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●観客で一杯の劇場は、やっぱりいい。 毎日、キャストやスタッフが劇場入りする前に、もう当日客が多勢の列をなしている。客席は、臨時に出したパイプ椅子や立ち見客で一杯。 多人数の空間を支配する静寂と、拍手による喧噪のコントラストに、心動かされる。
●本番をランニングしながら、新作の稽古場を見学したり、先の仕事の準備をしたり、多忙きわまる。それでも、何か足りない気がしてしまうのは、贅沢なのか、常なる問題意識として当然なのか? いい仕事をすればするほど、もっと先に行かなくてはと、あせっている自分が常にいる。 休んでいる時間などないぞと思いつつも、心は5日後に発つパリに向けて弾んでいる。予定ではブリュッセルまで小旅行してブリューゲルを見、パリでオペラを見る予定だが、さてどうなるか。もちろん、恋人と久しぶりに会うだけで、それだけでもよいのだが。
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