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2003年12月05日(金) 日々。

●今夜は夜公演のあと、劇場のお偉方からお招きを頂き、慰労会。わたし一人のための慰労会だから恐れ入る。風邪でばて気味なので美味しくお酒を頂くことができない身体ながらも、楽しい時間を過ごす。
 それにしても、わたしは大体、大きな仕事が終わって一段落すると、がくっと体調を崩す質なので、この先が心配。
 この仕事を終えて、翌日、一日中先の仕事の準備をひたすらにやって、徹夜明けで飛行機に乗ることになりそう。……恋人は今からそのことを心配しているようだ。
 人一倍元気に働いていたわたしが、一気に体調を崩す様を、何度かその目で見ているから。

●このところベッドに連れていく本は、ジェラルド・カーシュという作家の「廃墟の歌声」。これが実に面白い。突拍子もない物語世界にぐいぐい引き込んでくれるのが、たまらなく嬉しい。一気に読むのがもったいなく、短篇を少しずつ読んでいる。
 一つ読み終えて、とっぷりと物語世界の中、想像力で遊んだあとは、ぼんやり恋人のことを考える。パリで再会する瞬間のことを想像する。そうこうしていると、いつも眠りの中。
 報われても報われなくても、「恋しい」と思う人のいることが、わたしの日々を支える。少なくとも、わたしの場合はそうだ。


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