裏返した肉片...意澄

 

 

君、の傍 - 2003年04月20日(日)

厭だろう?




嘘でも構わない
利用でも構わない
誰か、傍に居て
誰かなんて一人しかいない

でも僕は一人ぼっちだ
独りきりだ。

嘘だって構わない
奴隷でも構わない

君の、傍に居させて

君の、笑顔を見せて


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虚ろう眼 - 2003年04月19日(土)

君の眼が虚ろに

僕の眼が虚ろに

「何を見ているの?」

わからなくなってくると

「君を」

と答え

ドロドロになっていく。


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悲哀 - 2003年04月18日(金)

哀しいという前に

後ろを振り返ってみればいい

悲しいという前に

一度だけ確かめてみればいい

自分が何をしたか

自分の罪の重さに

人を殺めたその罪に

哀しいのは私だけじゃない


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眩暈に至る過程 - 2003年04月15日(火)

空気。
拒絶。
最後。

遠くなってゆく貴方に祈りは届かなくて

傷だらけで紫になった手首と

泣き腫らした醜い目と

攫めずに浚われるいとおしい空気

貴方が僕を拒絶したのは

僕が気違った所為

最後の涙なんか流したって
貴方に届く筈はなくて

眩暈。
それだけで充分だった


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壊れてゆく - 2003年04月11日(金)

小さな音と共に

壊れてゆく精神

小さな叫びと共に

壊れてゆく肉体

貴方の香りが愛しい

傷口と共に

壊れてゆく私

罪の呵責と共に

壊れてゆく哀しみ

生きてゆくために

一歩ずつ歩んでいこう

それが譬え崩壊への道であっても。


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