ひとりカーニバル
DiaryINDEXpastwill


2005年08月31日(水) 本日の生贄

職場で、上司が風邪をひいていた。

色々な所を飛び回って仕事をしておられる方で、夕方に来てPCの前に座り、近くで仕事をしていた男性社員に「逃げ!うつるぞ!」と言っておられた。「あっちへ行け!」とも言っておられた。

なんでそんなに強気なんだ。

元々気性の激しい方だが、風邪が手伝っていつにも増して機嫌が悪い。そのうち、社員をつかまえて説教を始めた。鼻をグズグズしながら、語気も荒い。

風邪をひいて弱ることなく、周りへの攻撃力が増している。ハナをビー!とかみつつ、続く説教。


2005年08月27日(土) そこにイモがあるからです

外で洗濯物を干していたときのことだ。

「いしやーきいもー」

遠くの方から聞こえる、やきいも屋さんの声。
車で移動販売するそれは、神出鬼没。しかしまさか、こんな時期に来ようとは。
洗濯する手を止めて、耳をすます。

「いしやーきいもー」
「おいもー」

ダダダと家の中に駆け入り、家族に知らせる。「やきいも屋さんが来たで!」
しかし、帰ってきた答えは冷めたものだった。「やきいも?あれは寒い時期じゃないとねぇ…」

「そんな…だってイモだよ!?」
イモイモと騒いだ自分だが、なぜ石焼きいもにこんなに心躍らされるのかよくわからない。



2005年08月23日(火) 卵とタマゴ

スーパーで買物をした時の、レシートを見ていた。

「シラス」
「コクサンアスパラガス」
「ハモイリシソチクワ」


品目が全部カタカナだと、なんだか別物に見えてくる。シラスはシーラカンスのような生き物のような気がしてくるし、コクサンというブランド名のアスパラガスに、ハモイリというブランド名のシソチクワのような気がしてくる。

別物に見えてくる、と書いたが、こうしてみると方向性は間違っていなくもない。


2005年08月22日(月) 雑念

「陰陽師」を見ていた。鬼や精霊、物の怪の類が。

もののけ
もものけ
ももの毛

桃に生えてるうぶ毛。


2005年08月18日(木) 魅惑のデザート

高速道路のSA(サービス・エリア)で、ソフトクリームを食べた。180円だった。

次に止まった所でもソフトクリームを売っていて、250円だった。味はバニラ、チョコ、抹茶。ポスターに特別な文句もなく、他とそう違うとも思えない。何が違うんだろうと食べている人のを見ると、コーンが手作りのワッフル状なのが確認できた。

コーンの違いで70円か…確かに食べ応えがありそうなコーンではあるが、自分が食べたコーンはシンプルではあるが、サクサクだったから充分だ。いい買い物をした…と悦に浸った。

いくつか先に止まった所でも、250円だった。ポスターから、また違う形状のコーンなのだということが分かる。チューリップハットのすそ部分のような広がり方をするコーン。あんまり「あっ、このソフトクリーム食べたい!」という程でもないな、と思う。

サービスエリアに止まる時、ソフトクリームがあるかどうか、そしてその違いは何かを観察することが、自分の中で重要なポイントになっている。



2005年08月13日(土) 防災無線(2)〜森の熊さん〜

私が旅行から帰った時のことだ。

駅から歩くこと30分、自分の住む町内入り、あと20分程で家につくぞといった所。町内で防災無線が流れているのに気が付いた。こんな時間にめずらしい、なんだろうと思って耳を澄ませた。「繰り返します」

「〇時〇分」
1時間程前だな。

「〇△施設付近で」
ああ、うちから一キロと離れてないとこ。

「熊が出ました」
フンフン、熊がね、、、ってエーー!?

「付近の住民の皆様は」
「外出を避け」
「充分注意して下さい」

外出を避けって、いま家に帰るとこなんですけど!?旅行帰りで、荷物抱えて、外に丸出しなんですけど!

まだうっすらと明るさが残る暮れ時。辺りには誰もおらず。家に帰るには、熊の出た方向に進まねばならず。それでも防災無線は流れた。

「こちらは」「防災」「〇△町です」


2005年08月07日(日) 防災無線(1)〜ネクスト・コナンズ・ヒント〜

皆さんは、防災無線を知っているだろうか。

防災無線とは、災害時における被害状況把握、連絡体制のひとつとして設けられたもの。学校でいえば、校内放送のようなものである。

――ある夜のこと。

部屋で風呂上りに牛乳を飲んでいると、けたたましく消防車のサイレン音が鳴り響いた。「火事か!?」

ダダダッと二階の窓を明け、暗がりの中を見渡すが明かりは見えない。「でも近いぞっ」

今度は玄関にとりつけてある無線機のもとに走る。「連絡が入るぞっ」少したつと、無線機が鳴った。「ピンポンパンポ〜ン」

無線機「ばばばば、ばっば、ばばばばーばっ(←喋る人がマイクに近づき過ぎで、すごい音割れ)」

「!?」その後も何か言っていたが、うっすら「火事」だと言う言葉が聞き取れるだけの放送で終わってしまった。「ピンポンパンポ〜ン」

「どこで起きたんだよっ」

マイクに近づき過ぎで、何を言っているのかさっぱりわからない。しばらくしてまた無線機が鳴った。「ピンポンパンポ〜ン」

無線機「先ほどの」「ばばば、ばばばば」「ばばばば工場でしたが」「ばばばばば…」

「……」

無線機「ピンポンパンポ〜ン」

「終わるのかよ!!」聞き取れた所から解釈すると、ここら辺で工場…っていったらうちから数キロ先の工場しかない。あそこの工場と放送したが…実はどこだったんだこんにゃろう!

最近、合併で放送する人も変ったのだが、これはいただけない。これだけ音割れしているのでは苦情や問い合わせ、忠告があってもよさそうなものだが…。そうこう考えているうちに、しばらくしてまた無線が鳴った。「ピンポンパンポ〜ン」

無線機「ばばばばば」「ばばばっばば」「鎮火しました」

聞こえねぇ、聞こえねぇけど鎮火してなにより。

無線機「こちらは」「防災」「〇△町です」(←最後の決まり文句なので音割れしてても判る」」
「ピンポンパンポ〜ン」

「エーー!?結局、どこだったんだ〜!!」
沢山の不明の言葉を残して終わる防災無線。その夜、再び無線が鳴ることはなかったという。


絣 |MAIL

My追加