疲れてしまったので、一日まるごと昼寝三昧。 ほんとうによく寝た。
午後、みーちゃんが私のところに来て、 その手足を見たら、ペンでペケ印が書いてあった。 「何?これ?」と聞いたら、やっちゃんが「みーちゃんのマークだよ」と言った。 みーちゃん、ペケ印をよく書くからなぁ、と思った。 ほっぺにも両手の裏表にもペケ印。
その後、夕飯をつくるやっちゃんが「なにーこれー」と叫んだ。 そう、食器棚にも冷蔵庫にも机もイスも調味料も、ありとあらゆるものに、ペケ印。 そこで叱られるみーちゃん。 「どうしてこんなことしたの?」 「ペケって書いておくと虫さんがこないから・・・」 みーちゃんは虫嫌い。昨日から家の中にハエが一匹とびまわっている。
その後も発見されるおびただしい数のペケ。 みーちゃんのお気に入りのウサギとキリンのぬいぐるみも。 みーちゃんのイス、お絵描き帳、家の扉ひとつひとつ、柱、ふすま、ガラス戸、 洗濯機、洗面所、お風呂のタイル・・・次々に発見される。 ちょうどみーちゃんの背丈の位置。 水性ペンだから何とか消すことができたが、 ふすまと扉にはうっすらと残ってしまった。
あまりの数の多さに笑えてきてしまう。 私たちが昼寝している間に、ひとりでせっせと家の中をまわってペケを書いたのね。 虫さんが来ないように、と思って。 でも、来るよ。虫さんは。
それと、もうひとつ。 みーちゃんが隠れ家でごそごそしているな〜、と思ったら、 イチゴがたっぷり入った紙コップを持ってきた。 昨日のお客さんに出したイチゴの残りがなくなったなぁ、みーちゃんぜんぶ食べてくれたんだ、 などと考えの甘い私だった。 「あそこには食べ物をおいちゃダメだよ」といいつつ、 週に一回は点検しよう、と思うのだった。
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