶりに聴こうかとか、どんどんでてくるでしょ?そんな状態かな。


2003年07月16日(水) 阿刀田高『第二の性』

どことなく、舞台を観ているような気になりました。
時は西暦千年、場所はヴェネチア。クパンカという名の商人が買い入れた女、
エリザベトが、夜ごとクパンカの耳元で囁くのは──。


阿刀田ワールドの幅広さは今さら言うまでもありませんが、語彙が豊かで、
つくづく感心します。今まで知らなかった言葉が、次々にでてきて、焦りました。

「大人」と書いて、「おとな」以外の読み方を知らない人は、読んでください。
「寝室」の別の呼び方も知ることができます。
う〜ん、なんだか日本語の奥ゆかしさにもふれたような・・。

作者の思惑とたぶん違うとこで感激☆ビバ☆日本語☆


2003年07月14日(月) 阿刀田高『予言の研究』

予言を信じますか?なんて、いきなり聞かれても困りますよね。じゃあ、占いは
信じますか?もし、自分が信じていることを恋人にけなされたら・・どうでしょう?
熱い想いも冷めていくのではないでしょうか。。

『予言の研究』─ 死んだ祖母には不思議な能力があって、人の心がわかって
いたと信じていた女性が、その話を恋人にしたところ、それは手品だと理屈を
解説され──。

ん〜〜、嫌みな恋人ですぅ〜、、大好きなおばあちゃんのヒミツをどんな思いで
話したのか、なぜわかってあげないのですかぁぁ〜?「へぇ〜スゴイねー!」、
って、ひとことでいいのにぃぃぃぃ、、、、、、得意顔でトリックを解説されちゃあ、
おばあちゃんのことを打ち明けたのを後悔するだけです。

同じ映画を観て、自分が泣くシーンで恋人が何も感じなかったら、その恋は
育たない。そんなことを思い出しました。


2003年07月13日(日) 阿刀田高『暗い金魚鉢』

海外へ転勤する隣人一家から金魚を譲り受けたフリーライターは、幼い頃に
父親から「金魚を飼ってはいけない」と言われていたのを思い出します。なぜ、
金魚を飼ってはいけなかったのか──今は亡き母の思い出と、どこか心に
引っかかる母のしたこと……記憶が記憶を呼び、憶測が憶測を増幅し──。

暗いですね〜。金魚鉢は元来明るいもの、のような気がしますが、ここでは、
どんどん暗い影を落としていきます。

もし、この主人公の推理が正しかったら、あまりに哀しいです。確かめることが
できないのが、救いのような、もやもやとした後味の悪さのような・・。

「─殺したい人がいるかな─ いないでもない」─ キャー!インパクトありすぎ!
ビシッッと作品が締まりました。元々、無駄のない短編なのに、このラストは
余韻を残しながらストンと幕を下ろす感じでわたし好みです。


2003年07月12日(土) 阿刀田高『選抜テスト』

最近、夢を見ていないなぁ〜なんて、ふと思いました。
見ようと思っても見れないのが夢、夢見る頃を過ぎたんでしょうか・・。
昨夜もバタングーーでしたし、、ハイ、すぐ眠れます。で、寝起きもいいです。
1時に寝て、6時に起きる生活です。時に、諸事情により5時起き。それもまぁ
充実感たっぷりで、嫌じゃないですね。一日が長くって得した感じかな。
と、考えると、随分お気楽タイプかもしれません。

『選抜テスト』─人生の節目に奇妙な夢を見る女性のお話。
奸智にたけている義母とのやりとりが、なぜか笑えます。うんうん、こういう
義母はいそうですもん。言葉は丁寧でも、することが≪ええっ!?≫な人。
でもね、恨んじゃつまらないでしょ、敦子さん。←主人公
死んでも死にきれない、、じゃなくて、、生ーきーよぉーよぉぉー!!
あなたの生きる場所はほかにもあります、必ず。←身の上相談化。

こんなふうに、感じるまま思うまま、本の感想を書いていますが、振り返ると、
多くの小中学生が嫌いな読書感想文なるものが結構好きだった子でした。
小学生の時に書いた読書感想文で忘れられないのが「今日も生きて」。
著者も本の内容もぜんぜん覚えていないのに、タイトルだけは鮮明なんです。
ヘコんだ時に、頭いっぱいによぎるんです。「今日も生きて」って言葉が。

それから、誰の名言かわかりませんが、「生きるは動詞、名詞じゃない」という
言葉も忘れられないです。とにかく、はじめよーやってみよーって、気になります。
一番好きな言葉は「NO PAIN NO GAIN」(痛みなしでは得られない)です。


2003年07月11日(金) 阿刀田高『白い蟹』

・・怖い・・。
晩秋のロシア、エカテリンブルグの女子修道院にある本の調査に行った
学芸員が見たものは──。

ロシア皇帝一家終焉の地、エカテリンブルグは、アナスタシア伝説誕生の地
とばかり思っていたのですが、皇子アレクセイを題材に、これほどの物語を
紡ぐ阿刀田高って、す、凄いです。。としか、言いようがありません。

軽佻に浮ついた感じなどまったく見えない空間に、ひっそりと息づく皇子は、
夢か現かわからないまま、読み手の記憶にも深く刻まれていきます。
そして、ラストと冒頭がするするとつながる瞬間にドキッ!
短篇の名手と言われる職人芸に唸りました。
ぜひぜひ、読んでみて下さい。


2003年07月08日(火) 阿刀田高『迷路』

しゃかしゃか更新していくつもりで、阿刀田高「花あらし」(新潮文庫)を読み
始めて・・!あん、このお話・・!・・以前、読んでました・・あぅぅ。
去年、ゴールデンウィークに図書室をしばらく休んだあとに、まず読んだのが、
怖い話のアンソロジー、「七つの怖い扉」(新潮文庫、2002年5月7日記)で、
その最初のお話がこの『迷路』だったのです。

読みながら、どこかで聞いたことがある展開だなぁ〜なんて、うすぼんやりした
記憶をたぐりよせてたんですが・・。頭の中は『迷宮のレプリカント』状態です。

夢なのか現実なのかわからない、先月読んだ川上弘美の「物語が、始まる」
(中公文庫)の幻想も甦ります。きれいな幻想ならいいんですが、『迷路』を
支えるのは、なんとも言えない不気味な怖さ。

「井戸」「赤い月」「死体」・・こう並べるだけでも怖いのに、阿刀田高が捌くと、
120%怖い物語に。。そして、巧みな構成に不思議な安らぎを覚えたり・・。

裏表紙には目を引く一行、「きっと泣ける純愛ホラー」。
まだ泣けません。


2003年07月06日(日) 途中経過

お久しぶりです。
阿刀田高の「花あらし」(新潮文庫)を読み始めたところです。
と、更新停滞の途中経過?をひとこと。

増えすぎた本の一部を、ネットオークションで譲ったり、
部屋の模様替えをしたり、本屋さんを周ったり・・元気に過ごしております。

なので、ご心配には及びません。

ではではーまた近いうちに☆


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