おひな様にお供えしたモノを、人が見ていないときに こっそりおひな様は食べている、とみーちゃんは思っている。 というのは、去年、みーちゃんがお供えしたお菓子を 私がこっそりと食べてしまい、 それをみーちゃんに「なんでないの?」と聞かれ、とっさに 「おひなさまが食べたんだよ」などと説明してしまったからだ。
朝、昨日のおそなえものがそのままの状態なので、 「おひなさま、お菓子食べなかったね」なんて言っている。 私とみーちゃんが朝風呂に入っている間に、 やっちゃんがこっそりと食べたみたいに細工した。
それ以降、みーちゃんはおひな様のいる部屋に戻るたびに、 お供え物をチェックしている。
「あっ、おひな様、アメ食べた」 「あっ、煮干し(みーちゃんの好物)が少なくなっている」 毎回、毎回、チェックだ。
しばらくして「ママ、ママ、おひなさまが煮干しを食べちゃったよ。 見て見て、煮干しがないよ」と言ってきた。 そして、お供え物の煮干しがなくなっているのを確認させられた。 みーちゃんの口からはぷーんと煮干しのにおいが・・・。
「ねぇ、みーちゃん、みーちゃんのお口、煮干しのにおいがするけど?」
みーちゃん、とうとう、お菓子のなくなるからくりがわかったのか?! だけど、私がおひな様のジュースを飲もうとすると、 「ママ、おひな様の分がなくなっちゃうからちゃんと戻してよ」と 真剣に注意してくる。
|