† 真 夜 中 の ア ン ド ロ イ ド †




  異邦人  

2004年11月11日(木)

知らない街を歩いてみた。
そこにはボクの知らない日常が繰り広げられてた。

知らない街でボクはひとりだった。

街の人もボクを異邦人として扱った。
大人も子供も犬も猫も、みんなボクを警戒していた。
ボクから離れた日常は、其処の人には当り前で。

異次元に迷い込んだみたいな感覚は、
ボクの心が造り出した、まやかし。

このまま日常を離れていると、
ボクの存在がどんどん希薄になってくる。

此処で、空気に溶けてなくなってしまっても
きっと誰も気付かない。

ボクの知ってる日常は、時にとても息苦しくて
窒息してしまいそうだから、
たまには異次元に足を踏み入れて
ボクを消してもいいだろう。


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