Kenyu日記
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| 2003年07月20日(日) |
ひとりだけ救えなかった… |
テレビドラマERのファンでいつも見ています。 昨日の「告白」は確か3度めの再放送ですがやはり感動的でした。
ER(緊急救命室)で働いている、ルカ コバッチュ医師はボスニアから内戦を逃れてきています。彼は、その戦争で妻と2人の子供を失っていました。 今回はじめてその模様が懐古シーンででてきました。 彼らはインターンの途中だったためすぐに逃げ出すことができず、内戦に巻き込まれてしまいます。 ある日ルカが食料を買いに表に出たところで、砲弾が家族の住むアパートに直撃しました。急いで部屋にもどると妻は砲弾の破片が腹に刺さり大量出血、娘は意識不明、息子はすでに事切れていました。娘に人工呼吸を繰り返しながら必死に助けを呼びますが、助けがこないまま数時間が過ぎ家族は亡くなってしまいました。彼は家族を助けることができませんでした。
患者でかかわっていた司教(カトリックでは世界に50人しかいない結構偉い司祭)は重症でしたが、死の間際コバッチュ医師に告白をすすめます。 コバッチュは信仰は捨てた、告白などすることはないと拒否しますが、司教に何度か促されて、話しはじめます。 話しはじめると、家族が死んだのは自分のせいだと、強く自分自身を責めるコバッチュがいました。
司教は最後の力をふりしぼり伝えます。 「一人だけ救えなかったな」 そうコバッチュは罪の意識から自分自身を救えなかったのです。 「何故そのようなことが起きるのか、私たちには説明できない。永遠の謎だ。」 「子供たちは、神の愛の御技だ。」 「君もそうだよ。ルカ。」 最後の祈りを捧げ終わるとともに司教は亡くなりました。
ルカという名は聖書の聖人の名前です。 神を捨て自分を責め続けるルカには象徴的な名です。 果たしてルカは自分を救うことができたのでしょうか。
非常に重いテーマをすばらしい役者たちが演じています。 安易な答えなどありはしない、ただ見つめる視線がすばらしいドラマでした。
欧米では聖職者といわれる人たちがこのように人々を救う役割を果たしています。 大学で知識と実習を経れば誰でもなることができるカウンセラーなどとは全く別の仕事です。 知識や経験だけでなく高い徳が必要とされる分、皆から多くの尊敬を集めます。
東洋でも賢人といわれる人たちが同じような役割を果たしていましたが、今はどうでしょう。 お寺の住職や神社の神主さんにもすばらしい人はたくさんいるようですが、あんまりなじみがないですね。 今の日本はそんな役割を果たしてくれる人が求められているような気がします。
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