Another garden


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2003年04月02日(水) End roll


ついでに付け加えると。

先輩のことは好きだったけど、
その間、私はいつも疑問だった。
こんな私が先輩なんかを好きになって
良いのか。こんな不真面目でいい加減な
私なんか先輩が好きになってくれるのか。

つまらない思いこみだと思うかもしれない。
でも、ほんの小さなことでも、そう感じる
瞬間が何度でもあって。

例えば服にしても、私はどっちかと言えば、
大人っぽくてわりと女っぽい格好が好きで。
キュートかセクシーかと言ったら、間違いなく
セクシーな方を選ぶ。

でも先輩は、キュートな方が好きで。むしろ
露出度が低くて、女の子っぽい感じがタイプ。

煙草だって、そう。
先輩自身もヘビースモーカーだから、
直接は何も言わないけど、性格的に考えて
おそらく彼女には、吸って欲しく無いだろう。

実際、控えめな子が好きっていうのは前から
解ってたことだけどね。子ども好きで、そこそこ
結婚願望もあって、真面目な先輩には、やっぱり
私なんか似合わないんじゃないのか。大人しくて
かわいらしくて。将来は、良妻賢母になるような
女の子が好みなんだろうな。

その思いは、最後までずっと払拭できなかった。

小さなことかもしれないけど、そういう二人の
違いが、私にはずっと心配だったし窮屈だった。

前にも言ったかもしれないけど、私は基本的に
恋愛対象としての相手には、従順で盲目的な方。
だから出来るだけ、好きな人好みになろうとする。
でも一方で、それはあくまで自分の好みや趣味を
わかってくれる、受け入れてくれる相手を選ぶって
ことが前提だろうって考えてる部分が大きい。
だから先輩のことも、どうしてもその違いが
埋められなかったし、譲れなかった。

実際、途中からは先輩好みの格好をすることに
窮屈さ感じてた。これがKareだったら、窮屈さを
感じるどころか、むしろ喜んでもらえるのになぁ、
そんな思いすら、頭をかすめたこともあった。

束縛が云々とか。甘えるのが如何こうとか。
そういう、恋愛対象として、恋人としての女に
関する部分だったら、いくらでも変えられる。
でも、アイデンティティとなる部分の好みまでは
変えられない。

1ヶ月前の私に出来たことは、もはや先輩に
想いを告げて一緒になりたいと願うことより、
寧ろどうしようもないこの現実に、自分から
幕を下ろすことだった。

先輩に振られて一週間。
一番、初めにしたことは、
Kare好みのワンピースを買ったことだ。

鎖骨がみえるくらい、
大きく胸の開いた黒のワンピースを。。。


咲子 |MAILHomePage