2004年01月13日(火)  2003年をふり返ってみる(1)


春になる前にケリをつけなくっちゃ(いきなり)

今頃になると、あちこちのサイトで「2003年のベストフィルム」の投票をやっていたり、個人のベストをアップしているのをよく見かける。わたしは人様のアップした作品リストを見ながら、ふむふむこの映画が良かったのかあ〜と感心しながら、そうだ、わたしもやんなきゃなと思ったりもするのだが、今年はいまひとつノリが悪い。

基本的に何事も「順位」というものをつけるのが苦手というものあるけど、今年観た映画は意外にも粒ぞろいで、くだらない作品を観たという記憶があまりない。まあ強いて言えば『ミシェル・ヴァイヨン』ぐらいか?(笑)

それにしても、いったいわたしは去年何本映画を観たんだろう。サイトの映画日記には、2003年はコメントをつけたものだけをリストアップしているので、昨年観た映画すべてを記しているわけではない。自分の手帳にもメモってあったりなかったりで・・・ でも今となっては全部数えるのもうっとうしい。まあ映画というものは、何本観たからいいというわけではないのでヨシとするか。

昨年一年をふり返ってみると、うーん、そうだなあ、やっぱフィルムノワールはいいな。昨年はTSUTAYAで、40年代50年代の、アメリカといわずフランスといわず、フィルムノワール系のビデオを良く借りて見ていた。
といっても、「フィルムノワール」の定義づけが意外にむずかしくて、何をもって「フィルムノワール」とするのかがイマイチはっきりしない。映画の本などには、例えば“ファム・ファタル”が出てくるとか、“孤独な主人公”がフィルムノワールだとか書いてあったりするけど、主人公が孤独じゃない場合だってあるし、ファム・ファタルが出てこない映画だってある。

(そうそう、『歓楽通り』にもファム・ファタルが出てきたけど、これはフィルムノワールじゃないよね)

フィルムノワールというのは“映画のジャンル”ではなくて、“映画のスタイル”だったりするのでなおさら分かりづらい。結局それぞれが決めたフィルムノワールの定義で映画を選ぶしかない。昨年劇場で観たなかでは、『リード・マイ・リップス』はいい映画だった。フィルムノワールとうたってなくても、随所随所にそれらしきものがあるのでわたしのツボにハマってしまった。

あとは個人的にはカルト映画復活といったところか。いやまあ、もともとカルト映画は好きな方だったので(もちろんジャンルにもよるのだが)、マイク・フィギスの『HOTEL』ではかなり愉しませてもらった。ちょっとうさんくさい映画なので、そうそう何度も見たくなる映画ではないが、ちょっと陰気になりたいときなんかに、DVDで画面をとめながら四分割を愉しみたいと思っている。もちろんワインを飲みながら。

もうひとつ、『トーク・トゥ・ハー』にも陶酔した。この手のエッチ系の映画は大好きで、というか、スペインの監督ってエッチな人が多いのかな。きらきら輝くスペインの太陽がひたすらまぶしい映画だったぞ。


2003年をふり返ってみる(2)


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