おひさまの日記
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2009年08月26日(水) 「神はやって来る、あなたは拒絶し続けている」

ふと思い立ち、Oshoトランスフォーメーションタロットのページに行った。
クリックして出てきたのは「感謝」のカードだった。
そこにはこんなことが書いてあった。


*****


■Oshoトランスフォーメーションタロット■

「感謝」

禅の究極を達成した女性たちはごくわずかしかいない。
蓮月はそうした女性たちのひとりだ。

彼女は巡礼の旅をしていた。
日が暮れるころある村に着いたので、一夜の宿を求めた。
だが、村人たちは扉を手荒く締めた。
彼らは町の伝統的な仏教徒だったにちがいない。
彼らはこの禅の女性がそこに泊まるのを許さなかった。
彼らは彼女を村から追い出した。

寒い夜で、年老いた女性には泊まるところがなかった。
それに空腹でもあった。
彼女は野原に立っている一本の桜の樹を拠りどころにしなければならなかった。
ほんとうに寒くて、彼女はよく眠れなかった。
それに危険でもあった、野性の獣やなにもかもが。

彼女は真夜中に目が覚めた。
とても寒かった。
そして、春の夜空に満開になった桜の花がおぼろ月に向かって笑っているのを見た。
その美しさに圧倒されて、彼女は起きあがり、村の方角に向かってお辞儀をした。

 私が泊まるのを断るという
 彼らの親切さゆえに
 私はこのおぼろ月の夜に
 花の下にいる自分に気がついた

非常に感謝して、彼女は自分の宿泊を断った人たちに礼を言った。
さもなければ、彼女は普通の屋根の下で寝ていて、
この祝福を、この桜の花、おぼろ月とのささやき合い、そして夜の沈黙、
夜のこの完全な沈黙を逃していたことだろう。

彼女は怒ってはいない。
彼女はそれを受け容れる。
それを受け容れるだけでなく、それを喜んで迎え入れる。
彼女は感謝する。

生は途方もない。
そして毎瞬、それはあなたへの千とひとつの贈りものを持ってやってくる。

だがあなたは、欲しがっている自分のマインドで非常に忙しく、
心を奪われ、自分の考えであまりにもいっぱいになっているために、
その贈りものをすべて拒絶する。
神はやって来る。
あなたは拒絶し続けている。

生がもたらすすべてを感謝をもって受け容れる瞬間、
人はひとりの覚者になる。


*****


これを読んで、大切なことを忘れそうになっていた自分に気づいた。

うれしいこともイヤなこともある、
そして、どちらでもない普通のことはもっとごろごろ転がっている日々の中、
流されるように毎日を過ごしていた。
ルーティンワークの中で足りないものを数えため息をついていた。

そして、いつしか、すべきことをするのではなく、
すべきことに追いかけられるようになっていた。
義務の中にいた。

本当はわかっていた。
生きる本質はそこにないと。
だから、いつもどこかで虚しくて、
精一杯のことをしていても、何かが違うように思えて仕方なかった。
そして、そんな欠乏感を埋めたくて、でも、どうしたらいいかわからなくて、
もっともっと、何かを、そして、安全を、安心を、お金を、素晴らしい何かを…
そうやって虚空に向かって手を伸ばしていた。

けれど、それは、自分のやっている何か、
たとえば、仕事とか家事とか何か、それが違うのではなく、
自分がそれを「どう」やるのかが違っていただけなのだと思った。

カードの言葉、

「あなたは、欲しがっている自分のマインドで非常に忙しく、
 心を奪われ、自分の考えであまりにもいっぱいになっているために、
 その贈りものをすべて拒絶する。
 神はやって来る。
 あなたは拒絶し続けている」

私はそれそのものになっていたように感じた。

「生がもたらすすべてを感謝をもって受け容れる瞬間、
 人はひとりの覚者になる」

その道を行こう。
その道の先にあるものを手にしよう。
その時初めて、エゴが必死になって求めていた以上のものが、
静かに静かに人生に流れ込んでくるに違いない。


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