おひさまの日記
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2011年08月22日(月) 恐れを消す唯一の方法

私の家は、もうすぐ築30年。
当然だけど、古い。

和室のふすまが黄ばんで、
どうにもこうにもみっともないので、
張り替えることにした。

いつも障子の張り替えを頼んでる、
市内のシルバー人材派遣センターが、
安くやってくれるので、
そこに相談してみた。



今日、ふすまの柄のサンプルを持って、
そこの人が来てくれた。

が、どうにもこうにもイカしてない。
こういうのイヤっ!って柄ばっかり。

そこで、他にあるかと聞いてみると、
もっとあるのでサンプルを見せてくれると言う。

少しして、
その人がまた来てくれた。




2回目に持ってきたサンプルは、
ちょっとだけ高いけど(300円・笑)、
いい柄がいっぱいある。

そこで、その人がとてもいい話をしてくれた。

「昔はね、この安い方だけしかやってなかったんです。
 有無を言わさずこの中で決めてもらっていた。

 なぜかと言うと、
 安いのは1枚ずつの柄で、
 もし失敗しても、ムダになるのが1枚で済むんです。

 けれど、ちょっと高いのは、
 2枚や4枚が1組になっていて、
 1枚失敗するとそれが全部がダメになるんです。

 だから、みんなやりがたらない。
 それで、お客様には安い方をすすめるんです。
 お客さんの好みは関係ない。
 自分が損しないようにやってた。
 
 でも、私が来てから、
 このちょっと高い方もやるようにしたんです。

 お客さんだって気に入ったものがいいでしょ。
 もし失敗したら、私達が自腹切ればいいんです。
 失敗が怖いからってやらないで、
 お客さんが好きなのを選べないってのはね。
 失敗はみんなするんです。
 でも、やってみなくちゃあね」



静かな衝撃が私を貫いた。

そ。
わかってること。
そして、わかりながらやりがちなこと。
失敗が怖いからって、
やらない、
無難な方に流れる。

そういう生き方、
その瞬間は楽だし、リスクも少なく、
きっとオートマチックに選んでしまうんだと思う。

けれど、ほんの一瞬、
チャレンジという名の壁を避けただけで、
本当はちっとも楽なんじゃない。

惰性という名の魔物がそこにいて、
それは、甘くやさしくささやくけれど、
本当は私達の前進する力、成長する力を、
根こそぎもぎ取ってしまうのだ。

失敗するかもしれない、
できないかもしれない、
それはこわいことだけど、
それを避け続けていることで、
私達の精神は静かに死んでいくのだ。
生きながら死んでいくのだ。

空しく、何かが足りない、
そんな毎日が待っているだけだ。

私もそんな日々を幾度も体験した。
それは、チャレンジがこわい以上に、
こわい、恐ろしい、自分を蝕むものだった。

やってみる、
そんなシンプルなことなのに、
目先の一瞬の楽さを選んで、
どれほど後から空しくなることか。

その人の言葉がしみた。
しみて、しみて、私の世界が広がった。



なぜだかわからないけれど、
泣きそうになった。



少し前の仕事で、
うまくできるか不安な仕事があった。
始めるまで、憂鬱で仕方なかった。
やっている最中も、
今自分はできているんだろうか、
自問自答しながらやっていた。

結局、思ったようにできなかった。
すごく落ち込んだ。
けれど、その不出来だと感じる結果に、
逃げないで向き合おうと思えた。

不出来だと感じる結果を、
穴があくほど見つめた。
そこにはただその結果があった。
100点じゃないけど、
0点でもないじゃん、そう思えた。
次はさらによくなろう、と。

何より、
逃げないでちゃんとやった自分をほめたくなった。
それがうれしかった。
やってよかった…そう思った。



今朝、こんなメルマガが届いた。
もう何年も愛読している、
やすらぎの部屋のコオさんのメルマガ
「インナーメッセンジャー」
だ。
そこにはこう書いてあった。

**********

「心に響いた本のタイトル(まだ読んでないけど)

『憂鬱でなければ、仕事じゃない』 by 見城 徹

 自分の理想が高いと、その理想と比べることや、
 そこに達するための地道な努力の連続、
 それでもそこに達する保証はないことを思うと
 確かに憂鬱になる。
 でも、このような憂鬱は
 真剣に生きようとしていることの証ともいえる」

**********

そんな矢先だったので、
ものすごくしみた。

素晴らしいメルマガなので、
ぜひ、ぜひ、ぜひ、読んでみてください!!!



「こわいから○○しない、○○を言わない、
 というのは、実は、何かを、
 人のせい、他のもののせいにしていることにもなるんだよ」

abuがそう言ったことがあった。

「こわいのは仕方ない、
 こわくていいんだ。
 そして、こわくてもできるんだ」

娘アンナに言っていたことなんだけどね。
これまた激しく感動したっけなぁ…

私は、つい、こわい方にフューチャーしてしまう。
そうか、こわいのか、と。
そして、こわいから○○しないという彼女に
イラッとしてやたら責めたくなる。

それは、つまり、私も人生の中で、
こわい方にフューチャーしていて、
こわいからと、人や何かのせいにして、
自分の力を放棄している傾向があるんだと思う。
そして、そんなんじゃダメだって自分を責めつつ、
逃げがちで。

本当は、彼女は彼女で毎日を精一杯生きてる。
素晴らしい子だ。
その中の痛い部分や未成熟な部分を見て、
私は自分と重ね、責めてしまう。

投影ですね(笑)
アンナの中に自分を見ているだけ。

私の子育てで欠落している部分を、
abuはみんな補ってくれる。
ありがたい、本当にありがたい…



誰々がこわいから、
何々がこわいから、
しない、言わない、
小さい頃、父親の存在に怯えて、
いつも私が思っていたこと、していたこと。

確かにこわかった。
だからもうこわい思いしたくなくて、
するのを、言うのを、やめた。
その分、こわい思いをすることは減ったかもしれないけれど、
私は確実に自分の大切な物を捨てていった。

そして、それは父のせいだと思っていた。

けれど、父のせいではなかった。
すべては私が決めたことだった。
やらないこと、言わないこと、逃げたこと、すべて。



こわくていい。
こわくてできなかった、言えなかった、
それでいい。
こわかったんだもの。

そして、そんな自分を受け止めたら、
こわさと一緒に前に進む。

「恐れを消す唯一の方法は、
 その恐れの中に入ること」

私の大好きな言葉だ。



今日も天から私に贈り物が届いた。




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