おひさまの日記
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2009年12月07日(月) 遠い昔からずっとそこにあったやさしさ

母と一緒に暮らすようになってはや1ヶ月。
やっぱり親子、ぶつかることがある。

先日も、母の言動にカチンときた私が、
感情的にキツイ言葉を吐いた。

けれど、その後、悪いことをしてしまったと反省して、母に伝えた。

「お母さん、さっきはごめんなさい。
 イヤなこと言っちゃって悪かったね」

すると、母は、ペコリと頭を下げた私の腕をバシッと叩いて言った。

「そんなこと言いなさんな。
 頭なんか下げるんじゃないよ」

「でも、あれはいけないよ」

「いいんだから、いいの、いいの!
 家族なんだから、いいの!」

そう言うと、私の顔さえ見ず、
あの「しっしっ」とやるような追い払う手つきをして、
さっさとあっちの方に行ってしまった。

おーい、ばーさんよ、話まだ途中っス(笑)

あったかい気持ちになった。
そして、あとからじわじわときて目頭が熱くなった。
お母さん、ありがとう、って、心から思った。

決して言葉がうまい母親ではないし、
どちらかと言えば、ぶっきらぼうなところがある。

でも。

ひどいことを言った私を責めもせず、
そう、思い返せばいつもそう、どんな時も私を責めることなく、

「いいんだよ」

そう言う母。
たとえ私がどんなに感情的になって醜いことを言ったとしても、
母は言う。

「いいんだよ」

それは、遠い昔からずっとそこにあったやさしさ。
大きな大きなあったかい毛布みたいなやさしさ。
大切な母をないがしろにしていしまい、
自己嫌悪と悲しみで心が寒くて凍えそうな時、
いつも母はそうやって私を包む。

泣いている赤ちゃんが、
あったかい毛布をかけてもらって、とんとんしてもらって、
安心していつの間にかすやすやと眠ってしまうような、
そんな心地よい感覚に包まれてゆく。

私はなんて限りなく愛されているのだろう。
私はなんて限りなく許されているのだろう。
お母さんはそうやってずっと昔から私を大切にしてきてくれたんだよね。

ありがとう、お母さん。
本当にありがとう。
私はあなたの娘に生まれて幸せです。

アンナにもお母さんと同じようなやさしさ、
与えられるようになりたいよ。


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