世界お遍路 千夜一夜旅日記

2002年08月30日(金) エストニア野外博物館へ

今日の予定 エストニア野外博物館

まずは昨日街角で買って書いたハガキを、ハガキ売りの可愛いお嬢さんに渡しに行った。
胸に名札をつけて爽やかな笑顔の娘さんたちがオールドタウンのあちこちで、ハガキはいりませんかって、立っている。昨日買ったところには別のお嬢さんがいたが「昨日ここで買ったんだけど、出してくれる?」と頼んだら快く引き受けてくれた。ついでに立ち話。彼女に日本語の「ありがとう」と「さようなら」を教えて私も教えてもらった。
ありがとうは「アイタ」さようなら「ヘイアドアッガ」

次はバスステーション。21番のバスだ。
21のバスが見えたので大慌てで走ったら、前を歩いていたおじさんが振り返って「あそこで乗るんだよ、大丈夫」と乗り場を教えてくれた。どうやらとまっていたところは降車場だったらしい。

乗り場に行ったら、バスの時間は10時16分、たっぷり20分はある。ベンチに座ってひなたぼっこをしながら待つ。朝は涼しくてお日様の光が気持ちいいタリンなのだ。
通る人は例のごとく、じろじろと見るが、もう気にならない。
周囲をウオッチングしていると、ロマ(ジプシー)の女が二人、押し売りをしながら来る。
ビニルの袋にセーター(中国製・字が見えた)を入れてバス町の人に買わんか?とやっているのだ。
となりとなりのおばさんは本当に汚らわしそうな顔をして断固拒否。
ロマおばさん、私の方もちらりと見たが、こいつに売りつけるのもなあ?と思ったのかどうかは知らないがパスして、隣りの隣りのおばさんの手提げにそのセーターをつっこんで交渉を始めた。
おばさん、手提げからだしてニエット(ロシア語だ)ロマおばさんは、またそれをつっこんで「○××△」とあわれっぽい声で言う。おばさん、困った顔をして聞いているが、またセーターをロマおばさんの膝の方に押しやって「ニエット」何度かこのやりとりがあった。ついに近くにいた男が「もうやめろ」みたいのことをロマおばさんに言った。
ロマおばさん、恨めしそうな顔をしてそいつを見ると渋々セーターを自分の袋に納めて、のそのそ、鉄道駅の方へ行った。

日本人はジプシーと言うが、ヨーロッパでは「ロマ」という方がわかりいい。
以前に友人と「ロマ」について調べたのだが、彼ら、その源流はインドなんですな。3,400年ほど前にインド方面から渡ってきた旅芸人たちがヨーロッパでジプシーとなったということらしい。私たちは肌色(褐色)からして北アフリカか?中近東?と思っていたのだが、インド?とびっくりだった。
まあ、ヨーロッパでは嫌われ者である。
かっぱらいの代名詞にみたいにいわれている・・・

ロマおばさんたちがいなくなってすぐに、足の不自由なおじいさんがバス停にやってきた。時刻表を眺めている。
私、すぐに席を立って、どうぞ。さっきロマに断固拒否をしたおばさんも私と同時くらいに席を立った。
おじいさん、手をふってなにやらムニュアムニャ。
そしたら、隣りのおばさんが私の袖を引っぱる、座れと。
どうやらおじいさん、ここのバス停ではないらしい。
おじいさん、またよれよれと立ち去る。
その後、隣と隣りのおばさんが急に親切になった。
隣りのおばさん自分のバスに乗る前に「ミュゼオ?」私「ヤ」おばさん「○×△」
要するに21番のバスに乗れと言っているのだ。
21番が来ると、ロマを断固拒否したおばさんがまたも「ミュゼオ?」といって自分も行く、と指などを使いながら言う。そして安心しろ、とこれまた手で。
そして、バスの乗ったら、自分の隣りにすわれ、と合図。
むちゃ親切。
要するにだ、訳のワカラン東洋人だと思っていたら、一応お体の不自由な人に席を譲ることくらいの公徳心はあるようだ、と評価していただいた結果のストレートな親切みたいなのだ。
バスに乗ると、いつも降りるときが大変なのだが、今回はそういうわけで一安心、ぼんやりと外の景色を眺められるというわけ。
「情けは人のためならず」・・の一幕でした。

野外博物館は、広大な林にエストニアの伝統的なおうち、生活のしかたを再現してあった。
木の家、サウナ、家の回りや中でで家畜を飼う(まるで遠野の曲がり家だ)、夏の家・・などのライフスタイルがわかる展示はは自然と仲良くしながら暮らしていたかつての人の生活ぶりが実感できる。何しろ、実際にブタまで飼っていたよ。
ここで半日あまり遊んで、オールドタウンへ戻った。
町の中心のカフェでビールと軽食。
リトアニアもそうだったが、ビールがうまい。
味が濃い。麦の香りが生きている。
お腹が少し空いているし、なんか食べるものと言って頼んだら、ウエイトレスのおネエさん「ポークのなんとかこうとかがいい」という。
じゃそれって言って出てきたモノにびっくり。
ガーリックと脂?きいた黒パントースト(美味)キュウリのピクルス、未熟青トマトのピクルス(北の工夫と感心)問題は、白いチーズのような切れっ端。チーズか?と口に入れたら、なんとそれはブタの脂の白身。ブタの脂を塩漬けにして薄く切ってあったのだった・・・とりあえず口に入れたのは食べたが・・ウーム。
すべて窓は二重だから、冬の寒さは相当のものだから脂肪と直接とって身体を温めるということがわかる料理ではあった。わたしは、身体の一部にまさに「ブタ脂肪」がそのままつくという気がしてどうも2枚目には手がつかなかったが・・・冬だったらおいしいのかも知れない。

夕方、ストリートシアターを見た。
おもしろかった・・しかしフィンランドからのコメディは英語。この国の小学生が座っていたがげたげた笑っていた。この国では英語、何年生からやるのだあ?
金曜の夜だけあってにぎやか。怪しいお店のライトもつき始めた。
8時、私は路地の中に見つけたチャイニーズ「北京」でご飯を食べて帰った。

明日は早朝出発、中世の町タリンにさようならだ。








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