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「この人は、どこまで行くんだろう?」 と、素直に感嘆する動きだった。 素人の私でさえも好きなスピードのある動きをする、 YAWARAちゃんという愛称のある彼女。 (因みに。当初は谷亮子選手。この愛称は嫌がってました。 ほんっとに最初の最初のインタビューダイレクトに観た。 凄い嫌そうでした。笑 後にも先にもこの愛称の腹立ちを表面にあらわしていたのは この最初の1回だけだったような?TVで。 関係無いけど。私は個人的に漫画のYAWARAちゃん観ると、 谷選手の練習風景と、ついつい比較してしまって。 漫画&アニメのYAWARAちゃんのキャラに腹たちました。笑 「あの田村選手と比較にならんだろ。足元にも及ばんわっ。 その覚悟&努力程度だとっ。 それで金メダルってのがありえんっ!(怒)」と。笑 ↑注意。漫画は娯楽フィクションなのを忘れるな。自分。 それでも漫画は漫画で、面白かったでよ。ちゃんと。 それとは別の次元でムカついたのよねえ。) 彼女の柔道の動きが好きで、よくビデオをコマ送りにしながら。 ひとコマひとコマ。その姿をスケッチしてた。 ビデオのコマおくり。追い付かないの。 次の停止位置ですぐもう次の動きに入ってんの。 左右の動きが一瞬なの。 対戦相手の右に居たかと思うと次の瞬間に左に居るの。 消えるのよ。(笑) 「え?あれ?どこだヤワラちゃん。 あ、…こうきて。…こう来る動きなのか…?」←説明になってない。 と目を瞠る。 で。 今回、その動きが…。衰えてないんだよ。これが。 「うわ、早っ!(驚)」 ↑もうコレしか言えなかった。 でも。負けちゃったんだな…。 あんなに早くても。まだベストの状態にはなって無いんだ? それでも。 凄いな。勝った福見友子選手。 彼女も努力、ずっとしてるんだろうな。 谷選手がずっとそうであったように。 --------------------------------- “福岡工大城東高総監督は(谷亮子選手の事を) 「怪物だ」と感嘆した。” そりゃ、感嘆もするだろ…。あれは…。と頷いた。 で。 世界選手権の代表に選ばれた彼女。 その理由は、充分納得がいく理由だった。 福見選手と監督。それでも泣いただろうな…。 悔しかっただろうな…。 勝ったのにって。 頭では選抜理解「も」出来ても…。 悔しいし、複雑だろうな。 って。 で。 「あー、もう。2人とも連れて行ってやれよう。(涙)」 とか感じた。(無理だって!涙) どっちも「有り」な。 ギリギリの選択。 そりゃあ論争も起こるだろうよ…。 あの選択は、紙一重。 福見友子選手があのまま、 谷亮子選手に勝って選抜されると。 今度は、マスコミの重圧が福見選手に全部。 一切合財ふりかかる事に成る。 どのアスリートも「スター扱い」される代わりに、 様々なうざったい目にあう。誘惑も有る。 集中出来難い状態に嫌でも成る。 トドメ、もし世界選手権で金メダルで無いなら。 今回のみは「谷を選んでいたら」という、 嫌ーーなおまけ付きだ。 谷亮子選手は、そのマスコミの重圧は。 たった15歳の春に済ませて居る。 あの痛々しい高校入学式の映像は今でも忘れない。 「…この子…。まだたったの15歳なのに…。」と。 「福見選手でいう谷選手だったら」の選手は居なかったにしても。 (あれだけ連覇し続けているのが、 今のところ谷亮子選手のみだから…。) もう高校生活の間に、乗り越えて来ている。 浮ついた生徒の空気の波を、 ただの練習だけで、黙らした。 あんなに苦しそうな練習を、 目の前で一途にされたら…。 大抵の人は黙る。 マスコミと折り合いをつける、 開き直るかのような手段を。 既に谷亮子選手はもう知っている。 それはきっと、様々な彼女の恩師が。 10代当時の彼女を支えて、 精神的に護ったからだとも思う。 それでも。ふと思う。 日本選手権で負けて尚、 勝つ事を期待されて居る谷選手。 銀や銅ではなく、金を期待される。 オリンピックで金メダル取った時。 「よかったね。 …やっと国中の期待の重責から開放されたよね…。 夢も叶ったし…。ほっとしたよね。」 と思ったものだったけど。 まだ、重責から開放はされないんだ?今回。 しかも今回は「福見選手だったら」のトドメまで背負う。 北京オリンピックの枠増やす狙いで? 今回の世界選手権での金メダルを待望されてる…。 どっちの立場が…いい?(汗) っていうか…どっちも…。 複雑な心境の立場な気が…? 流石、伝統の日本発のお家芸。(←注意。芸じゃない。) 本家のプライド背負うのも厳しいわ。 この人を見てると思い出す人が居る。 千代の富士関。 あの人の引退の言葉は「体力の限界」だった。 谷亮子選手は…、 まだ、その限界のラインの見極めの時期が来て無いんだろう。 いつか来る、「体力の限界」。 アスリートが気持ちがいくら高くても、 身体が着いて来なくなる限界。 たった一人の人間、本人にしか解らないだけに…。 「まだやれる」と感じる感覚は、傍から観ててさえも確かなもの。 でも保障は無いから、恐い感覚。 それと向き合うのか…。 多分彼女は…。 自分にしか解らない「まだ出来る」の勝負師の感覚を信じて、 それが無くなる瞬間まで。 たった一人で目線を高く掲げるんだろう。 彼女は、柔道着の時。 凛とした姿の勝負の時。 あの目をする時。 誰に理解されても、されなくても、いい。 みたいな瞬間。 その瞬間が、1番似合って居て。 どの彼女よりも「奇麗」。 この奇麗さは…何て表現したらいいんだろう。 そんじょそこらにある奇麗さでは、無い。 滅多に垣間見れない「奇麗さ」 まがいもので無い稀有な奇麗さ。 オーラの問題なのかな?←目に見えないけど。 命の強さなのかな。 そんな波動? そこまで成るには…傷もいっぱいあって。 いろいろ言われて。 なのに、やって来たんだね…。 また、するんだね。 「この奇麗な結晶の瞬間」が見たくて、観戦してしまう。 ちなみに。福見友子選手の名前。 一発で覚えられました。 「あの」谷亮子選手に、2度勝った女性。 もう谷亮子選手に勝つ為だけで無くて。 これから世界トップを狙う女性。 就職先、選び放題。争奪戦だな。 日本柔道界女子、層厚くて。嬉しい悲鳴ですね。 (選手達は大変そうですが…。汗) |
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