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オレンジ色の灯り

 

 長年使っているストーブの調子が悪く『寒い。。寒い。。。』が口癖になって
 いました。。。







 お昼過ぎに彼からメール。
 『今家?』

 『渡したいものがあるから出かけるのちょっと待ってて』



 私の頭の中は・・・「ん?????????」
 渡したいものってなんだろう。。。
 何の記念日でもないし行事もないし・・・
 

 彼から電話。
 『もう少ししたら着くから出ておいで』

 
 そのまま出かけようと思ったので身支度を整え外に行くと彼の車がありました。
 ドアを開けた彼が・・・『はいっ』・・と手渡してくれたものは

 ストーブ。。


 予想だにしなかったことに私は中半言葉を失っていました。
 

 「ありがとう。。」
 


 私も彼に渡そうと思っていた頂き物の日本酒を渡しました。
 

 すぐに会社に戻らなくてならない彼は私に手渡すと『後で電話する』と
 言って笑顔で車を発進させました。
 

 

 部屋に戻りストーブを置いて再び外に出て歩いていました。
 頭の中が整理がつかなかったのが徐々に落ちつきを取り戻していくと
 涙腺がゆるみ目に水溜り。。
 


 家に帰ると仕事を終えた彼から電話。
 仕事の隙間に家電店に行き、私の部屋の構造やこれからのことなどいろいろと考えて選んでくれたようです。
 理由も話してくれました。。。
 いつも彼はどんなときも私を守ってくれているんだなぁ。。 
 今の私達・・私が彼を気遣っているようで彼はその外側から私を気遣い守ってくれていました。。
 彼がくれたオレンジ色の温かな灯りを見ながらそんな彼の思いに気付きました。。
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