おひさまの日記
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2005年05月08日(日) 母の日の贈り物

今日私はアンナから素敵な贈り物を受け取った。

アンナを寝かせようと一緒にベッドに横になっていると、
アンナが言った。

「ママ、いつもおいしいごはん作ってくれたり、
 お洗濯してくれたり、
 色々教えてくれてありがとうね」

突然の言葉に驚いたけど、本当に嬉しかった。
そして、戸惑いもあった。

忙しい朝はコーンフレークに牛乳どばどばかけて食べさせたり、
バナナを刻んだヨーグルトを食べさせたりすることもある。
寝坊したりすると、バナナだけの日だってある。
夜だって納豆で済ませてしまうこともある。
洗濯だってマメじゃない。
ためて一気に洗うことが多い。
確かに、セッションでするような心のお話をすることもあるけれど、
カリカリしてイヤな母ちゃんになることだってある。

それなのに。
私がしている以上に、なんて多くを受け取ってくれているのだろう。
自分では、まだまだだなぁ…なんて思ってるのに。

私は片付けが苦手で家の中はぐっちゃぐちゃだ。
アンナもそんな私を見ているので、私から片付けを学ぶことはなく、
親子そろって片付けが大の苦手、家の中は時にスゴいことになっている。
それなのに、片付けろ〜!なんて怒って、
怒りながら自分もこっそり片付けてたり(←ズルい)。

私は、ごめんよ、って、アンナに思うことがいっぱいあるのに。

ありがとうをいっぱい言って、
可愛いふっくらほっぺにちゅっちゅした。

そして、ママお仕事しちゃうね、と、戻ろうとすると、
アンナが私に言った。

「ママ、おいで」

アンナは両手を差し出している。
そして、また隣に横になった私をぎゅうっと抱きしめた。

「ママ、えらいね」

その言葉を聞くと、私はまるで魔法にかかったようにふにゃ〜っとなった。
えらい?私が?
小さな腕に抱かれ、小さな胸に顔をうずめていると、
自分が幼い子供になったような感覚を覚える。
そして、しばらくの間その感覚に身をゆだね、
アンナの胸に抱かれていた。
小さな手が私の背中をぎゅうっとする。
お母さんに抱っこされてるみたい、そう思った。
とても気持ちいい。
心地よい海の中をたゆたゆとしているような感じで、
すべてが許され、大きな愛に包まれ、安堵感だけがあった。
私は胎児のように身体を丸めた。
気持ちいい、本当に気持ちいい、ただただ気持ちいい。

しばらくそうしていると、スー,スー、と寝息が聞こえてきた。
アンナが眠った。
私はそっと彼女から離れた。

こんなに小さいのに、この絶大なる母性はどこから溢れてくるのだろう、
そう思いながらぽっかり口を開けた可愛い寝顔を見ていた。

私は母の日に幼い自分に帰った。
大人になった今、母親に抱かれることなどなくなったけれど、
自分の娘が私を抱きしめてくれた時、
母に抱かれる感覚はきっとこんな感覚なんだと確信した。
私は母に抱かれた時のことを無意識の中で覚えているから、
きっと、そんなことを感じたに違いない。
母親の抱擁とはこんなにも心地よいものなのか。

娘のハグ。
娘が母になり、私に愛をくれた。
これほどの贈り物があるだろうか。
素敵な素敵な母の日の贈り物。


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