人生の午後に書く日記

yuko【MAILHOME

善意の人
2022年09月09日(金)

半年ぶりに会った人。近所の人なんだけど、収穫したジャガイモを持ってきてくれた。ミカン箱一つ分ぐらい。いつもの私なら「ありがとうございます!」としか言えずに受け取ってしまうところなんだけど、今日の私は「えー?こんなに ! ご自分もお一人だからわかるよね? 無理だよこんなに ! もったいないから必要な人にあげて!」とはっきり言いたいことを言っていた。彼女にはお世話にもなっているけれど、実はそれ以上に最初からあまり好きじゃないのです。彼女が民生委員をしていた時、私は女の一人暮らしということで気にかけていてくれたんだけど、私の領域にずかずかと踏み込んでくるようなことを言い、正直最初からうんざりだった。その割に、ちょっと地域のことで聞いてほしいことがあったので話しかけたら「私そんな話聞けない!」と拒否られた。あの時私はこの人とは関わりたくないと思ったんだけど、お互い一人者同士、それと彼女の鈍感力によってしばらくの間付き合いが続いた。でも、それも半年前の再就職活動の時に、まつわる悩み相談をしたところ、ケンもほろろの適当なことを言われて「この人はもういい」と思ったのだ。それから半年。家族のいる人ならだけど、もうほとんど高齢者の域に入った女一人暮らしに、あのジャガイモはないだろう? 「冬中食べられるから」と言ったけど、そんなに日本人はジャガイモを消費しているのか? それに食品を管理するのは結構めんどくさいことである。さらにうちは寒冷地なので、冬はイモなどそのままにしておいたら凍って傷んでしまう。あれは必要な時に必要な分買えばいいんじゃない? また今回だけでなく、これまでも彼女は自分の畑で採れた余った野菜を持ってきてくれたんだけど、私はそれらのほとんどを傷ませて処分してきた。もういい加減気づいてほしい。

彼女は善意の人なんだと思う。善意だからこそタチが悪いのだ。




BACK   NEXT
目次ページ