おひさまの日記
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2010年07月25日(日) カッコイイぜ、アンナ

アンナは少し前からダンスを始めた。
ヒップホップだと誘われて行ってみたら、祭り系だったんだけど(笑)
まぁ、それでも楽しいからと続けることにして頑張っていた。

今日もダンスの練習日。
練習の合間、暑いという話の時にアンナがこうもらした時のこと。

「暑いなぁ、髪切りたいなぁ」

すると、そのダンスチームの代表者の奥さんがアンナに言ったそうだ。

「えーっ、髪切るの!?
 ダメ、絶対に切っちゃダメ!
 大会で髪を結うんだから伸ばさなくちゃダメ!」

その様子を私に話した後、アンナが言った。

「アンナ、(髪型は)ショートが好きなんだ。
 でも、絶対に切っちゃダメって言われて…」

そう言って考え込んだ。

「髪を切れないならやめたいなぁ。
 ダンスは楽しいけど、髪はショートがいいんだ」

自分で考えて、自分なりに結論を出そうとしているアンナが頼もしく思えた。
そして、私は言った。

「いいんじゃないかな。
 アンナにとって何が大切かってのが重要なんだから自分で決めなよ。
 もし、何が何でもダンスがやりたいと思えば髪を伸ばすだろうけど、
 今はダンスを続けるより、好きな髪型をする方が大切なんでしょ?」

「うん、そう。
 だから、やめようと思う。
 でも、やめるって言ったら、じゃあ切っていいって言われるかもしれない」

「そうしたらどうする?」

「でもやめる。
 一度ダメって言ったのに、後で変えていいって言われるのがイヤ。
 それなら最初から言わなければいいんだもん」

それを聞いて、おおおっ、アンナ、カッコいいじゃん!って思った。
小学6年生、毎日色々ある中で成長してるんだなぁ。

「ママもアンナだったら同じように感じるな」

そう私が言うと、アンナはうれしそうだった。

「じゃあ自分でやめるって言いなよ。
 理由もね」

「うん、そうする」

私達は祭りの雑踏の中を手をつないで歩いた。
私の手にはabuへのお土産に買ったお好み焼き、
アンナの手には宝石つかみでもらったキラキラのおもちゃ、
私達はそれぞれ袋をぶらぶらさせながら、
黙ってはいたけれど、恐らく同じようなことを感じていたのだろう、
顔を見合わせて、うふふ、と笑った。
共犯者みたいなシンパシーと言うか、何かそんなものを。

おっきくなったね、アンナ。
ママはそんなふうに感じて考えるアンナがカッコいいと思ったよ。
これからも色々あるだろうけど、
そうやって自分の気持ちに正直に進んで行ってね。
何があっても大丈夫なように産んであるからさ(笑)

そして、現実的で打算的な母さんは、
感動とは別のところで、
ああ、ウン万円するチームの衣装作らなくて済みそうだと、
心の中でほっとしていた(笑)


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