すばらしくない日々
〜惰性な日々からどうしても抜け出せないももんがのオタクな記録〜

2012年07月18日(水) 100話読んだら…

夏が来たら読む新耳袋。前々からやろうとしていた全10巻から100話選んでみタ。

一巻
○畑の看板 ○首が飛ぶ(その一) ○バスの中の女 ○峠のホットドッグ屋 ○幽霊屋敷と呼ばれる家(その一) ○隣の女 ○8ミリ・フィルムの中の子供 ○病院のラーメン屋 ○投身する少女

二巻
○白い手(その二) ○玄関先 ○すっちゃ、すっちゃ ○ふたりぼっち ○煙 ○エレベーター ○白い喫茶店 ○水を一杯 ○トンネル

三巻
○わたしはいいの ○盛り塩 ○はりつくもの ○黒い自転車 ○墓地の道 ○長電話する女 ○近所の老犬 ○ふたりのマスター ○ちょっとにいちゃん ○スナップ写真 ○大勢の友人 ○黒い人 ○たちけて

四巻
○のどが渇く ○辻占い ○手袋 ○二階の部屋 ○カセットテープ ○狐の家族 ○見知らぬおじさん ○廃校 ○昨夜の子 ○宿題 ○向こう岸 ○新聞

五巻
○ベランダ ○苦情 ○庭 ○第三診察室 ○乗客 ○1908 ○工事 ○電車 ○妙見山にて ○幽霊屋敷の写真 ○廃工場 ○オルゴール ○虎渓の三笑

六巻
○傷 ○来客 ○電車ごっこ ○資生堂パーラー ○無縁 ○ビニールテープ ○ビデオ

七巻
○一本腕 ○黒綿 ○板人形 ○部屋住女 ○赤童子 ○屋根渡り ○さとり

八巻
○近道 ○B面 ○隠れんぼ ○黄色いレインコート ○あそぼ ○時報 ○青いレインコート ○天井裏 ○約束 ○人形供養

九巻
○袋小路 ○廃工場 ○メロンソーダ ○テルテル坊主 ○客室 ○もうひとり

十巻
○賽銭箱 ○二階 ○河原の子 ○絆創膏 ○ホウロウ看板 ○水辺の写真 ○安い家 ○着せ替え人形(その一) ○和人形(その一) ○通報 ○水草 ○集合写真 ○郵便物


一巻はホットドッグ屋とラーメン屋の不思議さ、フィルムの子供の不気味さがいい。 二巻は白い手の仲間を置いて行く連中が最低すぎる。「先行く!」じゃないだろう。すっちゃ、すっちゃは全作品ベスト3に入る。三巻はバイクにしっかり付いて来る黒い自転車は怖いけど想像すると笑える。墓地の道の「はいしゃほいしゃ」がイヤな感じ。ちょっとにいちゃんは読むたびに背筋が凍る。たちけては連続児童殺人事件のあれ。怖いけど、ちょっと不謹慎。誰かも指摘していたけれど、あの年頃の子なら「たすけて」といえるだろうという。四巻は辻占いと手袋の短くも不可思議さが滲み出ている小品。昨夜の子は…幽霊とホテル行くとか怖い以前の問題だろ(笑)。何するのヨ、何したのヨ。新聞はA新聞というのがなあ(笑)。五巻はドラマにもなった第三診察室はやはり怖いなあ。妙見山の子供も想像すると怖い。虎渓の三笑もどういう絵か分からないけれど、なんとなく怖さは分かる。七巻はドラマにもなったさとりぐらいか。ここから読み始めたけれど、改めて読むとあまり傑作がない。八巻はB面と時報が出色。途中からナンバリングがないのもいい演出。十巻は河原の子の正体よりSOSがある前に駆けつけた親父とその話になると口をつぐむという副次的パターン。ホウロウ看板みたいな話は好きだな。安い家の気持ちの悪さ、水草の絆的不思議さ、集合写真の怖さもいい。いい話的なものは嫌いなんだけれど、郵便物は別格。四巻のUFOや連作になってる有名な牧場はあえて外した。連作はあまり好きじゃないんだよなあ。七巻の年寄りと子持ち女の話みたな駄作以前の問題だし、この子持ちは八巻にも弟の話で出てくるんだヨなあ。鬱陶しいことこの上ない。もう生理的に無理。


 前の日だヨ  表紙だヨ  次の日だヨ


ももんが [HOMEPAGE]