世界お遍路 千夜一夜旅日記

2005年10月07日(金) 脳と心 新潟大医学部公開講座 メモ

今日のテーマは「人の心は理解できるのか、動物を用いた実験から」

*脳は、物質。10の11乗個の神経細胞とその数十倍からなるグルア細胞(支持細胞)、さらにその中に網目状に広がる血管からできている。
神経の活動は電気的伝達と理解されている面が強いが、神経細胞は電線ではない。
それは、化学的反応である。
化学物質を介して情報を伝える。
(荷電されたイオンが、細胞へと出入りすること。)
神経と神経のつなぎ目をシナプスというが、
刺激→神経から神経伝達物質といわれる化学物質が放出される→(伝達)→受け手の神経細胞の膜にある受容体に結合→(受容体に変化)→受容体は細胞の外からナトリウムなどのイオンを細胞内に流入させる→このことを興奮と呼ぶ
              ↓
 この一連の流れ、つまり神経細胞が興奮することで情報伝達が行われる
 この流れは将棋倒しのようにおこる
この流れの肝要な点は、細胞の内外のイオン濃度がちがうこと
差異がなくなるとキケン→興奮しっぱなし→死に至る
この流れの意味:ヒトは、瞬時にして脳内に置いて情報伝達する進化を遂げたが、こういうキケンもまた抱え込んだ

*シナプスの可塑性
シナプスの接合の強さは変化する。
1回強い刺激が来ると、強く反応する。次に通常刺激が来ても同じく強く反応する。シナプスに形態的、機能的変が起きる。(長期増強・・例 花を見る、においを嗅ぐ・・・2つが脳に入力される→伝達の増強・・・もへじの私感→やっぱりバーチャルな体験はよわいよな、この点で決定的に)
→シナプスの可塑性は記憶学習の基礎過程と考えられている。
    ↓
記憶・学習=情報の保持は神経回路の中で行われると仮定される
    ↓
  海馬シナプスの可塑性
 長期増強・・・高頻度刺激(←→長期抑圧・低頻度刺激)
  リハビリテーショントレーニング
  病気や外傷により脳細胞の壊失
   再生しない神経系でも、リハビリテーション(高頻度刺激)により新たな回   路をつくる
   トレーニング、繰り返しの刺激(運動)により、体が覚える

*速い興奮精神系伝達を担う分子はグルタミン酸。この分子が、シナプスで放出されて、分子の受け手であるグルタミン酸受容体がその情報を変換。
グルタミン酸受容体にはいくつか種類があるが、その一つNMDA受容体分子はシナプスの情報伝達の効率を調節している。
この分子を取り除いたマウスで実験すると、記憶・学習の能力がおちていることがわかった。

*長期増強による学習
 例 筋肉・・・適切な負荷をかければ強くなる・・ように神経系も強くなる
   記憶学習・・・強い印象はおぼえる。リンクさせる。繰り返す。
          しかし、これは個人差がある。
          天才的な記憶脳は、こういった回路とは別の方法で記憶
        (もへじの私感・・これ、知っている、絵画的記憶っていうんだわ、確か)

・・・・・・・・・・・・
むすかしくて、ようわかんないところもありましたが、要するに、刺激によって脳はパワーアップするんですな。
おもしろかった。

お話にマウス実験ことが多々でてきて(脳のあっちを切ったとか、この分子を取り除いたとかっていう話)、これが、テロリスト的動物愛護団体がいるオランダあたりだったら、今日の先生(新潟大学脳研究所細胞神経生物学分野 崎村健司教授)は、いやがらせを受けそうだわ、と感じました。



 


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