夏目久美の生きてりゃ上等!



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●KUMI NATUME●
2007年04月11日(水)    谷亮子選手




 「この人は、どこまで行くんだろう?」

 と、素直に感嘆する動きだった。






 素人の私でさえも好きなスピードのある動きをする、
 YAWARAちゃんという愛称のある彼女。


(因みに。当初は谷亮子選手。この愛称は嫌がってました。
 ほんっとに最初の最初のインタビューダイレクトに観た。
 凄い嫌そうでした。笑
 後にも先にもこの愛称の腹立ちを表面にあらわしていたのは
 この最初の1回だけだったような?TVで。



 関係無いけど。私は個人的に漫画のYAWARAちゃん観ると、
 谷選手の練習風景と、ついつい比較してしまって。
 漫画&アニメのYAWARAちゃんのキャラに腹たちました。笑


 「あの田村選手と比較にならんだろ。足元にも及ばんわっ。
  その覚悟&努力程度だとっ。
  それで金メダルってのがありえんっ!(怒)」と。笑


  ↑注意。漫画は娯楽フィクションなのを忘れるな。自分。
 それでも漫画は漫画で、面白かったでよ。ちゃんと。
 それとは別の次元でムカついたのよねえ。)






 彼女の柔道の動きが好きで、よくビデオをコマ送りにしながら。
 ひとコマひとコマ。その姿をスケッチしてた。


 ビデオのコマおくり。追い付かないの。
 次の停止位置ですぐもう次の動きに入ってんの。
 左右の動きが一瞬なの。
 対戦相手の右に居たかと思うと次の瞬間に左に居るの。

 消えるのよ。(笑)


 「え?あれ?どこだヤワラちゃん。
 あ、…こうきて。…こう来る動きなのか…?」←説明になってない。

 と目を瞠る。



 で。


 今回、その動きが…。衰えてないんだよ。これが。



 「うわ、早っ!(驚)」

 ↑もうコレしか言えなかった。



 でも。負けちゃったんだな…。
 あんなに早くても。まだベストの状態にはなって無いんだ?



 それでも。

 凄いな。勝った福見友子選手。




 彼女も努力、ずっとしてるんだろうな。
 谷選手がずっとそうであったように。




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 “福岡工大城東高総監督は(谷亮子選手の事を)
 「怪物だ」と感嘆した。”



 そりゃ、感嘆もするだろ…。あれは…。と頷いた。


 で。

 世界選手権の代表に選ばれた彼女。


 その理由は、充分納得がいく理由だった。



 福見選手と監督。それでも泣いただろうな…。

 悔しかっただろうな…。
 勝ったのにって。
 頭では選抜理解「も」出来ても…。
 悔しいし、複雑だろうな。


 って。

 で。

 「あー、もう。2人とも連れて行ってやれよう。(涙)」

 とか感じた。(無理だって!涙)




 どっちも「有り」な。
 ギリギリの選択。
 そりゃあ論争も起こるだろうよ…。



 あの選択は、紙一重。






 福見友子選手があのまま、
 谷亮子選手に勝って選抜されると。



 今度は、マスコミの重圧が福見選手に全部。
 一切合財ふりかかる事に成る。


 どのアスリートも「スター扱い」される代わりに、
 様々なうざったい目にあう。誘惑も有る。
 集中出来難い状態に嫌でも成る。

 トドメ、もし世界選手権で金メダルで無いなら。

 今回のみは「谷を選んでいたら」という、
 嫌ーーなおまけ付きだ。





 谷亮子選手は、そのマスコミの重圧は。
 たった15歳の春に済ませて居る。

 あの痛々しい高校入学式の映像は今でも忘れない。

 「…この子…。まだたったの15歳なのに…。」と。


「福見選手でいう谷選手だったら」の選手は居なかったにしても。
(あれだけ連覇し続けているのが、
 今のところ谷亮子選手のみだから…。)


 もう高校生活の間に、乗り越えて来ている。

 浮ついた生徒の空気の波を、
 ただの練習だけで、黙らした。

 あんなに苦しそうな練習を、
 目の前で一途にされたら…。

 大抵の人は黙る。


 マスコミと折り合いをつける、
 開き直るかのような手段を。
 既に谷亮子選手はもう知っている。

 それはきっと、様々な彼女の恩師が。
 10代当時の彼女を支えて、
 精神的に護ったからだとも思う。





 それでも。ふと思う。


 日本選手権で負けて尚、
 勝つ事を期待されて居る谷選手。

 銀や銅ではなく、金を期待される。




 オリンピックで金メダル取った時。

 「よかったね。
 …やっと国中の期待の重責から開放されたよね…。
 夢も叶ったし…。ほっとしたよね。」

 と思ったものだったけど。



 まだ、重責から開放はされないんだ?今回。
 しかも今回は「福見選手だったら」のトドメまで背負う。



 北京オリンピックの枠増やす狙いで?

 今回の世界選手権での金メダルを待望されてる…。






 どっちの立場が…いい?(汗)


 っていうか…どっちも…。

 複雑な心境の立場な気が…?






 流石、伝統の日本発のお家芸。(←注意。芸じゃない。)

 本家のプライド背負うのも厳しいわ。




 この人を見てると思い出す人が居る。
 千代の富士関。


 あの人の引退の言葉は「体力の限界」だった。


 谷亮子選手は…、
 まだ、その限界のラインの見極めの時期が来て無いんだろう。

 いつか来る、「体力の限界」。

 アスリートが気持ちがいくら高くても、
 身体が着いて来なくなる限界。

 たった一人の人間、本人にしか解らないだけに…。


 「まだやれる」と感じる感覚は、傍から観ててさえも確かなもの。
 でも保障は無いから、恐い感覚。
 それと向き合うのか…。
 多分彼女は…。
 自分にしか解らない「まだ出来る」の勝負師の感覚を信じて、
 それが無くなる瞬間まで。
 たった一人で目線を高く掲げるんだろう。




 彼女は、柔道着の時。
 凛とした姿の勝負の時。
 あの目をする時。
 誰に理解されても、されなくても、いい。
 みたいな瞬間。



 その瞬間が、1番似合って居て。

 どの彼女よりも「奇麗」。


 この奇麗さは…何て表現したらいいんだろう。
 そんじょそこらにある奇麗さでは、無い。
 滅多に垣間見れない「奇麗さ」
 まがいもので無い稀有な奇麗さ。


 オーラの問題なのかな?←目に見えないけど。

 命の強さなのかな。

 そんな波動?

 そこまで成るには…傷もいっぱいあって。
 いろいろ言われて。
 なのに、やって来たんだね…。
 また、するんだね。




 「この奇麗な結晶の瞬間」が見たくて、観戦してしまう。





 ちなみに。福見友子選手の名前。
 一発で覚えられました。



 「あの」谷亮子選手に、2度勝った女性。

 もう谷亮子選手に勝つ為だけで無くて。
 これから世界トップを狙う女性。


 就職先、選び放題。争奪戦だな。




 日本柔道界女子、層厚くて。嬉しい悲鳴ですね。

 (選手達は大変そうですが…。汗)






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