ニューヨーク俳優修行日記
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2006年02月18日(土)

無題


前回の日記はあまり気分のいいタイトルではないので
とりあえず変更します。

今日はまたまあたエキストラの仕事をしてきました。
あちこちに登録したので、少しは仕事が来るようだ。
少しでも、とりあえず稼がないと。

前にここに書いた映画はだめだったようだ。
とても残念だけど、まあ、いいオーディションだったし、
あれでだめなら仕方ないでしょう。

3月から高校生を週一で教えることになりそうだ。
演劇のレッスン。
いわゆるレジデンシーというやつだ。

やっと忙しくなりそうだ。


2006年02月11日(土)

自殺願望


自分の彼の友人がなくなり,彼に元気がなく,彼がやや鬱気味
(depressed, と英語では云うけど,直に訳すと語感が強いですね。)である。
まあ,彼は落ち込んでいる訳だ。その為,自分のムードも
それに引き込まれそうだから,しばらくは一緒にいたくない。

と,云っている女の子と昨日は飲んでいた。

総勢四人でワインを飲みながらその子の話を聞いた。
彼女曰く自分には自殺願望の傾向があり、自分でちゃんと
コントロールしていないと,落ちる所まで云ってしまう、
以前にも何度自殺未遂がある、との事だ。
だから,落ち込んでいる彼とは一緒にいられないと。
普段は凄く明るくばか騒ぎをしている子だ。

なぜ,自殺願望があるかと云うと,この世に自分が生きていても
何も意味がないような気がするし,逆にみんなに迷惑を
かけている気がする,と彼女は云う。
当然、皆はそんな事はない,何かやりたい事を見つけて
生きるべきだ,もっと大人になれ,死んでも死ななくても、
何も変わる事はないけどそれを引き受けて生きてこそだ,とか
まあ,色々云った。

凄く良い子なんだけど,こういう問題ってどうなんだろ。
僕は突き詰めて云えば,死にたければ死ねば良い,誰も止めていないし
多くの事は変わる事なく,続いていく、人生に意味なんてないし、
生きていたって大して良い事もないかもしれない、と思う。
でも、そこから、自分で這い上がって,生きていくしかない。
人生が平等だなんて嘘だし,人間なんてどう変わるかわかったもんじゃない。
でも,そのどん底で何かを見つけないと次ぎには行けない。
そういう生きる意思みたいなものを自分の中で探すなり,
人に与えてもらうなり,本でも音楽でもに見つける。
そういう風に強くならないと行けない,(と自分に僕も言い聞かせてる)

で,元に戻ると,こういう子に生きている事は大事な事だとわかってもらう
のは、どうしようもない人殺しになぜ人を殺してはいけないのか
を教えるようなもので難しいなあというのが僕の感想だった。

あ,考えがまとまっていないのでこの辺で。

平田オリザさんのレクチャーを聴きにいった。
彼の作品を僕は凄く好きだ。といっても2本しかみてないけど。
でも,日本であれぐらいしっかりとものを作っている劇団は
少ないと思う。ただ,作品を作るという事だけじゃなく、
演劇という手段,戯曲,そして,職業としての芸術。
3月の公演が楽しみだ。







2006年02月09日(木)

Finding Nemo


相方がどうしてももう一度観たいというから
近所のビデオ屋で借りて来た。
ちなみに小さいビデオレンタルは少しずつ数が減って来ている。
ブロックバスターなどの大手レンタルの攻撃をかわしたか
と思いきや,今度はオンラインレンタル、ネットフリックの
登場でかなりの痛手を食らったようだ。
日本でもこれあるのかな?
オンラインでレンタルすると郵便で数日中に郵送されてくる
というシステムで,月額10ドルで借り放題だ。
でも,観たい時にすぐに借りれないのが難点だ。
そんな訳ですぐに借りて来た。

2度目だけれど面白い。
メイキングを観たのだけど,これも面白い。
制作に3年半の月日が費やされたらしい。
様々の要素が如何に細かく作り込まれているか
よくわかり,ちょっと感動した。
God is in details. とまたしても思った。
Don't be gereral, be specific.
簡単なようで無茶苦茶難しい。

今日も一日静かに過ぎって行った。
年末の公演に関しては少しずつ何かが動いているような感じ。
まずは台本の翻訳を終了するべし。


2006年02月08日(水)

background


先週の土曜に
Perfect Strangerという映画のエキストラをやった。
Halle Berry主演のスリラーらしい。
ニューヨークのウォール街の地下鉄での撮影だった。
SAG (Screen Actors Guild)、俳優の組合に入ってから
初めてのエキストラだ。
ちなみにこちらではエキストラとは云わないらしい。
これを専門にやっている俳優も居る訳でエキストラと云うと
何だか入らない部分の仕事のように聞こえるからという事だ。
だから,こちらではバックグランドアクターと呼ばれている。

集合時間は朝の7時半。
集合場所に着くと既に朝食が準備されている。
僕は以前に非組合員としてエキストラをやったけど,
そのときにの扱いに比べると断然良い。
パンケーキ,オムレツなんかも頼めば作ってくれる。
まず,出席を取られ,衣装の確認。
プロダクションが衣装を用意する事もあるけれど,
大抵は自前だ。ちなみに衣装の持ち込みをすると
その分余分にお金がもらえる。

さて,登録,衣装確認が終わると何もする事がなく
ただテーブルに座って時間を過ごす。
同じテーブルに座った他の俳優と下らないおしゃべりや
業界ゴシップ、情報などを交換。
エキストラの仕事は待つ事なのである。
待つこと3時間,やっとセットへ移動。
地下鉄の一部を借り切っての撮影。
撮影用の車両に乗って何度も行ったり来たりする事
約2時間。一時過ぎに1シーン終了。
この間に主演のハレーベリーを見かけた。

1時半から2時半まではランチブレイク。
もちろんただ飯である。
ローストチキンとローストビーフ,サラダ、ライス,茹野菜、デザートなど。
この後、ほとんど仕事をする事なく,夜の7時までひたすら待つ。
戯曲を一本半と小説を60ページ読了、英単語20ぐらい覚えた。
そして,スウェーデン人の女性、カタリナ,とフィンランド系アメリカ人の男性
デイビッドとおしゃべりする。ものすごい偶然なのだか同じテーブルに
僕ら三人は座っていた。途中,デイビットの母親(フィンランド移民)
から電話ありカタリナがフィンランド語で話をしていた。
世間は狭い。

7時半頃から10時半までセットにいた。
撮影終了は11時。
実労時間14時間半。8時間までは時給15ドル25セント。
9−10時間はその1.5倍。10時間以降は2倍の30ドル。
さらに夕食が出なかったのでその分の罰金がいくらか加算され,
夜の撮影だったので追加料金が加算される。
組合は頑張っているのである。
総額300−350ぐらいが日当となる。
他に何もやる事がなければ悪くない仕事かも。

イーストウッドの映画未だキャスティング中らしい。
芝居の翻訳の方は少しずつ進んでいる。

ポール オースターのTimbakutuを読んでいる。
良いです。
話題のBrokeback Mountainを観た。
これも良かったけど,そんなに騒ぐほどでもないのでは
ないかとも思った。まあ,作品の材料自体、ゲイカウボーイ、を
確かにこちらでは話題になると思うけど。
日本ではどうなのだろう?
知っている人居たら教えてください。




2006年02月01日(水)

相変わらず


相変わらず仕事がないです。
3月の初めからは仕事が決まって来たけど,
2月はほとんどなし。
しかも,今週はオーディションすらない。
ヤバいとは思いながらも,この静かな生活を
楽しんでいる自分も居る訳ですが、そろそろ
なんとかしないとなあと切迫感なく考えている。

映画の結果は未だわからず。
こうやって返事を待っているのが一番堪える。
すぐに忘れるべし。

知り合いの人から日本語の芝居を翻訳してこちらで
やってみないかと云う提案があった。
去年,自らプロデュースして懲りてるはずなのに、
やる気になっている自分に飽きれる。
僕が翻訳して,日本から演出しに来てもらって,
自分で主演,そして,残りはこちらの俳優を使う。
なかなか恥ずかしい企画になりそうだ。
なぜか自分で企画して主演をすると
情けない奴と思えてしまうのはどうしたことか。
考えてみれば,たくさんの人がやっている。
どうなる事か乞うご期待。
又,資金探しを始める予定だ。



      

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