保育園のおむかえ。 みーちゃんはひとり桜の花びらをあつめて遊んでいた。 帰るときに少し様子がヘンだった。 あとで聞いてみると、お友達の家で遊びたかった、と言った。
「○ちゃんちに行きたかった。みんなと遊びたい」と言って 涙をぽろぽろと流すみーちゃん。 こんな私でわるいな、と申し訳なく思う。
日もながくなり、まだ明るいので 「ママと一緒に公園で遊ぼう」と言うと、 やっと元気になったみーちゃんだった。
いつも行く公園。 私の気持ちは、まだ暗い。 他にも何人か子どもが遊んでいた。 みーちゃんは山の滑り台がお気に入り。 思い切り走って駆け上がる。 今日はその山で、男の人二人と男の子と女の子が遊んでいた。 山のてっぺんで手を差し出したり、 一緒に滑り落ちたりしてとても楽しそう。すごくいい感じ。 男の人二人は、子ども達のお父さんとその兄弟?という感じ。 途中でお父さんらしき人は、お母さんらしき人たちが 座っているところに行った。 みーちゃんは、男の人と子ども達が楽しそうに遊んでいるのをみて、 とってもうれしそうに自分も山を駆け上がろうと何度も挑戦。 そのうち、みーちゃんも仲間に入れてもらい楽しく遊びだした。 私も山の上に登り、子ども達が遊んでいる様子を楽しく見ていた。 男の人に「何歳ですか?」などと話しかけられ、会話をする。 女の子は今日が入学式で男の子は8歳。 みんなでお寿司を食べにいくことになっていて、 時間つぶしに公園に寄ったと言っていた。 お稽古ごとのことなどを聞かれて話していると 男の人は「僕は小さい頃から独学で絵を描いてきたんです」と言った。 今はスランプらしいけれど、マンガなどを描いていて 単行本も出した、と言っていた。 「すごい、漫画家さんなんですね」と言うと、 仕事は他にしていて、今はPCで絵を描いていていろいろと投稿している、 と言っていた。 「私も絵を描くんですよ〜」などと話がもりあがりかけたところで、 お寿司を食べにいく時間になったようで、 家族が山の下で待っていたので、そこでサヨナラをしました。
公園につくまでは暗い気持の私でしたが、 山で遊んでいたファミリーのおかげでなんだか元気になったのでした。 たまたま話したお兄さんが、絵を描く人だった、というだけのことだけど、 私はまるで神さまが 「あなたは無理をしなくても、そのままでいいんだよ」と 言ってくれたような気がしました。大げさだけど。
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