こしおれ文々(吉田ぶんしょう)

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2007年09月28日(金) (劇場休憩)日常によくあること




「僕、いい子にするから迎えに来て」



この言葉を聞いて
みなさんは何歳の子どもが言ったと思うでしょうか?


私なら小学生くらいを想像します。


17才の力士がけいこ中に急死した問題。
亡くなる前に父親とやりとりした電話の最後の言葉だそうです。


高校を中退したとなれば
それなりに本人にも問題があったのでしょう。

なおかつ相撲部屋に入るとなれば
それなりに腕力に自信があったと思われます。

要するに不良少年。


17才というそれなりに大人に近い年齢で、
なおかつ不良だったと思われる少年が
【あの言葉】を発するということは
よっぽどの事だったと推測されます。




地雷って踏んでも一撃で死ぬほどの威力じゃないって
聞いたことがあります。

なぜかというと、
あれは相手の兵士を【殺すこと】が目的なのではなく、
【減らすこと】を目的としているから。

地雷により負傷すれば、
仲間の兵士は負傷した兵士を助けますよね

自ら歩けないほど負傷するので、
最低一人。多ければ2〜3人の兵士が
負傷した兵士を助けるわけです。

それにより兵士は減って戦力が落ちる。


地雷ってのは【効率的に相手戦力を落とすこと】を
目的としているわけです。


仲間意識を巧みに利用した兵器。
なんて悪意に満ちた兵器だろうと思いました。


・・・ホントにそうでしょうかね。


地雷を開発した人は
ホントは人を殺したくなかったのではないでしょうか



戦争である以上、勝つための兵器を作らなければならない。
でも本心では人を殺したくない。
じゃあ一人でも多く殺さずに戦力を落とす方法はないだろうか。


だからあえて致命傷とならない火薬の量にした。
そうであることを望みたいのですが
実際どうなのか私にはわかりません。


しかしそれによって
いまでも地雷が撤去しきれない地区では
罪のない子ども達があやまって地雷を踏んでしまい、
手足を失っている。




人は意外と人を殺します。


戦争が起きている国はもちろん、
戦争が起きていない日本でも。


治安の悪い国はもちろん、
比較的治安がいい日本でも。


国技である相撲をお稽古する部屋の外はもちろん、
国技である相撲をお稽古する部屋の中でも。


地雷で手足を失ったとき、
もしくは相撲のお稽古中に
不幸にも亡くなってしまったとき、
つらいのはなにより本人とその家族です。



人を傷つけずに生きていくのって
どうしてこんなに難しいのでしょうね。



せめて私は、
友達が地雷を踏んで負傷したとき
相手兵士を殺すことより
戦力減になったとしても友達を助けることを優先したい。



管理人:吉田むらさき

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