NONBIRI My Life

2003年08月03日(日) おばあちゃん

家族で、キューピー実家に行ってきました。

土曜日は、三重県のおばあちゃんのところへ。
おばあちゃんは特別養護老人ホームに入所している。
93歳。車につかまりながらゆっくり歩いている。頭もしっかりしている。

老人ホームの納涼祭があったので、行ったのだった。
前回、姉家族や父母と大勢で行ったときは、
とてもうれしそうにしていたけれど、今回はさみしそうだった。
うまくいっていないのかなぁ、という感じだった。
職員さん達はとても感じかいい。
でも、おばあちゃんに会いに来ると、いつも、さみしくなってしまう。
もう大好きな野球や相撲も、ずっと見ていないんだね。
毎日きっとさみしいだろうなぁ、とかいろいろ。

おばあちゃんの爪にマニキュアが塗られていた。
夫は病気で死んで、戦争で家も焼き出されて、
女ひとりで頑張ってきたおばあちゃん。
子どもが二人いても、三人で一杯のごはんしか食べられないくらい貧乏で、
三歳の息子(私の父)を、子どもが出来ない妹夫婦(私の祖父母)の養子にした。(めちゃくちゃ辛かっただろうなぁ、と思う)
ずっと一生懸命働いてきたおばあちゃん。
「私は、こうして自分の足で歩けるから、しあわせだよ」と言う。

みーちゃんが、風船釣りをしている様子を見て、少し笑った。

納涼祭のさいごに、小さな打ち上げ花火があった。
私とおばあちゃんは、ホームの入り口のところで見ていた。
建物のかげになって、花火がほとんどみえないから、
「みえるところにいく?」と聞いても「ここでいい」と言う。
そこから見えるのは、花火を打ち上がるときの、
シューッと上がっていくとこだけ。バーンと広がるところは見えない。
そのシューッてとこだけを見ながら、
おばあちゃんは「きれいだ」と笑った。
「津島の花火(地元の花火大会)も大きかったなぁ」と言った。

帰るときは「私たちも、おばあちゃんにあやかって長生きするよ」と
握手をしてきた。
私、やっちゃん、みーちゃんと順番に。


その後、実家に帰ってお泊まり。
昼から、親戚の家などをまわって夜、帰ってきた。

みーちゃんは実家で毛糸をもらってきて、
それで編み物をしようと思ったのか、台所からお箸をもってきて、
一生懸命なにかしようとしている。
「お箸では編めないよ」と言って、手で鎖編みを教えようとしたけど、
難しくてできなかった。
そのあと、みーちゃんは「いいこと考えた」と言って、
自分の手に毛糸をぐるぐると巻き付けたのだが、
それが絡まってとれなくなってしまった。
私はイライラしながら、それをほどこうとしたがほどけず、
カッターナイフで切りながらほどいた。
おこりながらやっていたので、みーちゃんにはかわいそうなことをした。

やっちゃんは「捨てたら」といったのだけど、
ほどきだしたらとまらなくなって、ひとりで二時間近くかけて、
その大量にからまった糸をほどいた。
何やってるんだろう、私、と思いつつとまらなかった。


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