甘い煙
頭出し巻戻し早送り


2006年03月29日(水) 雲間から射してきた光

淋しいと感じていることを伝えてみた。
「返ってこないかもと思いながらメールを送るのは淋しい」
「いつも私から一方的に(会うことを)求めているようで淋しい」

つきあい始めてから、最初はぽっちりと黒い点のように感じはじめて、大きくなってきた感情。
どのくらいの段階で伝えたらいいのか、いつもわからない。
自分のしたいようにさせておくと、爆発するまで煮詰めに煮詰めてしまうので、無理やりにでもその前に出した方がいいんだと思う。
おそらく彼氏にとっては突然、極限まで煮詰まった感情をぶちまけられるのは大変だろう。
こっちも煮詰まっているから、冷静に伝えられないかもしれないし。
だから自分の気持ちを暗い深いところから、かなりの意思の力をもってひきずり出して、言ってみた。

結果。
言って良かった。
彼も私に会いたいと思うことがあるんだとわかって、ほっとした。
だって、私の誘いはだいたいするりと受け入れてくれるけれど、彼からの誘いはほとんどなかったから。
受け入れてくれるというあたりから、彼の気持ちを汲み取れる気もしたけれど、だんだんその感じは心許ないものになっていっていた。
実際、今回のやり取りの中で「汲み取ってよ」と言われたけれど、ん、汲み取れるくらいのあなたからの気持ちを、できれば絶えず感じられる状態になければ、無理よ。
汲み取るには、根拠、というか、精神的つながり、気持ち、を感じられていなければ、できないだろう。
相手への気持ちがあるなら、伝えなければ伝わりません。
相手が自分を好きと感じさせる何かを互いに与え続けていないと、枯渇しちゃうよ。
ましてや石橋をたたいて渡るように、ベースをがっちり固めてから一応の区切りとして告白があって、主導権はこちらにあって、という恋愛をしてきた私だ。
だいぶ勝手が違うこともあって、すぐ不安になったり淋しくなったりしちゃうかもしれないよ。

伝えることって、大切だな。


2006年03月22日(水) 隙間に入り込んでくるもの

最近、生活の中での思考の中心が彼で、いや。
少し前に書いたみたいに、ラブラブすぎてというのじゃなくて、生活が充実していないから、その隙間をもやもやと埋める思考。
いいこと。楽しいこと。嬉しいこと。だといいんだけど。
良くないこと。嫌なこと。心から消えて欲しいこと。
もやもやとしか言いようのない、この心許ないもの。不安な気持ちや淋しい気持ち。
根拠も予感もなにもないのに、生じてしまったもの。
どうしろっていうんだ。

今はそういうもやもやが隙あらば現れて、私にどうしようと思わせる。
どうしようもありませんから。
というか、どうにかしないといけないことは、今のところありませんから。

彼がドライな人だから、なんだろう。
お互いが相手を想う気持ちの分量を、自分の方が多いと思ったのは、もしかしたらはじめてかもしれない。
白黒はっきりつけるようで、なのになんだかんだいって優しいところ。
自分で言っているほどに冷たくなくて、むしろ優しい人ではないかとは、つきあう前から気づいていたけれど。
こういう形でつらい気持ちになるとは、思いもよらなかった。
優しいって難しい。

でも私に向けられる優しさに関して言えば、それは許容と受け取っていいんだろう。きっと。
でもずぶずぶと甘えてしまいそうで、時々自分から引いてしまう。もしくは、甘え過ぎた気がして後で後悔する。
彼は自分でよしとしているから受け容れてくれているんだろうに。
こんな不純物だらけの甘えはよくないなぁ。

こんなこと感じたことなかったのに。
むしろ逆の立場だった。
こんなことを考えている自分が、している自分が、いま嫌なの。


2006年03月06日(月) basis

彼氏が今たぶん、落ち込んでいる。
言葉にして吐き出して楽になるとか、話したいとか、だったら喋って欲しい。受け皿になるよ。ってメールしたけど、そこでやりとりは途切れた。
こういう時に喋って楽になるタイプの人ではないだろうな、と思ってメールしたんだけど、返信がきたから、こう送ってみたのに。案の定、ではあるけれど、残念だ。

けれど、ここで喋って欲しいと思うのは、私のエゴだろう。
私も現在進行形のマイナスの気持ちをあまり喋りたがる性質ではないから、共通するものがあると思う。
こんな時は、ぎゅっとしあえば、それだけで気が紛れたり、気持ちが柔らかくなったりするのに。
ごめんね、私の気分は相変わらず中距離恋愛だけど、その原因の一端は、明らかに私にある。
お部屋でゆっくり過ごしたいのにね・・・・・。


前の土曜は、少し遠いところで仕事だったんだけど、わざわざ彼がその駅まで来てくれた。
私の仕事ぶりを見に来てくれるのねと楽しみに張り切っていたのに、仕事の場には来なかったという。
何をしにわざわざここまで、と思って実際「なにしに来たの?」「さぁ?」って会話もしたけど、来てくれたことに愛を感じるからいいさ。
それから下北に、彼の春ジャケットを買いに行く。
ぶらぶらして、彼おすすめのごはん屋さんに連れて行ってもらって。
そしてそして、私が気に入ったジャケットと、ものすごく私的理想のシャツを買ってくれたよ!
すっごく嬉しかった!!!男の人の服を選ぶのは苦手なんだけど、言ってみるもんだね!
めろめろめろ。
でも別れ際にものすごい淋しさでいっぱいになって、それが内に内に向いちゃって、急に目が潤んできて、すごくダメだった。
なんだこの不安定さは。

つきあっているのに、片想い並みに浮き沈みが激しい。
けれど、ベースの気持ちはとても安定している。日増しに。ほんと。


亜子 |MAIL