この４月に私は45歳になった。で、ある日いつものようにベッドに寝転がって天井を見つめ、45,45,45,45と唱えながら、ぼんやり考えごとをしていたら、「もし75歳まで生きるとしたら、私は人生の５分の３を生きたことになるのだなあ」なんて気付いてしまったのだった。（筆算したけど）

それから、５分の３といえば、９月の初めに夫とふたりでニューヨークに行った帰り、途中のサービスエリアで壁に掛かっていた地図を見ながら「もう３分の２くらい帰ってきたね」と私が言うと、夫に「いや、５分の３くらいでしょ」と言い返されたことを思い出した。私は、えっ？？　３分の２と５分の３はどっちが大きいの？　いったいどれだけ違うの？　それはわざわざその違いに言及しなければならないほどのものなの？　なんて、しばし無言になって考えた。その差が15分の１で、３分の２の方が大きいと分かった時、「それって誤差のうちじゃないの」と私は思った。（なのに、6.666％と聞けば、小さくないような気もするから不思議だけれど）

３分の２と５分の３の違いを打っちゃっておけない夫のことを考えていたら、以前 mixi の日記に＜こんなこと＞を書いて、「すごくハイレベルなゲームですね」とか「日本で大学までの16年間教育を受けてますが、自慢じゃないけどひとつも分かりません」などのいくつものレスをもらい、「え!?　いままで何とも思っていなかったけど、うちってもしかしてインテリ？」なんて思ったことも思い出した。

キッチンで家事をしながら、「２５×２５ってなんだっけ？」と息子に訊くと、息子に「僕はね、そんなものコンマ2秒でできるけど、教えてあげない。そのくらい自分の頭で計算しないとすぐにボケるよ。僕はママの為を思って教えてあげないんだからね」と言われたずっと昔の話も思い出した。

私、45歳。息子（長男）が大学に入ったことをきっかけに、私もこの夏から大学の英語クラスに通い始めた。そこら辺の英語学校で、ちゃらちゃらと勉強しているだけではいつまでたっても上達しないと思ったからだ。秋学期（12月半ばまで）も引き続き通っている。クラスメイトは17歳〜30代の前半くらいまでいろいろ。普段、そんなに年齢を意識することもないけれど、改めて、自分の年齢を数字にして書き出してみると、やっぱり立派な数字で、偉いな私と自分を褒めてあげたい気もする。

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