夏目久美の生きてりゃ上等!



夏目久美の生きてりゃ上等!


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●KUMI NATUME●
2008年01月09日(水)    目の前に、人が倒れてるんですけど?(汗)



 明けましておめでとうございまする。



 で。


 新年早々の仕事帰り途中の出来事でございます。







 仕事帰り。大通りの交差点、赤だ。と立ち止まろうとした所…。


 「××さん!××さん!」



 との男性の叫びと共に目に入ったのが…。




 …あのう…。いきなり自転車と共に、
 50代くらいの中年男性が仰向けに倒れているんですけど…。

 直後にココに私がたどり着いたらしいの…。




 どうも連れであろう方(こちらせも自転車)は会社の部下らしい。
 こちらも中年男性40代半ばくらいか。



 夏目心の声(え。何。大通り交差点だから事故?…では無いなこれ。
       相手居ないし…歩道だし。車も止まって無い。)



 自転車が、男性の足下にそのまま倒れている。



 夏目心の声(ちょっと足が乗っかってる。さっきまで乗ってたんだ?)



 パニックをおこしたかのように、
 自転車をおりつつ、倒れてる男性の名前を叫び続ける部下の男性。



 夏目心の声 (いや…。あのね…。叫ぶ前に確認しなきゃなのが…。

       最初の5分10分が…分れ道。…だったかと…。
       下手すりゃうちのお爺ちゃんみたく植物人間なりますよ。
       お爺ちゃんは手術でなったんだけど…。)




 夏目「…大丈夫ですか?
 (何言ってんだ私。どう見ても大丈夫違う…。涙)



  息、してますか?」


  ↑すごい言い草だが、もうそれしか頭に無い。




 男性らのほうに足をはこびながら聞きつつ。

 倒れてる男性の傍に座り込んで見る。



 痙攣してる…。意識無し。
 お連れさんの呼びかけに一切答えてないし、痙攣以外の動きが一切無い。

 息確認の為、鼻と口元に手を持って行くと。

 小刻みに息はふきかかる。

 息してますがひどく苦しそう…。

 意識無いまま、目見開いたまま、痙攣してます…。





 夏目「頭打たれたんですか?」




 連れの男性「打ってません、いきなり倒れて…。救急車呼びますっ!」

   ↑少々日本語乱れてる。



 男性はそのまま自分の携帯で救急車呼び出してますので、
 息してたし…。人工呼吸は必要無いかと思い。


 ↑どう見ても、お連れさんはその手の事を教習所とかで習う歳では無い。
 ざっと視野に入った近場の人間で若手と言えば
 ギリギリ私しかおらんじゃないか…。
 と、近寄った時に覚悟した。
 が。それは杞憂に終わった。

 傍に来た見知らぬ50代くらいのおばちゃんと一緒に自転車を起こして、
 邪魔にならないように端によせる。





 連れの男性「いきなり倒れて泡吹いているんですっ。
  場所は…△△っていう店の前です!」
←電話中



 夏目「○○銀行あります。〜町の。」





 連れの男性「○○銀行の交差点の向かい側です。
  はい。はいっ。このままですねっ。
  横、横向きですかっ?」




 夏目「顔、横ですか?

    (気道確保。
    …ここで建物の横だったら意味は違うが。
    上向かすと確か舌がおりてきて息詰まるんだっけ…?
    かなり顎上に向けれたらいいんだけど…。
    脳関係だったらあんまり動かすのはこわい…。
    横だったよね…?)」
←何か思い出して来たらしぃ。


 仰向けの男性の顔をおそるおそる横に向ける。と。

 息が大きくなって。痙攣も大分おさまった…一瞬安心。


 …は、いいんですけど…。(涙)

 …すぐ…。


夏目「…いびき、
  かきはじめました…。(大涙)」




 嫌です…。

 何かで読んだ事がある気がするんですが…こんな状態でいびきって…
 何か…悪い予感するんですけど…。(涙)



 夏目心の声

 (…とりあえず…倒れて最初の10分以内に
  呼吸気道確保は出来た気がするんですけど…。
  5〜8分以内だったと思うんだけど…。
  完璧無呼吸って訳でもなかったし…。

  私は看護師でも何でも無いので…。

  この先。超わかんないんですけど…。涙涙涙

  救急車来るまでこのまんまだよね…?)





 新年の交通週間運動なのか、
 その交差点の向こう側にはお巡りさんが一名居たらしく。


 この時に「どうしましたか?」と駆けつけて来た。



 夏目「急に倒れられたみたいで…。」




 お巡りさん「ああ…。(事故じゃなかったのかという表情)」




 連れの男性「上司なんです。何年か前脳腫瘍の手術してて…。」




 夏目心の声(まじっすかっ!涙 完璧脳関係の病気再発じゃんっ。涙)



 お巡りさん「同じ会社の方ですか?」




 連れの男性「上司なんですっ。」
←パニッくってる。


 (どっちが上司かは、客観的判断ですな…。汗)




 夏目「さっき救急車呼ばれてました。」





 気がついたらお巡りさんはその場から消えてましたが、
 それに気がついたのは後です。
 




 連れの男性「××さん!××さん!」


 男性は上司の手を握り締め、呼びかけてます…。



 (確か呼びかけるのは正しい筈…筈…。救急車ーーー早く来てぇぇ。)



 私も途方にくれかけた。




 と。


 肩をぽんぽんと叩かれる。

 振り向くと。i pod 聞いている20代の男の子がソコに。



 青年「僕、医療関係者なんで…。」



 地獄に仏!




 夏目「お願いします。(涙) 私、素人なんでっ。」




 彼は私が座っていた場所と交代してくれて、
 手の脈を確認して計りはじめた。


 イヤホンは外して無いが、没頭してるので関係なさそう。
 邪魔にならないよう遠巻きになる。




 指を1本ずつつんつんして何やら確認してます。

 反射神経があるかの確認?ああ…何かで見た事あるかな…。


 
 そーだ。こういう場合。
 周囲に医療関係者が居ないか呼びかけるんだった…って。
 あれだけお連れさんが叫んでたら、
 嫌でも目に入るからそれはよかったのか?(汗)




 後で思ったんだけど。

 この大通り。信号渡ってしばらく行くと。先にでかい病院があって。

 小さい病院もあって。

 時は夕方だったから、夜勤で出勤途中か…
 もしくは昼勤明けの看護師さんか…
 もしくは、お医者さんの卵さん(研修医)の方だったのか?と。
 バス停近くだし。

 か。
 その場から消えたお巡りさんがもしかして呼びかけて、
 つかまえて来たのが医療関係従事者の彼だったのか?
 と。ずいぶんと後で気がついた。


 救急車がやっと到着して、
 倒れてたおじちゃんは救急車用の担架に乗せられて行った。


 
 救急車はなかなか発進せずに、青年と救急隊員さんが何やら話こんでる。
 その輪にお巡りさんとお連れさんも手荷物持って加わる。


 「何ですぐ発進しないんだろ?
  かかりつけの病院聞いてんのかな?」


 と思いつつ。

 しばらく待ってても発進しなさげだったので。


 もしかしたら、意識戻ったのかも…?

  ↑それらしい叫びをお連れさんが救急車に向かってしてたが…。
 …意識なくても呼びかけそうな熱血系のお連れさんキャラだった為、
 定かでは無い。


 と思いつつ、


 「私もう帰っていいんだよねー??
 お巡りさんに何も言われて無いし。
 目撃者は他いっぱいいたし。状況は連れの人が知ってるんだし…。」

 
 と心で呟き。その場を離れました。




 見知らぬ人だから、その後どうなったかなんて知る術も無いけど。





 少し驚いて精神的に疲れて。

 あー…私に生死が関わる仕事の医療は無理だなあ…。

 と外科看護師の若い知人を思い出し。


 偉いなあ…と感嘆しましたとさ。




 
 BGM  SMAP 「弾丸ファイター」






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