フェイクハニー
 

昼下がりのベランダ
あのこのシャボン玉

ドキドキ詰め込んで
ふわふわ
あやふやもやもや

行方知らずだね
なんて嘘
知らないふり

カーテンに隠れて
恋心 秘めごと 
るるる涙

フェイクハニー
あいつの宝石気取っても
気泡混じりのガラス玉

それでも笑うあのこ
フェイクハニーのあのこ


 
 

あなたがあたしを思う瞬間がうれしい

どうか壊れないで欲しい

 
「人」
 

心に「理性」の糸を紡ぎ

 「生」と称した「欲望」の針を刺す


             そうして「人」の皮を繕って…

     

 
 

朝もや 
 
   もやもや
      すりガラス



傍にあるのに 
     届かずに



  触れて残る
   
    何かが見えずに

 
 

触れたい激情を殺して

きみの幸せを祈れればいいのに

 
 

旅の途中のワタボウシ

そっと車に乗車して

きっかけの種を落とした?



僕等は行き先のない旅をしている

求めてやまないその先に

何があるだろう



旅の途中のワタボウシ

強く咲き誇る花になったその時に

何を見つけているだろう



 
みつけて
 

こんなにも漆黒の夜

あの人のいる街の灯も星も

今日の闇に消されそう



運んでおくれ、三日月よ      

ハチミツ色に染めた靴
                   あの人のもとへ、三日月よ
君にあげるよ
                   手が届けばみつけてくれる?
  
                   心が病み・闇
 
                   

                   かなわぬ願いと、三日月よ

                   言葉にさえ出来ない私を

                   君は笑うね





 
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