珊瑚の日記

2018年04月19日(木) たまには映画の話を4

このままだと引っ込みつかないので、金曜日にリベンジする所存。
思いっきり汗流してやるぁぁあ!!









ネタがないので、映画の話。
ホラーだけど。プライムだけど。
今回オチは大事めなので、出来るだけネタばれナシよ。
字幕だよ。



『デビル』(DEVIL) 2010年

あの『シックスセンス』のナイト・シャマラン監督がアイデアを出し、
将来有望な若手映画作家に作らせた作品。
他にも良いスタッフを集めているためか、かなり堅実な仕上がり。

同名の映画があるけど、あっちはハリソン&ブラピ主演のサスペンス。
(原題は『THE DEVIL'S OWN』)



ストーリー

 ある日、一人の男が超高層ビルから転落死した。
 事故か自殺か、あるいは事件か。
 捜査に乗り出したのはボーデン刑事。
 彼は5年前に妻子を引き逃げで亡くし、
 つい最近までアルコール依存症に陥っていたのを克服して、
 ようやく復帰したばかりである。

 丁度その頃、現場である超高層ビルのエレベーターに、
 5人の男女が乗り合わせた。
 口の軽いサラリーマン風の男ヴィンス、
 疑心暗鬼でヒステリー気味の老女ジェーン、
 キャリアウーマン風の若い女サラ、
 そして元海兵隊員の整備工トニー。

 それぞれの用件で上階に向かう途中だった5人だが、
 突然エレベーターが原因不明の故障で停止してしまう。
 監視カメラは機能しているものの、緊急時の内線は、
 警備室からの声は聞こえるが、エレベーターからの声は届かないという状態。
 不安と戸惑いの空気が流れる中、
 エレベーター内の照明が突然消え、再び点灯した時、
 サラの背に斬りつけられたような傷が出来たことから、
 5人は一気に疑心暗鬼に陥ってしまう。

 エレベーターの故障に気付いた警備員は、整備士に修理に向かわせたが、
 その途中で整備士が謎の転落死を遂げてしまった。
 事態を重く見た警備員の通報により、
 たまたま現場付近で捜査中だったボーデン刑事らが駆けつけたが、
 彼らが防犯カメラで見守る中、エレベーター内の照明が再び消え、
 次に点灯した時には、ヴィンスが割れた鏡に首を刺されて絶命していた。

 閉鎖空間で起こった殺人事件に、4人はますます恐慌状態に。
 ボーデン達は懸命の救助活動を続けながらも、
 エレベーター内の人間達の身元調査を始める。

 『これは悪魔の仕業。5人が乗り合わせたのは偶然ではない。
  彼らの中に悪魔がいる。罪を犯した者達を断罪するために。
  断罪の邪魔をする者は、悪魔に殺されるだろう。』

 信心深い警備員の言葉の通り、これは本当に悪魔の仕業なのか。
 それとも4人のうちの誰かによる計画的な殺人か。
 遅々として進まぬ救助活動の最中、
 またしてもエレベーター内の照明が消えて……




エレベーターという閉鎖空間で展開されるストーリー。
所謂ソリッドシチュエーションと呼ばれるタイプ。
エレベーターネタのホラーはいくつかありますが、
これは割と秀逸な作品だと思います。 
(『DOWN』は・・・ノーコメント)

サスペンス要素も含まれているので、
あまりはっきりと『ホラー』とは言えないかも。
ただ、次々人が死んで追い詰められていく感じと、
所々滑りこんで来る恐怖描写にはドキッとさせられますね。

視点がエレベーター内だけに限定されず、
内部の人達を助けようと走り回る警備員や刑事さん、
乗客たちの関係者であるビルの人々の様子も描写するので、
緊張と緩和のバランスが上手く取れてる。
加えて刑事さん達が有能なので、テンポよく展開していくから、
退屈感や間延び感を殆ど感じません。

OPで『悪魔というものは』と説明が成されるので、
『ああ、これは人知を超えた存在が関わってるのか』と、
最初に知ることができます。そういう心構えは大事。
プリンだと思って食べたら茶碗蒸しだった、なんて最悪なので。
(この手の映画って割とそういう騙しが多い気がする……)

刑事さん達は計画殺人か、無差別殺人か、犯人はこの中に……?
と、(当たり前だけど)現実的な捜査を進めていくのでそれも好印象。
ホラー映画って、大体刑事や軍隊は無能だったりするし。
その捜査も全く的外れではなく、乗客の身元を調べていくうちに、
それぞれが『悪魔に断罪されるべき罪を犯している』と、
自然に観る者に説明してくれるのもいい。
そして『悪魔側解説者』担当の、信心深い警備員も良い味出してる。
(悪魔が来る=マーフィーの法則発動には笑った)

最後に残った罪人。
悪魔の正体とその行動。
刑事達がその場に集った意味。

多少キリスト教の知識がないと、最後のオチは理解しにくいかもしれない。
そういう意味では、日本人にとっては『なんじゃこりゃ』かも。
実際、『肩透かし』とか『オチが薄い』って意見もありますね。
私はあの最後にかなり深い意味があると感じましたが。


サスペンスに片足突っ込んだホラー。
流血はあるけどグロ描写は殆どないので、その点は安心。


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珊瑚