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2003年01月30日(木) すちぇでゅある

きょうまた Brian と会って、2度目の Language Exchange をした。

彼と話をしていたら、「さとこさんの“すちぇでゅある”は何ですか?」と言われて、「はあ???」と まったくさっぱりちっともみじんも分からなかった。彼は相変わらず、日本語で会話しているのにいきなりネイティブな発音の英単語を混ぜてくるので油断も隙もない。(←大げさ)

「いま何て言ったの? その英語 分からないよ」と言うと、「えっ、これ知りませんか? 日本語じゃないですか?」と彼の方が不思議そうにしていた。

なんのことはない、その単語は “schedual”のことだった。日本語でも英語の発音と同じようにスケジュールと言うのに、なまじ和製英語や日本人の英語の癖に通じている Brian は、日本人が “schedual” をローマ字読みしているのだろうと勘違いしていたのだ。

「それはね、す・け・じゅ・う・るって発音するんですよ」と言うと、そうかと頷いて、何度か口に出して練習している Brian ってなんだかおかしい。 

な〜んで、日本人がアメリカ人に英単語の発音(それも間違っている)を教えてあげたりするのかしらん?? やっぱり変だよなぁ・・・!



2003年01月24日(金) 冬眠したい・・

ここ3日ばかり異常に寒い日が続いている。
脳みそも何もかも寒さで縮こまって、停止状態に陥っている。
何もしたくない。
お布団に丸まって、一日中、否、ひと冬ずっと、冬眠できたらいいのにと
半ば本気で思っていたのだけれど、
汚れた茶碗を代わりに洗ってくれる人は空から降ってはこない・・・。

暖房器具が、効きの悪いエアコンと、
ほんわかとしか暖かくならないデロンギ(オイルヒーター)だけしかない
ということが問題でなのある。
コタツが恋しい。体の芯から温まりたい。


夫とけんかした。
今から思えば、犬も喰わないという馬鹿げた内容で。

「もうママは離婚するから」ってコドモに言ったら、
「またですか・・・」と返され、呆れられた。

もう1000回以上「離婚する」と言っているので全く信用がない。
言っている時は本気なのだけど。

ちょっと胸や腹が痛いと「もう死ぬかもしれない」と言うのも
わたしの口癖であるらしい。

「ママって今までに死ぬとか離婚するとか何万回も言ったけど
 一回も死んでないし離婚もしてないね」と言われるのがオチ。

けんかした時には仕事している夫を見るのがなかなか良い方法だと
最近気付いた。
働いている男性、仕事の話をしている男性は、やっぱり素敵だ。

昨日、凍死しそうにかじかむ夜に夫のオフィスまで出向いて行った。
わたしって偉いなあと自分を褒めながら駅まで歩いた。

けんかしている時には身内でない誰かを仲介にして、
家の事とは関係のない話などして、距離をおいて相手を見るのが
いいかもしれない。

ふたりでイタリアンレストランに入って、ワインとフィレステーキと
あったかいスープで晩餐したら、まあこんなもんかもしれないと
(何がこんなもんなのか分からないけど)
結局、どちらも自分の非は認めず うやむやのまま
仲直りしたような気分になった。


夫婦って・・・こんなもの・・。 ですか?


2003年01月18日(土) 振幅しながら収束していく

「振幅しながら収束していくんだよね」

これは、世田谷からアメリカに引越しすることが決まって、引越しの片付けを始めた頃に、夫が言った言葉である。

その頃 近所に住んでいたネット仲間に早々と本棚を譲ってしまったため、片付かないままの書類や本の山が、あっちの部屋、こっちの部屋と移動していた。捨てるものと残すものを分ける作業がはかどらず、食事の時には食卓を空け、テレビを見る時にコタツの上の本をどけ、その時ごとに じゃまな荷物を空いている場所に移しながら生活しなければならなかった。 (本棚を先に処分したことを怒られたけど)

それを見て夫は、「この荷物、あっちこっちと移動させられているけれど、少しずつ片付いて いつかは全部きれいになるのでしょ」という意味でそう言ったのだ。

イヤミを言われているのに、その時私は、こういう状況を表すのに、こんな表現を使う夫ってなんかいいなぁなんて思った。それで、この表現がずっと頭に残ってしまった。



このところ私はいつもおんなじことで落ち込んでいた。それを知っている友人は、そんなことで落ち込むなんてバカだよと言ってなぐさめてくれた。気持ちが大きく揺れていて、振幅の最中にある私はありがとうと言うこともできなかった。


以前、おなじことで落ち込んでいた時も、「振幅しながら収束していくんだよ」と私が言ったら、そうだねと見守ってくれていたよね。あの時と比べたら、振幅の幅もずっと小さくなって、収束の速度もずっと早くなったよ。 今日はなんにもする気がしないと言って、半日ぐっすり眠ったら、起きた時には元気になっていたもの。


だから、ありがとう。  私は、元気です。


2003年01月17日(金) Brown Bag Lunch

ブラウン・バッグ・ランチというのは、スターバックスなどでコーヒーとサンドウィッチを買って来て、会議室でお昼を食べながらミーティングをしたり、ゲストスピーカーの話を聞いたりすることです。買った物が、茶色い紙袋に入っていることからそんなふうに呼ばれています。

今日、DCのオフィスビルの一室で開かれた、BBLに行ってきました。私に会議なんてあるわけもなく、呼ばれていた訳じゃないけど、そのお話が日本語だったから。

昨日の夜、夫が、「明日はそとで話をしなければいけないんだ」と言いました。聞けば、プレゼンテーターとして彼の専門分野の話をするために呼ばれているとのこと。「仕事の場だけど、ここは日本じゃないから聞きに来ても大丈夫だよ、来る?」と誘ってくれたのです。

こんな仕事をしているんだなあとか、出張中はこんな苦労があったんだなあとか分かったことも含め、家で見る彼とは違った一面が見られて、仕事の話をしている彼(夫)はけっこうカッコイイじゃんとも思えて、私には充分な収穫がありました。

今日のBBLの主旨は、DCに住む日本人で情報交換や勉強会をしましょうというものなのですが、そこには若い女性も何人か居て、ジョージワシントン大学の大学院生だったり、コンサルティング会社や国際機関で働いている人だったりします。

夫の勤務先の日本人のクリスマスパーティーの時も、若い独身の女性が何人もいるのを見て、驚き、感動したことがあります。ああ この人たちは、アメリカの会社で英語でバリバリ仕事をしているんだなあと、近くにいるのに遠い存在だわと、羨望と尊敬と応援する気持ちを持って眺めたものです。

彼女たちは、アメリカの大学や大学院を出て、こちらで就職して、たぶん 結婚することや子どもを産むことなどは後回しにしても、自分のやりがいのあることを見つけたいと思っているのでしょう。

日本人女性がそんなふうに世界の舞台(というのは大げさかもしれないけど)で、頑張っているのを見ると、本当に胸が熱くなります。

私はアンチ巨人だから松井秀喜が日本にいたら決して応援なんてしなかったけど、ヤンキースに入った松井選手には是非とも頑張ってほしいものだと思っています。(ブラウン管を通して見える彼の人柄にも好感がもてるし)

松井選手と彼女たち。全然違うけど、housewifeとなってしまった私には、どちらも遠くてまぶしい存在です。だから、(日本代表の意味もこめて)頑張って欲しいなあと、応援してしまうのです。


2003年01月15日(水) Language Exchange

Brian とモールの一番大きなお店の前で待ち合わせをして Language Exchange をした。そのモールにはレストランもCafeも入っていなかったので、少し騒がしかったけれどフード・コートでランチを買って、空いている席についた。

こんど Brian に会ったら聞いてみようと思っていたことがあったので、ちょっと声をひそめて「ブライアン・・、あのね・・、こんなこと聞いてもいいかどうか分からないんだけど・・」と英語で言った。初めの1時間は英語で、あとの1時間は日本語でレッスンをすると決めてあったからだ。

すると Brian が にこっ♪と笑って 「うん、なんでも聞いていいよっ」 なんて言うものだから、次の言葉を言いよどんでしまった。

ほら、だって 「ぼくは、さとこに、な〜〜んにも隠し事なんてしないよ」って言ってるみたいで、


まるで・・・






恋人同士の会話みたいじゃない? 



バキッ!! ( -_-)=○()゜O゜)アウッ  by やぎママ (C)


なのに、「アメリカの何パーセントの人が Gun (ピストル)を持っていると思う?」なんてナーバスな質問されて、Brian は やっぱりちょっと焦ったみたいで、急に周りを気にして きょろきょろしながら声をひそめた。

声をひそめるくらいなら、日本語にすればいいのに、Brian って真面目だから、きっちり英語のレッスンしなきゃと思ったんだろうか。それとも日本語ではニュアンスが難しくて話せなかったんだろうか。

Brian によると、銃を所持しているのは20〜30%の人達だろうということだった。田舎の人は防犯の目的で、都会の人はどちらかといえば犯罪を犯すほうの目的で持っているのではないかと言っていた。31歳の Brian が、現在までに銃を持っている人を見たことがあるのは2回だけなんだそうだ。

Brian のお父さんは、海軍(Navy)の人で、家には銃が3丁あったけれど、屋根裏部屋(attic)に置いてあり、弾も入っていなかったし、あったかどうかも分からない。Brian 自身も家に銃があることは、彼も12歳になるまで知らなかったそうである。






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2003年01月13日(月) 勝手に訳すなっ!

2回も続けてブライアンのことばかり書いていて、ちょっぴり気がひけるけど、彼ってネタの宝庫なんだもの、しょーがないよねぇ。 (←誰に言ってる?)

ペンシルベニアに住んでいた彼が、ここメリーランドに引越ししてきてからLanguage Exchange (お互いに英語と日本語を教えあうこと)をしようという話になって、何度も電話が掛かってくるようになった。

日曜の夜にあった電話で 彼は、私の指摘を注意深く守って、「さとこさん」とちゃんと言っていた。(ほんとは、第三者に話しているのでなければ、呼び捨てでいいんだけどね。だって、わたしも「ブライアンさん」なんて言っていないんだもの) 

電話が日本語で掛かってくるからずっと日本語で話しているけど、時々混じる英単語が、急に英語の発音なるのでとても戸惑う。「もしもし、さとこさん、“ブら〜ぁん”です。」みたいに。

いろいろ話して、最後に彼が、「あ、“say hello”は日本語で何て言いましたか?」と言うので、「『よろしく(伝えてください)』ですよ」と答えると、「そうそう、そうだった。じゃあ、のぶおによろしく・・・」ってサ、あーた、ちょっとぉ、ぶら〜ぁんさん。

日曜の夜に電話してきたことを気にかけてくれてるんだろうけど、さっきまで会話中ずっと「さとこさん」って言ってたのはなんだったんやねん。


今日また掛かってきた電話で、どこで会いましょうかという話になり、地下鉄のことを話していたときのことだ。

ワシントンの地下鉄は色で区別されていて、赤、青、緑、黄、オレンジの5本の路線がある。私の最寄駅は、RED LINEにあるのだけれど、彼が「その駅は赤線ですね」って何度も言うので、めちゃくちゃおかしくて、「いやー、赤線、赤線ってあんまり言わないほうがいいですよ」と笑ったら、きょとんとしていた。

「ここに住んでいる日本人同士が日本語で話をする時も、レッド・ラインって言ってるんです」「東京の地下鉄も丸の内線とは言っても、赤線とは言わないんです」と説明したけれど、それで分かるわけないよね。






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2003年01月10日(金) なぜだっ!

昨日の夜は、ブライアンとジェニーというアメリカ人と夫と私の4人でタイ料理を食べに行った。

ジェニーは日本語が分からない。彼女は私に気を遣って、「3人で日本語で話してもいいよ。ブライアンも日本語を話したいでしょ」と言っていたけれど、結局ブライアンも難しい話になると日本語ではもどかしくなるし、ジェニーだけ蚊帳の外に置かれるのは申し訳ないので、結局ほとんど英語で喋っていた。(英語で話されると今度は私が蚊帳の外に置かれるのだけど)

ブライアンが夫に「ぼくは、ずっと日本語を話していない。さとこと電話で話すときくらいです。だから、たくさん忘れてしまいました」と言った。

えっ!? 日本語で話しているのに、第三者(ましてや夫)に向かって「さとこ」って呼び捨てにするのはマズイでしょ。英語で言うなら、全然問題ないんだけどね。だから「こういう場合は、さとこさんと言ったほうがいいよ」と言った。ブライアンは「すみません。まだまだ慣れなくて」なんて謙虚なことも言ってたけれど、夫は「いえいえ、日本語上手ですよ」なんて、日本人がよく言うお決まりの台詞を言う。

いや、決してブライアンのことを敵対視している訳ではないんだけどね、ブライアンの日本語って、私の英語レベルとそう変わらないと思うんだけどな。なのにわたし、いままで一回もアメリカ人に「あなたの英語上手ですよ」なんて言われたことない。

なぜだっ!


2003年01月09日(木) 解釈の違い

昨日ビデオで、映画「ディープ・インパクト」(日本公開1998年)を日本語の字幕で観た。

(↓以下ちょっとネタバレ)




映画の最後の方に、彗星が地球に追突することが避けられなくなって、予想される巨大津波の被害から逃れるために、大勢の人たちが山の上に逃げて行くというシーンがある。もう地球は助からないと自棄になった人が暴動を起こしたりして、街も家の中も荒らされている。そこで、逃げている人のひとりが、「もう家の中には何にもないよ。まるで、日本(人)の家みたいにね」と言うのだ。

えっ それって正反対じゃないの? と、一緒に観ていた息子と笑いながら顔を見合わせてしまった。日本の家は、小さくて、ごちゃごちゃと物があふれているのに、どうしてそんなふうに言うのだろうか。

今日タイミングよく、ブライアンに会ったので、訊くことができた。

彼が言うには、「(一部の日本通の)アメリカ人には、日本の家は、お寺や神社のイメージがある。そこはフラットな畳の部屋で、座布団とちゃぶ台みたいなテーブルがあるだけであとは何も無い・・。(実際、押入れになんでもしまい込めば何も無いように見える)」なのだそうだ。

うーむ、なるほど。

続けて彼が言うには、「日本人だって、アメリカのことを間違って解釈している。アメリカには犯罪や暴力やガン(ピストル)があふれていると皆が思っているけど、実際にはそんなことはないでしょ。ピストル見たことある? ぼくだって一度もないよ。さとこは、アメリカに来る前どう思ってた? やっぱりそう思ってた?」

うーん、と唸ってしばらく答えられなかった。確かにブライアンの言うことも正しいとは思う。ピストルを持っている人は警官以外では見たことがない。けれど、ライフルやピストルが普通にスポーツ用品店で売られているのも事実だし(用が無いので近づいたこともないけれど)、銃による犯罪が日本より多いのも事実だ。

そういう解釈の違いは、きっとまだまだあるのだろうなと思った。


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