夏目久美の生きてりゃ上等!



夏目久美の生きてりゃ上等!


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●KUMI NATUME●
2007年01月31日(水)    はっきり言って、それは恐いと思う。…が。





 真冬だというのに、語られてしもーた…。(ゲンナリ)



 マジ怪談体験。



 いや、解ったからっ。
 あっちやこっちの人に、霊感あるのは知ってるからっ。
 私は一切その手の事には関わりたくないからっ。(涙)




 登場人物。3人。悪友野郎ども。A、B、C。

 歳のころは当時22、3歳


 走り屋。(笑)←ここしか、この先笑うとこが無い…。



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 とある伝説の有名怪奇現象多発地帯の高速道路へ上がる道。



 「夜中は、絶対そっち側からは上るな!」


 という先輩からの助言。



 それを、まったく無視して、
 夜中に走りやがるバカ3名。


 その内のA君が、バリバリ霊感男である。
 (なら、上がるなって!)


 A君談「いや!それよりも、走りたかった!」

 
 …はい、そうですか。そうなんですか。
 (…何バカ?走り屋バカ?)




 ただ、夜中2時3時頃ですから。

 やっぱ嫌ーーーな気はしたようで。

 地元では超有名な怪奇道路を、
 わざわざそんな時間に走る他の車は一切無く。


 途中。喉がかわき。

 ジュースの自動販売機へと…。

 (だから何故そんな所で車からおりるよ…?)



 自販機の前で飲みつつ、つるむ。
 田舎のヤンキーの様な若者3人。


 目の前のカーブの道の先に…



 電話ボックス発見。



 (何か…それだけでもう嫌なんですけど…。)





 リーン。リーン。リーン。…。



 (ほら。やっぱり。鳴っちゃったよ。誰も居ない電話ボックス。)




 B「何か聞こえね?」

 C「…電話ボックス…。」

 A「(…やべ…)…。取ってみるか?(笑)」



 3人でおそるおそる電話ボックスの受話器を取る。



 (…何も…。
  わざわざよりによって、そんな所で勇気を出さなくても、
  いいと思うんですけど…?)




 A「………。うわっ!!」←ダッシュで自販機まで逃げる。
 B・C、後に続く。




 B・C「何、何?なんか聞こえた?」
 
 A「………女の声で……『たすけて』って……。」



 3人、一気に冷や汗。



 自販機の前で3名。おそるおそる電話ボックスを振り返る。



 と。


 その誰も居なかった筈の電話ボックスの中で…。



 髪の長い女性が
 電話かけてます……。




 (出やがったーーーーー!!!!!!涙)



 3名同時で車に全速力!!!
 
 急発進させて、その電話ボックスから遠ざかりますっ!!




 A「見たか!?見たか!?さっきの!!」

 B「やべー。こえー。こえええええ!」

 C「うわー。初めて見た…。こえぇぇ。」


 ハイテンション3人組。

 恐いなりに、落ち着いて来ました。



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 はい。

 ここまでならば…。

 今までの数ある伝説に似たレベルでしょうか…?


 ここまでならば。

 これには先が有った。


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 そこは山道、上がり道。





 3人はふと。目の前を走る赤いマーチに気がつきました。

 一定の距離で走るそのマーチ。



 A「………。
   なあ。
   俺ら自販機のとこでジュース飲んでて。
   しばらく喋ってて。
   一本道で。
   車、一台でも通ったか?」


 B「………………無いと思う………。」


 C「……なかった。」


 A「で。前を走るあの車は……?」


 C「……気がつかない内に通ったか。
   又は、…俺ら来る前に居て、
   どこかで止まってて、
   今走ってる…とか。」

 B「………。お前、スピード出して追いついてみ。」



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 はーい。制限オーバーでコイツら走ってますよー。
 誰かー。止めたげてーーーー。

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 A「この速度でまだ一定距離で前を行く?ありえんやろ。
   車間距離、まったく縮まんねーんだけど?」


 C「…………。
   このさい…、車間距離思いっきり空けてみたら?
   こっちが20、30キロとかで…。」




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 はーい。今度は迷惑速度ですよー。
 車、他後ろに居ないからいーけど。

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 A「……おーい。向こうもスピード落としてるって。」

 B「……………。着かず離れず…?」

 C「……………こえーんだけど……。」



 そんなこんなでしばらく走ってたら。


 次の急カーブで。


 赤いマーチは、ガードレールぶっちぎって
 崖下へダイブ!!!!

 
 
 A・B・C「「「!!!!!!」」」




 携帯で警察へ、速攻電話連絡。


 パトカー到着。警察登場。


 だが。

 あまりの怪奇現象多発地帯の為。


 警察「このへんよく有るんだよねー。こういうの。
    見間違いじゃないの?」


 …と。来てくれたものの、相手にしてくれません。


 が。


 3人があまりにはっきりと。


 「だから!!見たんだって!!!!車!!!」


 真剣に凄い剣幕で言いまくるものだから。


 まじかなー?

 とでも思ったのか。

 崖下、捜索。



 「崖下に、それらしい車は無かった。」




 無かった、と。




 そ の 崖 下 に は、 …ね。





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 夏目「……で?」





 A「………そこから何キロか離れた崖下に、
   赤いマーチと…女性の御遺体があって。

   3人で確認したけど、

   ダイブした車と、


   電話ボックスで見た女性やった……。」





 死後、何日かたっておったそうです。





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